【獲得標高42万m!?】とんでもない記録が目白押しのSTRAVA JAPAN AWARD発表
フィットネスの記録とSNS機能をあわせ持つ『Strava』が、過去1年間のアクティビティで優れた記録を残したアスリートを表彰する「STRAVA JAPAN AWARDS 2022」を発表。今年のアクティビティを総括する「Year in Sports 2022」と合わせてお伝えします!
Stravaについて
アスリートのためのSNSをリードし、1億人以上のアスリートが参加する世界最大のスポーツコミュニティのStrava。日本のコミュニティは今年100万人を突破し、今勢いを増しているサービスです。
Stravaに1週間にアップロードされるアクティビティは4000万件、これまでに70億以上のアクティビティが共有されています。住んでいる場所、好きなスポーツ、使用しているデバイスにかかわらず、アスリートはStravaで繋がることができます。
今年新たに追加された3大新機能
①マップ機能の改善
1月にはマップ上に「Points of Interest」の表示機能が追加。サイクルショップやカフェ、水飲み場、公衆トイレ、写真スポットなど、興味のある場所や便利な場所などをマップで確認することができるようになりました。
また、2月にはモバイルアプリにて3Dモードのマップを表示することが可能に。トレイルや坂道に行く前に、ルートの様子を把握できるようになりました。
②アクティビティタイプの追加
6月には、新たにトレイルラン、グラベルライド、マウンテンバイク、e-マウンテンバイクがStravaへ仲間入り。同時にトレイルルート機能もリリースされ、より多くのアクティビティを楽しむことができるようになりました。
③動画投稿機能
同じく6月には、動画投稿機能も追加。30秒以内の動画をアップロードし、アクティビティの楽しさや辛さ、静止画だけでは伝えきれない動きや景色をStravaでシェアすることが可能となりました。
世界のアクティビティ事情の“今”が分かる「Year in Sports 2022」
先行して発表された「Year in Sports 2022」では、アクティビティのトレンドがパンデミック前の水準に近づいている側面も明らかにされ、スポーツを取り巻く環境にも再び活気が見られるようになったこの一年。ニューノーマルへの転換期にも、Stravaのアスリートたちは力強く動き続け、日本のコミュニティも今年100万人を突破しました。
総合的な調査結果として、トレイルスポーツの人気が継続していることや、通勤のトレンドが変化していること、そしてテクノロジーやグループアクティビティを通じて仲間たちと生活の一部を共有する習慣など、「ニューノーマル」のルーティンとなるものが定着していることが明らかになっています。
海外渡航がパンデミック前の水準に迫る!
パンデミック以来、各国で入国規制が緩和され始めたこの1年。レースや出張、家族のいる国への渡航などにより、自国外でアクティビティをアップロードしたアスリートのシェアは、昨年の約2倍へ増加。2019年の水準に比べると97%にまで迫りました。
日本からの渡航者によるアップロードが最も多かった国は、ダントツでアメリカでした。
イベントの再開に伴うマラソンの復活
多くのレースが復活した2022年、Stravaでマラソンのアクティビティを記録したランナーの割合は、2021年に比べてほぼ倍増しました。オランダでは、フルマラソンを完走したランナーは3倍にものぼり、日本も1.6倍に増加しています。
日本の男性ランナーはグループよりもソロの方が頑張る!?
ペアでアクティビティを行なったアスリートは、単独の場合よりも時間・距離ともに長くなり、3人以上のグループだとさらに長くなる傾向があります。特に日本のサイクリストは、ペアの方が単独の場合よりも2倍以上、3人以上のグループで3倍以上の時間と距離をライドしました。
しかし、日本は主要国の中で唯一、ランニングにおいてこの傾向が当てはまりませんでした。より詳しく紐解くと、18-29歳の若年層および49歳以下の男性は、グループで走ることで、むしろ距離も活動時間も短くなる傾向が見られました。
欧米諸国においてE-bikeが普及
StravaでE-bikeに乗るサイクリストの世界シェアは今年26%増加しました。スイス、イタリア、オーストリアなど、山岳地域で有名な国での人気が目立つ中、日本ではE-bikeの顕著な普及は見られませんでした。
E-Bikeの使用率は、年齢層が上がるにつれて顕著に高まる傾向がありました。また、E-bikeのライドは非E-bikeよりも通勤に使われる確率が30%高いという傾向が見られました。
コロナ禍における自転車通勤の変化
パンデミックから2年たった現在、世界的にStravaでの自転車通勤の割合は再び増加し、2019年と比較してパリでは97%、東京でも46%増加しています。一方で、コミュート(通勤)のボリュームが依然として減少傾向にある都市もあり、コミュートの変化に地域性が見られました。
また、2022年に日本で記録されたライドの49%がコミュートライドでした。
今年盛り上がったスポーツはこちら!
ハイキングの人気は過去3年間でStrava上で3倍になり、2022年には52%のアスリートがトレイルアクティビティをStravaにアップロードしています。
また、1年で最も急速に成長しているスポーツは、パンデミックの最初の年に閉鎖されたスキー場やジム、プールなど共同スペースで行われるアクティビティでした。特に女性においては、アルペンスキーに次いで増加したアクティビティは、ウェイトトレーニングでした。
とてつもない記録の数々に圧倒!「STRAVA JAPAN AWARDS 2022」
100万を超える日本のアスリートの中から、それぞれのフィールドで輝かしい記録を残し、コミュニティにモチベーションや感動を与えたアスリートに敬意を表し、「STRAVA JAPAN AWARDS 2022」が表彰されました。
今年の「STRAVA JAPAN AWARDS」では、日課のランニングをひたすら毎日続けたり、バーチャルライドで距離を積み重ねたり、1000人を超えるランナーが参加するコミュニティを作ったり、国内外のレースで実績を上げたりした6部門・7名のアスリートにアワードが授与されました!
1年間の総移動距離はなんと23,046km!
矢野紘子さんはバーチャルライド17,646km、ライド4,724km、ウォーク676kmという、総移動距離23,046kmを達成。また、2月に行ったFour Horsemen ×3のライドでは16:23:16を走り、日本人の女性ライダーで最も移動時間の長いバーチャルライドを記録しました。
「バーチャルライドは3年前から、遠方に住む友達と画面の中でライドできるので始めました。昨年末に大きなケガをしてしまったことで体力も筋力も落ちてしまい、なるべく休まずにライドすることで少しでも元の状態に戻せたらいいなと思い、長い時間走ることに取り組みました。バーチャルライドなので事故の心配が無く乗ることができました。
また、なかなか会う機会の少ない他県のバーチャルライドの仲間と顔を合わせてライドをした赤城山ヒルクライムのレースは自己ベストを達成できましたが、本当にみんな存在するんだと、お喋り時間が本当に楽しかったです。まだまだ納得がいっていないので、またチャレンジしたいと思っています」
驚きの獲得標高422,000mを達成!
エベレスティング47回分に相当する獲得標高422,000mを記録した、チーム右京所属の石橋学さん。Stravaのセグメントを探す機能で長い登りを探してルートを組んだライドが一番チャレンジングだったそう。
「3箇所の大きな登りでしっかり踏んで、下りで休むというような感じで走ったのですが、一つひとつの登りが長いのでかなりハードでした。その分走り切った達成感はありました。相模原拠点でのトレーニングと渋峠での高地トレーニングで獲得標高が多いライドが続いていたので、今回の受賞につながったかなと感じています。表彰のことを聞くまで全く意識していなかったので、嬉しいサプライズでした。
今年は海外のレース、特にアジアでのレースが多く再開されてレース数が増えたことで、ここ数年に比べてとても充実した活動ができました。国内のレースでも無観客から有観客になってきて直接応援していただき、現地での盛り上がりも戻ってきているなと感じる1年になりました。スポーツを通じて人との交流や大会での目標などができるようになってきたことを嬉しく思います」
そんな石橋さんの来年の目標は、海外のレースで日本人として結果を残すこと。石橋さんのさらなる飛躍に期待です。
1,428日、雨の日も雪の日もひたすら走破!
約4年もの間、晴れでも雨でも雪でも必ず外に出て、毎日走り続けた原智史さん。
「とても個人的なチャレンジとしてはじめたものに、このような形で光を当てていただきうれしいです。大学生時代になにかにチャレンジしたい、と思ったことがきっかけで2000年にでたホノルルマラソンがはじめてのフルマラソンです。近年、サロマ湖100kmマラソンに挑戦してみたいと思って真剣に取り組みました。
その中で、“毎日休まずに走り続ける”というチャレンジを、“おもしろいかも、やってみたい” と思ったことが原動力で『連走プロジェクト』をはじめました。そのチャレンジを楽しんだことで、結果的に長い間、走る日が続くことになりました。サロマ湖100kmマラソンも、連走プロジェクトの中で無事完走することができました(241連走め)。
トレーニングのように目標に向かって努力して壁に挑んでいくことも尊いものですが、日々の行為そのものの中に目的や喜びを見出していくこともまた、人生を楽しく彩ってくれるのではないかと考えています」
原さんのプロジェクトは、残念ながら今年で記録が途絶えてしまいました。来年は「しばらく休みたい」とのことでしたが、新たなチャレンジにも意欲的な様子を見せていました。
ロードからトレイルまで、1年で33レースに挑戦!
毎月2~3本のペースで国内外のレースに出場し、トータルなんと33レースに参戦。そのほとんどで良い成績を残し続けた、くれいじーかろさん。
「ハイペースでレースに出場し好成績を残すために、自分の感覚に素直になりました。疲れた時はひたすら休む。身体に異常が起きたらすぐ休む。無理は絶対にしないということを徹底しました。
また、Stravaにログをアップすることによって、自分の練習を見てもらえたり、他のアスリートの練習も見ることができたり、セグメントでいろんなランナーと競い合ったりと、モチベーションを保つことができます。
2021年に目標としていたウルトラマラソンのレースがなく、悩んでいたときに、スカイランニングの公認YouTuberの公募を見て選んでいただけたことから、山を走りはじめました。その後、自分の得意な走力を活かすことのできるトレイルランニングにも取り組みました。苦手な下りが少しずつ上手くなっていくことが今はとても楽しいです。
来年は、選んでいただけたらトレイルランニングの世界選手権、UTMBのOCC、ゴールデントレイルワールドシリーズ、スカイランニングワールドシリーズなどで上位に食い込めるようにチャレンジしていきたいです」
「一人ラン」のメンバー数1686人は日本最多!
中島亘さんは、日々一人で走るためのクラブ「一人ラン」の発起人。今や日本最多となる1686人のメンバー数を誇ります。
「立ち上げた当時、一人で練習していてもモチベーションが上がらないため、同じような人の走るコースや距離などを見て、モチベーション向上のためにStravaにランニングクラブを立ち上げました。あくまでも一人でのランのために立ち上げたものですが、クラブを立ち上げたことで他のランナーとも盛り上がり、非常にうれしいです。
一人で走る良さは、その時の気分など思いつきで好きなコースを走ることができる点です。グループで走る良さは、ジョグレベルであれば話しながら走ることができ、ペース走等は引っ張ってもらったり、引っ張ったりと一人ではできない練習ができる点です。
Stravaで同じような地域の人のコースを走りにいけることや、走るコースのきれいな写真を見られることは、モチベーションにつながると思います。また、大会に出た後にクラブのアクティビティを見て、同じ大会を走った人がいたことを知るときもモチベーションが上がりますね」
24時間以内のランで8871mアップ!
万場大さんは、世界最高峰のトレイルレース「ウルトラ・トレイル・デュ・モンブラン(UTMB2022)」に出場。日本人唯一のSUB24を達成し、総合28位となりました。同時に、日本人によって記録された24時間以内のランニングで今年最多の獲得標高となる8,871mを記録しました。
「もともと登山をしていて、21歳のときにフルマラソンを完走したことをきっかけにトレイルも走るようになりました。UTMB2022は23時間以内で完走することを目標にしつつ、10位入賞を目指していました。残念ながら達成できませんでしたが、トレーニングを積めば10位入賞は自分でもできると、手応えを感じることができました。
トレーニングは、だいたい毎日近所の土手を一日15キロくらいを目安にジョギングしています。最大心拍数の70%くらいで楽に走れるペースです。休日はなるべく山に行って少し強度高めに走るようにしています。
2023年はUTMBの22時間切りを目標に、100マイルレースを中心にチャレンジしていきます。2月のタラウェラ・ウルトラマラソン by UTMB で3位以内に入賞してUTMBの挑戦権を得たいと思っています」
そんな万場さんのモチベーションは、だんだんと早く走れるようになり、自分の成長を感じること。日々のトレーニングからレースまで、さまざまなアクティビティを記録できるStravaは万場さんにとってピッタリのサービスだといえます。
富士ヒルで女性2位入賞という快挙!
「山は性癖です。」のキャッチフレーズでお馴染みの篠さん。今年6月に開催された富士ヒルクライム2022では女性2位に入賞、サイクリストの注目を集めました。このアクティビティが1,262KUDOS(*)を獲得し、この1年で最もKUDOSされたアクティビティとなりました。
「6年前に友人に勧められStravaを始めてから、ずっと旅の備忘録として使ってきました。自動的に設定されたセグメントの記録をとってくれるので、過去の自分を超えることがモチベーションになることもあります。Stravaで自転車の楽しみ方が広がったのは間違いありません。
富士ヒルクライムのアクティビティがこの1年で最もKUDOSされたと聞いて、正直かなり驚きました。富士ヒルというレースの注目度の高さをあらためて身を持って実感しました。普段からStravaを見て、応援してくださっている方々、本当にありがとうございます。
富士ヒルクライムはつらく楽しいレースでした。自分に足りないものがよく分かったので、来年はそれを補えるように頑張りたいと思います。また、未踏の峠道をたくさん走りに行きたいです!今は山旅欲が一番高いです」
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