ロードバイク用サングラスの選び方とおすすめ13選

アイウェア ロードバイク サングラス

【2021/07更新】ロードバイクに乗る時、サングラス(アイウェア)をかけていますか?「ただの恰好つけじゃないの?」そう思っている人もいるかもしれません。

サイクリングにおいて、サングラスはまぶしさの軽減だけでなく、眼を守る重要な役割があります。とはいえ普段メガネをしない人には違和感もあるでしょうし、長時間の着用で小鼻やこめかみが痛くなることも…。それも自分に合ったサングラスを選べば改善可能!サイクリングに最適なサングラスの選び方、教えます!

ロードバイク用サングラスのメリット

ロードバイク サングラス おすすめ

サイクリング時に役立つサングラス。主なメリットは以下の2点です。

日差しや紫外線をカットする

サングラスには、まぶしさを軽減して視界を確保することはもちろん、紫外線や乾燥から眼を保護する役割もあります。一日中サイクリングして外にいるなんてこともありますが、長い時間サングラスをかけずに日光を浴びると、眼の疲労や病気につながる可能性も。サングラスを着用し、日差しや紫外線から眼を守ることが大切です。

また、視界の向上は思わぬ事故を防ぐことにもつながります。自分だけでなく、他人に危害を加えないためにも、サングラスは積極的にかけていただきたいアクセサリーです。

風・水・ほこり・石などから眼を守る

スポーツバイクの速度は平地で時速25km前後、下りなどでは40km以上ものスピードが出ます。その速度で、タイヤが踏んだ路面からの跳ね返りが万が一眼を直撃したら……。角膜に傷がつくなど、怪我に直結します。こういった衝撃から眼を守る大切なアイテムがサングラスなのです。

 

普通のサングラスとの違いは?

単にUVカット効果のある通常のサングラスとロードバイク用のサングラスは作りが違います。ロードバイク用のサングラスは顔にぴったりフィットするので、風の巻き込みによる目の乾燥を防いだり、走行中に虫やほこりが目に入ったりしないようになっています。

選ぶ際のポイント

サングラスを選ぶ際には、以下の5点に留意しましょう。

①フィット感

アイウェアを選ぶ上でフィット感は特に重要なポイントです。走っている時にアイウェアがずれてしまうと気になってしまい、場合によっては危険なシーンにつながることも。。

理想はお店で実際に試着してみること、その際には「下を向いてもずれないこと」をぜひ確認しておきましょう。

ネット通販で買う場合は、アジアンフィットのものを選ぶことをおすすめします。

②レンズの機能

・調光レンズ

調光レンズは、紫外線の量によって色が変わるレンズです。その日の天気や場所に最も適した色彩へ変化し、レンズを付け替える手間がないため、多くのサイクリストやスポーツ選手に愛用されています。

調光レンズ

ただし、使用しないときには紫外線を当てないよう付属ケースに入れて保管するなど、取扱いに注意が必要です。また、調光レンズは2~3年程度と寿命が短く、だんだん色が変化しにくくなることはデメリットといえます。

・偏光レンズ

道路や車、建物などから太陽光が反射して眩しい、といった経験はありませんか?このギラつきを抑えるためには、普通のサングラスはレンズカラーをかなり濃くする必要があります。その結果、ものが見えづらいサングラスに。

偏光レンズは、その特殊な構造で余分な光だけをカット。必要以上にレンズカラーを濃くしないですむため、眼が疲れにくくなるほか、信号や道路標識が見やすくなる、周囲の安全確認をしやすくなるメリットがあります。

偏光レンズ
路面やビルのガラス等に反射した「反射光」はカット、必要な可視光線だけを透過させる。

・透過率

透過率とは、サングラスが光を通す割合のことです。数値が低いほど光を通しにくく、透過率10%以下の商品もあります。晴れの日日なたでのサイクリングでは透過率が低いものを、曇りの日日陰などでは透過率が高いものを選ぶと良いでしょう。

③レンズの形状

・シングルレンズ

一枚のレンズで構成されているタイプです。視野が広くなることから、サイクリストに好評のタイプです。

・デュアルレンズ

一般的な形状のメガネと同じように、フレームに左右二枚のレンズが付いているタイプです。比較的安価ですが、シングルレンズに比べると視野が狭くなります。 

④レンズのカラー

各社から様々なカラーが発売されています。用途に合った色を選ぶことで最も効果的にその効力を発揮できます。

カラーレンズの場合、その色から想像する見え方と実際にかけてみた時の見え方が意外と違うことがあるので、カラーを選ぶ際には実際に試着してみることをおすすめします。

クリア

クリアレンズ

裸眼に最も近いカラーですので、違和感なく装着することができます。ただし、眩しさを軽減することについてはあまり期待できません。逆に言えば夜間でも使用できるので、ナイトトレーニングにも最適です。

オレンジ

オレンジのレンズ

視界情報の濃度(コントラスト)を上げて物体の境眼をはっきりさせる役割があります。

街中で最も効力を発揮し、ゴチャゴチャとした空間でもシャープな視界を確保して危険を事前に察知できるでしょう。

ピンク

ピンクのレンズ

オレンジと同様にコントラストを上げる効果があります。

防眩効果は控えめなので、曇りの日や夕方の走行に適しているでしょう。

セピア

セピアのレンズ

太陽光の眩しい光を抑えながら、裸眼で見るのと同じような自然な色調に近い視界を確保することができます。

クリアレンズと同じく眼への負担が少ないため、長時間の使用に適しているといえます。

ブルー

ブルーのレンズ

防眩効果に優れています。自動車のヘッドライトのような瞬間的な強い光に対しても大きな効力を発揮するので、夜間のトレーニング照り返しが激しい夏場のライドには最高でしょう。

ミラー

非常に強い光源がある場合に大きな効果を発揮します。

また、他の単色系レンズに比べて表情を悟られにくいので、走りに集中できるというメリットもあります。

⑤メガネやコンタクトを使っている場合は?

ロードバイク コンタクト めがね

普段からコンタクトを使用しているなら、「コンタクト+ロードバイク用アイウェア」が一番手軽です。

裸眼では歩くのも難しいような視力だと、度付きのサングラスなどでは ”かたときもサングラス外せない問題” が出てきます。

ロングライドやレースを考えるとコンタクトがおすすめです。

極端なドライアイでコンタクトをつけたくない、メガネのままなんとかしたいという人のために、3つの選択肢をご提案します。

度付きのアイウェア

専門店などに注文し、自分にフィットした度付きのアイウェアをオーダーする方法です。自分の視力や用途に合わせてフレームやレンズのカラーなどをプロに相談しながら選ぶことができます。レンズに加工が必要なため、多くの度付きアイウェアはデュアルレンズです。しかし、普通のアイウェアよりも値段が高くなってしまう上、視力によっては対応できない場合があることに注意が必要です。

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インナーフレーム対応のアイウェア

外側にアイウェア、内側に度付きのレンズを組み合わせて装着する方法です。レンズを直接加工するよりも安価で、視力が変わってもインナーフレームのレンズだけを交換すれば使用可能であることがメリットです。しかし、レンズの内側が曇りやすいことや、重量が増えることがデメリットとして挙げられます。(おすすめ商品へジャンプ

シールド付きヘルメット+メガネ

これからヘルメットの購入や買い替えを考えている方には、最近人気のエアロ形状のヘルメットにシールドを付けて自前のメガネで走るという方法もあります。

度付きのアイウェアを購入するよりは安いので、用途とヘルメットのサイズが合うなら選択肢に入れてもよいでしょう。シールドは別売りですが色の変更が可能です。

なお、自分のメガネとシールドが干渉しないか、事前のチェックが必要です。 (おすすめ商品へジャンプ

おすすめサングラス+シールド付きヘルメット14選

スポーツサングラスを購入する方法はいくつかありますが、失敗したくないのであれば直接直営店でプロに選んでもらうのが確実です。自分の使用用途と予算をしっかり伝えて購入しましょう。

ここでは、おすすめのモデルをタイプ別にご紹介します。

リーズナブルなモデル3選

スポーツサングラスをリーズナブルな価格で ー OGK KABUTO BINATO-X

日本のヘルメットメーカー、OGK KABUTOが販売するリーズナブルなサングラス。5,000円台というリーズナブルな価格でありながら、クリア、ダークレッド、スモークフラッシュと透過率の異なる3つのレンズが付属しています。

また、日本人のフェイスラインに合うように作られており、フィット感が期待できる一本です。

(参考価格:税込5,490円)

広い視野の調光レンズが手軽に ― GIANT(ジャイアント)APUS FRAMELESS (NXT VARIA™️)

GIANT(ジャイアント)APUS FRAMELESS
画像出典:GIANT

一眼式のフレームレスデザインのアイウェアは視野が広く、幅広い調光範囲を誇る新型NXT調光レンズを採用しています。このモデルで昼間から夜のライドまで対応できます。レンズはサングラスレンズ製造歴40年以上の実績があるEssilor® Sun Solution™社製。

女性用にはカラーデザインの異なる「リブ ヌーラ」というモデルがLivから提供されています。

(参考価格:税込13,200円)

ロードバイクのライディングフォームに最適 ― TIFOSI(ティフォージ)PODIUM XC

高品質な素材を使用しながらリーズナブルな価格のサングラスが多いアメリカのサングラスブランド、ティフォージ。そんなティフォージのベストセラーモデル、PODIUM XCをご紹介。

レンズの上下にはフレームが付いていないので、ライディングフォームを取っても広い視界を保つことができます。レンズはスモーク、クリア、レッドの3枚が付属しており、場面に合わせてレンズカラーを変えることができます。製造工程の欠陥には生涯補償が適用されるので、安心して使うことができます。

(参考価格:税込8,900円)

定番モデル9選

人気アイウェアブランドの定番モデル ― OAKLEY “ジョーブレーカー”

数々のプロチームのサポートをしている人気ブランド、OAKLEY(オークリー)の定番モデルです。RACING JACKETのようにフレーム全体でレンズを多い、Raderのように視界がワイドな一眼性のアイウェアとして開発されました。ステムの長さやノーズピースの使い分けでフィット感の調整がしやすくなっています。

スピードプレイにも対応し、高い速度での走行中でもその視界はOAKLEY自慢のHDO®技術で寸分もボヤける事なくクリアな情報量を提供することが可能です。Prizmレンズの採用で、コントラストを強調することにより、路面の状況などを素早く把握することができます。

レンズ交換もスイッチロックレンズ交換システムを採用し、レンズを接触をできるだけ抑えて交換することができます。

(参考価格:税込20,860円)

日本人の骨格へフィット ― OAKLEY フラック2.0 プリズムロード

いくら性能が良いレンズでも、そのフレームがしっかり顔に沿ってフィットしてくれなければ本来の力を発揮する事はできません。年々ロードバイクの需要が高まっているアジアですが、どうしても骨格の面では欧米人と合致しない場合が多々あります。

そこでOAKLEYが販売するのが、日本人を含めたアジア人の骨格へフィットするフレーム。

このROAD FLAK 2.0 (ASIA FIT)はアジア系の骨格を徹底分析し、完璧にフィットするものとして誕生しました。

その快適な付け心地はあなたのライディングをより楽しいものへと変えてくれるでしょう。

(参考価格:税込13,880円)

ヘルメットとおそろいでも ― OGK KABUTO ”101″

日本のヘルメットメーカーとして有名なOGK KABUTOが販売するアイウェアです。シングルレンズ、調光機能とハイエンドモデルの機能を取り入れながらも、1万円程度とお手頃な価格設定であるところが魅力的です。レンズは「撥水クリア調光」で、眩しい場所では光を抑え、暗い場所では裸眼に近い視界を保ってくれるので、レンズを交換せずとも様々な環境に対応することができます。

(参考価格:税込11,979円)

KASK発のイタリアン・アイウェアブランド ― KOO(クー) オープンキューブ

KASK(カスク) OPEN CUBE WHT/BLK M ASIAN WHT/BLK M

KOOのアイウェアは、KASKのヘルメットとのデザイン性を重視し、UCIプロコンチネンタルチームのDrapac Professional Cyclingや、イタリアのU23エリートチーム“Team Colpack”で共同開発されています。

2018年発売のOpen Cubeは、ハーフフレーム構造でレンズが曇らないように設計され、レンズカーブを緩く設計したアジアンフィット(SとMの2サイズ有)仕様がラインナップされています。レンズは強い紫外線から眼を完璧に守るZeiss社製のレンズを採用し、標準レンズとクリアレンズが付属しています。

(参考価格:税込20,259円)

デザイン性の高いおしゃれサングラス - POC “DO HALF BLADE”

丸みのあるコロンとした独特のデザインが目を引くPOC。スウェーデンのブランドで、スキー用ゴーグル開発の経験と技術が利用されています。

DO HALF BLADEはロードサイクリング用に開発されたハーフリムのモデルです。フレームは軽量で耐久性を追求されており、コンディションに応じてレンズ変更が可能です。レンズはCarl Zeiss社製の球面レンズが採用。フレーム下部をなくし、歪みがなくクリアな視界を楽しめます。

(参考価格:税込32,116円)

汚れから眼を守る-EVIL EYE HALFRIM PRO

EVIL EYE HALFRIM PRO
adidas(アディダス)

adidasから発売されたこのEVIL EYE HALFRIM PROは、塵や埃など汚れに強いことが特徴です。

大きな視野を確保しながら顔にフィットする形状で多少の振動ではびくともしません。額から垂れてきた汗が眼に入るのを防ぐスウェットパッドが付いているのも嬉しい点ですね。

(参考価格:税込20,625円)

日本限定フォトニック ファイアレッドフレーム ― Rudy Project 

イタリアのサングラスブランド「Rudy project」が販売するパフォーマンスモデルの「フォトニック」には、バンパーというレンズ下部のフレームが搭載されており、落車やその他の衝撃から顔を守ります。

バンパーのカラーを変えれば、サングラスの印象を大きく変えることができます。テンプル裏側にはエア・チャネルが配置され、空気の流れを作ることで、ライド中のくもりを防いでいます。また、視力矯正レンズにも対応しています。

(参考価格:税込18,715円)

AG2R・ラ・モンディアルも使うプロ仕様 ― Bollé(ボレー)Aeromax Matte White

プロ仕様の「5th Element Pro」のバリエーションモデルです。アイウェア上部にフレームを追加することにより、ホールド感がより向上されています。レンズは調光レンズを採用しているため、紫外線量により色がクリアからグレーに変化し、使用する時間を選びません。ノーズピースは形状と角度が調節可能で、アレルギーフリー素材を使用しています。

中でもB-MAX TECHNOLOGYを使用したサングラスは、サイクリング専用として開発されたレンズで、ゴーグル用球面レンズと同じ視野の広さ。前傾姿勢時には、特に広い視野を持つようにされています。

(参考価格:税込36,397円)

メガネ専門店のイタリア製スポーツサングラス ― rh+(アールエイチプラス)Gotha

イタリアでスポーツサングラス、メガネを専門に展開していたrh+(アールエイチプラス)。独自の機能性とデザインの美しさを追求しています。

Gotha(ゴタ)は、世界的なロードバイクチームで正式採用されていた実績性のあるスポーツモデル。広範囲の視覚を確保し、レンズ上部のベンチレーションは、レンズ内の曇りを軽減します。

(参考価格:税込25,300円)

インナーフレーム・シールド付きヘルメット

一般的なアイウェアは様々な種類がありますが、度付きのものを選ぶ際には選択肢が限られてしまいます。度付きのアイウェアを購入する場合、専門店に注文することが多いです。ここでは、ネット通販でも手に入れやすいインナーフレーム付きのものと、シールド付きヘルメットをご紹介します。

ダンロップの安価な度付きサングラス - DU-006

インナーフレームタイプのアイウェアです。「度付きのサングラスは何万円もするからなかなか手が出せない」とお悩みの方。私もその一人でした。今まではコンタクトの上にサングラスをしていましたが、走行後にはカピカピに乾いてしまって痛いのなんの……。

しかし、そんな苦労とはここでおさらばです。DUNLOP(ダンロップ)から発売されたDU-006はインナーフレーム付属のものとしては非常に安価ながらも、確かな性能と耐久性を持ち合わせています。インナーに装着された度付きメガネと外側のレンズという2重構造ですが、その視界は驚くほどクリア。付け心地も悪くなく、素晴らしいフィット感を演出してくれます。

(参考価格:税込9,800円)

OGK KABUTOのシールド付きヘルメット ー AERO-R1

日本のヘルメットメーカーであるOGK KABUTOのシールド付きヘルメットです。オーバーシェルが付属しており、エアロ性能を向上させることができます。

シールドはメガネと干渉しないように考慮されています。カラーはライトスモークで、透過率65%のものです。

(参考価格:税込18,879円)

付属のシールドは、50%軽量で視界がよりクリアな別売りのシールド(ARS-3)に交換することもできます。こちらには様々なカラーバリエーションがあり、調光機能が付いているものもあります。

(参考価格:税込5,930円)

おすすめショップ

『Probikeshop』は、欧州の人気ブランドや日本未発売のブランドをはじめとしたスポーツバイクの専門サイト。サングラスの取り揃えたくさん!

  • 購入前にオンライン相談できます。
  • 購入後の出張サポートは年3回まで無料です。

まとめ

眼を守るために必要不可欠なサングラス。様々な種類があり迷ってしまいますが、時間がかかっても自分に合うものを探すことをおすすめします。サングラス選びを妥協してしまっては眼を守るどころか、逆に危険へ誘なうものになってしまいかねません。完璧にフィットする一本を是非見つけましょう!

2nd edition by Neko Chigura, 3rd edition by Kentaro Watanabe

監修:サイクルアシスト オオバ 大場忠徳

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BYonzk

毎日往復50kmを通学する学生サイクリスト。ホームセンターに売られていたノーブランドのクロスバイクをドロップハンドルへ改造した事からロードバイクに目覚め、現在はSCULTURA 400を所有。冬にはスキーを嗜む。

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