車のサンシェードって効果あるの?選び方や付け方、失敗しないオススメのサンシェードも紹介
日差しの強い日が続くようになると、サンシェードを付けている車が増えてきます。車のサンシェードにはどのような効果があるのでしょうか? サンシェードは種類が豊富でどれを選んでよいか分からないと悩む方もいるでしょう。
今回は車用サンシェードの効果をはじめ、取り付け方や選び方、そしておすすめのサンシェードをご紹介します。夏はもちろん、冬でも効果が期待できるんです!
目次
車のサンシェードとは?
車のサンシェードとは、日除けや遮熱・遮光を目的としたカー用品です。主に車のフロントガラスに取り付けることが多いですが、リヤガラスやサイドガラスなどに対応したタイプもあります。
自動サンシェードを装備している高級車も存在しますが、一般的には市販のサンシェードを購入して利用するのがほとんどです。サンシェードにはいろいろな種類があるため、用途に合わせて選んでいきましょう。
フロントのサンシェードにはどんな効果がある?
フロントガラスにサンシェードを付けている車をよく見かけますが、どのような効果があるのでしょうか。「本当に効果があるの?」と疑問に思っている方も少なくないでしょう。まずはサンシェードの効果について詳しく解説していきます。
車内の温度対策に効果あり
駐車時にサンシェードを装着すると、車内の平均温度が2~6℃程度下がると言われています。「え……たったそれだけ?」と思ってしまいますが、1番の注目ポイントはダッシュボードの温度です。
サンシェード未装着のダッシュボード温度は80℃近くまで上昇します。目玉焼きがおいしく焼けそうな温度です。いっぽうでサンシェードを装着すると50℃付近まで抑えることができます。
この差がもっとも影響するのは、車を運転しはじめたときのエアコンの効きです。ダッシュボードに熱が溜まっているとエアコンを付けて走行しても車内の温度が下がりづらくなり、暑いだけでなく燃費にも影響すると推測できます。
ハンドル・シート・ダッシュボードを日光から守る
フロントガラス用のサンシェードにはダッシュボードだけでなく、ハンドルやシートといった内装品を直射日光から守る役割があります。特にダッシュボードは熱を吸収しやすいグレー系の樹脂パーツを使用していることが多く、太陽光の影響を受けやすい場所です。
ダッシュボードがベタベタする……このような現象は直射日光によって成分が溶けることによって起こるもの。熱を吸収しやすいダッシュボードは車内温度が上昇する大きな要因といえます。
フロントにサンシェードを取り付ければ、内装品の劣化を防いだり車内温度の上昇を防いだりといった効果があるのです。
冬も効果あり!その他のサンシェード効果
サンシェードといえば夏だけ使用するイメージがありますが、冬の紫外線対策にも効果があります。紫外線が注目されるのは5月〜8月くらいですが、じつは冬でも紫外線は発生しているのです。紫外線を受けると内装品の劣化につながるのでサンシェードを装着しておくと紫外線対策にもなるでしょう。
また、気温の寒さや霜でフロントガラスが凍ってしまうこともありますが、そんなときは「車の外側」から取り付けるサンシェードが便利です。凍結防止機能がついたサンシェードは寒い地域に住んでいる方に最適です。(このあと “外側装着タイプのサンシェード” として紹介しています)
もちろん、車中泊をする時の寒さ対策としても利用できます。車外から覗き見されないよう、プライバシー対策としても活用できるでしょう。
車用サンシェードの取り付け方は?
車用サンシェードにはさまざまな種類・取り付け方があります。吸盤タイプや傘タイプ、外側に付けるタイプなどがあり、どれを選んだら良いか分からない方も多いでしょう。取り付けタイプによってどんなメリットがあるのか解説していきます。
吸盤タイプのサンシェード
吸盤タイプのサンシェードは付属の吸盤を使って取り付けます。手軽に取り付けできる一般的なサンシェードです。
ひとつ気になるのは窓ガラスに残る吸盤の跡。汚れが吸盤の周りに集まることで跡になってしまいますが、こまめに窓ふきすることで防ぐことができます。
とはいえ、吸盤が劣化するとサンシェードが外れてしまうことも。その際は、吸盤を熱湯に浸けて元の形に戻すという、ゴムの性質を利用した裏技もあるので一度試してみてください。
吸盤なしタイプのサンシェード
吸盤なしタイプのサンシェードは、サンバイザーに挟むだけで取り付けできます。車の種類によっては使用できないことがありますが、吸盤の跡が気になる方や外れて落ちてしまうのが気になる方におすすめです。
吸盤なしタイプを選ぶ時はサイズ選びや車種に合うかどうかを確認することが大切。もしサイズが合っていないと、上手くサンバイザーに挟み込むことができないため注意しましょう。
傘タイプのサンシェード
最近人気を集めているのが、傘タイプのサンシェードです。本当の折りたたみ傘のようなデザインで、開いた表側がシルバーで太陽光を反射。折りたたみ傘と同じく、閉じることでコンパクトに収納できるという優れものです。
取り付け方は、パッと開いて固定するだけ。しかも、実際に傘としても利用できるようです。強度がないため長時間使うことは困難ですが、急に雨が降り出した時にも便利!
外側装着タイプのサンシェード
従来のサンンシェードといえばフロントガラスの内側に装着するものでしたが、最近では外側に装着するサンシェードが増えています。じつは、内側に付けるタイプより外側に取り付けた方が効果が高いといわれています。
内側の場合だと熱がガラスとサンシェードの間にたまってしまいますが、外側なら熱を車外で遮断することができるのです。また、鳥の糞や木の葉などをガードし、冬はフロントガラスの凍結防止として使用できます。
ただし雨降りや盗難の心配、駐車中のドライブレコーダーが隠れてしまうデメリットがあるため、用途に合わせた使用方法が求められるでしょう。
静電気で貼り付けるタイプのサンシェード
吸盤タイプは跡が残るから使いたくない、できるだけ簡単に付けたい、という方には静電気で付けるタイプがおすすめです。ガラスに生じる静電気を利用した商品で、取り付けがとっても簡単。
数枚に分かれた構成となっており、窓の数が多い車にも対応できます。また、柔らかい素材でコンパクトに収納できるのも魅力的。吸盤タイプのように跡が残らず粘着力も弱まることがないので、今後は主流となるかもしれません。
装着する時に窓のホコリや汚れをしっかり除去しないと装着できませんが、結果的に車の掃除にもなりそうなアイテムです。
車用サンシェードの選び方をチェック!
車用サンシェードにはさまざまな種類があることが分かりましたが、どのように選んでいけば良いのでしょうか。ここからは、設置場所やサイズ・収納性など、サンシェードの選び方を確認していきます。
設置場所(フロント・サイド・後部座席)で選ぶ
サンシェードが装備できる主な場所はフロント・サイド・後部座席です。フロントとサイドは、駐車時に大活躍してくれるでしょう。とくに日光が入りやすいフロントガラスは、サンシェードを取り付けることで車内の温度上昇を大きく防げます。
また、後部座席用は赤ちゃんのチャイルドシートの日除けとしても最適。後部座席の窓ガラスは、日除けを付けて走行しても違反にはなりません。強い日差しから小さい子供を守るためにも、後部座席にはぜひサンシェードを付けてあげましょう。
サイズ(普通車・軽自動車)で選ぶ
車用サンシェードにはサイズがあり、普通車や軽自動車など自分が乗っている車に合ったサイズを選ぶことが大切です。
じつはこのサイズ選びで失敗してしまうケースが意外に多いのです。大は小を兼ねるという言葉がありますが、大きすぎるとピタッと貼り付けることができず本来の効果を得ることができません。逆に小さいとガラスを全部覆えずに日差しが入ってしまいます。
基本と思えるサイズ確認は重要なポイントです。車種によってどのサイズが適合するのか、目安表がある場合はチェックしてから購入することをオススメします。
設置の簡単さ・収納性で選ぶ
暑い車内では早く設置して車を降りたいものです。もし使い勝手が悪いと、徐々に使わなくなってしまうかもしれません。取り付けから取り外しまでが簡単かつスマートかどうかも選ぶ際のポイントになります。
そして、収納性も大切です。外側装着タイプは窓に挟んで使用するため、サイズが大きく収納性の面では劣ります。いっぽうの車の内側に付けるタイプは、コンパクトになるものが多く収納性が良いといえるでしょう。
デザインで選ぶ
車用サンシェードはシルバーのイメージがありますが、デザインに凝った商品もたくさん用意されています。
たとえば、ディズニーは幅広い層から人気が高く、サンシェードにもカワイイ商品があります。カーズやミッキーなどのキャラクターがプリントされた商品は駐車場でも目を引き、お子さんも喜ぶこと間違いなしでしょう。
キャラクターはちょっと……という方には大人っぽいおしゃれで高級感のあるサンシェードがおすすめ。ボタニカル柄や絵画が描かれたカッコいいデザインのサンシェードだってあるのです。
これらのサンシェードは店頭で探すのは難しく、ネットショッピングで購入するのがオススメです。
材質で選ぶ
サンシェードは素材によって効果が異なります。定番となるのがアルミとメッシュ素材です。アルミのサンシェードは日光を反射し、車内に直射日光があたるのを防ぎます。ガラスを覆い隠し車内の気温上昇を防ぐ効果が期待できます。
メッシュ素材は、日光を吸収して日陰を作ってくれます。メッシュ素材なのでデザイン性のあるものは少なく、黒でスッキリとした印象。車中泊する際には窓を開けたまま取り付けて、虫除け・日差し除けとしても使うことができます。
おすすめの車用サンシェード(フロント)
ここからは、おすすめのサンシェードをフロント・キャラクター・サイド・後部座席に分けてご紹介していきます。定番商品から人気商品までピックアップしているのでチェックしてみてください。
Amazonベーシック サンシェード フロントガラス 折りたたみ式
ユーザーからの評価が高いAmazonベーシックのサンシェードで、吸盤で取り付けるタイプです。アルミニウムコーティングを施しており、車内の温度上昇を防いでくれます。
シンプルで取り扱いやすいのが大きな魅力的です。しかも軽量かつコンパクトに折りたたみできるので、車内でかさばることもありません。サイズは3つあるので、自分の車に合ったサイズを選びましょう。
- メーカー:Amazonベーシック
- 取り付け:吸盤タイプ
- サイズ:144.8(W)x 66(H)x 0.2(厚さ)cm ※他2サイズあり
- 材質:アルミニウム
- Amazon参考価格:1,319円(税込み/執筆時点)
メルテック サンシェード 遮光率99% & UVカット
メルテックのサンシェードは、遮光率99%でしっかりと直射日光をカットしてくれます。収納袋から出してバンドを外せばパッと広がるので、手軽に取り付け可能です。
収納するときは、ドアポケットにスッキリと入れることができます。収納袋はハンドルカバーとしても使用可能!中央の上部に切り込みがあり、装着時にドライブレコーダーを隠してしまうこともありません。
- メーカー:メルテック
- 取り付け:吸盤なし(サンバイザー固定)
- サイズ:約1,450(W)× 950(H)mm ※他3サイズあり
- 材質:ポリエステル
- Amazon参考価格:1,929円(税込み/執筆時点)
FENGLV 傘タイプ フロントシェード
使い勝手抜群の傘タイプのフロントシェードです。高品質な材質かつ美しいデザインで99.5%の紫外線を遮断、ハンドルやダッシュボードの劣化も防いでくれます。
傘タイプのメリットは、さっと広げてすぐに設置できること。収納は折りたたみ傘のように閉じるだけでコンパクトになり、かさばることもありません。
- メーカー:FENGLV
- 取り付け:傘タイプ
- サイズ:拡大サイズ 125(W)× 65(H)cm、収納サイズ 36 × 12 × 12 cm ※他1サイズあり
- 材質:-
- Amazon参考価格:1,880円(税込み/執筆時点)
おすすめの車用サンシェード(キャラクター系)
ナポレックス 車用サンシェード ディズニー ミッキー
ナポレックスのサンシェードは、ディズニーの絵柄がカワイイ商品です。ミッキーが落書きをしているデザインで、車外から見た目がとってもキュート。
駐車場が広いショッピングモールで「どこに停めたか分からなくなった」なんて時でも目印になりそうです。女性はもちろん、幅広い年齢層で使えそうですね。
材質はアルミでしっかり熱を反射し、ダッシュボードやハンドルの劣化を防ぎます。機能性とデザイン性を兼ね備えた商品です。
- メーカー:ナポレックス
- 取り付け:吸盤タイプ
- サイズ:1,300(W)x 700(H)× 3(厚さ)mm
- 材質:アルミ
- Amazon参考価格:1,263円~(税込み/執筆時点)
ボンフォーム サンシェード マンホールミニオン
マンホールから顔を出すミニオンの絵柄が魅力のサンシェード。フロントガラスに取り付ければ、インパクト十分のデザインです。素材はエアー発砲のミラーコートシートで、軽量かつコンパクトに収納できるのもポイント。
軽自動車にピッタリのサイズで駐車時も可愛らしさを演出できます。とくにミニオンのカーアイテムは豊富なので、ハンドルカバーなどに合わせて利用するのもオススメです。
取り付けは吸盤タイプですが、跡が残るのが気になる方はサンバイザーに挟んでも良いでしょう。
- メーカー:ボンフォーム
- 取り付け:吸盤タイプ
- サイズ:1,300(W)x 650(H)x 14(厚さ)mm
- 材質:エアー発砲ミラーコート
- Amazon参考価格:880円(税込み/執筆時点)
ナポレックス 車用サンシェード マーベル スパイダーマン
マーベルのなかでも人気キャラクターであるスパイダーマンのサンシェード。クール&カッコいいデザインで、ほかの商品にはない魅力があります。
もちろんサンシェードとしての役目もちゃんと果たしてくれます。アルミコーティングされたシートで太陽光をしっかりと遮断し、中央部はU型にカットされているのでミラーが邪魔になることもないでしょう。
コンパクトに折り畳むことができ、広がらないようゴムベルトも付属しています。「ディズニーだとちょっと気恥ずかしいかも」という方は、スパイダーマンのサンシェードがおすすめです!
- メーカー:ナポレックス
- 取り付け:吸盤タイプ
- サイズ:1,300(W)x 700(H)x 3(厚さ) mm
- 材質:PE/アルミシート
- Amazon参考価格:1,331円(税込み/執筆時点)
おすすめの車用サンシェード(サイド・後部座席)
TSUBASA 車用サンシェード 後部座席
TSUBASAの車用サンシェードは、メッシュ素材で熱を吸収し、優しく日差しをカットします。後部座席は走行中も取り付けることができるので、チャイルドシートを使う赤ちゃんがいるファミリーにおすすめです。
取り付けは吸盤タイプで、コンパクトに折り畳みできます。素早く取り外しができるのもメリットです。
- メーカー:TSUBASA
- 取り付け:吸盤タイプ
- サイズ:100(W)× 50(H)cm
- 材質:メッシュ
- Amazon参考価格:1,180円(税込み/執筆時点)
セイワ 車用カーテン 楽らくマグネット メッシュタイプ
セイワのサンシェードはカーテンタイプの日除けグッズで、隙間ができにくいのが特徴です。さらにメッシュタイプなので通気性も良く、優しく日差しと紫外線をカットしてくれます。紫外線カット率はなんと99.8%!
取り付けはマグネット式で、吸盤タイプのようにガラスに跡が残る心配もありません。カーテン上部にはマグネットが内蔵されており、磁器タイプのフレームに装着できます。
- メーカー:セイワ
- 取り付け:マグネットタイプ
- サイズ:800(W)x 520(H)× 2(厚さ)mm ※他1サイズあり
- 材質:ポリエステル
- Amazon参考価格:1,373円(税込み/執筆時点)
Suerba 車用カーテン 後部窓用
カワイイキャラクターたちが目をひくカーテンタイプの日除けグッズです。お子さんが喜ぶようなデザインに加えて、嬉しいメッシュポケット付き。お菓子やおもちゃなどを収納するのに便利そうですね!
もちろんカワイイだけではありません。紫外線を98%遮断して、お子さんを日差しから守ってくれます。使わない時は折り畳んでコンパクトに収納することも可能です。
- メーカー:Suerba
- 取り付け:吸盤タイプ
- サイズ:70(W)× 50(H)cm
- 材質:ポリエステル
- Amazon参考価格:1,150円(税込み/執筆時点)
車用サンシェードの注意点
とっても便利な車用サンシェードですが、使用する際には注意点があります。安全なドライブを楽しむためにも、使用ルールを守って正しくサンシェードを使いましょう。
運転席・助手席のサンシェードは走行中禁止!
運転席・助手席の窓ガラスにカーテンやサンシェードを取り付けて走行すると……
道路交通法違反です。たまに合流しようとしている車の運転手がカーテンから覗き込むように見ていますが大変危険です。事故につながり兼ねないので絶対にやめましょう。
サンシェードをはじめ、視界が妨げられた状態での運転による罰金・減点は以下のとおりです。
・反則金(普通車)6千円、(中型・大型)7千円
・違反点数1点
※2021年6月時点
サンシェードを装着しても車内の温度は上がる
サンシェードを装着すれば車内の温度は全く上がらない、ということはありません。車外の気温が高いので、どうしても車内は暑くなってしまうのです。
サンシェードを装着していても夏場の車内温度は45℃以上、状況によっては50℃を超えることも想定されます。たとえ短時間であっても、子どもを車内に放置しないことは大切なルールといえます。
また、少し窓を開けておくことで温度上昇を緩和できますが、防犯面を考えると手が入らない程度に留めておくことを推奨します。
▶カーテンを取り付けるのもおすすめ
まとめ
車用のサンシェードは、車内の気温上昇を防いだりハンドルやダッシュボードなど車内装備品の劣化を防いだりする効果があります。夏の暑い日はもちろん、ガラスが凍るほどの寒い冬など1年を通して使用できます。
吸盤タイプや静電気タイプなど、取り付け方法もさまざまです。気軽に取り付けられるタイプや機能性を重視したタイプ、デザイン性があるものなど、何を重視するかで選ぶと探しやすくなるでしょう。
サンシェードは一定の効果があるものの、過信はせずにお子さんを車内に放置しないようにしてください。これらのことを守れば非常に便利なカー用品ですので、ぜひ活用してみてください!