鉄下駄からの脱却でZONDAに履き替えた。そこからさらに高みを目指すとき、候補にあがるのがカーボンホイールの世界。
「ZONDAからステップアップしたい、アルミではなくカーボン一択!だけどBORA ULTRAにはちょっと手が届かない……」そんな人にBORA ONEはピッタリの選択肢になるだろう。

BORA(ボーラ)という存在感


BORA(ボーラ)という存在感 出典:campangolo公式Facebook

BORA(ボーラ)はカンパニョーロのホイール・ラインナップの中で特別な存在だ。ロードバイク乗りなら一度は履いてみたいと思う、圧倒的な人気を得ているカーボンホイールである。
ただその価格からしても敷居は高く、うかつに手を出せない人も多いのではないだろうか。確かに高価。ミドルクラスの新車が一台買えてしまう。
それでも速さと軽さと、カーボンホイールのアドバンテージを存分に享受したくなるのが自転車乗りの行きつくところだろう。



初心者が大きな一歩を踏み出すきっかけとなるであろうカーボンホイール。今回はカンパニョーロのBORAにフォーカスし、シリーズごとの違いから全モデルまであまねく紹介する。

BORA ULTRAとBORA ONEの違い


BORAホイールシリーズにはULTRAとONEがあるが、最大の違いはベアリングだろう。ULTRAはCULTベアリング、ONEはUSBベアリングが採用されている。
CULT

▲CULT
出典:campagnolo


ULTRAは「CULT」(セラミック・アルティメット・レベル・テクノロジー)を採用。入手できる中で最高のセラミック・ボール・ベアリングと、クロニテクトと呼ばれる非常に硬いステンレス・クロム・スチールを組み合わせている。
シフェラー・グループのFAG社によって開発され、自転車業界ではカンパニョーロだけが独占的に使用できる技術だ。熱化学処理された表面層は腐蝕と摩耗に対する高い耐久性を持っており、非常に滑らかでグリスの必要がない。

USB

▲USB
出典:campagnolo


一方のONEは「USB」(ウルトラ・スムース・ベアリング)を採用。非常に滑らかな回転を実現し、ライダーのパワーを無駄なく路面に伝達する。ベアリング・ボールの表面は円滑で摩擦が少なく、パワーロスがない。軽量化された重量と腐蝕に対する高い耐性も、USBの大きな特徴である。長期に渡りパフォーマンスを維持し、抵抗のない優れた回転を生み出す。

ULTRAとONEの価格と性能の違いは、このCULT/USBに加えて、ハブボディーがカーボン製かアルミニウム製かで異なっている。
ULTRAのカーボン製ハブはホイールの横方向に対する剛性を高め、軽量化に貢献。またONEのアルミ製ハブは制動時のトルク伝達が向上している。


BORA ULTRAシリーズ


まずは誰しもが憧れるカーボンホイールの最高峰「BORA ULTRA」のラインナップから見ていこう。

BORA ULTRA 80


リア・ホイール(ブライトラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲リア・ホイール(ブライトラベル)


プロ・レースの集団の中で最高のパフォーマンスを発揮。80mmの迫力あるディープ・リムで、優れた反応性とエアロダイナミクスを備えた超軽量ホイールだ。
スタンダードなスチール製ベアリングよりも、9倍も回転性能に優れた「CULT」ベアリングを採用。また「ウォーター・トランスファー・グラフィック」により、軽量化に貢献しながらエレガントな外観に仕上がっている。
ブレーキパッドはカーボン・ホイール用に開発された専用品を使用し、路面がドライでもウェットでも高い制動性能を発揮。摩耗や消耗を軽減して、コントロールしやすく安全性も確保している。

フロント・ホイール(ブライトラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲フロント・ホイール(ブライトラベル)


フロント・ホイール(ダークラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲フロント・ホイール(ダークラベル)


価格:415,000円(税抜)
重量:1520g(チューブラー)

BORA ULTRA 50


リア・ホイール(ブライトラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲リア・ホイール(ブライトラベル)


ハンドメイドのテクニカル・カーボン・ファイバー製。リム幅24.2mmにワイド化されたプロファイルは重量を増やすことなく、剛性と快適性を向上させている。前モデルの優れたパフォーマンスをそのまま受け継ぎながら、レースに勝利するためのソリューションとテクノロジーが組み込まれている新モデルだ。
卓越した反応性、CULTベアリングの回転性能、エアロダイナミクスを身につけ、2018年モデルには「AC3」テクノロジー*を採用。リムハイト50mmで、ハンドルの取り回しも抜群だ。

*)AC3テクノロジー:オール・カーボン・コンディション・コントロールで、路面がウェットでもドライでも優れたブレーキ・パフォーマンスを発揮する
フロント・ホイール(ダークラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲フロント・ホイール(ダークラベル)


価格:373,000円(チューブラー/税抜)
   404,000円(クリンチャー/税抜)
重量:1215g(チューブラー)
   1435g(クリンチャー)

BORA ULTRA 35


リア・ホイール(ブライトラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲リア・ホイール(ブライトラベル)


発表直後からワールド・ツアーを走るプロライダーたちから歓迎された、オールマイティな性能を備えたリムハイト35mmのカーボンホイール。ヒルクライム用ホイールのように軽量でありながら、エアロダイナミック・プロファイルを備え、ゴール前ではライダーの熱いスプリントを高い剛性で支える。そこに妥協は一切なく、どんなコースでも、どんなコンディションでも卓越した走りを約束。2018年モデルには「AC3」テクノロジーを採用。リム幅24.2mmでワイドな構造は、リムとタイヤのインターフェイスを改善し、操作性を向上させている。

フロント・ホイール(ダークラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲フロント・ホイール(ダークラベル)


価格:373,000円(チューブラー)
   404,000円(クリンチャー)
重量:1170g(チューブラー)
   1360g(クリンチャー)

BORA ONEシリーズ


最高峰のUltraには手が届かない。それでもカーボンホイールを、それも憧れのカンパニョーロで実現したい人には「BORA ONE 35」がある。ミディアム・プロファイルの比較的安価なホイール・シリーズだ。
「ボラワン」の愛称で、カーボンホイールを選ぶときには必ず選択肢にあがる定番シリーズを紹介していこう。

BORA ONE 50 ディスクブレーキ


リア・ホイール(ブライトラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲リア・ホイール(ブライトラベル)


優れたエアロダイナミクスを持ちながら、過酷な登りにも使用できる軽量で反応性の高いリムハイト50mmのディープ・モデル。25〜28mmのタイヤに最適化された幅24.2mmのリムは、確実にタイヤと一体化して高いエアロ効果を発揮。リムブレーキ・バージョンと同等のクオリティー、パフォーマンス、信頼性を獲得している。スポーク・パターンは前後ともに「G3」組み。スポークのテンションを均一に分散し、左右不均等にかかる力に対抗する。高い剛性と反応性を実現し、ディスク側を強化しながらブレーキ・トルクをしっかりと受け止める構造だ。

フロント・ホイール(ダークラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲フロント・ホイール(ダークラベル)


価格:252,000円(税抜)
重量:1348g(チューブラー)

BORA ONE 50 リムブレーキ


リア・ホイール(ブライトラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲リア・ホイール(ブライトラベル)


前記したウルトラ・バージョンと同じリムを採用。すべてのパフォーマンスを引き継ぎながら、求めやすい価格を実現している。新しいワイド・プロファイルのリムは、効果的なタイヤ&リムのインターフェースや操作性の向上、高いエアロダイナミクスと快適性、25〜28mmタイヤとの最適なコンビネーションを誇っている。2018年モデルには「AC3」テクノロジーを採用。ハブやベアリングはウルトラ・バージョンと異なるマテリアルを使用しているが、ワンランク上のライド・パフォーマンスを目指す人にぴったり。

フロント・ホイール(ダークラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲フロント・ホイール(ダークラベル)


価格:248,000円(チューブラー/税抜)
   279,000円(クリンチャー/税抜)
重量:1265g(チューブラー)
   1485g(クリンチャー)

BORA ONE 35 ディスクブレーキ


リア・ホイール(ブライトラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲リア・ホイール(ブライトラベル)


クリンチャー・バージョンは23.5mm幅、チューブラー・バージョンは24.2mm幅のフルカーボン・リム。カーボン・ファイバーを手作業で配列して成形し、重量とパフォーマンスの完璧なバランスを共有したディスクブレーキ仕様だ。素材には一定のレジン配分を適用し、モールド内で成形。並外れた耐久性と外観を実現し、時を経ても高いUVプロテクションを生み出す。 25mmタイヤに最適化された快適性は、新たな地平を開拓したと言えよう。オールマイティーに使えるクリンチャー・バージョンは、パンクの際も容易にチューブ交換が可能。チューブラー・バージョンは最高の回転性能と操作性を発揮する。

フロント・ホイール(ダークラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲フロント・ホイール(ダークラベル)


価格:252,000円(チューブラー/税抜)
   280,000円(クリンチャー/税抜)
重量:1276g(チューブラー)
   1483g(クリンチャー)

BORA ONE 35 リムブレーキ


リア・ホイール(ブライトラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲リア・ホイール(ブライトラベル)


カーボン構造や24.2mm幅にワイド化されたリムなど、カンパニョーロの良質なテクノロジーの数々が投入されたモデル。優れた「USB」セラミック・ベアリングやエアロ・スポークを組み込み、高い剛性と反応性のアルミ製ハブを備えて実用性にあふれたモデルとなっている。日々のトレーニングからレースでの決戦用まで、幅広く使える汎用性も特徴的だ。2018年モデルには「AC3」テクノロジーを採用。

フロント・ホイール(ダークラベル)(C)カンパニョーロジャパン

▲フロント・ホイール(ダークラベル)


価格:248,000円(チューブラー/税抜)
   279,000円(クリンチャー/税抜)
重量:1215g(チューブラー)
   1405g(クリンチャー)

All Photos by (C)Campagnolo japan

まとめると


ペダルを漕ぎ出した瞬間から「いままでとは違う!」と感じさせるホイール。それがカンパニョーロ「BORA」の特長である。レーシーなスタイルは見た目だけではない。より速く、軽く、そして遠くへ。あなたを未だ見ぬ世界へと連れ出してくれるだろう。せっかく買ったなら、床の間に飾るにはもったいない。ガシガシと走りまくろう。

また、注目したいのは先日発表されたばかりの新モデル。60mmハイトの「BORA WTO60」と、フロントホイールのみの「BORA WTO77」である。風洞実験を重ね上げ、良質なホイールに仕上がっていると噂に聞く。どちらも今年冬のデリバリー予定で価格は未定。こちらも期待して待っていよう。

そのWTOのプロモーション動画2つ紹介しておく。BORA WTOの空気抵抗軽減と軽量さをコミカルにアピールした動画だ。