2022年7月1日からツール・ド・フランスが始まる。
出場者らのトレーニング量はバケモノ級。四六時中走りまくっているイメージだが、実際はどれくらい走っているのだろう。
Stravaが6月28日に発表した独自データを見れば、プロサイクリストのトレーニング量が分かる。やはり凄まじい量のトレーニングをしていた。
目次
日本列島の5倍走るプロサイクリスト
Stravaは、2022年1月から6月までのプロサイクリストのアクティビティデータ*を分析。その結果、1月以降、それぞれのプロサイクリストはレースに向けてトレーニングの中で、それぞれ少なくとも15,000kmの距離を走行していることが明らかになった。
これは、およそ3,000kmと言われている日本列島の5倍の距離、また実際のツール・ド・フランス全21ステージの総距離の4.5倍だ。
その他にも、以下のデータが明らかになった。
400時間以上のトレーニング
プロサイクリストのトレーニング時間は、この半年間で平均して400時間以上を記録。最も多い選手は1月以降600時間近くを記録している。
富士登山46回相当
時間や距離だけでなく、2022年に入ってからのトレーニングでプロサイクリストの獲得標高は80,000mを超えている。これはエベレストを20回以上、富士山を46回以上登ることに相当。
週1で東京名古屋間の距離をライド
個人ライドの最長距離は300km(186マイル)強に及ぶ。これは東京から名古屋までよりも長い距離。平均的に見ても、プロサイクリストたちは毎週1回、近しい距離のライドをこなしている。
クロワッサン1,500個分のカロリー消費
この半年間でプロサイクリストたちが積んだトレーニングを見ると、男女それぞれ350,000キロカロリー以上を消費している。これはマカロン4,500個分、クロワッサン1,500個分、ご飯2,000杯分のカロリーに匹敵する。
さらに、ツールが近づくにつれ、毎週30時間以上のライドを記録。週1,000kmを超えるサイクリストもいることが明らかになった。また、プロサイクリストのトレーニングの成果を称えてStrava上で贈られたKudosは、距離に換算すると10mにつき1 Kudosになる。
*ツール・ド・フランスまたはツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト2022に参加する36人のプロサイクリストの、2022年1月から6月に記録されたアクティビティの統計データを集約。この分析には、Stravaでトラッキングされたライドアクティビティのみが含まれる。
白石峠はツールのStage 7、8に類似
大会コース上のセグメントデータを距離と標高に基づいて分析し、今年のツールの鍵となるであろうヒルクライム・セグメントに類似している国内のセグメントを特定。ツールのルートをより身近に感じながら、この夏のライドを世界中のサイクリストに楽しんでいただきたい。
ツールのセグメント | 日本国内の類似するセグメント |
Stage 12 – Alpe d’Huez (TdF) | 三坂峠TT (愛媛県) |
Stage 7 – Grand Ballon (TdFF)Stage 18 – Hautacam (TdF) | 榛名湖コース(群馬県) |
Stage 7 / Stage 8– La super Blanche des Belles Filles (TdF / TdFF) | 白石峠(埼玉県) |
ツール・ド・フランスはいつから?
ツール・ド・フランスは、 7月1日から24日まで開催され、21ステージ、総走行距離3,328kmで構成されている。
ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフトの第1回大会は、7月24日から7月31日の間に開催される予定。レースは8つのステージで行われ、合計1,029kmをカバーする。
2021年のツールでは、72%のサイクリストがレースのログをStravaにアップロードし、ステージ優勝の62%がStravaに記録されている。
ツール・ド・フランス通の楽しみ方
ツール・ド・フランスの中継を見るだけではもったいない。レース後、選手はStravaにログをアップロードする。速度だったり、パワーだったり心拍が分かるデータだ。それをレース後にStravaで見るのが通の楽しみ方だ。
パワーが一気に上がっているからアタックしたんだろうな、心拍上がりっぱなしでキツかっただろうな、などと想像する。一度目はライブ中継で、二度目はStravaで楽しむのがツール・ド・フランス通だ。
LINK:Strava, Inc.