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間違いなく世界で一番の自転車カフェ、ご存知ですか?

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自転車をテーマにしたカフェやショップ併設のカフェが人気になり、なんと自転車海の家まで登場している昨今ですが、この世界的な流れを作った元祖自転車カフェのひとつ、ロンドンの「ルック・マム・ノー・ハンズ!(Look Mum No Hands!略してLMNH)」をご存知でしょうか?

トレンド発信地として東ロンドンが本格的に盛り上がり始めた2010年、LMNHは当時は人通りが少なかったオールドストリートにオープン。たった7年前というのが信じられないほど、LMNHはロンドンの自転車カルチャーの発展に貢献してきました。自転車人気の急上昇、自転車人口の急増とともにもはや老舗の貫禄すら漂わせています。

修理サービスにショップに電源など、都会の自転車乗りに必要なものが全部ある

オープン当初からほとんど変わらない店内。撮影時はツール・ド・フランス観戦モードになっていた。左手前に3畳程度の自転車修理ワークショップがあり、修理を希望する人がひっきりなしに訪れる。(C)Yoko Aoki

LMNHがオープンした2010年のロンドンは、日本の自転車愛好家からも注目を集めているロンドンの自転車レーン「サイクルスーパーハイウェイ」や、300円で(当時は150円)1日乗り放題の公共自転車などのサービスがスタートし、ロンドンオリンピックももうすぐという、まさに自転車革命が目に見えてきた時期。LMNHはその大きな波の先頭に乗ったのでした。

アルチザンなフラットホワイトとロンドン周辺のクラフトビールが飲めるカフェの中に自転車のワークショップ(修理サービス)があり、ツール・ド・フランスなど人気のレースがかかる日にはスクリーンでパブリックビューイングがあり、WIFIと電源サービスがあり……要はロンドンのアーバンな自転車乗りに必要なものがすべて揃う場なのです。

創業者のひとりのサムさん。名ホイールビルダーで現役のレーサーでもあり、ロンドンの自転車コミュニティの中ではつとに知られた存在。今でもワークショップに立つ。(C)Yoko Aoki

(C)Yoko Aoki  

オリジナルグッズはサイクルキャップからジャージ、下着のパンツなどかなり充実していて、日本から求めるファンも多いのだそう。ブルーラグにも卸しているそうなのでチェックしてみて。(C)Yoko Aoki

どうしてロンドンのサイクリストはこの店に集まるのか、その理由

でも何よりLMNHを魅力的にしているのは、人でしょう。スタッフにロンドンの自転車コミュニティのキーパーソンが数人いることもあり、このカフェ自体がコミュニティになっているのです。ロードレース系の人もいれば、フィクシーな人も、タトゥで肌の色がもはやわからない人もいれば、LGBTな人もリラックスしていられる雰囲気で、じつにダイバーシティでインクルーシブ。

唐揚げハンバーガーなどもあれば、ベジタリアンにヴィーガンなど、提供する食事もダイバーシファイされているのが、ベジタリアンやフレキシタリアンが急増中のロンドンならでは。

ホウレンソウ、サツマイモ、パプリカがのったキヌアはヴィーガンメニュー。(C)Yoko Aoki

ダブルショットに多めのミルクというフラットホワイトも美しい。(C)Yoko Aoki

自転車にまつわるトークイベントや映画上映の会場になることも多く、自主企画と合わせるとかなりの数に。写真は7月に開かれた、アフリカン・アメリカンとして初の女子プロレーサーを目指しているアイーシャさんのトークショーの様子。女性サイクリストが大勢聴きに来ていた。(C)Yoko Aoki

店内の一角には、誰でも気軽にボトルの水を汲める蛇口も。その向こうに見えるのは、ロックを持たずに来店した人も安心して憩えるようにという無料の貸しロック。(C)Yoko Aoki

店名の「Look Mum No Hands!」は、「ママ見て、手放し運転!」という子どもの台詞。この誰もが微笑んでしまうような名前もこのカフェが愛され成功している理由のひとつでしょう。ちなみにロゴデザインは日本人女性とか。(C)Yoko Aoki

休暇や出張でロンドンに来た知り合いの日本人サイクリストの方にほぼ必ず行きたいと言われるLMNHですが、「ぜひ行って体験してください!」と答えています。お土産になるグッズも充実しているし、もうここのために次の休暇をロンドン旅行にしてもいいくらいではないかと思いますよ。いらしてくださいね~。

Top photo:(C)Yoko Aoki

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