BELLのヘルメットといえば、例えばモータースポーツ界でもスタンダードブランドだし、自転車業界だってスポーツサイクルはもちろん、キッズ用やママチャリ利用者だって一度は見たことがある程度には有名だ。ヘルメットブランドのパイオニアとして常にスタンダードを作り、今なお安全への手綱を緩めないBELL。随所にその哲学を感じられる、ロードバイク乗りに選んでほしいヘルメットたちを紹介しよう。

BELLヘルメットを選ぶ意味


2018年のツール・ド・フランスでも、フランスのプロコンチネンタルチーム「Fortuneo-Samsic(フォルトゥネオ・サムシック)」がBELLヘルメットを着用して熱い戦いを終えたばかりだ。
BELL Zephyrを着用するケヴィン・ルダノワは大会最初の山岳賞を獲得。動画の最後には、マイヨアポア柄のZephyrが手渡されるシーンが垣間見れる。


60年以上のヘルメット製作としての歴史



BELLの歴史は1923年に遡る。カリフォルニア郊外の小さなガレージでジョージ・ウェイトが設立した「ベルオートパーツ社」は、名の通りモータースポーツの部品を製作する会社として始まった。1954年、オートレース用ヘルメット「The 500」を発表し、この年が事実上の「BELL社」創業となる。

自転車用ヘルメットのスタンダードを創造


世界初の「自転車専用」ヘルメット

▲世界初の「自転車専用」ヘルメット


1961年、BELLの商品ラインは警察や消防署向けヘルメットを含む9種類に拡大。スキー用ヘルメットは自転車用としても使用されることとなった。そして1975年、世界初の自転車専用ヘルメット「BELL BIKER」が登場。EPS(発泡スチロール)のライナーを使用しており、この製法は現在でも自転車用ヘルメット製造のスタンダードとして多くのメーカーが採用している。

プロレーサーから、MTB、キッズやママ向けまで、累計販売数10億個の実力は伊達じゃない


その後も積極的に自転車用ヘルメットを製作し、アメリカサイクリングチームへの供給をはじめ、さらにエアロヘルメット、子供向けヘルメットにも着手。1990年には自転車用ヘルメットの歴史の中で最も価値のある発明のひとつである「インモールドマイクロシェル製法」を確立する。フォームとシェルを熱圧着成型することで飛躍的に強度と成形自由度が増すこの製法は、以後10年のうちにすべてのハイエンドヘルメットに導入されることとなった。

MTBのカリスマライダーであったジョン・トマックへのスポンサード、2002年にはBMXのレジェンドであるデイブ・ミラ、ジェイミー・ベストウィックとも契約するなど、確かな実績を残している。
ロードレース・シーンにおいては、2008年にカルロス・サストレ(CSC)が、当時の最新型モデル「VOLT」デビューイヤーでツール・ド・フランス総合優勝。また、2009年から2011年にかけてもカデル・エヴァンス(CSC)が「VOLT」を着用し、ロード世界選手権とツール・ド・フランスを制覇している。



徹底した安全管理施設「DOME」


BELL本社内に併設されたDOME。ネーミングは4つ単語の頭文字から。

▲BELL本社内に併設されたDOME。ネーミングは4つ単語の頭文字から。


自転車用ヘルメットのパイオニア的存在として、高いノウハウと安全性を確立しているBELL。全世界で累計販売数10億個を突破しているブランドだが、本社内に併設された品質管理施設「DOME」(Design/Observation/Materials/Engineeringの頭文字をとったもの)には、あらゆる局面を想定した実験設備が並び、創業から60年以上が経過した現在でも安全対策への姿勢を緩めることはない。

特に近年のヘルメットの安全装備として加わったMIPS(マルチ・ディレクショナル・インパクト・プロテクション・システム)の実験設備は世界に2台しかなく、そのうちの1台が「DOME」に設置されている。


▲世界に2台しかないMIPSテスト機材による衝撃実験のようす

MIPSとは、回転衝撃から頭部への衝撃を減少させるスリップ・プレーン(滑り面)システムのこと。ヘルメット内部に配置された1枚のシートが頭の動きに応じて動作することにより、衝撃から伝達されるエネルギーのスピードを緩め、その強さを減少させることができる。

また、第二世代のインテグレーテッドMIPSも、いち早く導入している。これはMIPSのスリッププレーンレイヤーとフィッティングシステムを直結するデザインを施すことで、より軽量でスマートなルックスと、より良いフィッティングを実現させるものだ。

安全基準のクリアは当然、さらに厳しい独自基準こそ「ベル・スタンダート」


「ヘルメットを作っているのではなく、頭部を保護するものを作っている」とは、「DOME」で働く従業員の言葉だ。世界には様々な安全基準があるが、基準はあくまでも基準。クリアするのは当然であり、より厳しい独自基準での安全性確保を目指している。それが「ベル・スタンダード」と呼ばれるものなのだ。

DOMEで日々安全追求するスタッフたち。「BELL社では安全性の確保に対する研究・開発投資に’NO’と言われたことはない」

▲DOMEで日々安全追求するスタッフたち。「BELL社では安全性の確保に対する研究・開発投資に’NO’と言われたことはない」



BELLのおすすめヘルメット7選


ロードバイクはもちろん、MTBのヘルメットにも定評があるBELL。加えてシティライド用やキッズ用まで取り揃えるラインナップは紹介しきれないほど。
今回は本格志向のライダーからシティライドまで、ロードバイクにピッタリのラインナップにフォーカスを当てて紹介していこう。
主に2つのラインに分かれ、RACEはフラッグシップモデルを含んだレーシーなモデル群。SPORTSは高い機能性を持つコンフォートモデルがそろう。

RACE


RACE
まずはフラッグシップモデル「ZEPHYR」を筆頭に、シリアスライダー向けのレースモデルがそろうRACEシリーズから紹介していこう。

ZEPHYR MIPS



60年以上のヘルメット開発研究、衝突実験のデータ、ノウハウのすべてを注ぎ込んだレースラインのフラッグシップモデル。驚くほどのフィッティング調整機能を付加し、バランスのとれたエアロダイナミクス、軽量性、快適なベンチレーションを実現している。

マットレッド×ホワイト×パシフィック

▲マットレッド×ホワイト×パシフィック


サイズ:S(52~59cm)、M(55~59cm)、L(58~62cm)
重量:280g(Mサイズ)、313g(Lサイズ)
カラー:マットレッド×ホワイト×パシフィック、マットブラック、マットブラック×ネオンピンク、マットレッド×ブラック×ホワイト、マットレティーナシアー×ブラック、マットホワイト×ブラック、マットブラック×スモークハートウェーブ
価格:31,320円(税込)

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STRATUS MIPS


マットスモーク×ガンメタル×トロピック

▲マットスモーク×ガンメタル×トロピック


上記「ZEPHYR」のコアデザインを踏襲。最先端のテクノロジーを余すことなく採用し、十分なレベルの仕上がりになっている。本品が実現するライトウェイト&スピードが、最も激しいロードバトルにおいてもクールで快適な被り心地を提供する。

サイズ:M(55~59cm)、L(58~62cm)
重量:290g(Mサイズ)、320g(Lサイズ)
カラー:マットホワイト×シルバーリフレクティブ、マットブラック、レティーナシアー×ブラック、マットレッド×ブラック、マットスモーク×ガンメタル×トロピック
価格:23,760円(税込)

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FALCON MIPS


グロスホワイト×インフレッド×ブラック

▲グロスホワイト×インフレッド×ブラック


究極の快適性を得るために、洗練させる作業に注力。その精神はフラッグシップモデルである「ZEPHYR」から由来し、多くの最新テクノロジーを継承している。ミドルグレードとは思えないほどのベンチレーション、エアロダイナミクス、フィット感が魅力的だ。

サイズ:S(52~56cm)、M(55~59cm)、L(58~62cm)、XL(61~65cm)
重量:280g(Mサイズ)、320g(Lサイズ)
カラー:マットホワイト×スモークディゾルブ、マットリードストーン、マットネイビー×チェリーファイバー、マットレティーナシアー×ブラック、マットホワイト×スモーク、マットレッド×ブラック、マットブラック、グロスホワイト×インフレッド×ブラック
価格:17,280円(税込)

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FOMULA MIPS


マットブラック×ガンメタル

▲マットブラック×ガンメタル


ミドルグレードながらロードレースのチャンピオンが求める快適性と安全性を提供。上位グレードが持つテクノロジーはもちろん、エレガントなデザイン、流体的なエアロダイナミクス、広々としたベンチレーションはクラシックなオールラウンダーそのものだ。

サイズ:M(55~59cm)、L(58~62cm)
重量:280g(Mサイズ)、327g(Lサイズ)
カラー:マットホワイト×シルバー、マットシルバーデコ、マットレティーナシアー×ブラック、マットレッド×ブラック、マットブラック×ガンメタル
価格:14,040円(税込)

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SPORTS(ACTIVE)


SPORTS(ACTIVE)
ホビーライド向けながら、確かな性能を持つラインナップがそろう。間違いない性能と嬉しい価格帯で、高いコストパフォーマンスを誇るモデルを3つ厳選してご紹介しよう。

DRAFT AF


マットリード×トロピック

▲マットリード×トロピック


デザイン、クオリティから想像できないコストパフォーマンスを誇る、ワイドサイズのアジアンフィットモデル。丸みを帯びたコンパクトな形状は、モダンなロードスタイルを体現する。また新型エルゴフィットは、いままでにない優れた快適性とフィット感を提供。

サイズ:UW(50~57cm)、UA(54~61cm)
重量:259g(UWサイズ)、271g(UAサイズ)
カラー:マットリード×トロピック、マットクリプトナイト×ガンメタル、マットブラック、ホワイト×シルバー、グロスパシフィック×シルバー、グロスハイビスカス×ブラック
価格:7,776円(税込)

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TEMPO AF


グロスホワイト×チェリーファイバー

▲グロスホワイト×チェリーファイバー


上記「DRAFT」の女性版アジアンフィット。鋭い外観の裏には、どれだけ走ろうともライダーを涼しく快適に保つ様々な機能が備わっている。大きなベンチレーションはフレッシュな空気を取り込み、高品質かつ軽量な構造は被っていることを忘れさせるほどだ。

サイズ:UW(50~57cm)
重量:259g(UWサイズ)
カラー:マットリードストーン、グロスネイビー×スカイファイバー、グロスホワイト×チェリーファイバー
価格:7,776円(税込)

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TRAVERSE AF


グロスパシフィック×シルバー

▲グロスパシフィック×シルバー


上記「DRAFT」の機能・デザインを全面に受け継ぎ、標準装備のバイザーがアクティブライフスタイルに適したルックスを醸し出している。アジアンフィットでより最適なフィッティングが得られ、高品質のインモールド・ポリカーボネートシェル構造を採用。

サイズ:UA(54~61cm)、UXL(56~63cm)
重量:287g(UAサイズ)、321g(UXLサイズ)
カラー:マットブラック、ホワイト×シルバー、マットリード×トロピック、マットクリプトナイト×ガンメタル、グロスハイビスカス×ブラック、グロスパシフィック×シルバー
価格:8,208円(税込)

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まとめると


BELLは60日間無償返品交換に対応。ヘルメット購入後、フィッティングやサイジングに関して気に召さない場合、期日内であれば返品交換に応じている。また、インナーパッドは各ラインナップごとに専用品(すべて洗濯可)を用意。ヘルメット装着型ライトのアクセサリーをはじめ、バイザーやマウントなどのパーツも数多く取り揃えており、きめ細やかな製品展開しているのも魅力のひとつだ。そして、何よりも安全性を第一に開発されたヘルメット群。万が一の事故に備え、装備は慎重に選ばないとならない。BELLはそんなライダーの思いに応えてくれるだろう。

All Photos and video(C)Intertec

監修:Viking the Maintenance石橋

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