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自転車で、より災害に強い社会を作れるかもしれない

Aoki-Yoko

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2011年に起こった東日本大震災。東北での甚大な犠牲や被害は今思い起こすのも辛いものでしたが、関東でも公共交通網がストップ、夜通し歩いて郊外の自宅を目指す大勢の人たちの姿を印象的に覚えているFRAME読者の皆さんも多いのではないでしょうか。

あのとき、都心の自転車店には、帰宅のためにシティサイクルを求める人が詰めかけていたという話もありました。この震災を思い起こす日に、災害時の自転車のポテンシャルに注目してみるのもいいかもしれません。多くの人が非常用持ちだしリュックと自転車を持っていれば、より災害に強い社会を作れるのではないかーーという自転車乗りの考察です。

避難でも、支援でも、自転車はゆっくり確実に進む

3.11後、東京のわたしの自宅があった地域は計画停電の対象にはなりませんでしたが、節電しようとテレビでなく小さなラジオでニュースを得るようにしていました。電源喪失した福島第1原発の燃料棒が冷却水から何メートル露出している云々という(いま思えば虚しい)報道に恐々としつつ、もし関東も避難しなければいけないことになったら、自転車はかなり使える移動手段なのではないかと考えたりもしていました。

それでなくても関東は直下型地震のリスクがあり、西(風上)に浜岡原発もあります。何かあれば自動車の避難渋滞と鉄道網のパンクで駅などが殺伐とした様相になるのが想像できる中、自転車ならゆっくりでも着実に移動できるはず。瓦礫や交通止めにしばしば阻まれても、時速12kmで10時間走れれば120km。もしも2日続けられれば240km。もちろんガソリン不足の心配もなし(食べものと水は必要ですが、それは他の交通手段でも同じ)。

考え始めると、パンク修理キットと大きめのタイヤブート、ハンドポンプは非常用持ち出し袋に入れておかなくちゃ、パンクに強いタイプの幅広タイヤがいいだろう、雨具と冬用グローブも、小さな地図も、ハブダイナモと整流器があればスマホやライトも充電できる……などなど、想像はふくらみます。自転車で引っ張るトレーラーがあれば、ペットや家族の荷物も運べるでしょう。

考えすぎ? 心配しすぎ? かもしれません。自分だけ逃げられればいいと考えているのか、という声もあるかもしれません。でも自然災害の多い日本のこと。こういったところまで準備している自転車ファンが大勢いれば、支援を必要とする人を減らすことにつながるし、支援のほうにも力を回せる可能性が開けるのではないでしょうか。東北津波被害、阪神大震災でも小規模ながら自転車の機動力を使った支援プロジェクトがあったと聞いています

海外で遭遇した3つの緊急体験

個人的な経験ですが、2010年春にアイスランドの火山が噴火し欧州上空を飛ぶ航空便がキャンセルになったとき、乗り継ぎのウィーンで足止めを食らったことがありました。結局10日ほどして風向きが変わりロンドンまでの残りを飛べたのですが、いつ飛べるかの予測も出ず、鉄道や長距離バスは1ヶ月先まで満席、不安きわまりない状態でした。でも、たまたま自転車を携行していたので、ロンドンまで1500km、いざとなったら1週間ちょっとで自走できるというのが心の支えになったのでした。

そして2012年秋にはニューヨークで巨大ハリケーン・サンディに見舞われまた足止めを食らい、高潮被害で水没、大規模停電、地下鉄も止まったロウアーマンハッタンの暗闇の中を自転車で移動しつつ、自転車のサバイバル力の高さに、自転車への愛を高めたこともあります。

さらに前ですが、2005年に起きたロンドンでの地下鉄連続テロ事件の後も、自転車で通勤する人が激増したのを目の当たりにしました。一部の地下鉄路線がしばらく動かなかったのと、地下鉄が怖くなってしまったからという人が多かったようですが、そのまま自転車の魅力にはまって自転車通勤派になった人も少なくなかったようです。

自転車は移動の自給自足ツール。ある程度の距離なら自走できるという自信と自由の実感は、災害などの非常事態を想像しなくても、その人に底力を与えてくれる気がします。自転車、すばらしいです。

FRAME編集部では、この青木陽子さんの寄稿に共感し、TwitterとFacebookで【3.11をきっかけに自転車に乗り始めた方いらっしゃいますか?】と呼びかけたところ、多くのコメントが寄せられました。

以下、抜粋を掲載します。ご自身の体験をシェアしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

B!

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