世界最軽量級電動アシスト付き折りたたみ自転車
最近は折りたたみ自転車の普及に伴い、電動アシスト付きのモデルも徐々に充実してきています。
おしゃれで可愛い折りたたみ自転車には乗ってみたいけど、ホイールサイズが小さくて漕ぐのが大変そうというイメージが先行し、敬遠されてきた方の中にも興味をお持ちの方はおられることと思います。
電動アシスト付き折りたたみ自転車は特別軽量な車種以外は、バッテリーを搭載していることが原因となり、折りたたみ時の可搬性が犠牲になってしまっている車種が多く見られますが、その人気はますます上がってきています。
持ち運びたいという需要より、盗難防止や自転車のコンディション維持のために、折りたたんだ状態で屋内にて駐輪、管理したいという需要も高いせいかと思われます。今回は代表的な電動アシスト付き折りたたみ自転車を、厳選してご紹介したいといわれ思います。
YS-11 hybrid
「YS-11 hybrid」は有限会社バイク技術研究所にて開発された、国産の電動アシスト付き折りたたみ自転車です。この車種の最大の特徴は、その驚きの「軽さ」に他なりません。
通常、電動アシスト機能を搭載した車種は、バッテリーやアシストユニットの重量が原因で、バッテリー切れの際の走行に支障をきたしかねない程、重いものが存在します。
しかし、この「YS-11」はなんと12.8kgという驚異的な軽量を誇っています。平均的な電動アシスト付き折りたたみ自転車より、10kg近く軽いのです。世界最軽量級と思われます。
その軽さの秘密はバッテリーとアシストユニットにあります。搭載されているリチウムイオンバッテリーは、890gと他車種とは一線を画す超軽量。さらにサンスター技研製の小型軽量・高駆動効率もアシストユニットは、2.9kgとこちらも驚愕の重量です。アシストをOFFにした際も普通に漕げるほどの軽さです。
これだけ軽いと気軽に輪行して、どこへでも持っていくことができます。また展開、折りたたみに関しても、ものの30秒程度で完了することができますので、折りたたみ自転車としての性能も抜群の出来です。
その他の車体情報は以下のとおりです。
重量 約12.8kg
ホイールサイズ 14インチ
変速機 シングルギア
折りたたみ時のサイズ 640×580×420mm
A-bike ELECTRIC
「A-bike ELECTRIC」は、すでに日本でも大人気の「A-bike CITY」と同じく、イギリスの発明家シンクレア卿によって設計、制作された電動アシスト付き折りたたみ自転車です。
この車種の最大の特徴は、なんといってもその「軽さ」と「コンパクトさ」です。重量は約12kgと非常に軽量で、世界最軽量級の車種といっても過言ではないでしょう。
さらに先行して発売されているA-bikeシリーズと同じく、かなりコンパクトに折りたたむことができます。さらに展開、折りたたみにかかる時間も、20秒程度と大変簡単です。スタイリングに関してもA-bikeシリーズらしく、先行モデルと同様の特徴的な「A」型のフォルムに8インチの極小径ホイールを装備しています。
この「A-bike ELECTRIC」のビジュアルは、電動アシスト付き折りたたみ自転車に興味はあるが、皆と同じではないものに乗りたいと思っていたユーザーの気持ちを、しっかりと捉えるのではないかと思います。また通常の電動アシスト付き車両とは違い、駆動輪が前輪であることも面白い部分です。上り坂をものともしない威力を発揮してくれること受け合いです。
その他の車体情報は以下のとおりです。
重量 約12kg
ホイールサイズ 8インチ
変速機 シングルギア
折りたたみ時のサイズ 210×700×400mm
両車種の比較、購入の際のポイント
「YS-11 hybrid」、「A-bike ELECTRIC」は、2車種とも同程度の重量で電動アシスト機能付きという部分は同じですが、決定的に違う部分が存在します。
まず1つ目は「ホイールサイズ」の違いです。ホイールサイズが大きい車種のほうが、必然的にその走行性能や操作性が向上します。電動アシスト機能付き車種である以上、通常の自転車よりパワフルに前進するため、14インチのホイールを装備する「YS-11 hybrid」のほうが快適に走れると思われます。
そして2つ目の違いが「折りたたみ時のサイズ」です。折りたたみ自転車である以上、輪行時の可搬性や収納時の省スペース性は非常に重視されるところです。この点に関しては「A-bike ELECTRIC」に完全に軍配が上がります。結論としては、走行性能なら「YS-11 hybrid」、サイズなら「A-bike ELECTRIC」となります。
最後に
いかがでしたでしょうか。電動アシスト機能付き折りたたみ自転車は、ホットなカテゴリーの一つです。今回ご紹介した2車種にも新しい車種が続々と登場してくると思います。自分の用途に合った1台を見つけてください。
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WRITTEN BYFRAME編集部
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