自転車通勤の決め手となる駐輪場、こうやって確保する
こんにちは。シクロクロッサーで会社員の向山です。往復90kmの自転車通勤をしている私が培ってきたジテツーノウハウを紹介していくシリーズ、今回で第4回となります。前回は私のリアルな経験話「今だから話せる駐輪術」をお話ししましたが、今回は「じゃあ、実際にどうやって駐輪場所を確保していくか」というテーマをお話します。
目次
理想はスポーツサイクル専用駐輪場+シャワー完備の施設が最寄にあること
要は勤務先の近所にシャワーを完備したスポーツサイクル専用の駐輪場があれば一番理想的ですね。
到着したらシャワーを浴びて、預けてあるスーツに着替え、自転車はセキュリティのしっかりした専用の駐輪場に預けられる。そんな設備なら安心で快適に自転車通勤を楽しめるので、それなりの料金を払っても使うことをおすすめします。
残念なことにまだまだこう言った施設が少ないのが現状です。いくら便利とは言っても、あまりオフィスから距離があると逆に不便ですからね。
ただ、丸の内や千駄ヶ谷に加え、以前私が駐輪で苦労していた新宿にも便利な駐輪設備が出来たようです。
それがペダレスト西新宿パーク01とペダレスト南口パーク01です。
なんと、新宿周辺に2つもあるんですね。ちょうど、私が勤務していた時もオフィスが西新宿だったので、ペダレスト西新宿パーク01が当時からあればぜひ利用したかったです。
ペダレスト西新宿パーク01は小さいロッカー付きで月々9,800円、大きいロッカー付きで月々12,000円。
ペダレスト南口パーク01は月々7,500円で併設のボルダリングジムで着替えや荷物保管が出来ます。駐輪場とロッカーの両方が付いてこの価格ならかなりお手頃なのではないでしょうか。こう言う施設がオフィスの近くにあることが理想ですね。幸いにしてオフィスが新宿にある方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
「駐輪」「防犯」「シャワー」を切り離して考えると、解決策が見えてくる
さて、すべてがパッケージになったスポーツサイクル専用駐輪設備があれば最高なのですが、どこにでもあるものではありません。残念ながらオフィスの近くにこう言った設備がない場合は、私が行なってきたように「駐輪」「防犯」「シャワー」を切り離して考えて解決策を見付けていくと良いでしょう。以下は意外と使える裏ワザですので、ヒントにして頂ければと思います。
・ダメもとで会社に頼むと意外と行けちゃうかも?
自分の自転車は目の届く所に置いておけるのが一番安心。オフィスに停めさせてもらうのが最も手っ取り早いですね。普段から、趣味は自転車で、なかなか高価で盗まれると大変でなんて話をして地ならしをした上で、会社にお願いしてみたら、案外OKが出るかも知れません。ダメもとでトライしてみましょう。
・公営の駐輪場も意外と便利
もちろんピンからキリまであるのですが、都営や区営の駐輪場は意外と便利です。駅など大きな公共設備の近くに設置されており、野ざらし状態の駐輪場もあれば、屋根付き・ラック付き・スタッフ常駐なんて言うありがたい駐輪場もあります。高価なスポーツサイクルでも、スタッフが常駐なら安心して停められますね。ただ、あまり遅くなるとスタッフが帰ってしまうので、それ以降の安全は担保されませんが。
・ペダレスト等の月極有料駐輪場も便利
先に紹介したシャワーやロッカー完備の新宿のペダレスト。実はシャワー等は設置していないタイプが渋谷・目黒・用賀・水道橋・赤坂にあります。その他にも、調べてみるとスポーツサイクル専用の駐輪スペース(シャワー等なし)と言うのは意外と多く点在しています。これらも近くにあれば上手く活用してみましょう。
・フィットネスクラブでシャワーを浴びる
都心部にある大型のフィットネスクラブは、出勤前に運動が出来るように早朝営業をしている店舗が数多くあります。私もシャワーを浴びていたように、こう言ったフィットネスクラブも有効活用出来ます。もちろん、せっかく入会したら、朝のシャワーだけではなく、勤務後にもフィットネスに活用出来れば一石二鳥です。
・ランニングステーションを活用する
皇居など、ランナーが多い地域にはシャワーやロッカーのサービスを提供しているランニングステーションが数多くあります。これらは駐輪は出来ませんが、シャワーを浴びると言う目的であれば活用できると思います。
・防犯対策のために安い自転車で通勤する
セキュリティ面で不安がある駐輪場に自転車を停めるなら、あえて安い自転車で通勤すると言う手があります。効果はわずかかも知れませんが、カギを壊してまで持って行くような窃盗犯なら、100万円の自転車と10万円の自転車のどっちを持って行くか考えてみましょう。
・すぐに脱着できるものはすべて外して駐輪する
ライト・スピードメーター・サドルバックなど、簡単に取り外せるものはイタズラされる可能性が高いので、必ず外して駐輪しましょう。仕事終わりに自転車撮りに行ってライトがなくなってたら帰れないですからね。
まとめると
いかがでしたでしょうか。
駐輪場に関する対応はケースバイケースなので、私の事例もご紹介しながら、少し長めの説明になってしまいましたが、色々思案すれば解決方法は見るかるはずです。駐輪場がないと言うだけで楽しい自転車通勤を諦めないために、状況に応じた答えを見つけましょう。
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WRITTEN BY向山浩司
シクロクロッサー、自転車店店長。高校から自転車競技を始め、就職を機に一度引退。その後、ロードレースに復帰し、Jプロツアーを転戦。クリテリウムを得意とするスピードマンでならす。現在はSNEL CYCLOCROSS TEAMに所属し国内外のシクロクロスレースを主戦場にする。ロードからMTBまでこなすマルチライダーとして、自身の経験を活かして東京・あきる野市で自転車店A-Pad SPORT CYCLE STOREを運営する。A-Pad SPORT CYCLE STORE