フレイム編集部は9月15〜16に開催されたスペシャライズドの2018年モデル展示会「スペシャライズドウェイ フューチャー イズ ヒア」に行ってきたので、現場をレポートいたします!
目次
スペシャライズドとは?
1974年にアメリカで創業し、「革新をさもなくば死を」を社是に、さまざまなライドスタイルに合わせたロードバイクやマウンテンバイク、レディース専門ブランドの立ち上げ、幅広いアクセサリーの展開で、自転車に必要なものはほぼスペシャライズドで揃ってしまいます。
マンガ・アニメ『弱虫ペダル』では暴走の肉弾頭こと田所迅の乗るバイクとしても有名ですが、フラッグシップモデルはS-Works(エスワークス)という名前を冠して発売されており、箱根学園の銅橋正清が乗っています。
ツールドフランス等では、BORA – HANSGROHE(ボーラ・ハンスグローエ)と
QUICK – STEP FLOORS(クイックステップフロアーズ)に機材提供をしており、ペテル・サガンやマルセル・キッテルの活躍で目にされた方も多いかもしれません!
エントリーバイクの定番、ALLEZ(アレー)
昨今のロードバイクの主流はカーボンに移り変わってしまいましたが、アルミにはアルミの良さがあります
・比較的安価である
・頑丈である
・ダイレクトに力が伝わる
実はアレーは1979から続く、超ロングセラーモデル。長い歴史で積み上げられたアルミの技術は伊達ではありません。エントリーモデルとは言え、使われているE5というアルミ素材は、かつてトップ選手の乗るフラッグシップモデルに採用されていたものになります。
ロードバイクを始めたい!クロスバイクから乗り換えたい!という方にとっては間違いないセレクトです。その軽量性と走行性に感動して、いつまでもペダルを回してお家に帰れなくなる事でしょう。
めっちゃ軽いカーボンフレームtarmac(ターマック)
え?こんな軽いフレームに乗るの?と不安になってしまう程の重量はウルトラライトモデルで733gしかありません、フレームの軽量化は塗装重量にまで拘り、たったの10g!(スペシャライズドの人曰く、グミ9個分)
誰よりも坂を速く登りたい、ゼロスタートから楽に速度を乗せたい!輪行で楽したい!そんな人にはピッタリのバイクです。
ロードバイクは軽くして当然、しかし力の伝達をロスさせないために、力がかかる部分は硬く分厚く、かからない所は薄く、複雑なフレームの設計はアルミでも出来なくは無いですが、自由度の高いカーボンに軍配が上がります。
余計は振動はカット!特殊な機構が光るRoubaix(ルーベ)
こちらは長い距離を長く走る、地面の振動を少なくする事に特化したエンデュランスロードに分類されます。
ルーベという名前は、フランスで100年以上開催されてきたパリ〜ルーベを260km走るレースから取られました。ツールドフランスのように複数日かけて勝敗を決めるのではなく、1日で結果が決まるワンデーレース。楽そう?いいえ、そこには地獄絵図が展開されるのです。
道路は綺麗なアスファルトではなく、総延長50kmも、こぶし大の石が敷き詰められた道が続き、雨が降れば泥まみれ、晴れれば砂埃で喉と目がやられてしまう。落車、パンク、骨折が当たり前の超過酷なレース。そんなレースで優位に立つために開発されたのが、このバイクです。
ロードバイクブランド各社、様々な工夫を施して、いかにライダーの負担を軽減するか頭を捻らせるのが振動吸収性。
スペシャライズドはハンドルとシートチューブの設計でこの問題を解決しました。
空気を切り裂け!究極のエアロロードVENGE(ヴェンジ)
ロードバイクで走っていると、ある速度から壁を感じますよね。それが、空気抵抗です。
ヴェンジは空気抵抗を極限まで減らした設計をされたエアロロードに分類されます。ただフレームを薄くしてクリアという話ではなく、風洞実験設備を用いた研究結果から最適な設計を施し、いかに速く走るかを突き詰められています。
レディースアルミモデルのDolce(ドルチェ)
最近はロードバイクに乗る女性が非常に増えてきましたよね、自主的に乗る人もいれば恋人や旦那に唆されて…様々な経緯があると思いますが、まだまだロードバイクは男性モデルばかり目立ってしまいます。
スペシャライズドは2003年に初めてレディース専用設計のロードバイクとしてドルチェを発売しました。男性と女性とでは身体の作りはもちろん、骨格の作りから異なります。男性用モデルに乗っている女性にもっとも多いのがサドル問題、男性に比べて骨盤の広い女性では男性ようにサドルでは細すぎて長時間のライディングに耐えるのが辛くなってしまいます。スペシャライズドのレディースモデルには、専用設計のサドルがアッセンブリされその問題を解決しました。
レディースのエントリーモデルであるドルチェは、お求め安い価格帯での展開がありがたく、10万円以下でロードデビューできます。
レディースエンデュランスモデルRUBY(ルビー)
こちらは少々お値段が上がってはしまいますが、カーボンフレームで、振動吸収性に優れ、楽な体制で乗れるエンデュランスモデルのバイクになります。
私が自分の彼女をスポーツバイクに乗せた際に言われた事が
1 振動がキツい
2 姿勢が辛い
3 ブレーキが効き辛い
ロードバイクに乗せることに成功しても、このようにマイナスイメージを持たれてしまっては今後趣味として定着する可能性を下げてしまいます。
ルビーはこの全てをクリアできるため、オススメするには最適なバイクとなっています。
もちろん、ダイエットやスポーツのためにロードバイクに乗りたい!という方が長く付き合ってもらうには最高の相棒と言えるでしょう。
トライアスロンバイクSHIV(シヴ)
昨今のトライアスロンシーンでは、エアロロードのハンドルにハンドルバーを追加し、トライアスロンやタイムトライアルバイクのようなポジションを取って走る事が多くなりました。
しかし、平坦メインのトライアスロンの場合や、タイムトライアルでは専用設計のシヴに軍配が上がります。(タイムトライアル用のシヴもあります)
フレーム内に水分補給用のバッグ「フュールセラージュ」を内蔵することにより、最適なライディングポジションを取りながら水分補給が可能です。
フィットネスに最適SIRRUS(シラス)
クロスバイクにここまでする!?と驚いてしまう値段と、パーツ構成。
20万円台のロードバイクと同等の素材を使ったカーボンフレームに、メインコンポは上から2番目のランクであるアルテグラ、値段には納得です。
シラスはアルミモデルが¥59,400(税込)という価格からも展開されており、スポーツバイクに挑戦してみたい方には間違いのない選択でしょう。
まとめ
より速く、より快適に。それがロードバイクが目指す究極だとしたら、スペシャライズドはその革新を恐れない企業姿勢で、ユーザのニーズを的確に満たしてくれるブランドではないでしょうか。
そして、いち早くレディースモデルを発表したブランドだからこそ、女性でスペシャライズドを愛用されている方も多いです。
まだスポーツバイク持ってない!欲しい!という方は、ぜひ実物を見て試乗してみてください!