意外と簡単!メカニックが伝授する、ロードバイクのスプロケットの脱着・交換方法

こんにちは。久しぶりにFRAMEに記事を寄稿させていただきました自転車メカニックの石橋です。

今回紹介する内容は、カセットスプロケット(以下スプロケット)の脱着についてです。スプロケットはもはや説明不要の自転車パーツですが、簡単におさらいすると何枚も重なっている後ろのギアの歯の集合体です。例えば、本格的なロードバイクのスプロケットは11枚(11速)の歯が存在します。

スプロケットの歯(11枚)

スプロケットの脱着を覚えることで、クリーニングをメインとしたメンテナンスが非常にやりやすくなるのです。

また、歯数の違うスプロケットを手軽に交換できるようになるので覚えておいて損は絶対ありませんし、実際にそれほど難しい手順ではなんです。

工具はたったの2つでOK

スプロケット脱着には以下の2つの専用工具が必要になります。専用工具ではありますが、たった2つで良いんです。

上:ロックリング締め付け工具 下:スプロケットリムーバー
上:ロックリング締め付け工具
下:スプロケットリムーバー

簡単!外す手順は4ステップ

ではまず、ホイールからスプロケットを外す手順をご紹介します。

1.スプロケットリムーバーをスプロケットに巻き付ける

スプロケットリムーバーをスプロケットに巻き付ける

スプロケットを外す際は、共回りしないように、スプロケットリムーバーを使いスプロケットを押さえ付けます。この時、ロー側に巻き付ける方がしっかりとスプロケットを押さえることができます。

2.ロックリング締め付け工具をはめる

ロックリング締め付け工具をはめる

スプロケットのロックリングの形状に合った締め付け工具が必要です。例えばシマノ製のスプロケットならシマノ対応用、カンパニョーロのスプロケットならカンパ対応用が必要になります。今回はシマノ製のスプロケットを使用しているのでシマノ対応のロックリング締め付け工具を使用します。

3.左に回してロックリングを取り外す

左に回してロックリングを取り外す

ロックリングは正ネジで締まっているので、左回しにして緩めます。ある程度まで緩めたら、そのあとは締め付け工具をロックリングから外します。

4.スプロケットリムーバーを取り外す

スプロケットリムーバーを取り外す

スプロケットリムーバーを外し、ロックロングも手で回して取り外すと、ハブからスプロケットを取り出し完了です。

シマノ製のスプロケットはロー側5枚以外はすべて1枚単位でバラバラに構成されており、クリーニングも非常にしやすくなっています。

シマノ製のスプロケットはロー側5枚以外はすべて1枚単位でバラバラに構成されており、クリーニングも非常にしやすくなっています。

例えば、油汚れがひどい場合はパーツクリーナーでしばらく漬け込むことで汚れを浮かし、ブラシでこすっていくと汚れが落ちやすくなります。

例えば、油汚れがひどい場合はパーツクリーナーでしばらく漬け込むことで汚れを浮かし、ブラシでこすっていくと汚れが落ちやすくなります。

取付は3ポイントをチェック

クリーニングが終わり、再度ハブにスプロケットを取り付けていきましょう。取付は非常に簡単です。使用する工具はロックリング締め付け工具のみです。

1.ロー側3枚から歯を取り付ける

ロー側3枚から歯を取り付ける
3枚1セットになっているロー側からハブにはめ込んでいきます。この時ハブのフリーボディ―の溝とスプロケットの溝を合わせなくては取付ができない仕組みになっています。

2.歯の間はスペーサーで等間隔に

歯の間はスペーサーで等間隔に

1枚の歯はそのまま重ねてしまうと歯同士が接触してしまいます。その間に噛ませるのが黒いスペーサーです。

3.ロックリング締め付け工具で固定

ロックリング締め付け工具で固定

全ての歯を入れ終えたらロックリング締め付け工具で固定し完了です。スプロケットを取り付ける際はリムーバーは不要です。ロックリング締め付け工具のみ使用します。

まとめ

改めて、スプロケットの取り外しを覚えておくと、以下のようなメリットがあります。

  • 定期的にしっかりスプロケットをクリーニングができる
  • ギア比の異なるスプロケットが試せる

その結果、愛車をきれいに保つことにつながりますし、ギア比を変えることでで今まで以上のスピードアップやヒルクライムに有利に働くでしょう。

工具の調達など最初はコストがかかりますが、長く使えるものなので是非持っておくと良いと思います。ぜひお試しあれ!


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VIKING the MAINTENANCE

WRITTEN BYVIKING the MAINTENANCE

都内のプロショップに10年間在籍後、2015年VIKING the MAINTENANCE を設立。東京・西新宿を拠点にスポーク自転車の組付け、カスタマイズ、メンテナンスを軸に展開中。年2回富士山麓でサイクルイベントも企画中。 http://www.viking-the-maintenance.com/

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