【2019年】LOOK(ルック)最新ロードバイクおすすめ13台

LOOKのロードバイクはクライマーの憧れ。2018年は“スーパークライミングバイク”として785 HUEZ(ヒュエズ)シリーズが登場し話題となった。2019年、さらなる進化はとまらない。
同シリーズにディスクブレーキモデルが加わり、エアロロード795シリーズにはオールラウンダー「795 BLADE RS」も仲間入り。最新モデルの紹介とあわせ、一見わかりにくい型番の意味、LOOKロードバイクの特徴までしっかりと解説しよう。

LOOKロードバイクの特徴

LOOKロードバイクの特徴
フランス・ヌヴェールに本社を置くLOOK(ルック)の創業は1951年。これまでトップレベルのライダーからの厳しい要望に応えるため、さまざまなアイデアと新しい技術を投入してきた。

ビンディングペダルの元祖

1984年にはビンディングペダル「PP65」を開発。ベルナール・イノーによる5度目のツール・ド・フランス総合優勝を足元から支えている。


look(ルック) KEO BLADE(Amazon)
▲ビンディングペダルのスタンダードを産み出してから30年以上、今なおLOOKのペダルは最先端を行く

LOOKのバイク、それは憧れのクライミングレーサー

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1986年には初のフルカーボンフレームをレースシーンへ投入。グレッグ・レモンによるツール・ド・フランス総合優勝に花を添えた。
炭素繊維を独自の製法でカーボンチューブに仕上げ、自社工場でハンドメイドする技術は非常に高いものがあり、2000年から3年連続でツール・ド・フランスの山岳賞を獲得している。

昨年登場し大いに話題となった「785HUEZ(ヒュエズ)」、クライマーならもう一度目を通してみても損はない。
→「真波山岳も羽が出る!? LOOK2018「785HUEZ(ヒュエズ)」はクライマー必見のロードバイク」

LOOKロードバイク・シリーズ解説

山を駆けあがるLOOKの軽やかなロードバイク群。どのようにシリーズ展開がなされているのか。一見わかりにくい型番の数字の意味とは?

型番の意味

型番の意味
LOOKのバイクに惹かれ、いざモデルを確認してみると、同じような数字の並びに少し困惑するかもしれない。
そこにはちゃんとした意味が隠されている。

795、785、765…数字の意味

頭の数字・文字=カテゴリーを指す
7:ロード・カテゴリー
8:トラックバイク
9:MTB
アルファベット:オリンピック開催都市の頭文字
2~3番目の数字・記号=モデルの種類を示す
65:オプティマム(エンデュランス・バイク)
75:マディソン(トラック・オムニウム・バイク)
85:ヒュエズ(ウルトラライト・バイク)
95:ブレード(エアロロード・バイク)
96:ウルトラエアロ・バイク(TT/トラック)

末尾にRSがつくモデルは「レーシングスポーツ(特別仕様レーシングモデル)」であることを意味している。

完成車イメージ(プロチームホワイトグロッシー)

▲クライマー垂涎の785 HUEZ、+Racing Sportとくればその性能に疑いの余地はない。(785 HUEZ RS ZED2 DISC:完成車イメージ)

今回紹介するバイクはすべてロードカテゴリーに属するので、頭文字は総じて「7」となる。

795/785/765の特徴

ナンバリングを理解したところで、各シリーズの特徴を踏み込んで解説しよう。

795

長い年月をかけて開発されたエアロロードバイク・シリーズ。特に「ライトRS」は強化されたBB周辺とチェーンステーが旧「695ライト」に対し15%剛性アップしているが、しなやかなトップチューブとチェーンステーの効果で快適性がさらに向上。相反する要素を高次元で融合している。また、エアロステムからトップチューブは直線的、かつ美しい弧を描き、斬新なデザインがひときわ異彩を放っている

785

LOOK社の威信をかけて開発された、軽量なスーパー・クライミングバイク・シリーズ。モデル名のヒュエズ(HUEZ)とは、クライマーの聖地「ラルプ・デュエズ」への登坂ルートが所在する町の名前。コンピューターによる計算値だけでなく、ラルプ・デュエズでの実走テストを繰り返し、生み出された。ヒルクライムはもちろん、山岳コースを含んだグランフォンドにも最適。

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765

オーソドックスな外観に最新テクノロジーを満載した、コンフォート・エンデュランスバイク・シリーズ。より長いヘッドチューブと短いトップチューブにより、ロングライドに最適なポジションを提供する。クラシカルなデザインに最新のカーボン・テクノロジーを惜しみなく投入し、電動ケーブル内蔵にも対応。

LOOK 765 optimum フラックスファイバー

▲チェーンステー内側には、カーボンよりも衝撃吸収性に優れる”ナチュラル・フラックス・ファイバー”を示すデカールが。

2019年注目モデル

2019年注目モデル

▲注目のオールラウンドエアロロード「795 BRADE RS」

まずひとつは「795ブレードRS」だ。ポジション調整と互換性に優れたオールラウンドなエアロレーシングバイクである。パフォーマンス、エアロダイナミクス、重量、剛性のあらゆる性能を妥協することなく生み出された。

もうひとつは「785ヒュエズ」シリーズに追加されたディスクブレーキ・モデル。強い制動力はさることながら、使用するカーボンや積層を適度にコンフォートに調整し、乗り心地重視のスムーズなライディングを実現している。

最新ロードバイクおすすめ13台

ここからは最新モデルラインナップを1台ずつ紹介していこう。

※TT/トラックバイクは本稿では割愛

795:エアロロードバイク

795:エアロロードバイク
10年の歳月をかけて生み出された、究極のエアロロードシリーズ「795」。2019年注目の「795ブレードRS」もこのカテゴリだ。

795 LIGHT RS

完成車イメージ(プロチームホワイトグロッシー)

レーシングカーデザイナーの協力を得て、10年の歳月をかけて生み出された究極のエアロロード。NACAウィングシェイプデザイン採用により、高速走行時の空気抵抗を大幅に削減している。ZED2クランクセットは剛性と空力に優れ、ライダーのパワーを余すことなく伝達。改良されたE-POST2EVOは、フレームとの固定力が大幅に向上し、衝撃吸収用エストラマー採用でライダーの疲労を最低限に抑える。

販売形態 フレームセット
価格 620,000円
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー プロチーム・ホワイトグロッシー、プロチーム・ブラックグロッシー、グレーマット、レッドグロッシー

795 BLADE RS

完成車イメージ(メタリックブルーグロッシー)

3Sデザイン(スムース・スウォード・シートステー)を採用し、リアブレーキ台座をシートチューブ裏に設けることでより柔軟性に特化した構造となっている。シートステーはたわみによるリムとブレーキシューの接触を考慮する必要がなくなり、リムブレーキとディスクブレーキのシートステー剛性をほぼ同様に設計することが可能になった。タイヤクリアランスは30mmまで対応。

販売形態 フレームセット
価格 410,000円
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー プロチーム・ホワイトグロッシー、プロチーム・ブラックグロッシー、メタリックブルーグロッシー、レッドグロッシー

795 BLADE RS DISC

完成車イメージ(レッドグロッシー)

上記「795 BLADE RS」のディスクブレーキ・バージョン。

販売形態 フレームセット
価格 410,000円
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー プロチーム・ホワイトグロッシー、プロチーム・ブラックグロッシー、レッドグロッシー

785:クライミングバイク

785:クライミングバイク
LOOK社の威信をかけて開発されたスーパー・クライミングバイク「785」シリーズ。軽快なクライミングフィールのみならず、安定したハンドリング性能で快適なダウンヒルを約束する。

785 HUEZ RS ZED2

完成車イメージ(プロチームブラックグロッシー)

軽快なクライミングフィールだけでなく、快適なダウンヒル性能に欠かせない安定したハンドリング性能を持ち合わせている。ヒルクライムはもちろん、山岳コースを含んだグランフォンドにも最適。最新の技術と長年のレーシングフィールドで培われた経験を結集して開発された、究極のスーパークライミングバイクである。

販売形態 フレームセット
価格 480,000円
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー プロチーム・ホワイトグロッシー、ブラックレッドグロッシー

785 HUEZ RS ZED2 DISC

完成車イメージ(プロチームホワイトグロッシー)

上記「785 HUEZ RS ZED2」のディスクブレーキ・バージョン。

販売形態 フレームセット
価格 480,000円
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー プロチーム・ホワイトグロッシー、ブラックレッドグロッシー

785 HUEZ RS PF86

完成車イメージ(ブラックグレーマット)

ボトムブラケットがPF86.5(シマノ・プレスフィットBB規格)のモデル。

販売形態 フレームセット
価格 380,000円
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー プロチーム・ブラックグロッシー、ブラックレッドグロッシー、ブラックグレーマット

785 HUEZ RS PF86 DISC

完成車イメージ(プロチームブラックグロッシー)

上記「785 HUEZ RS PF86」のディスクブレーキ・バージョン。

販売形態 フレームセット
価格 380,000円
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー プロチーム・ブラックグロッシー

785 HUEZ

完成車イメージ(グレーマット)

フレーム重量990gと十分な軽量化を達成しつつ、スタビリティと快適性を向上。幅広いレベルのライダーに軽快なクライミング、安定したダウンヒル性能を提供する。

販売形態 フレームセット
価格 299,800円
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー レッドグロッシー、プロチーム・ブラックグロッシー、グレーマット、ホワイトグロッシー

785 HUEZ DISC

完成車イメージ(レッドグロッシー)

新しく投入された「785 HUEZ」のディスクブレーキ対応フレームセット。

販売形態 フレームセット
価格 299,800円
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー レッドグロッシー、プロチーム・ブラックグロッシー、メタリックブルーグロッシー

785 HUEZ DISC ULTEGRA

プロチームブラックグロッシー

上記「785 HUEZ DISC」のシマノ・アルテグラ完成車。

価格 499,800円
コンポーネント シマノ・アルテグラ
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー プロチーム・ブラックグロッシー

785 HUEZ ULTEGRA

プロチームブラックグロッシー

上記「785 HUEZ」のシマノ・アルテグラ完成車。

価格 440,000円
コンポーネント シマノ・アルテグラ
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー プロチーム・ブラックグロッシー

785 HUEZ 105

ホワイトグロッシー

上記「785 HUEZ」のシマノ・105完成車。

価格 340,000円
コンポーネント シマノ・105
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー ホワイトグロッシー

765:コンフォート・エンデュランスバイク

765:コンフォート・エンデュランスバイク
LOOKがロングライド向けモデルを作るとこうなる。「クラシカルデザイン×最新カーボン・テクノロジー」で生み出されるエンデュランスバイクだ。

765 OPTIMUM

105MIX(ブラックグロッシー)

航空産業や自動車産業で採用されているカーボ・フラックス・テクノロジーを採用。カーボンよりも衝撃吸収性に優れるナチュラル・フラックス・ファイバーのフラックスプライをフロントフォークと左右非対称チェーンステーの中間に積層し、剛性を損なわず衝撃に強い一台となっている。コンポーネントが異なる3機種あり。

価格 399,800円
コンポーネント シマノ・アルテグラ
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー プロチーム・ブラックグロッシー
価格 310,000円
コンポーネント シマノ・アルテグラ MIX
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー ホワイトグロッシー
価格 290,000円
コンポーネント シマノ・105 MIX
サイズ XS、S、M、L、XL
カラー ブラックグロッシー

2018年モデルもあわせてチェック

前年モデルを確認したいという人もいるだろう。
こちらからチェック。

まとめ

デザイン、そしてカラーリングともに、プロトンを美しく駆け抜けるバイク揃い。プロならずとも「乗りたい!」と思うホビーレーサーも多いだろう。各車、それぞれの特性を持つカーボン素材を豊富な経験からミックス。剛性を失わず、堅すぎずしなやかなに軽量化されたモデルばかりだ。空気抵抗に立ち向かい、ロングライドでも疲れず、ヒルクライムもお手の物。あなたを夢のライディングシーンへと誘うだろう。

All photos (C)ユーロスポーツインテグレーション

LINK:LOOK

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WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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