“上りやすい”フォームで走ろう!~教えて!ハシケン先生#02 ヒルクライムの基本フォーム

「もっとラクに走れるようになりたい」、「もっと速く走れるようになりたい」。スポーツバイクを楽しんでいる多くのサイクリストは、そんな思いを持っていることでしょう。これは、サイクルスポーツジャーナリストで、さらに国内トップクラスの強豪ヒルクライマーでもある “ハシケン先生”が、自転車がさらに楽しくなるように、乗り方のテクニックを紹介する連載企画です。

上りはじめたら対応したフォームに変えよう

平地では、力強くペダルを漕いでビュンビュン気持ちよく飛ばせるのに、坂道に入った途端に一気に苦しくなって、どうにもこうにもペースが上がらない……。少しでもラクに速く走れれるようになりたい! 今回は、そんな皆さんへ、坂道を走るときのワンポイントアドバイスです。

坂道の傾斜に合わせて身体の位置を前方へ調整しよう
▲坂道の傾斜に合わせて身体の位置を前方へ調整しよう

たとえば、きっちりとフィッティングをしてポジションを出したとします。でもそれは平地を走るときのポジションです。平地ではバイクの中心にしっかりと乗れていて、ペダリングしやすいはずです。

ところが、そのポジションのまま坂道を走ったらどうなるでしょうか。坂道の傾斜がある分だけ、身体の位置は後傾することはイメージできますよね。

つまり、上り坂では坂に合わせてバイクの上でのポジションを微調整する必要があります。坂道に苦手意識がある人の中には、このことを知らない人が多いのです。

どうすれば良いのか!? ひとことで言ってしまえば、坂道の傾斜に合わせてポジションを前傾させることです。

平地に適したポジションで、坂を上ると中心が後ろへ
▲平地に適したポジションで、坂を上ると中心が後ろへ

傾斜に合わせてバイクの中心へ補正するイメージだ
▲傾斜に合わせてバイクの中心へ補正するイメージだ

ヒジをリラックスさせて身体を前傾させる

前傾させるためのコツはふたつ。ひとつ目は、上体の姿勢を前傾させることです。このとき、骨盤から前へ倒すようにしましょう。

上半身を腕でグッと支えたくなりますが、腕を突っ張り棒のようにせず、リラックスを心がけてヒジが曲がるようにします。ココがポイントで、ヒジの曲げる角度を変えることで柔軟に坂道の傾斜に対応できます。

腕が突っ張っていると坂道の傾斜に対応できない
▲腕が突っ張っていると坂道の傾斜に対応できない

ヒジを曲げて上体の角度を微調整できるようにしよう
▲ヒジを曲げて上体の角度を微調整できるようにしよう

傾斜がキツすぎる場合は、座る位置を前に

二つ目のコツは、ちょっと傾斜がキツすぎる場合の方法です。上体を前傾させても対応できない場合は、サドルの中心よりもやや前方に移動しましょう。わずかにずらすだけで、力強いペダリングに変えることができます。

座る位置をサドルのやや前方へ移動して傾斜に対応
▲座る位置をサドルのやや前方へ移動して傾斜に対応

傾斜の角度に合わせたバイクの中心のポジションに座れていれば、ペダルにもっとも力を加えたいクランクの1~4時の位置でしっかりと踏み込めます

これまで坂道になるとペダルを踏み込む力が弱まっていた人は、今度の週末に山へ走りに行ったときに、その感覚の違いを実感してみてください!

橋本 謙司

WRITTEN BY橋本 謙司

自転車を専門にするフリーランスのスポーツジャーナリスト。自転車専門誌の編集部時代から、ライディングスキルなどのノウハウ企画を数多く手がけ、プロ選手やコーチ、週末サイクリストなど幅広い層のサイクリストたちと交流を深めてきた。自身も強豪ヒルクライマーとして、国内外のヒルクライムやロードレースに積極的に参加。「ツールド八ヶ岳」のチャンピオンクラス優勝、国内最大のヒルクライムレース「Mt.富士ヒルクライム」の一般の部で総合優勝など、国内ヒルクライムレースで優勝・入賞多数。http://www.hashikenbase.com

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