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神奈川県大和市、駐輪場シェアリングサービス「みんちゅう」と国内初の連携を発表

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昨年10月にリリースされた、駐輪場のシェアリングサービス「みんちゅう」。神奈川県大和市は、この「みんちゅう」と連携した取り組みを2月15日からスタートすることを発表。2月1日、大和市役所にて、「自転車駐車場施設の設置及び運営に関する協定」締結式が行われた。

自転車利用率が高い大和市


▲大和市内の自転車ナビレーン

大和市内は地形がおおむね平坦で、駅から市域のいずれの場所までも比較的短い距離にあることなどから、多くの市民が自転車を利用している。そのため、これまでにも、市の小・中学生全体に自転車保険付きの保険証を無料で交付するなど、市民の安全な自転車利用に力を注いできた。

また、駐輪場の整備や放置自転車への取り締まりを強化することで、市内の駅周辺での自転車撤去台数は、以前と比べて大幅に減ってきている。しかし、通勤通学での長時間放置が減った反面、買い物などでの“ちょこっと止め”が増加。今回の「みんちゅう」との取り組みによって、そうした短時間放置の減少を目指す方針だ。


▲自転車見回りサポーターの募集掲示もある大和市

「みんちゅう」の取り組みとは?


「みんちゅう」では、個人や店舗といった土地の所有者であれば、誰でも初期費用ゼロで、デッドスペースを駐輪施設として貸し出すことができる。大和市は、市内のそうした「みんちゅう」駐輪施設を定期的にパトロールし、不正に駐輪された自転車の移動や保管等を行う。民間企業と連携してこのようなサービスを運用するのは、国内の自治体では初の試みだ。

「みんちゅう」を運営するアイキューソフィア株式会社の取締役社長・中野里美氏は、大和市について「自転車活用に関して、本当にさまざまなお取り組みをされてきましたし、自転車の利用に関しても先進区域。国内で一番長く自転車のナビレーンを引いていたり、市の巡回員の方が一日に何度も撤去の作業をされていたりと、すごく市民のことを考えていらっしゃる」とコメント。


▲アイキューソフィア中野里美取締役社長

「この取り組みによって、ちょっとした空いているスペースを貸し出そうとする提供者の思いやりの心と、そういったスペースを安全かつ便利に使っていただくことで市の活性化を図り、皆さまの暮らしをより豊かにできるようにと心から願っております。今回の連携をしっかりと成功させて、大和市が自転車活用のモデル地域として注目していただけるよう、全力でがんばっていきたいと思います」と、言葉を続けた。


▲みんちゅう実施写真

設置されるのは大和駅・中央林間駅近辺

大和駅・中央林間駅を中心に、「みんちゅう」による駐輪スペースの目標台数は1,000台程度を見込んでいる。また、大和市では、特に月極の駐輪場の満車状態が続いているということで、将来的には「月極に関してもニーズがあると思っている」と、同社の新規事業室室長・増岡秀樹氏も語る。さらに、通常、「みんちゅう」はオープンなプラットフォームで誰でも利用できるサービスだが、大和市との取り組みにおいては、駐輪場オーナーの事前審査も実施する予定だという。

Writing & photos by Mana Kono

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