キャニオンから新型『エアロード』がついにお目見え!進化ポイントはずばりココ

新型「エアロード」CFR、CF SLX、CF SLを発売

キャニオンのエアロロードバイク『エアロード』の新型がついに発表されました。

すでに高い完成度だったエアロードゆえ、空力性能・軽さ・パーツ構成などは変更なし(価格も変更なし!)。

では一体どこが変わったのか? プロ目線のフィードバックと、一般ライダーのユーザビリティも見据えた進化に注目です!

継続&進化ポイントまとめ

今シーズン初めよりマチュー・ファンデルプールがプロトタイプでのテストを重ねてきた、新型『エアロード』。その性能はパリ~ルーべ、そしてミラノ~サンレモという最高難度のレースにおける優勝という形で実証され、マチュー自身が新型エアロードの全般にわたる性能に納得したことを経て、本日市販化を迎えました。

一見すると、新型と前期型との違いはごくわずかに見える本機。キャニオンのエンジニアチームが変更を加えたのはどこか? そして変えなかったポイントは? それぞれチェックしていきましょう。

前期型エアロードからの継続ポイント

空力性能

空力性能

風洞実験やコンピュータでのシミュレーションだけでは再現できない、実際のレース環境。キャニオンはアルペシン・ドゥクーニンク、モビスター、キャニオン//スラムという世界最高峰で戦うチームからフィードバックを得て、その性能をファインチューニングしてきました。

その結果、高速域のスプリントから、横風渦巻くクラシック、山岳レースまであらゆるシーンで使いやすいエアロロードとしてすでに完成の域に達している空力性能に関しては、前期型を引き継ぎ新型も変わりません

そのためフレーム形状は、後述の通りシートチューブ・トップチューブ・シートポストを除いて変更なしとなっています。

軽さ

軽さ

「登れるエアロロードバイク」として、シーンを問わず活躍してきたエアロード。その舞台はツール・ド・フランスの山岳ステージからMt.富士ヒルクライムまで、あらゆるロードレースで力を発揮できる軽さを実現しています。

  • エアロード CFR DI2:7.20kg
  • エアロード CF SLX 8 DI2:7.76kg
  • エアロード CF SL 8:7.82kg

※いずれも前期型Mサイズ完成車平均重量

価格

最先端の性能を、現実的な適正価格でライダーに提供することを目指しているキャニオン。昨年と比べてユーロ高・円安が進行していますが、現在のところ日本円価格を据え置きとしています。

  • エアロード CFR 完成車:110万9000~125万9000円※
  • エアロード CFR フレーム&ブレーキキット:53万9000円※
  • エアロード CF SLX 完成車:59万9000~77万9000円※ 
  • エアロード CF SL 完成車:47万9000円※

※表示価格について
ドイツから日本への配送料 ¥21,500 が別途かかります。またキャニオンの購入は、お客様がドイツ・キャニオン社から直接購入し、お客様が個人輸入する形態となります。日本の消費税をキャニオン社は領収しないため、表示価格には日本の消費税は含まれません。消費税額は輸入通関時に税関にて個別に決定されるため、事前に税額をご案内することはできません。なお、自転車の関税は無税となっております。消費税はお客様がご注文品を受け取る際、配達員の方へ現金にてお支払いいただきます。  

カラー展開

カラー展開

基本的に前期型を踏襲しています。CFRではアルペシン・ドゥクーニンク、キャニオン//スラムチームレプリカを含む3色。モビスターチームレプリカはディスコンとなりました。

CF SLXでは4色展開、プロホワイトはディスコンとなりました。

CF SLでは引き続き3色展開です。

パワーメーター標準装備(CFR、CF SLXのみ)

パワーメーター標準装備(CFR、CF SLXのみ)

ヒルクライムやロードレースなどの競技中のみならず、トレーニング指標やグループライドのペーシングとしても活きるパワーメーターを標準装備しています。

タイヤ幅(フロント25mm、リア28mm。最大30mm)

フロントには高い空力性能をもたらす25mm幅を、リアには乗り心地とトラクションを発揮する28mm幅のタイヤを標準装備。 ※ZIPPホイール完成車は仕様上前後28mm

エアロードで使用可能な最大タイヤ幅は30mmです。

チューブレスレディ標準装備(CFR、CF SLXのみ)

チューブレスレディ標準装備(CFR、CF SLXのみ)

チューブレスレディ仕様のタイヤとホイールを標準装備。別売りのチューブレスバルブ、シーラント液を用意すれば、チューブレス化可能です。

※出荷時はチューブ入りのクリンチャー仕様

ケーブルフル内装一体型ハンドル(CFR, CF SLX)

ケーブルフル内装一体型ハンドル(CFR, CF SLX)

空力に一切の妥協の無い、ケーブルを完全に内装した一体型ハンドル。その一方で、ハンドル幅を40mmハンドル高を15mm調整可能な独自構造を採用。

2XS(160-166cm)、XS(166-172cm)、S(172-178cm)サイズでは、ハンドル幅を370mm-390mm-410mmでセッティングできます。

M(178-184cm)サイズ以上は390mm-410mm-430mmでセッティング可能。

ケーブル外装一体型ハンドル(CF SL)

ケーブル外装一体型ハンドル(CF SL)

CF SLでは汎用性の高いケーブル外装のフルカーボン一体型ハンドルを採用しています。

機械式・DI2互換フレーム(CF SL)

CF SLクラスは機械式アルテグラ仕様の完成車のみのラインナップですが、フレームはDI2コンポ対応のため、電動コンポへのアップグレードにも対応しています。DI2化に必要なスモールパーツについては、京都のキャニオンジャパンサービスセンターに注文可能です。

新型エアロードの進化ポイント

新型エアロードの変更ポイント

プロチームのメイン機材として、最も多くのライダーが選ぶのがエアロード。そのためトッププロやメカニックからのフィードバックによって、以下の変更が加えられました。

さらなる前乗りポジションに対応

シートポストのセットバックを5mm減、さらなる前乗りポジションに対応

プロライダーのポジションは近年サドルを前寄りにセッティングする傾向にあります。エアロードもシートポストのセットバックを5mmだけ減らしました。写真は前期型(左)と新型(右)の比較。

前期型と新型のフレーム・シートポストの組み合わせはそれぞれ専用となっており、互換性はありません

ペダリングパワー伝達を向上

シートポスト形状とフレームのシートポスト固定機構変更により、ペダリングパワー伝達を向上

高い振動吸収性能を意図して設計された前期型のシートポストとその固定機構は、エアロロードバイクとして驚くべきレベルの快適性を実現し、一般ライダーから高い評価を得てきました。

しかしトッププロからは、高出力のシッティングでのペダリング中にしなりによるわずかなパワーロスがあると指摘を受け、より高いペダリングパワー伝達を意図してシートポストの形状とフレームのシートポスト固定機構を変更しました。

この固定機構はすでにTTバイクのスピードマックスで採用されており、プロチームにとっては使い慣れた仕様です。

シートポストの整備性が向上

フレームのシートポスト固定機構変更により、整備性を向上

前項のとおり、前期型は高い快適性を実現するために、振動吸収時にシートポストとフレームがスムーズに摺動するよう定期的なグリスアップが必要となっています。

このためメーカー直販を採用するキャニオンでは、ユーザビリティの向上を意図して組み立て時の作業を簡便にし、メンテナンス頻度を低減して整備性を向上させるための変更を行いました。

2XSやXSサイズでのシートポスト固定ボルトアクセスを向上

フレームのシートポスト固定ボルト位置変更により、小サイズでのアクセスを向上

大きなサイズでは問題ありませんが、前期型はシートポストのフレキシビリティを確保して振動吸収力を発揮させるため、2XSやXSサイズでは構造上固定ボルト位置がシートステーの間に位置しており、そのためボルトへのアクセスがしにくくなっていました。

そのため新型では、TTバイクのスピードマックスと同機構の、アクセスのしやすいトップチューブにシートポスト固定ボルトを移設しました。(写真はスピードマックス)

新型エアロードシリーズのラインナップ

エアロードCFR

新型エアロードシリーズのラインナップ
エアロードCFR eTap1,259,000円※
エアロードCFR DI21,109,000円※
エアロードCFR フレーム&ブレーキキット539,000円※

エアロードCF SLX

新型エアロードシリーズのラインナップ
エアロードCF SLX 8 DI2779,000円※
エアロードCF SLX 8 Force eTap AXS D2779,000円※
エアロードCF SLX 7 Rival eTap599,000円※

エアロードCF SL

新型エアロードシリーズのラインナップ
エアロードCF SL 8479,000円※

※表示価格について

ドイツから日本への配送料 ¥21,500 が別途かかります。またキャニオンの購入は、お客様がドイツ・キャニオン社から直接購入し、お客様が個人輸入する形態となります。日本の消費税をキャニオン社は領収しないため、表示価格には日本の消費税は含まれません。消費税額は輸入通関時に税関にて個別に決定されるため、事前に税額をご案内することはできません。なお、自転車の関税は無税となっております。消費税はお客様がご注文品を受け取る際、配達員の方へ現金にてお支払いいただきます。  

新型エアロードの特設ページをさっそくチェック

キャニオン東京テストセンターに行ってみよう!

6月23,24,25日の3日間、エアロード(前期型)とアルティメットの事前予約制試乗会が開催されます。

【試乗車リスト】

今回エアロードは試乗車・展示車含めすべて前期型のみのご用意となります。新型については手配中とのこと。

  • エアロードCFR
  • エアロードCF SLX
  • アルティメットCFR
  • アルティメットCF SLX

モデルごとの試乗車サイズ展開は、予約ページをご覧ください。

【試乗会開催日時】

  • 2023年6月23日(金)10:00-17:00
  • 2023年6月24日(土)10:00-17:00
  • 2023年6月25日(日)9:00-16:00

<注意>事前予約フォームからの事前予約優先です。当日、会場での予約も可能ですが、スマートフォンが必要です。

【試乗会開催場所】

キャニオン東京テストセンター〒192-0362 東京都八王子市松木51−7  

>> 参加費や持ち物は予約ページでチェック


■Canyon Bicycles について
キャニオンは、世界で最も革新的なバイクブランドの一つです。創業者であるローマン・アーノルドのガレージから始まったコンセプトは、ロードバイク、マウンテンバイク、トライアスロン、アーバン、ハイブリッド、e-バイクを製造する世界最大の顧客直販メーカーへと成長を遂げました。キャニオンは、常に先進的な素材、考え方、技術を採用し、その革新性で輝かしい評価を得ています。キャニオンの特徴である上品なデザインは、一目でそれと分かります。大胆な競争力と拡大を続ける一方で、世界のサイクリング・コミュニティにすべてのライダーがアクセスしやすいものにすることに力を注いでいます。キャニオンは地球上で最も優れたアスリートたちとパートナーシップを結んでいますが、そのミッションである「Inspire to Ride」によって、ペダルを漕ぐことの魅力をすべての人に広めることに焦点を当てて活動しています。キャニオンの製品は、キャニオン公式ストア からオンラインで独占販売されています。

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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