10月16日は雨だった。普段なら家でZWIFTをするが、今日は違う。なんでもANGELたちと走れるイベントが稲城であるらしい。
筆者は雨の中、スタート地点の稲城中央公園に向かった。ANGELと走れると思うと、普段は憎たらしい雨も気にならない。ロードバイク女子とサイクリングするなんて何年ぶりだろうか? あっ、初めてだった。
現実はそう甘くない
スタート時間のかなり前に到着したが、参加者はたくさんいた。やっぱり、みんなANGELとのライドが楽しみなんだなあ。
本日の主役、ANGELの姿も見える。ANGELは、日本初のe-sports BIKEプロチームのメンバー。女性アスリートを中心に、幅広く女性のサポートや支援を行うプロジェクトを推進している。雨模様の中、太陽のような輝きを放っていた。なるほどANGELという名も納得である。
しかし、受付で衝撃の事実を知った。ANGELと一般参加者は別行動らしい。ANGELは撮影のため先にスタートせねばならず、「一緒には走れません……」と言われてしまった。
どうやら筆者は勘違いをしていたようだ。何の条件もなしに、太陽のようなロードバイク女子と走れるほど現実は甘くない。
筆者の頬には水滴が流れ落ちていた。それが涙なのか雨なのかは分からない。
オリンピックコースを走る
受付後、グループごとに分かれてスタートした。1グループの人数はおよそ5人。大所帯ではないので、走りやすいしコミュニケーションも取りやすい。
サイタマサイクルプロジェクト、さいたまディレーブ、Mizuさん(ANGEL PROJECT)が先導役だ。
▽コース
東京五輪のロードレースコース、稲城・町田・多摩エリアを周遊する約35km。唯一の難所は、尾根幹くらいだろう。
尾根幹といえばアップダウン。ピチピチのウェアを着たガチローディーが、うようよいるような場所だ。尾根幹の坂を見るだけで、心拍数が上がる気がする。だが、私たちはマイペースで坂を上る。初心者でも十分に付いていけるペースだ。下りでかっ飛ばす人もいない。ちょっと安心した。
境川ゆっくりロード
川沿いをしばらくのんびり走る。
自然を感じられていいよね!うん!
今回のコースは35kmと短いので、気づいたら後半戦。再び雨が強くなってきた。
余談だが、筆者のバイクはディスクブレーキなので、雨でも安心。時代はディスクと再認識した。
後半はMizuさんが引っ張るグループにジョイン!
「秋になると落ち葉や枝が多いから気を付けて!」とMizuさん。過去にこの場所で、落車した経験があるらしい。
Mizuさんは、マンホールがあるたびにハンドサインで教えてくれる。雨が降っていたため、マンホールの上はとても滑る。なんて優しいのだろう。リアル ANGELだ。
今日一番の笑顔
Mizuさんの引きで稲城のZEBRAにゴール。
さあ、本日のメインイベント(?)撮影会だぁ!
ANGELとツーショットを撮り、参加者から今日一の笑顔が溢れる。
自転車談義を楽しむ参加者たちも。ぶっちゃけ、この時間が一番楽しかった。
「この自転車、自分で組み立てたんだよね~」
「自分でペイントしたんだよ~」
やはり、同じ趣味を持つ人との話は楽しい。雨に濡れたことも忘れ、自転車談義に夢中になってしまった。
参加者が安全に走れるようリードしてくれた、サイタマサイクルプロジェクトのお二方。
事前にコースを下見してくれたらしい。バイクがとても個性的。左の方のバイクは、現在発売されていないモデルだという。S-WORKS TARMAC SL7も持っているとか……
ANGELたちとお茶する参加者も。
まとめ
距離40kmのシンプルなサイクリングイベント。観光地に興味ナシ、ひたすら走ることが至高の筆者には心地よかった。参加者の満足度もかなり高いようだった。
IMTサイクリングは定期開催ではないそうだが、自転車仲間を作るには最高のイベントなので、また近いうちに開催してほしい。次こそは、ANGELたちと走りたい!