愛車は塗装で生き返る〜評価が高いリペイントのプロはココ!

リペイントのメリット

新車を買っても、10年も乗り続けるとさまざまな箇所が劣化するのが自転車の宿命。サビついたりキズがついたりするのは仕方がないことだ。しかし、ちょっとぐらいのサビならばサビ落とし剤でケアすることもできるし、パーツだったら新しく購入することで新車並みの対処も可能である。

問題はフレーム。塗装の剥離や色落ちは簡単には直せない。そこで考えたいのが「リペイント」。フレーム丸ごと再塗装する術だ。

自転車のリペイントは個人でもできるが、相当なスキルを必要とする作業となる。付属パーツの取り外しに始まり、旧塗装剥離の後、耐腐蝕剤やベースコートの塗布、そしてロゴマークのマスキング塗装、クリアー剤の塗布……などなど、経験のない人が手を出すのは大変な工程だ。また、そうした作業を行う場所や時間も確保しなければならず、なかなか困難がつきまとうのが実情である。

こうしたことから、リペイントはプロに頼むのが一番。フレーム素材や加工の程度によるが、およそ10万円から20万円の値段で愛車を生まれ変わらせてくれる。

新車を買うよりもお気に入りの愛車を長く乗り続けたいという人、または旧車のレストアを考えているような人に向け、下記、評価の高いリペイント業者のリストだ。

評価が高いリペイント専門店リスト

おもしろ塗装工房

(出典:おもしろ塗装工房

静岡県にある塗料・溶剤の通販会社。リペイントも請け負い、自転車をはじめ、ギター、釣り竿、スキー、スノーボード、バイク、ヘルメット、パソコンなど、様々なモノの再生を手がけている。

クックペイントワークス

(出典:クックペイントワークス

東京都の幡ヶ谷、上馬、富ヶ谷に店舗展開している自転車店「ブルーラグ」によるカスタム・ペイント・ショップ。世田谷区上馬に工場を構え、レストアや組み直し、気分転換などによる中古フレームのリペイントを行なっている。

ワイズ・カスタム・ペイント

(出典:ワイズ・カスタム・ペイント)

自転車関連の量販ショップ「ワイズ」によるサービス。フレームやパーツをキャンバスに見立て、複雑な塗り分けやグラデーション、ロゴの再現、アレンジに対応する。すべての素材と色に対応可能で、最速2週間での仕上がり。

LINK:ワイズ・カスタム・ペイント

ケルビム

(出典:ケルビム

1965年創業、スチール製のオーダーメイド自転車に定評がある「ケルビム」。愛着のあるクロモリ車の再塗装、再メッキなどにも対応する。リペイントに際しては、フレームの芯出しなど歪みのチェックと修正を施してから行なわれる。

プロフィット

(出典:プロフィット

東京都大田区にある塗装専門店。自転車のほか、自動車&バイクのスモールパーツ、日用品や什器、インテリア用品など、豊富な塗装を担う。元々は自動車の板金塗装が専門であったが、その技術を活かして鉄、アルミの塗装から、通常では難しいメッキ素材への塗装などを行なっている。

オーダーするときのコツ

サイトから見積りをとることができたり、料金目安が明らかになっている業者もあり、リペイントが初めての人でも容易に事が進むようになっている。自分がどういう自転車に乗りたいかを明確にし、料金の限度を考慮しつつ、綿密な相談をして理想に近いフレーム再生にチャレンジしてみよう。

どうしても自分でリペイントしたい人は

ちなみに、リペイントは経験のない人が手を出すのが難しいと前述したが、誰でも簡単にフレームやホイールに塗装できる「スプレーバイク」というカラーペイントもある。ロンドンの自転車メーカー「Brick Lane Bikes」と、ギリシャの自転車工房と塗装会社がコラボレーションして生まれたものだ。スプレー缶1本でフレーム1台分。計48色がラインナップされており、ロンドン・コレクション、ポップ・コレクション、ビンテージ・コレクションといったカテゴリーに分けられている。価格は1,600円。

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WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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