ロードバイク初心者のために、ロードバイクの選び方や初めにそろえるべきアイテム、初めてのサイクリングまで詳しく解説します。
ロードバイクに乗ってみたいと思っていても「どこで買えばいいの?」「どうやって選べばいいの?」と疑問は尽きることはありません。
今ロードバイクに乗って100kmや200kmを走っている経験者達も、最初はみんな同じでした。初心者のみなさんがロードバイクを楽しめるよう、FRAME編集部は全力でサポート・応援します!
目次
ロードバイクとは?
ロードバイクは、舗装された道路でスピードを出して走るために設計されたスポーツタイプの自転車のこと。自転車競技「ロードレース」で使われており、乗っている人は「ロードレーサー」と呼ばれています。
「人力では最速」の乗り物と言われているとおり、人気の最大の理由はその「速さ」。初心者でも20〜30km、プロの場合は平均速度40km以上で走ることもできます。また、運動効率を最大限に引き出してくれるつくりのため、100kmを超える長距離の走行にも向いています。
最近では、サイクリングやツーリング、自転車旅にはじまり、通勤や通学など普段のライフスタイルでもカジュアルに乗る人が増えてきました。
ロードバイクとクロスバイクはどう違う?
ロードバイクとよく似た見た目のクロスバイク。最低でも10万円前後のロードバイクに比べ、価格も5万円前後〜とロードバイクよりは手が届きやすい自転車です。
高価すぎる自転車を買っても「持て余してしまったら……」「すぐに乗らなくなってしまうかも?」と実用性と価格のバランスを考えてクロスバイクを選ぶ人も少なくはありません。
今買うべきなのはロードバイクとクロスバイクのどちらなのか?答えは「あなたがスポーツバイクをどう使うか」が基準となります。用途に合わせて自転車を選びましょう。
街中を探索したり、景色の良い川沿いを走ったりしたい
あちらこちら移動するなら、クロスバイクがおすすめ。舗装道にも、土手のサイクリングロードにも対応できます。街中は段差が多いので、パンクしにくいクロスバイクが向いています。
また、街中でショッピングやカフェに立ち寄る場合、高価で盗まれやすいロードバイクは盗難の心配が出てきます。
事前にルートを決めないで、とにかく乗って自由に走りたい
舗装以外の道も走れるクロスバイクがおすすめです。道をスマホで調べたり、信号で止まったり、歩行者や他の自転車に配慮しながら走ることになるため、スピードが長所のロードバイクよりも、乗り心地が良いクロスバイクの方が良いでしょう。
気に入ったルートがあり、舗装路をひたすら一心に走りたい
ロードバイクにぴったりな走り方です。走ることだけに集中して、一気に駆け抜ける爽快感はロードバイクならではです。
例を3つ挙げましたが、それなりに予算があり、サイクリングのためにスポーツバイクを買いたい!という方には、ロードバイクがおすすめです。というのも、どうせ後からロードバイクが欲しくなるからです。
サイクリングをしていると、必ずと言っていいほどロードバイクがカッコよく見えるのです。クロスバイクを買ったのにすぐロードバイクに乗り換えてしまう、というのは「サイクリストあるある」なので、せっかくなら初めからロードバイクを買ってしまうのもアリだと思います。
ロードバイクとクロスバイクについてより詳しく知りたい方はこちら。
その他のタイプの自転車も検討したいという方はこちら。
ロードバイクにまつわるパーツの名称がわからない!なんて方はこちら。
ロードバイクの選び方
欲しい自転車が「ロードバイク」に決まってからが本番です。
ロードバイクにはたくさんのメーカーがあり、フレームの素材や、変速機のグレード、自分の身体に合ったサイズ、どういう走り方をするか、など選ぶポイントはたくさんあります。
最初の1台を決める大きなポイントは3つ。
ロードバイク選びのポイント
- ロードバイクの用途
- ロードバイクのフレームの素材
- 性能を決めるコンポーネント(変速機やギアなど)のグレード
基本的なロードバイクの知識から、価格帯別のおすすめのロードバイクまで、ロードバイクの選び方について徹底的に解説します!
自分のお気に入りのロードバイクを探そう
実際に探す段階になったら、最高にオシャレなロードバイクが欲しくなるはずです。高価な買い物ですから、自分の気に入ったイメージや色、デザインなどお気に入りの最高の一台を見つけましょう。
メーカーから探す
ロードバイクはブランドごとにそれぞれ強みや特徴があります。プロも乗っているブランド、女性向けの自転車の取り扱いが多いところ、老舗メーカー、など。それぞれのメーカーを比較していくうちに、自分の好みに近いモデルを展開しているメーカーが見つかるでしょう。
最新主要ロードバイクメーカーを完全解説!
自転車漫画から探す
大人気漫画「弱虫ペダル」を見てロードバイクに興味が出たという人は、好きなキャラクターと同じブランドを検討してみてはいかがでしょうか。
キャラクターと同じモデルは高価なものが多いですが、好きなキャラと同じロードバイクに乗れば、あなたの自転車ライフがより充実すること間違いなし!
購入・試乗するお店を探そう
欲しい自転車の目星がついたら、販売店を探してみましょう。ママチャリと違って、ロードバイクはどの自転車屋でも取り扱いがあるわけではありません。まずは、スポーツバイクを取り扱うお店を探しましょう。
欲しいメーカーが決まっている場合は、メーカーのサイトから「店舗情報」を見て近場に取り扱い店があるか確認してみてください。
また、ロードバイクは定期的なメンテナンスが必要な乗り物です。基本的に購入したお店でメンテナンスをしていくことになります。
- 自転車店のスタッフの知識や技術が十分か
- 立ち寄りやすい立地か
など、良いお店選びをすることも大切です。
スポーツ自転車を購入できるおすすめショップ
ロードバイクの試乗をしてみよう
試乗は「検討材料のひとつ」。試乗してすぐに購入しないといけないわけではありません。乗り心地や事前に抱いていたイメージに合っているかなど確認をしましょう。
▼試乗したら買わなきゃダメ?試乗について、実際に販売員に聞いてみた!
試乗で必要なものは「顔写真付きの身分証明書」。あとは乗りやすい服装であれば大丈夫です。試乗までの流れや、どんな質問をすれば良いか?など知りたい方はこちらの記事を参考に(店舗によっては予約など必要なので、事前に問い合わせを)。
実際に店舗にロードバイクを買いに行った女性タレント林檎蜜紀さんのレポートはこちら!
メーカー直営店で試乗サービスが用意されているケースも。
例えば大手メーカーSPECIALIZEDなら、手厚いサポートが受けられます。
早速予約!公式サイトはこちらから
▼1日たっぷり試乗できるBE SPECIALIZEDで、ロードバイク初心者女子も大満足!
サイズを確認しよう
ロードバイクには服のように「サイズ」があります。基本的には身長や股下の長さを参考に自分に合ったサイズの自転車に乗ることになります。気に入ったメーカーやモデルのサイズの在庫があるかどうか、ショップの店員さんに確認しましょう。
「身長が低くてサイズがあるかどうか心配」という方も大丈夫。最近ではサイズ展開が豊富なメーカーも増えてきています。
ロードバイクの価格と予算
ロードバイクの値段は、フレームの素材とコンポーネント(ブレーキや変速機など)のグレードで決まります。
ロードバイクは元々競技用の自転車であり、形や寸法など厳密に決められているため、パッと見ただけでは性能の差はわかりにくいかもしれません。
価格の差の理由は「軽さ」と「精密さ」。軽くて精密なものほど高価になる傾向にあります。
ロードバイク購入における注意点
欲しいモデルやカラーの在庫がショップになかった、サイズがなかった、安く買いたい……などの理由で通販や中古のロードバイクを検討するかもしれません。通販や中古品は実際に店舗で買う場合と異なり、いくつか注意点があります。
通販で購入するときに気をつけること
通販は店舗よりもロードバイクを安く購入できます。ただし、「メンテナンスに不備があった」「写真の色と違った」「受け取り後に自分で整備が必要」など、それなりのリスクがあります。
どうしても通販でロードバイクを買いたい場合は、注意すべきところをチェックしたうえでトラブルに備えましょう。
実店舗を構えるショップであれば、万が一不具合があったとしても持ち込むことができるため、安心して購入することができます。
スポーツ自転車を購入できるおすすめのショップを紹介
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中古で購入するときに気をつけること
中古車はパーツの劣化による交換や、サイズの違いに注意しましょう。値段だけで購入を決めると、購入したあとのメンテナンス代で逆に高くついてしまうこともあります。
安すぎるロードバイクに注意!
自転車屋ではない大型量販店や、ネット通販で2〜3万円のロードバイクを見つけた時「最初はお試しでこれでいいかも?」なんて思うかもしれません。
それらは一見ロードバイク風ですが、実は本物のロードバイクとは似て非なる「ルック車」と呼ばれるもの。
性能も安全性もロードバイクよりはるかに劣るため、本来のロードバイクの最大のメリットである「快適な速さ」を手にいれるどころか、事故や故障のリスクも高くなります。より楽しい体験のためにも、本物のロードバイクの購入をおすすめします。
ロードバイクに必要な装備
ロードバイクは本体を買って終わりではなく、走るためにはライトや鍵、ヘルメット、専用の空気入れやペダルなど付属品をそろえる必要があります。自転車本体以外にも2~5万円ほど余裕を持った予算を組んでおくと、あとで「お金が足りなくなった!」と困らなくてすみますよ。
ロードバイクに乗る前に、揃えておきたい自転車用品についてはこちら。
絶対に必要なもの
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ライト
ライトはハンドル周りに取り付ける前灯と、後方へ自分の存在を知らせる尾灯(もしくは反射材)の2つを取り付けるのが道路交通法で義務として定められています。法律上、尾灯はライトではなく反射材でもよいのですが、車道を走るロードバイクの場合、視認性を高めるためには点灯する赤色ライトの使用をおすすめします。ライトは事故防止につながる大事な装備なので、必ず取り付けるようにしてくださいね。明るさのレベルや充電方式など、さまざまなタイプがあるので、走り方に合ったものを選んでみてください。
ベル
条例によっては、ベル(警音器)の取り付けも義務化されています。とはいえ、後方から歩行者に向けて道を譲るように鳴らすのは警音器使用制限違反。正しい使い方やマナーを知っておきましょう。
ヘルメット
時速20〜30km以上で走れるロードバイクは、転んだり、車や障害物とぶつかったりするとかなりの衝撃になります。ママチャリに慣れていると、ヘルメットの着用に抵抗があるかもしれませんが、万が一にそなえて、乗る時は必ずヘルメットの着用を。
携帯用ポンプ(インフレーター)
ロードバイクで走行中にパンクした時、また何かの拍子に空気が抜けてしまった時は、携帯用ポンプで空気を入れることが必要です。携帯用ポンプはあくまで緊急用なので必要な空気圧が入っているかどうか確認できるゲージがついていないものが多いため、帰宅後きちんと空気を入れるようにしましょう。
空気入れ(フロアポンプ)
ロードバイクのタイヤのバルブは、ママチャリのものと異なり「仏式バルブ」や「米式バルブ」と呼ばれる型になっています。そのため、ロードバイク専用の空気入れが必要になります。また、高い空気圧が必要なので、1ヶ月に1度は空気の補充が必要です。
鍵
ロードバイクは高価なため、盗難に遭いやすい自転車です。「ほんの数秒目を離したすきに盗られてしまった…」なんて人も少なくありません。盗難予防のためにも鍵は必ず持っておいてください。また、購入時に防犯登録も一緒にしておきましょう。
パンク対応キット(替えのチューブ・タイヤとタイヤレバー)
ロードバイクは自力でどこまでも走っていける素晴らしい乗り物ですが、パンクすると走行不能となります。タイヤの種類によってパンク時の対応は異なりますが、基本、中に入っているチューブを交換することになります(一般的なクリンチャータイヤの場合)。パンク時には自分・もしくは同行者がパンクに対応できる知識も必要です。
パンク修理に必要な道具や修理方法はこちら。
あったほうがよいもの
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チェーンオイルと洗車道具
自転車のチェーンを長持ちさせ、快適に走るためにチェーンオイルを1つは常備しておきましょう。乗っていると土や埃など自転車が汚れてきますので、メンテナンス前に洗車の道具もそろえておくとお掃除が楽になります。
サドルバッグ
速さを追求する設計を元に作られたロードバイクには、カゴや荷台がついていません。荷物を持ち運びたい場合は、自転車のサドルに取り付ける「サドルバッグ」を使うと便利です。パンク対応用の替えのチューブ・タイヤとタイヤレバーなどを常時サドルバッグに入れておくのにも使用できます。
ボトルケージとボトル
ロードバイクは想像以上に大量に汗をかきます。脱水症状やエネルギー切れ(ハンガーノック)を防ぐにはこまめな水分補給が必要です。水は大きな荷物となりますが、ボトルケージを自転車に取り付けてボトルを常備しておけば、走りながら水分補給ができますよ。
あると便利なもの
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リュックサック(バックパック)
通勤や旅行でPCの持ち運びや着替えなどが必要な場合は、リュックサックがあれば、さらにたくさんの荷物が持ち運べます。乗車時の前傾姿勢に沿って設計されたロードバイク専用モデルが各ブランドから発売されています。
サイクルコンピュータ
ロードバイクに乗り始めると「どれくらいスピードが出ているか」「何km位走ったか」が気になり始めます。それらを計測・記録してくれるのがサイクルコンピュータ。価格帯は2千円~6万円と幅広く、機能的な速度や時間などからGPS、パワー効率のデータなどさまざま。自分の走りを数値化して客観的に見ると、サイクリングの楽しさの幅が一気に広がります。
サイクルコンピュータを買うほどではないかも?という人はスマホのサイクリングアプリやナビアプリを使うと便利です。スマホホルダーでいつでもアプリを呼び出せる環境にしておくと快適です。
ペダルとシューズ
一部のエントリーモデル(初心者向けモデル)をのぞき、ロードバイク本体にペダルは付いていません。ペダルも最初に購入することになります。
ロードバイクにはペダルとシューズをクリートでつなぐ「ビンディングペダル」と、ママチャリと同じような普通のペダルの「フラットペダル」があります。通勤やツーリング、レースなど用途に合わせてペダルを選んでみてください。
サイクルラック(スタンド)
ロードバイクの保管は、盗難防止のため室内(または車庫など)に置くことになるでしょう。スペースをとらないスポーツバイク専用の縦置きスタンドなどもあるので、部屋の広さに応じてスタンドを選んでくださいね。
サイクルウェアと選び方
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サイクルウェアがなくても動きやすい格好であればサイクリングは可能です。しかし、速乾性や防寒性能など、運動のサポートをしてくれる機能的なサイクルウェアや装備があれば、サイクリングが格段に快適になります。
それぞれのウェアの特徴と選び方を知って、必要なウェアをそろえてみましょう。気に入ったデザインのウェアがあれば、袖を通すだけでサイクリングのテンションが上がりますよ!
サイクルジャージ
自転車に乗っていて、一番困るのは「細かなものをしまうスペースがない」こと。
サイクルジャージさえ着ていればそんな悩みも一発解決。
論より証拠!まずは一度使ってみることをおすすめします。
ウィンドブレーカー・レインジャケット
天気に合わせて小さくしまえるような上着を一枚持っておくことをおすすめします。
また、雨天にも対応できるような防水性能付きのものを選ぶとよいでしょう。
サイクルパンツ
長時間ロードバイクに乗っていると必ずと言っていいほど痛くなるのが「お尻」。
サイクルパンツはお尻部分にパッドが入っているため疲労をかなり軽減してくれます。
サングラス(アイウェア)
サングラスは日差しが強い時のみならず、風や小さな飛来物から目を守る役割もあります。
ロードバイクに乗っているとコンタクトレンズが乾いてしまうなんて人にもおすすめ。
グローブ
「自転車にグローブなんて必要ないでしょ」なんて思うのはあなたが初心者である証拠。
ロードバイクは他の自転車に比べて前傾姿勢となるため、手のひらへの負担が非常に大きくなります。また、落車の際に手を地面についてもけがを軽減してくれる点も重要です。
サイクリングに行く前の準備
ロードバイクを買ったら、サイクリングやツーリングに出かけたくなります。初心者でもきちんと準備をすれば50〜60km以上の距離を走ることもできます。目的地やコースを調べ、飲み物や鍵、パンク修理キットなど持っていくものをチェックしてみてください。
補給食を持っていこう
ロードバイクで長距離走ると大量のカロリーを消費します。体内のエネルギーが枯渇すると「ハンガーノック」という症状になり、動けなくなってしまう場合があります。空腹感を感じたら我慢せずに補給食でエネルギーの補給を。
まずはサイクリングロードを走ってみよう
ロードバイクを買ったのはいいものの、車道にいきなり出るのは怖い。
そんな最初のライドにおすすめなのが「サイクリングロード」。基本的に信号がなく、車の恐怖に怯えずに済みます。また、他のライダーの方々もたくさんいるためロードバイク仲間にも出会えるかもしれません。
自転車保険
自治体によっては加入の義務化が進む自転車保険。ロードバイク向けの、自転車故障時に50kmまで無料搬送してくれるサービスや、レースにも対応したau損保の保険もあります。ロードバイクに乗る前に加入しておくと安心です。
通勤で使うなら
1年の季節を通して自転車通勤したレポートです。気になる汗の対策や冬の寒さ対策、交通ルールで気をつけることなど、通勤でロードバイクを使うつもりなら一度チェックを。
ロードバイクは新しい喜びと楽しさを教えてくれる
ロードバイクで走り始めてすぐに、ママチャリとは違うその軽さ、速さに快感を覚えるでしょう。乗っているだけで不思議と楽しい!それがロードバイクです。
電車や車でしか行けなかった場所に、自分の足でたどり着く喜び。そこで見る、朝日や木々や山々などの絶景。くたくたに疲れて腹ペコになった後に食べる絶品グルメ。ロードバイクはあなたに極上の達成感と喜びを与えてくれるはずです!
FRAMEはロードバイクを始めた皆様にこれからも楽しく、役に立つコンテンツをお届けしますのでぜひこれからもチェックしてみてくださいね!