初めてのサイクリングシューズはシマノで決まり!初心者向けおすすめペダル&シューズ4選 +α

前回はbikefitting.comのペダリングアナリシスを使ってビンディングシューズ&ペダルと、スニーカー&フラットペダルの違いをデータで検証しました。感覚だけではなく数字の上でもビンディングシューズ&ペダルが優れていることが分かりましたね!
初心者でも中級者でも「もっと楽に」「もっと遠くまで」走ることができるようになるビンディングシステム。実際に導入したい人も多いはず!

そこで今回はビンディングシステム導入にあたり、気になる費用感と、おすすめシューズ&ペダルを厳選して紹介します。

ペダル&ビンディングシューズ

ビンディングシステム導入、気になる費用は?

ビンディングデビューに必要なアイテムは「ビンディングシューズ」と「ビンディングペダル」の二つです。厳密には「クリート」と呼ばれるシューズとペダルを繋げるためのパーツが必要ですが、今回は割愛します。

モデルや年式によって異なりますが、リーズナブルなモデルだとシューズとペダルのセットで16,000円程度。内訳は以下の通りです。

  • ビンディングシューズ:10,000円〜
  • ビンディングペダル:6,000円〜

中級モデルだとシューズとペダル合わせて20,000〜30,000円、高級モデルだと40,000円前後~が相場です。

ビンディングデビューのおすすめはエントリーモデル

初めてビンディングシューズを買うなら、おすすめはリーズナブルなモデル。
高剛性を追求するハイエンドモデルに比べ、エントリーモデルは快適性を重視しているケースが多いです。ビンディングシューズが初めてという人にも「ちょうどいい硬さ」で、違和感なく履くことができます。
もちろんトータルの性能面ではハイエンドモデルが優れていますが、近所を散策したり通勤通学といったシチュエーションにおいてエントリーモデルは使い勝手が良いのです。

RC3(画像はウイメンズモデル)。柔軟性の高いソールで初心者にも人気のモデル。
RC3(画像はウイメンズモデル)。柔軟性の高いソールで初心者にも人気のモデル。

エントリーモデルで慣れてきたら、次は自分の使い方に合わせた二足目を購入する。そうすれば、失敗せずに自分にあったビンディングシューズにたどり着くことができます。

ビンディングシューズの種類

ビンディングシューズにはものすごくたくさん種類があります。まずは大きな違いとして、SPD-SLとSPDの違いをチェックしておきましょう。

SPD-SLとSPDの違い

そもそもSPDとは、「SHIMANO PEDALING DYNAMICS」の頭文字をとったもの。SPD-SLもSPDも、共にペダリング効率をアップしてくれるシステムです。

  • SPD-SL

    RC3
    RC3

    ロードバイク向けに作られたもの。レースだけではなく、普段のサイクリングやロングライドでも活躍します。
    SPDと比べてクリートが大きく、踏み込みの面積が広い&固定力が高いため、踏んだときのダイレクト感が強く、パワーの伝達効率が高いのが特徴です。
    メリット&デメリット
    ロードバイクの運動性能をいかんなく発揮させるのであればSPD-SLがベストチョイス。
    デメリットとしては大きなクリートをシューズの裏に固定=出っ張ってしまいますから、そのぶん歩きづらいです。が、別売のカバーをつければ歩くことも可能です。
  • SPD

    SPD シマノ シューズ
    CT5

    もともとMTB向けに開発されたもの。山道でも歩きやすいように、シューズ底の内部(凹み)にクリートを取り付ける設計になっています。クリートがシューズから出っ張らないため、SPD-SLと比較して歩きやすい点が大きな特徴です。

    クリートがシューズから出っ張らないため、SPD-SLと比較して歩きやすい

    メリット&デメリット
    踏んだときのダイレクト感はSPD-SLには劣りますが、ペダルとシューズを咄嗟に外しやすいというメリットも。歩きやすい構造なので、ロングライド等で旅先を歩くシーンの多い人におすすめです。

初心者向け!ビンディングシューズ&ペダルおすすめ4選 +α

ここからは、おすすめのシューズとペダルをセットでご提案していきます。

SPD-SLをチョイス!おすすめシューズ&ペダルの組み合わせ

まずはSPD-SLから、初心者~中・上級者までレベルにあわせた3モデルのご紹介です。

RC3

RC3

軽量で、柔軟性の高いソールが特徴のシューズ。長時間履いていても疲れにくく、足へのダメージも軽減してくれます。通気性もしっかりと確保されているので、汗をかきがちなサイクリングでも清潔さを保ちやすく、歩きやすさまで考慮されたソール設計は実にサイクリストフレンドリー。趣味として休日にしっかりロングライドをしたい人にもおすすめ。

写真は「RC3 ウイメンズ(インディゴブルー)」
写真は「RC3 ウイメンズ(インディゴブルー)」

RC3

  • 価格:14,000円(税別)
  • カラー:ブラック、ホワイト、インディゴブルー(ウイメンズ)
  • サイズ:36-48(ワイドタイプあり)、36-40(ウイメンズ)
  • クリートタイプ:SPD-SL
  • クロージャー:1 BOA® (L6)
  • 重量(42サイズ):243g

LINK: SH-RC300/RC3

おすすめペダル:PD-RS500

PD-RS500

ペダルの横幅が広く、踏み込むときも足を乗せやすい、固定力の調整幅が広いなど、初めてのビンディングペダルにぴったり。

価格:5,262円(税別)

LINK: PD-RS500

RC5

ヒルクライムなど、シリアスライドにも挑戦したい!そんな人にはこちらのRC5を。

RC5

重力に逆らうヒルクライム。このあと紹介する上位モデルのRC9と同じく、「より軽く&パワー伝達効率が欲しい」という要望に応えてくれます。
軽量カーボンファイバーでナイロンソールを補強、パワー伝達がUP。左右のアッパーが横に大きく設計されているおかげで、フィット感がとても高いです。足全体を包み込むように固定してくれるので、圧迫感も少ないです。
ミドルグレードという位置付けですが、ホビーライダーにとっては必要十分な機能を有したコストパフォーマンスの高いモデルと言えます。

RC5

  • 価格:18,500円(税別)
  • カラー:ブラック、ホワイト
  • サイズ:36-48
  • クリートタイプ:SPD-SL
  • クロージャー:BOA® (L6K)1個、ストラップ 1本
  • 重量(42サイズ):250g

LINK: SH-RC500/RC5

おすすめペダル:PD-R7000

PD-R7000

カーボンボディでありながら、必要な箇所にのみ金属プレートを配置するなど、性能・コストのバランスが良いペダル。

価格:12,357円(税別)

LINK: PD-R7000

RC9

より上を目指したい人や、本気でレースに勝ちに行きたい人にもおすすめの組み合わせがこちら。

RC9

シューズの大部分を構成するソールとアッパーが一体構造となっていて、高いフィット感、ペダリング効率、剛性、そして軽量性を確保したフラッグシップモデルです。
外付けヒールカップはかかとを安定させ、加速時の足のねじれを最小限に抑えてくれます。
シューズの締め付けには2つのBOAダイヤルを採用し、広範囲で細かい調整が可能です。高いフィット感=ペダリング効率がアップ=速い!
プロ選手も使用するシューズで、履いているだけで足元からテンションを上げてくれる高級感のある見た目もたまりません。

RC9

  • 価格:42,000円(税別)
  • カラー:ブラック、ブルー、ホワイト、レッド(限定カラー)
  • サイズ:36-48(レッドは39-44)(ワイドタイプあり)、ハーフサイズ 39-43
  • クリートタイプ:SPD-SL
  • クロージャー:2 BOA® (Li2) 、BOA® パワーゾーンガイド
  • 重量(42サイズ):240g

LINK: SH-RC902/RC9

おすすめペダル:PD-R9100

PD-R9100

カーボンコンポジットボディを採用し、軽量化と剛性アップを実現したシマノの最上級ペダル。

価格:25,746円(税別)

LINK: PD-R9100

SPDをチョイス!おすすめシューズ&ペダルの組み合わせ

歩きやすさ優先!SPDシューズに魅力を感じたならこのセットを。

CT5

CT5

一番の特徴は「ビンディングシューズっぽくない」ところにあります。ビンディングシューズは機能的でレーシーなデザインのものが多く、普段着に合わないと思われがちですが、そんなことありません!
CT5は街中に溶け込むデザインで、日常生活の中で気軽に使えるビンディングシューズとしておすすめです。もちろんしっかりとビンディングとしての機能は果たしてくれます。

たとえば折りたたみ自転車で輪行に出掛けるとき。駅に到着してホームに向かうまでの間も普段の靴と同じ感覚で歩けてしまうことは、思ったより嬉しいものです。
とりあえず持っていて損しない一足。

CT5

  • 価格:12,000円(税別)
  • カラー:ネイビー、ブラック、グレー
  • サイズ:36-48
  • クリートタイプ:SPD
  • クロージャー:シューレース
  • 重量(42サイズ):332g

LINK: SH-CT500/CT5

おすすめペダル:PD-EH500

PD-EH500

片面はビンディングペダル、もう片面がフラットペダルになっている。

価格:8,703円(税別)

LINK: PD-EH500

フラットペダルでも “サイクリングシューズ” をチョイス!

今回はビンディングペダルの紹介ではありますが、最後にあえて紹介するのがこちら。フラットペダルと専用サイクリングシューズです。

ET3

ET3

今まであるようでなかった、フラットペダル専用「サイクリングシューズ」です。フラットペダルは普段の靴(自転車用ではないスニーカーなど)を履いて乗るのが当たり前でしたが、フラットペダルとはいえ、やはり自転車に乗る限りはさまざまな性能が求められます。
ET3はペダリング効率と歩行時の快適性を両立させたツーリングシューズ。靴の裏面、地面と接する部分はテトラポッドがいくつも重なったようなクロス形状のブロックパターンが敷き詰められており、ペダルのケージやピン、滑り止めと適応して優れたグリップ力を提供してくれます。また、そのフィット感と履き心地の良さは普段使いの靴としても十分使えます。

フィット感と履き心地の良さは普段使いの靴としても十分使える

輪行時はもちろん、例えば自転車を止めて少し山に入ったり、川辺で遊んだり、キャンプをするときにも使えるマルチシューズ

輪行時はもちろん、例えば自転車を止めて少し山に入ったり、川辺で遊んだり、キャンプをするときにも使えるマルチシューズです。

ET3

  • 価格:8,500円(税別)
  • カラー:カーキ、ネイビー、グレー
  • サイズ:36-48
  • クロージャー:シューレース
  • 重量(42サイズ):332g

LINK: SH-ET300/ET3

おすすめペダル:PD-EF202

PD-EF202

2020年に発売されたカジュアルライド向けフラットペダル。 PD-EF202(左上)はオープンタイプのアルミボディを採用。PD-EF205(左下)はアルミボディに樹脂製のプレートを配置。
いずれもレッド/シルバー/ゴールド/ブラック/ブルーの5色を用意。

PD-EF202
価格:4,054円(税別)
LINK: PD-EF202

PD-EF205
価格:4,543円(税別)
LINK: PD-EF205

PD-EF205

PD-EF205

▶シマノ紹介ページ:フラットペダルに最適なサイクリングシューズ『ET3』をご紹介

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まとめ

ビンディングシューズ&ペダルは一見するとハードルが高いようですが、とっつきにくいものではありません。誰もが使ってよかったと口にするほど、高コスパなカスタムです。
まだビンディングデビューを見送っている人、是非導入してみてください! 自転車がもっと楽しくなりますよ。

Photos © SHIMANO、神楽坂つむり
提供:シマノセールス株式会社

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WRITTEN BY神楽坂つむり

ブログ「つむりの悠々自適ライフ」の管理人 大学時代に自転車と出会い、暇があれば各地をツーリングする日々。 最近では海外旅にも挑戦中。機材ネタや旅のノウハウ、旅レポートを執筆中。 http://tsumuri5.com/

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