今年はコンタドール来日でも盛り上がったジャパンカップ。その3日目、メインイベントのサイクルロードレースの様子をジャパンカップ初観戦のCheeが、フォトライター松村誠也さんのたくさんの写真とともにフォトログでお伝えします。
目次
スタート前:雨対策万全のファンとスタッフ、「その時」を待つ選手たち
10月22日、予報通り朝から雨。前日のチャレンジ/オープンクラスの時よりもかなり強まった雨脚にちょっとげんなりしながら会場に向かいました。
悪天候など物ともしない会場の雰囲気と、スタッフやボランティアさんの熱意にこちらまで気分が高揚してきます。
スタート直前変更:周回数14周から10周となりスピードが上がる
スタート15分ほど前、「本日の周回数は10周に変更になりました」と先導車のアナウンスが響きます。くぅ、熱意はあってもやはり台風には敵わないのか…。
短くなった分、スピーディーなレース展開が予想されます。
ジャパンカップ名物の九十九折れの手前で待機していると、下方で鳴らされた、車が来たことを知らせる笛の音とともに白バイが現れ、つづいてコミッセールのワゴン、そしてシマノの真っ青なワゴン、マビックの黄色いワゴンが通り過ぎます。そしてカーブの向こう側でカウベルが鳴り響いたと思ったらどわっと道いっぱいに自転車が!けっこうな斜度のある坂のはずなのにぐいぐい登っていく選手たち。実は前日チャレンジ/オープンクラスも観戦していたのですが、それとはスピードレンジが違う、さすが世界基準!
レース中盤:山岳賞が決まる瞬間を狙う観客の大移動
今回、周回数が10になったことで、山岳賞が2・4・6・8周になりました(通常は3の倍数)。スタートを見届けた観客が、次は山岳賞のアタックをひと目見ようとぞくぞくと登ってきます。それぞれカッパやポンチョに身を包みフードをかぶっているので、てるてる坊主の大群みたいです(笑)。もちろんわたしもその一人。
会場に集うてるてる坊主の願いは空には届かず、周回を重ねるごとに雨は強さを増し、レインウェアのフードをたたく雨音がうるさくて隣の話し声すら聞こえないくらい。
選手たちの表情もどんどん余裕が無くなってきました・・・
レース後半:あっという間の10周回が終わり、勝者は・・・
6周回ころまではトマ・ルバ、初山翔、アントワン・トールが3人で先行し第2集団に2分半ほどの差をつけていました。
強い雨のなか、山岳賞をかけてのアタック。これは6周めの模様。ユンボのアントワン・トルークが獲得した。#ジャパンカップ #japancup pic.twitter.com/7fOafXv12d
— FRAME-フレイム (@frame_bike) 2017年10月22日
▲強い雨のなか、山岳賞をかけてのアタック。これは6周めの模様。ユンボのアントワン・トルークが獲得
このまま3人の逃げが決まるのかと思われましたが、そんなに甘いはずもなく、ぐんぐん差を縮められ最終周回では5名の争いになりました。
#ジャパンカップ サイクルロードレース 最終周回。
レヴィルテルをかわすカノラ、それにルバ、トルーク、少し遅れて雨澤が猛追しています!#japancup pic.twitter.com/Xyj0N9FMYt— FRAME-フレイム (@frame_bike) 2017年10月22日
▲レヴィルテルをかわすカノラ、それにルバ、トルーク、少し遅れて雨澤が猛追しています!
前日のクリテリウムの覇者ニッポ・ヴィーニファンティーニのマルコ・カノラ選手(写真中央)がここでもスプリントを制し完全優勝を果たしましたね!
レースの前後:ジャパンカップで見かけた素敵な人・モノ
年に一度の自転車のお祭り!毎年出店しているところも多く「ここに来るとジャパンカップに戻ってきたって気がする」と楽しみにしている方も。
現地で見かけた素敵な人や物をご紹介します。
まとめると、ジャパンカップは最高でした
あいにくの悪天候で周回数が短縮され、残念ではありましたが、この厳しいコンディションを物ともせず猛スピードで駆け抜けていくトッププロの力を目の当たりにし大興奮の1日でした。頑張る選手をお腹の底から声を出して夢中で応援するのはとても気持ちがいいですね!
来年も防寒対策を万全にしてぜひ観戦に行きたいと思います。