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新城幸也選手にとってのツール・ド・フランス

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日本人にとってのミスター・ツール・ド・フランス=新城幸也選手

新城幸也選手と言えば、ツール・ド・フランスである。
言い過ぎかもしれないが、私はそう思う。日本人にとって新城幸也選手はミスター・ツール・ド・フランスである。新城選手は今年ツール・ド・フランス出場7回目。もちろん日本人で最多出場であり、きっとこれからも出場記録は伸びるであろうと思う。

2013年第16ステージのスタート地点べゾン・ラ・ロメールのサイン台で。日本チャンピオンジャージを着用してのツール。

2012年第18ステージ、スタート地点でサイン台を降りてくる新城選手。

なぜ新城幸也選手はツール・ド・フランスにこだわるのか

新城選手がツールにこだわるのは、彼がフランスのチームBboxブイグテレコムと2009年に契約し、チーム名こそ変わったが同じフランスチームに7年間在籍したことが大きいと思う。フランス人にとってツール・ド・フランスは別格のレースであるから、そのツール出場にこだわるのは当たり前かもしれない。

2012年第16ステージのトゥルマレ峠。トップでヴォクレール選手が来たのも驚きでしたが、次の集団で新城選手が走って来た時には泣きそうになりました。新城選手の鬼引きアシストでヴォクレールはこの日ステージ優勝、敢闘賞、山岳賞を手中に!

2016年2回目の休息日。フランスの取材を受ける新城選手。フランスのテレビ取材ではヴォクレールへのコメントを求められていました。

だがこだわるのは新城選手だけでなく全フランス人選手はもちろん、全選手が出場したいレースである。出場するためには、チーム内セレクションにも残らなければいけない。そのセレクションに残って出場し続けているのは本当に凄いことだ。

私はツール・ド・フランスの現地観戦に毎年足を運んでいるが、ツール・ド・フランス中は沿道の観客や街中がツール一色になっている。初めての渡仏時「フランス人は意地悪で英語話してくれない」なんて噂話にびくびくしていたが、まったくそんなことはなくて。世界中の自転車好きの人達が集まって来て交流出来たりするのもとっても楽しい。国をあげてのイベント、いや自転車が好きな世界中の人が集まるお祭りなのである。「ツール・ド・フランスは特別」なのだ。

2013年2回目の休息日。フランス人の子供たちが新城選手の囲み取材を待って皆で写真撮影。フランス人憧れの選手でもある。

なぜツール・ド・フランスへ7回も出場できるのか

新城選手がツールに出場し続けているのはどうしてだろう?
ツール・ド・フランスに出場する選手は強くて当たり前。だが、私が思うに、3週間という長くサバイバルゲームのようなレースの中で、新城選手の回復力はトップ選手の中でも人並み外れているのではないか。だからこそ、ツール含めて出場した10回すべてのグランツールを完走しているのではないだろうか。それを支えるのがやはり練習量。ある選手から聞いたのだが「新城選手の練習量は並ではない」と。努力の人である、と。

2014年の2回目の休息日。練習前に新城選手と。

2014年第17ステージのスタート地点サン・ゴーダンで。前日チーム総合を取ったヨーロッパカーの表彰前。チームメートのレザとリラックスした様子。

2016年2回目の休息日。日の丸グッズをつけてみた新城選手。シャンゼリゼゴールの最終日この日の丸グッズをつけてサイン台に(頭にご注目)。

2016年第15ステージ。グラン・コロンビエの九十九折を登る新城選手。

バーレーンメリダでの新城選手の役目は

そんな新城幸也選手は今年、バーレーンメリダの一員として出場。エースのヨン・イザギレの山岳アシストとスプリンターのコロブレッリの牽引役としての仕事がメイン、になるはずだったが、第1ステージの雨の中で行われた個人TTでヨン・イザギレが落車によりまさかのリタイア。TTが得意なヨン・イザギレだったので攻めた走りをしてしまったのだろう。

これにより、コロブレッリのスプリントのアシスト役がメインの仕事になるので平坦ステージ以外では自由に動ける可能性がある。そう考えると第13、17、18ステージの山岳ステージも期待できるが、もしかしたら第14、15ステージも逃げOKがチームから出るかもしれない。
2012年の第4ステージ、2016年の第6ステージに続き今年も逃げに乗って敢闘賞を、そして日本中が期待しているツール・ド・フランスのステージ優勝を期待したい!

バーレーンメリダ、ツール・ド・フランスのプレスコンフェレンスで(C)Bahrain–Merida Pro Cycling Team

All photos except(C)Bahrain–Merida Pro Cycling Team are by (C) Hiroko.T

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