サイクリング仲間を探せるサービス「みんなでサイクリング」を運営しているNINOです。一緒にサイクリングに行ける仲間を募集してサイクリングに出かけています。
はじめに
ロードバイクに趣味として乗るようになると、楽しみ方の一つとして峠にヒルクライムに行くようになる方もおられるでしょう。場所は、都内では奥多摩や高尾、神奈川県では相模湖やヤビツ峠、箱根の辺りまで足を伸ばすのもいいですね。
今回は人気のヒルクライムルートである埼玉県の秩父に行ってきました。なかなか行く機会がなかったのですが、サイクリスト仲間から週末秩父までライドに出かけるという連絡があり行くことができました。
良い機会なので便乗させてもらい、せっかくなので一眼レフのカメラを持参しました。
当日のコースはこんな感じです(上の地図の青線)。右下の飯能駅を出発し、有間ダム〜山伏峠を越えて西武秩父駅へ。その後、秩父周辺をぐるっと周り、定峰峠〜シロクマパンへ向かいます。
平地も細かなアップダウンが続いており、体力満タンで臨まないと途中離脱になりかねないコースです。
ちなみに今回一緒に行く方は、1回のライドで200km以上を普通に走っている剛脚の持ち主。休みの日には、朝早く(というか夜中)に起きて、明け方から夜までずっとロードバイクに乗っているような方です。
これは一緒に行く人を間違えたかなぁ、と一抹の不安を抱えつつ、待ち合わせ場所に向けて出発です。すごい人ほど遅い人に合わせてくれるでしょう、たぶん!
飯能駅〜有間ダム
当日は朝7:30に飯能駅に集合。一緒に行く方を探していると、バスに何やらアニメのキャラクターが。都内ではあまり見ない光景だったので朝から軽く驚きました。ちなみにこれは「ヤマノススメ」という、飯能を舞台にした登山アニメのキャラクターのようでした。こういった地域活性化もあるんですね。
思わぬ形で飯能の洗礼を受けつつ、一緒に行く方と合流。まずは飯能駅を西に向かい、有間ダムを目指します。
さすがは飯能、駅を出てすぐ目の前に山が見えます。これからの道中が一筋縄ではいかないことを強制的に暗示されます。道も緩やかな登りが続いおり、山に来たことを再認識します。
飯能駅から17〜18kmほど走ると、最初の目的地の有間ダムに到着します。有間ダムの直前には、距離は約1kmと短いものの平均勾配が10%程度もあるキツい坂が待っています。飯能駅を出発してまだ1時間ほどしか経っていませんが、なかなか手荒い歓迎です。
有間ダム〜西武秩父駅
ハーハー言いながら坂を登ると、目の前には有間ダム(名栗湖)が待っています。長い峠を登ってきたわけではないのですが、眼下に広がる湖はとても良い眺めです。普段はバイク乗りの方も多く休憩しています。
有間ダムの景色を楽しんだ後は、一般道をさらに北上します。まだまだ緩い登りが続きますが、ここで頑張りすぎてしまうと後半きつくなりそう。
次の目的地は山伏峠。あぁ、また登るのね、と心の中で思いつつ、自分のペースでペダルを回していきます。山伏峠のスペックは、水平距離が約4kmで平均勾配が6〜7%程度。これまで登りが続いていたので多少足は削られていますが、落ち着いて登れば大丈夫なはずです。
と、その前に、道の途中のトイレ&自販機でひと休み。
一緒に走っていた方はコーラを買ってました。自転車に乗っていると、コーラのシュワシュワ、グビッ、プハァは格別ですよね。
こんなところにも「ヤマノススメ」のポスターが。街をあげて推している様子が伺えるとともに、自分が山に来たことを実感します。
トイレ休憩を済ませたら、山伏峠がお待ちかねです。路面は広く整備されているので登りやすいのですが、たまに来る対向車には要注意。斜度自体はそこまでキツくはないので、(ヒーヒー言いながらですが)自分のペースで登っていきます。
なんとか坂を登り切って、山伏峠に到着。このあたりまで来ると周りの景色は林ばかりで、本当に山の中を走っているんだなぁと感じます。
ちなみに、山伏峠から少し脇に進むと正丸峠という峠があります。峠を麓まで下ってまたイチから登って、ということをしなくても行くことができるので、初めて来た方は行ってみてもいいかも。
山伏峠から正丸峠まではあまり長い登りはないのですが、山伏峠に来るまでにだいぶ山を登ってきたので、正丸峠からはとても良い眺めが楽しめます。飯能駅からの道中が登りっぱなしだったので、ここに来るまでに結構登ったな、というのが正直な感想です。
正丸峠を登り終えたら、ようやくご褒美のダウンヒル。この日はサイクリング日和の秋晴れで、ダウンヒルでもウインドブレーカーはいりません。まさに快走という感じで気分爽快。気持ちいいなぁー。
途中、妙見の森公園で寄り道。
と、ここにも何やらアニメの絵が。これは「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(通称「あの花」)というアニメの登場人物の女の子らしく、秩父がこのアニメの舞台になっているようです。飯能だけでなく秩父もアニメが盛んなのですね(笑)
こちらは秩父駅付近の商店街。どこか味わい深いものがあります。この日はまだシャッターが閉まっているお店が多かったのですが、賑やかな時間帯になったら楽しそうです。
ちなみに、この場所も奥には山が見えます。本当に山のないところはないんじゃないかという気がします。
西武秩父駅〜定峰峠〜シロクマパン
商店街から少し進んで、西武秩父駅に到着。
ここにもアニメの絵が書かれたバスが(笑)。普段アニメは見ないのですが、徐々に気になりかけている自分がいます。
西武秩父駅のすぐ近くには観光協会がありました。レンタサイクルもやっており、アニメに出てきた場所を実際に訪れることができるそうです。坂が多くて大変そうですが、自転車で気軽に回れるのはいいですね。
そうこうしていると、ちょっと小腹が空いてきました。少し走ったところにオシャレなカフェがあるとのことなので、さっそく行ってみることに。
平らな道を走っていくと、JURIN’s GEO(ジュリンズ ジオ)というお店に着きました。なにここ、すごいおしゃれ(笑)
市街地から少し離れた場所にあるため、緑が多く癒やされます。紅葉の時期に来たら素敵でしょうね。
コーヒーもおしゃれ。容器にコーヒーが入っており、飲み頃になったら店員さんが教えてくれます。味も抜群。自転車に乗ってこういうお店に出会えるのはちょっと驚きでした。また秩父に来たら寄ろうかな。
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コーヒーを飲み終わる頃にはお昼の時間帯になっていました。お腹も空いてきたので、ご飯を食べに道の駅までひとっ走りします。
道の駅でわらじカツ弁当を購入。この日は天気がよかったので外のベンチで食べることにしました。外で食べるご飯はおいしさ3割増。疲れた体にカツとご飯が最高です。
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お昼ごはんを食べ終わったら、足が固まらないうちに出発します。ちなみに次の目的地は定峰峠。・・今日は峠ばっかです。
秩父側からの定峰峠のスペックは、水平距離が約5〜6kmで、平均勾配は約4〜5%。勾配自体はそこまでキツくはないものの、今日は色々と回ってきたので、足はだいぶ売り切れ状態です。この状態で5〜6kmは正直しんどい。。「最後にこんな坂があるなんて聞いてない」とブツブツ悪態をつきながら登っていきます。
倒れ込むようにして定峰峠に到着。疲れた・・。ここから少し登れば白石峠にも着くのですが、そんな体力はカケラも残っていません。ちなみに、この日は10月下旬。だいぶ日も短くなっており、このあと帰る時間も考えなければいけません。
帰りが遅くなっても微妙だし白石峠は次回にとっておこう、という大義名分のもと、今日の登りはここまでにすることに。・・ホッ。
その後は定峰峠を北側に下り、小川町、ときがわ町を経由して出発地点の飯能駅を目指します。ときがわ町といえば、近くにはサイクリストご用達のシロクマパンが。帰りの栄養補給のため、閉店間際に駆け込みます。
明太ポテトパンをパクリ。外はサクサク、中はフワッ。うまー!
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最後の補給も終え、出発地点の飯能駅へ。と思っていたのですが、改めて地図を検索してみると荒サイに向かった方が自宅までは近そうです。
というわけで、参加者の方とはここでお別れし、それぞれ帰路に向かうことに。またぜひ行きましょうと挨拶をして、本日はお疲れ様でした!
さいごに
秩父はいたる所に坂があり、ヒルクライム好きにはもってこい。今回行った場所の他にも峠はたくさんあり、何回来ても飽きずに楽しめそうです。平らな道もあるので、あまり坂道が得意ではない方もおもしろいと思います。
都内の有名な峠に行き尽くしてしまった方は、ぜひ秩父でヒルクライムを楽しんでみてはいかがでしょうか。