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今年のサイクルツーリズムは「信越自然郷」がアツい!?

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 サイクルツーリズムの人気が高まる中、国内各地でサイクリストを呼び込もうという取り組みが本格化しています。こうした中、長野・新潟の県境部に位置する9市町村が広域観光エリア「信越自然郷」を形成。豊かな自然環境を体験できるツアーコースやアクティビティを提案しています。5月19日に都内で行われたメディア懇談会「銀座DE信越自然郷」の中から、サイクルツーリズム関連の最新情報をお伝えします。

北陸新幹線でアクセス便利に

メディア懇談会「銀座DE信越自然郷」の様子

 「信越自然郷」は長野県飯山市・中野市・山ノ内町・信濃町・飯綱町・木島平村・野沢温泉村・栄村、新潟県妙高市で構成。一帯は山々が連なる豪雪地帯ですが、サマーシーズンにはサイクリングやトレッキング、カヌーツアー、キャンプなどが楽しめます。2015年の北陸新幹線開通と飯山駅の開業をきっかけに、観光エリアとしてブランド化していく取り組みが進んでいます。

信越自然郷アクティビティセンター外観(写真提供・信州いいやま観光局)

 飯山駅は信越自然郷のちょうど中心部に位置し、東京から約1時間40分。このアクセスの良さを活かして駅内にオープンしたのが「信越自然郷アクティビティセンター」です。ここでは各種アウトドアツアーの紹介や予約手配に加え、自転車やテント、寝袋などアウトドア用品をレンタル可能。手ぶらで訪れても、レンタルギアを利用してアクティビティを楽しむことができます。
 特に自転車は車種が充実しており、ロードバイク、クロスバイク、MTBはもとより、ファットバイク、電動アシスト付きシティ車、タンデム車などを常備。信越自然郷一帯にはサイクルスタンド、工具、ポンプを常備したサイクルステーションが40か所以上点在し、サイクリングを楽しむには申し分ない環境が整っています。

ツアーやコース、自転車以外のアクティビティも充実

YOUKOSOふるさとサイクリングツアー

 信越自然郷アクティビティセンターが主催する飯山駅発着のガイド付き自転車ツアーには、千曲川が流れる飯山の里山風景を堪能する「YOUKOSOふるさとサイクリングツアー」、ダート路の林道をつたって廃村を訪ねる「秘密の林道&ファットバイクツアー」などがあります。

秘密の林道&ファットバイクツアー

 また飯山駅からは、カヤの平高原や切明温泉(いずれも木島平村)などを結ぶ「高原シャトルバスが6月24日から10月29日まで毎日運行。シャトルバス後部には3台まで自転車を積載でき、市街地からの移動をショートカットできるのが特徴です。

飯山駅発着の高原シャトルバス

 さらに信越自然郷にはトレッキングやカヌーと組み合わせてサイクリングを楽しめる「ジャパンエコトラック」や「シー トゥー サミット」の認定ルートが設けられ、そのバリエーションは20ルート以上も。

 そしてもちろん、以前からサイクリストに親しまれている自転車イベントも忘れてはいけません。最長115kmを走る「志賀高原ロングライド」は10月1日に開催。斑尾高原や妙高高原など5つの高原を駆け抜ける「信越五高原ロングライド」の開催は10月8・9日。また、沿道住民の手厚いおもてなしが好評の「グルっとまるごと栄村100kmサイクリング&サイクルオリエンテーリング」は8月5日・6日に開催です。

全長652m、最大時速70kmと日本一の規模を誇る「ジップ・スカイライド」

 自転車以外のアクティビティも充実。7月にオープンする「野沢温泉スポーツ公園」(野沢温泉村)には全長652m、最大時速70kmと日本一の規模を誇る「ジップ・スカイライド」がお目見え。また、木島平村の大滝(おおぜん)では地元ガイドが案内するシャワーウォーキング(渓流歩き)を実施。ほとんど手付かずの自然美が約3時間の全行程いっぱいに楽しめます。

ファットバイク廃村ツアーは住民発案

 「信越自然郷のサイクルツーリズムは進化しています。今年から近隣市町村との連携で、アクティビティセンターやエリア内の指定サイクルステーションでレンタルした自転車を、道の駅や観光案内所など一部のサイクルステーションで乗り捨てできるようになりました。千曲川周辺などサイクリング推奨コースにはピクトグラム(路面表示)の整備も進んでいます」

信越自然郷アクティビティーセンター主任の浅野慧さん(左)

 信越自然郷アクティビティーセンター主任の浅野慧さんはこう話します。例えばサイクリングに出かけた先で、おいしい蕎麦屋や酒蔵などに出会ったとします。最寄りのサイクルステーションに自転車を乗り捨てて、しかも電車やバスの便が確保されていれば、そのまま蕎麦や清酒を楽しむ・・・そんな自転車旅も可能というわけ。
 「アクティビティとしてのサイクリングも楽しめますが、信越自然郷ではアクティビティを移動手段にすることも出来ます。スイスではトレッキングや自転車、カヌーといった環境負荷が低い移動方法を組み合わせて旅を楽しむ『スイスモビリティ』に国をあげて取り組んでいる。信越自然郷でもそうした方向を目指しています」(浅野さん)

メディア懇談会当日は栄村特産の野菜や季節の山菜を使った料理や・・・

同じく栄村で獲れたクマの肉を使ったクマ汁も登場!

 さらに「アクティビティーセンターが出来て、地元の人が『こんな面白いことがある』と企画を持ち込んでくるようになりました」と浅野さん。ファットバイク廃村ツアーも、地元の超ローカルなネタに詳しい自転車好きの人が提案して実現したそうで、浅野さんは「信越自然郷」という観光ブランド化が地域に根付いていることに手応えを感じています。
 信越自然郷の熱気がビンビンつたわったメディア懇談会。今年の夏の自転車旅の行き先候補に信越自然郷を加えてみてはいかが。

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