地方で愛されている自転車店をYouTuberのけんたさんが訪問して紹介するシリーズ第9弾。今回は福岡県福岡市の中心街にある「ZING²FUKUOKA-IWAI(ジンジン福岡イワイ)」です。
目次
「ZING²FUKUOKA-IWAI」があるのはこんな場所
「ZING²FUKUOKA-IWAI」があるのは福岡県福岡市。スポーツバイクを幅広く取り扱っている創業100年の歴史ある自転車屋さんですが、このお店の特徴は、「トライアスロン」と「タイムトライアルバイク(以下TTバイク)」に精通していること!
それでは早速お店に入ってみましょう。
お店に入ると、いたるところにTTバイクが。
店内は開放感があり、とても綺麗です。中心にメカニックスペースがあり、お伺いした時にはTREKのSpeed Conceptがメカニックの手によって調整されている最中でした。なかなかお目にかかれないレアバイクです。
けんたさんが店員さんにお話をお伺いしてきました!
ーートライアスロン系のアイテムが豊富ですが、トライアスロン推しのお店なんですか?
当店はトライアスロンが黎明期のときから商品のお取り扱いをしているので、トライアスロン関連には自信を持っています。
ーーさすが創業100周年です!
ーーここは何をする部屋ですか?
フィッティングルームです。ここではSPECIALIZEDのBody Geometry Fit(ボディジオメトリーフィット)公認フィットツール「RETUL」を設置しています。コンピューターと3Dモーションキャプチャを駆使して、ホビーユーザーから競技志向まで自転車を楽しむ全ての方へ向けて、「自転車と自分の体がフィットするポジション」をご提供しています。
ーー早速TTバイクについてお伺いします。特徴ってなんですか?
トライアスロンの場合、前の人との間隔が決められており人を風除けに使えません。よって、いかに空気抵抗を減らして走るかがポイントになるので「空気抵抗が少ない設計」になっているのが特徴です。
また、TTバイクはロードバイクと比べてクランクに対しサドルが前に出ています。ロードバイクは「足を回して」乗りますが、TTバイクはどんどん「踏み込んでいく」イメージで、漕ぎ方が大きく違います!
そして特徴的なパーツとして、「DHバー」がついています。このパーツに肘を乗せて走ると、肩幅が狭くなり空気抵抗が小さくなります。
変速は色々なところでできるのですが、ブレーキはハンドルでしか変えられないので、カーブを曲がるときなどはハンドルをしっかり持って操作してください。
ーーロードバイクのサドルは厚みがない印象がありますが、TTバイクのサドルはふっくらしていますよね。サドル選びにはどんなポイントがあるんですか?
座るのでサドルは空気抵抗にあまり関係がありません。なので「乗り心地重視」で選びます。トライアスロンは軽さよりも「長い距離をいかに快適に走るか」が大切であることと、ロードバイクよりも前傾になり「圧迫される部分が前の方になる」という特徴があるので、クッションの厚みは大切なポイントです。
ーーお尻が痛くて集中できない!なんてことがないように「快適さ」がポイントなんですね!
そうなんです! 他にも、ロードバイクに比べて「高速域を維持するのが圧倒的に楽」という特徴もあります。
ーーTTバイクは平坦が強いイメージがありますが、ヒルクライムはできるのですか?
できないことはないですが、ヒルクライムのレースだと別のバイクを準備した方が良いですね。
トライアスロンの競技の中でもアップダウンはありますが、距離が長ければ長いほどTTバイクに有利になります。
ーーTTバイクが欲しくなるきっかけってなんですか?
「タイムを短縮したい」とか「もっと楽に走りたい」ってなると、やはり専門的なものの方がパフォーマンスが上がります。ただ早く走るだけじゃなくて、そこに快適さが欲しくなった時や、トライアスロンを始めて、「TTバイクかっこいいな」って思ったら乗るきっかけになるのではないでしょうか。
ーー確かに。見た目がゴツくてかっこいいですよね。
社長にもお話をお伺いしました!
ーーTTバイクが気になっている人たちに対してアドバイスをください!
実際、憧れで1台目からTTバイクを購入される方もいらっしゃいます。もしトライアスロンをするなら、TTバイクの方がロードバイクより絶対に早いのでおすすめです。
ーーやはり、違いますか?
そりゃもう!全然違います。
ーーTTバイクのフィッティングとロードバイクのフィッティングってやっぱり違うものですか?
そうですね。もう乗り物としては全くの別物と考えていただいた方がいいと思います。TTバイクは人によってポジションが全く違います。
トライアスロンのウェアについて再び村山さんにお伺いします。
ーートライアスロンをするときは何を着れば良いのでしょうか?
「トライウェア」ですね。これはラン・バイク・スイムの3種目全てに対応したウェアなんです。バイク以外の種目のために、一般的なサイクルパンツと比べてお尻の部分のパットが薄くなっています。
ーーそうか! このパッドが少し薄いからTTバイクのサドルはふっくらしているんですね!
ーー袖があるものとないものがありますが、機能的な違いがあるのでしょうか?
泳ぐときに肩が動かしやすいため、もともと袖がないタイプが多かったんですよ。でも「試合時間が長いと日焼けで体力を奪われてしまう」ことや「ウェアの素材の向上によって袖があっても泳ぎやすくなった」といった理由から、最近は袖ありも増えてきています。
ーーツーピースとワンピース型の違いはなんですか?
オリンピックの選手に多いのがワンピース型で、速さを求めるならこっちです。しかし、例えばレース時間が長いとき、トイレに行きたくなったらツーピースの方がいいですよね。どちらを選ぶかは好みですが、早い人はワンピース型が多いです。
ーーツーピース型はどんなメリットがあるんですか?
トイレに行きやすいのもありますが、一番のメリットは「脱ぎやすい」ことです。例えばツーピース型だとボトムを一本持っていれば、上は袖なしと袖ありの好きな方に変えられるので、大会のシーズンに合わせて使い分けできます。
ーー次はウェットスーツについて教えてください! これ、オーダーメイドなんですよね?
そうなんです。当店オリジナルのウェットスーツです。素材も改良を重ねているこだわりの商品です。
ーー人気なんですか?
おかげさまで、口コミで広めていただいて、関東の方や青森の方などからご注文いただいております。
ーーいわゆる「オーダーメイド」なんですよね?
はい! お客様の体を輪切りに測定していって、その人の身体にピッタリのものを作ります。当店のウェットスーツは特注の生地で作っているため、すごく柔らかく、袖ありでも腕が動かしやすいですよ。
ーー確かに。僕が持っているものと全然違う!
ツーピース | フルスーツ(長袖) | フロントファスナー | ¥48.000 |
ロングジョン(袖無) | ¥42.000 | ||
ワンピース | フルスーツ(長袖) | バックファスナー | ¥44.000 |
ロングジョン(袖無) | ¥38.000 |
※料金表の一部です。詳細はこちら
ーーオーダーメイドということを考えると低価格ですね。
ありがとうございます。当店はメーカーの生地を一切使わないので、材料費を抑えることができます。これが高品質なオーダーメイドのウェットスーツを低価格でご提供できている秘密です!
さいごに店長さんから一言!
「自転車を売るだけじゃなくて、自転車に「ロマン」をつけてお客様に渡す。」
そのためにあらゆるジャンルの車種はもちろんのこと、その自転車を楽しむための全てを一緒にしてこの「ZING²FUKUOKA-IWAI」で買っていただけるよう、知識はもちろん、豊富な周辺商品をご用意してお待ちしています!
公式HP:ZING²FUKUOKA-IWAI
画像提供:けんたさん