最初に揃えるべき基本アイテムを解説!ロードバイク、クロスバイクを始めるには何が必要?
前回、前々回と春からスポーツバイクを始める人に向けてロードバイクとクロスバイクをご紹介しました。スポーツバイクで安全・快適に走るためには、車体以外にも必要なアイテムがあります。
今回はスポーツバイクに乗るときに必要なもの、あった方がよいものについて、ワイズロード上野本館のかなざわさんに教えてもらいました。
最初に揃えたいマストアイテム
安全・快適に走るためにスポーツバイクと一緒に購入しておきたいマストアイテムは5つあります。
ライト
- 前につける白い光のフロントライト
夜間や暗い場所を走るときは、法規上必ず点灯しなければなりません。 - 後ろにつける赤い光のリアライト
フロントライトを点けていれば法律上は車体についている赤い反射板でもよいとされていますが、自分から光るライトの方が車からの視認性は高いです。自転車の事故は車相手が約84%*を占めています。夜走るシーンが少しでもあるのなら、後ろのライトも付けておくほうが安心です。
フロントライト:CAT-EYE(キャットアイ)HL-EL151RC VOLT200
リアライト:CAT-EYE(キャットアイ)TL-LD635-R (RAPID MINI)
鍵(ロック)
シティサイクルには最初から鍵がついていますが、スポーツバイクの多くは別途鍵の購入が必要です。
鍵はケーブルタイプ、鎖のタイプなどさまざまなものがありますが、防犯上の意味では当然かけるべきです。近年はスポーツバイクの盗難も増加傾向にあります。できる限り頑丈な鍵を選びましょう。
スポーツバイク用の鍵と言えばABUS(アブス)。軽量で頑丈なことからサイクリストたちに支持されています。日本より盗難が多いと言われるヨーロッパでNo.1のシェアを誇るメーカーです。
鍵:ABUS(アブス) 1200 チェーンロック レッド 110
ベル
道路交通法上の保安部品として付けることが義務付けられています。車体によってはもともと付属しているものもありますが、付いていない場合は別に付ける必要があります。
ベル:CAT-EYE(キャットアイ)OH-2400 ブラック
ヘルメット
万が一転んだり何かあった場合に頭を守ってくれるアイテムです。法規上の義務はなく、被らないで走っていても注意されることはありませんが、比較的スピードが出やすいスポーツバイクでは、何かあったときのケガの度合いが全然違います。
特にタイヤの細いロードバイクは転倒リスクが高いです。慣れていない初心者や女性は見た目がカッコ悪いと思うかもしれませんが、命を守るためにヘルメットの着用を強くおすすめします!
ヘルメット:OGK KABUTO(オージーケーカブト) REZZA マットブラック M/L
フロアポンプ(空気入れ)
スポーツバイクは一般車と比べるとかなり高圧な空気が必要です。荷物になるので後回しにする方もいますが、ないと空気が入れられません。自転車と一緒にスポーツバイク専用の空気入れを購入しておくと安心です。
フロアポンプは空気圧ゲージと呼ばれるメーターが付属しているものを選んでください。スポーツバイクはタイヤごとに決まった空気圧があり、側面に表示されています。メーター付きのフロアポンプで書かれている空気圧に合わせてしっかり空気を入れましょう。
フロアポンプ:SERFAS(サーファス)FPD-200SE デジタルゲージフロアポンプ ブラック
あった方がよいもの
スポーツバイクに快適に乗るためにあった方がよいアイテムを4つご紹介します。
チューブ、携帯ポンプ、タイヤレバー
出先でパンクしてしまった時にその場で自分でなんとかするためのキットです。タイヤをリムから外すときのレバー、替えのチューブ、空気を入れるための携帯ポンプが必要になります。
スポーツバイクにパンクがつきもの。とはいえ初心者にとってパンク修理はハードルが高いのは事実です。しかしロングライドに出るようになると、パンクした場所によっては自転車店が近くになかったり、山の上でパンクしたりする可能性もあります。そうなったときに困らないよう、自分でチューブ交換をする技を覚えて準備しておくことが大事です。
携帯ポンプ:TOPEAK(トピーク)レースロケット ブラック
チューブ:SCHWALBE(シュワルベ)TUBE袋 15SV.ML 15SV.ML 700 X 18-28C
パンク修理セット:PANARACER(パナレーサー)タイヤレバー付パンク修理セット
サイクルグローブ
初心者の中には「素手でもいいんでしょ?」「軍手でもいいんでしょ?」と言う方もいます。しかしスポーツバイクに乗るなら、専用のグローブを使う方がより安全に快適にライドを楽しめます。女性や日焼けしたくない方には、ロングも人気です。
サイクルグローブの特徴
- 握った時のグリップ力が向上する
ハンドルをしっかり握れて、汗をかいても手が滑りません。 - 転んだ時に手を守る
- (グローブによっては)パットが付いている
内側にクッション性があると疲れにくくなります。振動吸収性を高めるという意味でもメリットがあります。
アイウェア/サングラス
スポーツ選手が付けることの多いアイウェア。カッコつけのアイテムだと思いがちですが、プロが付けているのにはやはり意味があります。
スポーツバイクで走っていると風が当たるので、目を開けられなくなったり、虫やゴミが入ったりします。スポーツバイク用のサングラスは一般的なものに比べると顔へのフィット感が強く、空気なども入りにくくなっており、これらの外的刺激から目を守ってくれるのです。
さらに、アイウェアには紫外線から目を守る効果もあります。夏場にサングラスをしないで一日走ると帰り際には目が真っ赤になって疲れてしまうことも。紫外線の量により色が変わる調光グラスなら、夜になっても掛け替える必要がなく便利です。
携帯工具
転んで落車した時、STIレバーやサドルを曲げてしまうことがあります。乗り始めの頃は、サドルを微調整したいこともあるでしょう。そんなときあると便利なのが六角レンチとドライバー。これらがセットになった携帯工具を持っておくと安心です。出先でクリートが緩んだときにも使えます。
これらのアイテムはもちろん、ワイズロード上野本館には本当にいろんなアイテムがあります。価格帯もさまざまですので、スタッフに相談してみることをおすすめします。
この春からスポーツバイクを始める方は、ぜひ動画を参考にしてください!
取材協力:ワイズロード上野本館
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/