東大生ローディー成長記 第4話「ロードバイク偏差値、ヤビツ峠で測ってきました」
こんにちは。東京大学農学部4年の大島拓司です。
皆さん、「偏差値」は好きですか?
おそらく好きな人はあまりいないと思いますが、東大生はみんな大好きです。なぜなら受験生時代、当たり前のように偏差値は70を越えていたから。「偏差値」=「優越」という方程式が頭の中に出来上がっているから。
もちろん、私も偏差値大好き。そんな私がロードバイクの世界にも偏差値があるって知ったら、もう測らずにはいられない。
というわけで、今回はヤビツ峠でタイムトライアルに挑み、ロードバイク偏差値を測ってきました。
ロードバイク偏差値とは?
私がロードバイク偏差値の存在を知ったのはこちらの記事。
全国のローディー達が山を登ったタイムを投稿する登坂TTというサイトがあるのですが、この記事ではそこに投稿されたヤビツ峠(後述)のタイムを利用して、ロードバイク偏差値(記事内ではヒルクライム偏差値と記載)を算出しています。
冒頭でも言っていますが、私は偏差値が大好き。偏差値とチキン南蛮だけでご飯が3杯くらい食べられます。
ロードバイク偏差値、測りたい…。
というか、けっこう良い偏差値狙えるのでは…?8月の終わりくらいから、平日は毎日メディオ2セット、土日のどちらかで100キロくらい乗る、というメニューをこなしているし。40分切って偏差値60くらい取れちゃったりして。
そんな淡い期待を胸に、ロードバイク偏差値を測定するためヤビツ峠へと向かいました。
ヤビツ峠とは?
一応、ロードバイクに乗らない人向けにヤビツ峠について解説しておきましょう。
ヤビツ峠とは、神奈川県秦野市にある峠で、長さは11.7km、標高差は659m、平均勾配は5.6%。そのちょうど良い勾配と長さから、タイムトライアルをするのに適していて、関東圏在住のローディーに大人気なんです。
途中にある菜の花展望台からは秦野市の中心部が見渡せるため、夜景がきれいで地元ではデートスポットとしても人気なんだとか。やかましいわ。
いざ、タイムトライアル
スタート~蓑毛バス停
それではタイムトライアル、スタート!(コースの写真はすべて、下りの時にわざわざ撮影しています。)
しかし、実は私はヤビツ峠に登るのは今回が初めて。コースに関しての知識は、「スタート地点から蓑毛バス停という所までの序盤の区間が一番斜度がきつくてしんどいらしい」くらいしか知らない。
まぁゆーて最近結構トレーニングしてるしサクッと越えられそうだな、とか思っていました。
いや、キツいキツい!!!!!!ヒ―――――――――――!!!!!!!!!
速度は10km/hくらいなのに心拍は180を突破。あぁ…このまま心臓破裂しそう…。
なんとか蓑毛バス停までたどり着きました。
これ以降はだいぶ緩くなるらしいし、まだいけるまだいける…。
いや、緩くならないやないかーーーーーーーい!!!!!!(この坂が終わったら本当にゆるくなりました。)
蓑毛バス停~菜の花台
蓑毛バス停以降は斜度5%くらいの傾斜がコンスタントに続きます。
「40分を切るためには途中にある菜の花台という展望台を25分くらいで通過しなければならない」という情報を仕入れていた私は、菜の花台はまだかまだかと待ち続けていました。
しかし、25分でも、30分でも、菜の花台は見えてこない。そもそも菜の花台の見た目が分からない。もしや速すぎて通り過ぎちゃったか?と思っていたその時…
一目見てコイツが菜の花台展望台だと分かる。フォルムが完全に菜の花台。ザ・菜の花台。
ちなみにタイムはこの時点で約35分。誰だ40分イケるとか言ったやつ。
菜の花台~ゴール
40分切りの望みが完全に断たれた今、50分切りを目指すしかない。なんなら、50分切りもあやうい。
そんな焦る気持ちとは対照的に、登ってきただけあって景色がとってもイイ感じ。600m登ってきた甲斐がありますねぇ。
時折見えるきれいな景色を見つつ、最後のスパート。
しかし、全長を11kmジャストだと勘違いしていた(実際は11.7km)ため、中々ゴールしなくて本当に焦る。
そして心拍はスタートからずっと170を超えているため、けっこうヘロヘロ。
11.7km、標高差659m、ようやくゴール!長かった!
結果は…?
さて、気になるタイムは、
ドン!!!
48分59秒でした!!!なんとか50分は切った!!!!
そして、その偏差値は…
だいたい46くらいですね…。こんな低い偏差値初めて取りました…。
どんな苦手な科目でも偏差値60は切ること無かったのに…。ロードバイクの世界は甘くない…。
というか元々、私は身長175cm、体重65kgで、ヒルクライムをするにはちょっと重いんですよね。
これからは、メディオなどのパワーを上げるためのトレーニングに加えて、LSDのような体脂肪を落とすためのトレーニングもして体を軽くする必要があるな、と感じました。
帰り道
さて、このタイムトライアルの帰り、せっかく秦野まで来たんだからあそこに行かないとダメですよね。
そう、「なんつっ亭 秦野本店」で消費したカロリーを補給してきました。
黒マー油の香ばしさと旨さがたまらんのですよね。ベースとなっている豚骨スープも濃厚で好きな感じ。麺は細めんだがちょうどいい歯ごたえ。いやー旨かった。
あれ…さっき体脂肪落とさなきゃとか言ってる人がいたような…?