たった4回の指導で1,500m泳げるようになる?!-TIスイムの秘密を代表竹内さんに聞いてきた
有名なYouTube動画秘話
日本では、私の泳ぎをきれいだと感じたり、声をかけたりしてくれる方が多いのですが、世界の人から見たらどうなんだろうっていうのが知りたくなったんです。
-それでThe Most Graceful Freestyle Swimming by Shinji Takeuchiをアップされたのですか
ビデオを作成するにあたり、プールの中を一人で泳いでいる絵が欲しかったのです。そこで現在TIスイムがレッスンを提供しているフィットネスクラブSKY FITがオープンする前日に、急いで撮りました。撮影したのはスタッフなので、画面がガタガタ揺れていますよね。それを私が編集して、音楽を選んではめ込んだわけですね。また文字によってビデオの印象に影響を与えたくなかったから、泳いでいる映像に文字は入れませんでした。「このクロールをあなたはいいと思いますか?」という風な問いかけを動画だけでやったみたんです。
そしたら著書『「週4時間」だけ働く。』で有名なティモシー・フェリスが「こんな風に泳ぎたい」ってブログで紹介してくれたんですね。これで一気に拡散してアクセス数が上がりました。彼はその後最新の著書「The 4-Hour Chef」で、オリンピック金メダリストのマイケル・フェルプスと私のビデオを比べているのですが、「フェルプスは速い。世界一速いけど、先生として教わるとしたら私は慎司を選択する」って書いてくれたんですね。それもあって、ティモシーファンから私の方へ流れてきてくれたって人は多いですね。今では640万アクセスくらいになり、毎日150カ国で3000人以上が私のビデオを再生しています。
-世界にも影響を与えているんですね
先日シンガポールのTIスイムが1日に5レース泳ぐイベントを開催して、私を招待してくれました。そのイベントでは、レースを完泳した人が私の泳ぐ姿のイラストが描いてあるポロシャツやTシャツをもらえるんです。レースが終わった後にはみんながそのシャツを着ている。異様な光景ですね。37歳で医者から警告を受けてしょうがなく始めた水泳が、世界中からすごく支持を受けているという状態になった。かつ私の影響で水泳を始めた方がたくさんいる。皆さんの健康維持に役に立っているんだと強く感じました。
後編へ続く
こうして世界で注目されるスイムコーチの一人となった竹内さん。後編では竹内さんが水泳を教えるために10年かけて研究してきた秘訣や、コーチ側におけるさまざまな問題について語っていただきます。