折りたたみ自転車DAHON(ダホン)の魅力:おすすめ2018年モデル21選と活用法
折りたたみ自転車というと、皆さんはどのようなものをイメージしますか。ホームセンターでイチキュッパ、タイヤが小さくて全然スピードが出ない自転車というイメージでしょうか。
もしそのような先入観をお持ちなら、それを打ち砕く折りたたみ自転車があります。その名もDAHON(ダホン)。
DAHON(ダホン)なら、スピードが楽に出せて折りたたみも簡単。豊富なモデルの中から自分にピッタリなお気に入りのDAHON(ダホン)を選べます。今度の旅行で持参すれば、新しいライフスタイルの始まりですよ。
そもそもDAHONとはどんな自転車なのか。どうしてスピードがでるのか。どんな種類があるのか。そして、DAHONを相棒にして広がるライフスタイルをご紹介します!
目次
DAHON(ダホン):多くの折りたたみ自転車に影響を与えたブランド
引用:DAHON
DAHONは折りたたみ自転車の中でも最も長い歴史があるブランドの1つ。David Hon氏が、アメリカでエコな交通機関を作れないかと考え、簡単に折りたためる自転車を1982年に考案。改良を重ねて、2017年で35周年となりました。
200以上の特許をもち、多くの自転車にライセンスを提供しています。世に溢れる折りたたみ自転車のほとんどがDAHONと同じように見えるのも、その影響でしょう。
アメリカの公式サイトには熱い開発理念が記載されていますので、その一部を要約して紹介します!(原文:DAHON公式サイト)
・DAHONはどのような状況でも難なく走る。都会の道、50kmにもなる週末のサイクリング、山道を進む旅でも。
・折りたためるDAHON。A地点からB地点に行くのに他の交通機関を利用したり、使わないときにしまっておくこともできます。
・環境にも優しいDAHON。サイクリストを健康にするだけでなく、次世代のために環境保護もできる。DAHONを使い捨てにすることなく、何年にもわたって使用することで、楽しいライフスタイルになること間違いなし。
・発展するDAHON。走行性能、快適性、折りたたみ性能、耐久力などの向上に努めていて、15%の力を毎年の発展にあてています。
DAHONの最大の特徴は、
どのモデルも簡単に折りたためてさまざまなところに持ち運ぶことができる!
ということ。このような理念が実際の製品にどのように反映されているのでしょうか。
3ステップで簡単。DAHONの折りたたみ方
DAHONは、慣れればわずか10秒で折りたためます。
▲STEP3: フレームを折る、折りたたみ完了!
注: モデルによってハンドル角度を変えるなどの微調整が必要です。
まさにシンプル!
さらに、最近はアーレンキー(六角レンチ)を用いて折りたたむDashや、縦に折りたたむEEZZというモデルも登場しています。
DAHONは走行性能が高い
「折りたたみ自転車はスピードが出ない!?」そんなことはありません。30km/hで走ることも可能ですし、条件さえ整えば50km/h以上を出すことも可能です。
DAHONは「折りたたみ自転車=スピードが出ない」という常識をくつがえす性能を秘めています。
実際に一般的な自転車とDAHONを比較したのが次のイラストです。
高い走行性能の秘密はギア比
ギア比とは、とてもざっくりと表現すると、ペダル一回転でホイールが回る回数。
例えば、DAHON Boardwalk D7の場合、最大ギア比が約4.3倍。つまり、ペダル一回転でホイールが4.3周します。一方で、一般車はギア比が1.9倍〜2.5倍くらいのためいくらペダルを回してもホイールが回転しません。
タイヤが小さくてもギア比の設定で、スピードをしっかりと出せるのもDAHONの魅力です。
DAHONは価格帯が広く、予算別で選べる
「なんだか高そうだな?」と思う人もいるかもしれませんが、DAHONはエントリーモデル(初心者モデル)から高級モデルまで幅広いラインアップがあります。
他の折りたたみ自転車ブランドだと150,000円以上が当たり前ということもありますが、DAHONの場合、予算に応じて選べるというのも強みのひとつ。
販売ルートは2つ。モデルによって購入店が変わる
DAHONの日本代理店は2つあり、それぞれが違うモデルを展開しています。
ひとつは「インターナショナルモデル」と呼ばれるamazon.co.jp、ヨドバシカメラ、イオンバイク、サイクルベースあさひ、東急ハンズなどの大規模店を中心に展開しているモデル。
もうひとつは、スポーツバイク専門店などを中心に展開しているモデル。通称「アキボウモデル」or「日本モデル」。
代理店が違うと販売店が異なりますので、自分の興味あるモデルがどちらに属するかは注意が必要です。
多すぎて複雑?いえいえ、選択肢がたくさんあって悩む楽しみを提供してくれているのです。それでは2018年モデルを予算別に見ていきましょう。
DAHON(50,000円以下のモデル)
SUV D6(エスユーヴィー D6)
出典:DAHON International
35,000円(税抜)、20インチ、6速、13.7kg、インターナショナルモデル
とにかく低予算でDAHONが欲しい人へ。13.7kgはちょっと重いので電車輪行は厳しいけれど、車のトランクに積んでいくならアリです。
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Route(ルート)
出典:DAHON
49,000円(税抜)、20インチ、7速、12.2kg、アキボウモデル
多彩なカラーバリエーションが魅力。あなたの好きな色は何色ですか?ハンドルポスト調整があるのでハンドルの高さが自在、家族で共有しながら利用することができます。
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Vybe D7(ヴァイブ D7)
出典:DAHON International
49,000円(税抜)、20インチ、7速、11.9kg、インターナショナルモデル
上記のDAHON Routeと同価格で代理店違い。こちらはハンドルポスト調整ができない、チェーンリングが小さいので加速しやすいがスピードが出せません。しかしその分300gほど軽いです。
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DAHON(50,000円〜100,000円のモデル)
予算にもう少し余裕がある方はこちらがおススメ、50,000円以下モデルよりも軽量で走行性能が上がります。
Uno(ウノ)
出典:DAHON
51,000円(税抜)、14インチ、1速、8.8kg、アキボウモデル
14インチと他のモデルに比べ径が小さいため長距離は向いていません。車のトランクやオフィスの机下にいつも置いておきたい、そんなちょい乗りの用途にぴったりのコンパクト車です。
Boardwalk D7(ボードウォーク D7)
出典:DAHON
60,000円(税抜)、20インチ、7速、12.3kg、アキボウモデル
最初の一台にピッタリ。しなやかなクロモリフレームで乗り心地抜群。色の選択肢も豊富です。ハンドルポストを伸縮することができるので、小学生から大人まで、幅広いユーザー層に対応することができます。
Boardwalk i5(ボードウォーク i5)
出典:DAHON International
67,000円(税抜)、20インチ、5速、12.7kg、インターナショナルモデル
DAHON Boardwalk D7との違いは内装ギアでチェーンカバーもついていること。服が汚れる心配もなさそうです。
Curve D7(カーブ D7)
69,000円(税抜)、16インチ、7速、11.6kg、アキボウモデル
よりコンパクトでキュートなモデルをお求めの方におすすめ。16インチとは思えない走行性能で20kmくらいは苦なく走れます。
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Ciao(チャオ)
出典:DAHON
74,000円(税抜)、20インチ、7速、12.1kg、アキボウモデル
この極端に曲がったフレーム、ハンドル位置の高さ、泥除け標準装備。このデザインならロングスカートで乗ることもできそうです。スポーツウェアで乗らないスポーツバイクDAHON、なんだかシュールな気がしませんか?
Dove Plus(ダヴプラス)
出典:DAHON
74,000円(税抜)、14インチ、1速、6.97kg、アキボウモデル
軽量、軽量、とにかく軽量。DAHON最軽量モデルです。14インチでシングルスピードのため長距離走行は向きませんが、この軽さなら片手でひょいと持ち上げて、気軽に運べそうです。
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Horize(ホライズ)
出典:DAHON
79,000円(税抜)、20インチ、8速、12.0kg、アキボウモデル
小径車としては異例の1.95インチ幅の太いタイヤが目を引きます。水平な極太フレームと相まって力強い印象が特徴です。
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Speed D8 Street(スピード D8 ストリート)
出典:DAHON International
79,000円(税抜)、20インチ、8速、12.4kg、インターナショナルモデル
同じクロモリフレームBoardwalkシリーズよりも剛性の高いトップチューブと20 x 2.00の太めのタイヤを搭載、前傾姿勢で8速とするなど走行性能と快適性を高めています。
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Speed falco(スピード ファルコ)
82,000円(税抜)、20インチ(451)、8速、12.0kg、アキボウモデル
出典:DAHON
Boardwalk D7と同じクロモリフレームですが、こちらは、20インチ451という大きめのホイール。ギア比を高めて、車体も軽いことから、さらに走行性能を高めたモデルです。折りたたみサイズは他と比べると少し大きめですが、安定した走りを求める人におすすめ。
DAHON Boardwalk D7との比較記事はこちらを参照してください。
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Dash P8(ダッシュ P8)
出典:DAHON
87,000円(税抜)、20インチ、8速、11.0kg、アキボウモデル
え?これって折りたたみなの?と注目されること間違いなし。DAHONが誇る「LOCK JAW」というアーレンキーを使って2箇所のロックを外すシステムを採用。見た目の美しさとともに剛性感がアップしています。
Vitesse D8(ヴィテッセ D8)
出典:DAHON International
89,000円(税抜)、20インチ、8速、9.9kg、インターナショナルモデル
一見すると、Speedシリーズと同じに見えますが、こちらはアルミフレームです。このシリーズはとにかく軽量がウリです。「持ち運びが多くて軽いのがよい。でも価格を抑えたい」という方にオススメです。
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Horize Disc(ホライズ ディスク)
出典:DAHON
90,000円(税抜)、20インチ、8速、12.0kg、アキボウモデル
上記で紹介したHorizeの限定モデルです。制動力に定評のあるディスクブレーキを搭載しているのが特徴で、一部の正規販売代理店でのみ購入可能です。
Mu SP9(ミュー SP9)
出典:DAHON International
99,000円(税抜)、20インチ(451)、9速、11.1kg、インターナショナルモデル
流線型のフレームがMuシリーズの特徴です。このモデルは20インチ451と大きめのホイールに加えてキャリパーブレーキ、SORAグレードのパーツなどロードバイクパーツでまとめています。ロードバイク風にドロップハンドルに変更したくなってきたりと、カスタマイズ心に火がつく一台。
DAHON(150,000円以内で購入できるモデル)
この価格帯になるとグッと選択肢も増えてきます。小径車ながら走りを追求したモデルや、新しい折りたたみのギミックなど、DAHONのディープな世界を堪能できます。
Presto SL(プレスト SL)
118,000円(税抜)、16インチ、1速、8.2kg、アキボウモデル
30周年記念で復刻したときに大人気となってその後、継続しています。16インチとは思えないバランスの良いフレームでオススメです。詳細はこちらを参照してください。
Visc EVO(ヴィスク エヴォ)
出典:DAHON
123,000円(税抜)、20インチ(451)、20速、10.9kg、アキボウモデル
折りたたみ自転車の弱点であるヒンジ部のねじれ問題を解消したフレームデザインが特徴的。フロントギアを備え走りを意識したモデルです。軽いギアを利用して山道を走ることもできるでしょう。
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Dash Altena(ダッシュ アルテナ)
出典:DAHON
128,000円(税抜)、20インチ(451)、16速、10.8kg(M)、アキボウモデル
アーレンキーでロックするタイプのため大きなヒンジ等がなく見た目もスマート。DAHONのシリーズ中唯一のSTIドロップハンドル、20インチ451というスペックで、ロードバイクを彷彿させる味付けです。長距離を走って、折りたたんで輪行帰宅などもできそうです。身長に合わせて、MサイズとLサイズがあります。
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EEZZ D3(イージー D3)
出典:DAHON International
130,000円(税抜)、16インチ、3速、9.8kg、アキボウモデル&インターナショナルモデル
今までとは違う縦型に折りたたむタイプです。スピードはそんなに出せませんが、折りたたみサイズがコンパクトになるのが特徴です。このモデルだけが色違いで、アキボウモデルとインターナショナルモデルの両方で展開されています。詳細レポートはこちらを参照(dahondego.com)
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DAHON(150,000円以上の高級品)
Visc Pro(ヴィスク プロ)
出典:DAHON International
153,000円(税抜)、20インチ(451)、20速、11.2kg、インターナショナルモデル
メインコンポーネントにShimano Tiagraを搭載したモデル。もはや「折りたためるロードバイク」と言って良さそうです。ライバルはアルミフレームのエントリーモデルロードバイクという感じですね。
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Mu SLX(ミュー SLX)
出典:DAHON
192,000円(税抜)、20インチ、11速、8.6kg、アキボウモデル
公称8.6kgという軽さが魅力で空を飛んでいくような走りができます。コンポーネントにShimano 105が採用されていることもあり、抜群の加速性能です。軽量化は輪行時にも威力を発揮します。予算が許すなら迷わず選んでほしいモデルです!
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Vigor D11(ヴィガー D11)
出典:DAHON International
198,000円(税抜)、20インチ、11速、9.8kg、インターナショナルモデル
上記Mu SLX(アキボウモデル)と同じジオメトリを持つ、こちらはインターナショナルモデルです。Mu SLXと比較して1kg以上重いですが、駆動系はShimano 105、ブレーキにShimano XT(MTBコンポの上級グレード)を奢りフレーム剛性を高めたモデルです。
Vigor LT(ヴィガー LT)
380,000円(税抜)、20インチ(451)、22速、9.9kg、インターナショナルモデル
出典:DAHON International
なんと、SRAMの上級グレード・Forceをフルコンポーネント!セミディープリムのホイールも特注となっているフラッグシップモデルです。装備を考えれば納得なのですが、小径車とは思えない値段にびっくりです。
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他の乗り物でDAHONを持ち運んでみよう
これまで述べたように、DAHONの魅力はコンパクトに折りたためるのに、スピードに乗って走れること。その強みは他の交通機関と組み合わせると、さらに発揮されます。
車に乗せて (6 wheels)
車の後部座席かトランクに自転車を乗せて遠くの街まで出かければ、旅先でちょっと走ろうかな!?という気軽な気持ちでいつでも自転車で移動できます。
いつもと違う街で美味しい空気を吸いながら、気分良くサイクリングを楽しめますよ。車(4輪)と自転車(2輪)を合わせて6 wheels(6輪)で楽しみましょう。
電車で輪行しよう
「コンパクトにたためる」という利点を活かし、専用の袋(輪行袋)に入れると、電車で運ぶこともできます。
パッと折りたたむ→袋に入れる→さっと運ぶ
この一連の動作も慣れてくると5分もかかりません。
特に16インチのモデルを選べば、相当コンパクトになります。ちょっとした荷物を運んでいるという感じです!
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- 自宅出発→サイクリング→ゴール→帰路は電車
- 電車出発→サイクリング→自宅ゴール
- 電車出発→サイクリング→別の駅でゴール→帰路は電車
- 自宅出発→サイクリング→疲れたところでゴール→帰路は電車
などなど走り方の組み合わせは無数!
▲『自宅出発→サイクリング→ゴール(ビールで乾杯)→帰路は電車』とアルコールを飲んでも違反になりません
飛行機に乗せて
さらにちょっと工夫をすれば、飛行機に乗せることもできます!
国内線であれば、ほとんどの飛行機会社は自転車を預かってくれます。たとえば、各飛行機会社は次のような扱いとなっています。
一方で、国際線の場合は積荷時に係員に放り投げられて、ひどい扱いを受けるかもしれません。海外で自転車に乗ろうと持参して、壊れていたら泣きたいですよね。
ロードバイクの場合、ハードケースに入れるかソフトケースに入れるかといろいろと悩みは尽きないようです。しかし、DAHONの場合は、また別の選択肢があります!
飛行機輪行では「スーツケース」に収納しよう
ロードバイクの場合はホイールが大きいので、スーツケースに収納することはできません。しかし、DAHONはタイヤ径が小さいので、スーツケースに収納ができます!(もっとも少しだけパーツを外す必要がありますが……。)
▲スーツケースに収納されたDAHON Curve D7(16インチモデル)
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スーツケースであれば、国際線であっても安心して運ぶことができます。海外でサイクリングも夢ではありません!
▲自転車があれば観光地以外の交通の便が悪いところへも容易に行くことが可能!
さらなる発展が楽しみなブランドです!
DAHONの魅力をまとめると
- わずか10秒で折りたたむことができる!
- 走行性能に妥協していない!!
- 予算に合わせていろいろなモデルを選べる!!!
このような特徴を生かして、車、電車、飛行機などの交通機関を組み合わせると魅力がさらに増します。気軽に折りたためるDAHONだからこそできるライフスタイル。次の旅行では、ぜひDAHONと共に出かけてみませんか。
Photo by Kay Tsuda
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WRITTEN BY津田圭
DAHONやTyrellなどの折りたたみ自転車大好き。いつかは千葉県一周をしたいと思うが挫折している。毎週100kmのサイクリングを楽しみながら、ミニベロのカスタマイズに情熱を燃やすブログ『dahondego.com』 を運営中。