自転車歴3ヶ月の東大生大島くん「ツール・ド・おきなわ市民レース100km」の結果は、まさかの・・・!

自転車超初心者の大島くんのツール・ド・おきなわ100km市民レース挑戦の日がやってきた

ついに決戦の時が(゚∀゚)キタコレ!!
自転車歴たった3ヵ月の東大生・大島くん。国内市民レースの最高峰「ツール・ド・おきなわ」100km部門に出場するために日々トレーニングに励んできました。
2016年の100km(U39)完走率は73.2%! チーム所属のライダーでも脱落する過酷なレース。しかもこれが本当に人生初めてのロードレース参戦の大島くん、理系頭脳を活かして最短で強くなろうと、頑張ってきたこの数ヶ月。

▲国会図書館にトレーニング方法を調べに行ったり、エアロダイナミクス効果を狙ってすね毛を剃ったり、食欲が理論に勝ってしまったり、集団走行をサイクルスクールで学んだりしてきました

2017年11月12日(日)10時にスタートした「ツール・ド・おきなわ市民レース100km」。結果はどうだったのでしょうか?
FRAME編集部はレース後の興奮も冷めやらぬ大島くんを電話で捕まえ、話を聞くことができました。

結果は・・・「無事完走しました! しかも予想外の好成績で!」

「こんばんは、レースの興奮も冷めやらぬ東大生の大島です(・∀・)ニヤニヤ(←電話口ながらニヤニヤが収まらない感じが伝わってくる)
市民レース100km、無事、完走しました!

中高大とバンド一筋でインドア派、ロードバイク歴3ヵ月半の私の!!市民レース100km(U39)の結果は!!!

でした!!

ちなみに今年度のU39の参加者は約350人、完走率は67.4%だったとか。

初心者がなぜいい成績だったのか?レース展開を振り返ると

「自分でもびっくりです(・∀・)ニヤニヤ」と言う大島くんに、初心者らしからぬ好成績の理由を探るべく、今までのトレーニングとレースの様子を振り返ってもらいました。

いつの間にか登りが強くなっていた

「今回のコースはこんな感じ。100kmで1930mの獲得標高。一つの大きな山があるわけじゃなくて、登っては下りの繰り返し、その間に平坦あり、とヤビツ峠で上りの偏差値が40台だった僕にはキツイはずのコースです」

「でも最後尾からスタートして、スタート直後の登りでわーっと何人も抜いて、それでなんとか第2集団の後ろに付けたんですよ。それで『あれ、俺そんなに登り遅くないのかな』と。時速は17〜18km/hでした。後ろから来た140kmレースの先頭集団に合流したときには、さすがに彼らの登りの速度にはついて行けなくて置いていかれましたが、『俺・・・つええ?』という感覚がちょいちょいその後もありました」

登りの偏差値40だったはずがいつの間にかアップしていたのはなぜ?

「知らない間に登れるようになってました。沖縄合宿の成果でしょうか。今滞在してるところはどこに行くにも坂を上らなきゃいけないんですよ。実走で毎日登ってると、登りの前に勢いをつけて、とか、走り方がうまくなったんだと思います。最初にローラーでパワーをつけて、それを実走で経験を重ねるって方式が良かったのかと」

カフェイン効果はあったが、量と摂り方に失敗した

レース直前にドリンクや補給食など必要な量を徹底計算して絞り、BCAAなどは根拠薄として回避。論文で効果がありそうと納得したカフェインを取り入れることにした大島くん。
「スタート前にはちょっと小雨がぱらつく時もありましたが、スタート時は暑くはなく、むしろアームカバーなど防寒対策している人が目立つ感じの気温と湿度。スタート時に最後尾になったのは、実は並び始めたときにトイレに行ってて遅くなったからなんですよ・・・カフェイン効果を信じてレース前にコーヒー飲んだら利尿作用が効きまして」

それだけ聞くとカフェインって失敗だったのではと思うのですが、
「いや、スタート時に緊張と興奮で心拍が190まで上がってしまったんですが(いつもは走っていても170前後)、それがもうぜんぜん辛くないどころか、『これ、カフェインがキマってるんじゃないの!?』という感じで楽しくてしょうがなくて(笑)」

しかしレース後半でカフェイン入りのパワージェルを摂ったときにはスタート時ほどの効果は得られなかったそうです。

集団走行の講習受けたおかげで先頭交代しながら走れた

スタートして30人〜40人の第2集団の後ろについて、そこで先頭交代を要求され
「先頭を引いたんですよ。そこでのローテーションはうまくいかなかったんですが、その後何度もいくつかの小集団に入ったり離れたりするたびに、ローテーションを組んで回しながら走りました。スクール行っておいてよかったです(僕はクリテの走行練習でちぎれまくりましたが、それでも!)」

スクールでの集団走行練習
スクールでの集団走行練習

「最後のゴール前の2kmくらい、下りきったあとに平坦があったんですが、そこは4人のグループでローテを回して。というか、僕はもう脚が終わってたので切れないように着いていくのが必死な状態で、先頭は長く引けなかったんですが、集団に頑張ってひっついていたおかげで、最後スプリントしてゴールできました。集団大事!」

機材の値段は走り出したらあまり関係ない

「スタートに並んだ時に、『うわー、ロードレースってお金持ちのスポーツなんだなぁ・・・』と感じるほど、皆さん機材が凄かったです。
・パワーメーター
・ガーミン
・ディープリムのホイール
・SWorksとかピナレロとかめちゃ高いと誰もが知ってるブランド
の4種の神器で。『この人たちは先頭集団にはいる人たちだよな』と思って、スタート前は別世界の人と感じてましたが、走り出したらあまり関係なかったですね」

▲きっとこんな感じのバイクがたくさんいてビビったのですね・・・(これはFRAMEの社長のバイクです)

まとめると「ツール・ド・おきなわ、楽しかったです!」

大島くんに感想を聞いてみると、
「ツール・ド・おきなわは、国道を封鎖して行われるその大規模さや起伏に富んだコースの非常に難易度の高さに惹かれた全国の猛者たちが集まってきます。

ホント楽しかった!人と走る機会があまりなかったので、あんなに大勢で走るのが、もうそれだけで楽しすぎた。自分の力以上の速さで走れる快感は癖になりそうです! そして、このレースを走るためにいろいろ調べた甲斐がありました・・・!次回の連載では今まで検証してきたトレーニングや理論が、実際どうだったのかの振り返りと、この挑戦のまとめをしたいと思います」

大島くん、お疲れ様でした!

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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