初心者ライダーがひとりで100㎞ライドに出かけて問題なく帰ってくるためのサポート企画の第二弾をお届けします。走り方ではなく、しっかり準備し、ライド先で想定しうるトラブルに落ち着いて対処できるようになるためのメンテナンス企画。連載を続けて読んでもらえれば、ライド中のトラブルに対応/回避するために必要なメンテナンスの知識が身につくと思います。無事に100㎞ライドを終えたころには脱・初心者です!

室内でできるチェーン洗浄

前回は室内でできるチェーン洗浄に必要なアイテムを紹介しました。今回はいよいよ実践編です。
このように新聞紙などで室内の養生を済ませましょう。アウタートップにして後輪を外したらメンテナンススタンドにセット。チェーンキーパーを装着します。

準備完了

▲準備完了


準備が整いました。ではワコーズCHA-Cチェーンクリーナーを噴いていきます。スプレーの噴出量は少なめですが、このあとブラッシングするので少量で 構いません。

チェーンリングに吹き付けます

▲チェーンリングに吹き付けます


大小のチェーンリングと前後のディレイラーには裏表から吹いていきます。

グリーンのところに裏表から吹き付けます

▲グリーンのところに裏表から吹き付けます


チェーンにはバイクの後ろ側から、チェーンキャッチャーの回転部に噴射口を向け、クランクを回しながら吹きます。後輪のスプロケットもお忘れなく。量はかなり少なめで大丈夫ですからね。次に、チェーンクリーナーを噴射したところをブラッシングしていきます。

付属のブラシでクリーナーと汚れを馴染ませていきます。

▲付属のブラシでクリーナーと汚れを馴染ませていきます。


隙間にはねじりブラシがあると届きやすいです

▲隙間にはねじりブラシがあると届きやすいです


百均で買った爪ブラシを使って…

▲百均で買った爪ブラシを使って…


チェーンを挟んだらクランクを回して内部の汚れを刺激します

▲チェーンを挟んだらクランクを回して内部の汚れを刺激します


これも百均アイテム。風呂用のコーナーブラシは……

▲これも百均アイテム。風呂用のコーナーブラシは……


スプロケットを擦るのに向いてます

▲スプロケットを擦るのに向いてます


ブラッシングした後のチェーンを握るとこんなに汚れが……

▲ブラッシングした後のチェーンを握るとこんなに汚れが……


汚れの成分は金属片やホコリ。特に金属片が付着した状態で走るとパーツの摩耗を早めてしまいますから、小まめに洗浄してくださいね。ウェスで大まかな汚れを拭き取ったら、水を使わずに汚れをすすいでいきましょう。

エバーズ 自転車丸洗いクリーナーの出番です

▲エバーズ 自転車丸洗いクリーナーの出番です


チェーンクリーナーを吹いた箇所にスプレーしていきましょう。

▲チェーンクリーナーを吹いた箇所にスプレーしていきましょう。


リアディレイラーもこのとおり。チェーンにもたっぷり吹き付けてください。

▲リアディレイラーもこのとおり。チェーンにもたっぷり吹き付けてください。


スプレーし終わったらウェスで拭き上げて仕上げます。チェーンリングの裏やディレイラーの隙間もウエスを通して拭いてください。

スプロケットも隙間にウェスを通して拭いてください。

▲スプロケットも隙間にウェスを通して拭いてください。


拭き上げがが終わったチェーンを触ってみましょう。

汚れの付着はゼロです。

▲汚れの付着はゼロです。


チェーンをネジってみてジャリジャリする感触が残っている場合は洗浄不足です。チェーンクリーナーを吹くところからやり直してください。

せっかく部屋を養生してあるので、汚れが気になる部分は自転車丸洗いクリーナーとウェスでキレイにしておきましょう。泡タイプの自転車用洗浄剤は、塗装面、タイヤやバーテープなど自転車全体に使うことができます。

チェーンやディレイラーに注油したらメンテナンス終了です。ディレイラーは可動する部分に注して下さい。可動部は指で押したり変速操作をして確認してください。チェーンオイルを注しても良いですが、ディレイラーには浸透性が高く水置換性のあるワコーズのメンテルーブが良いでしょう。

オイルを注したら、余分なオイルをウェスで拭き取って完了です。チェーンはすぐに拭き取らず、しっかり内部までオイルを行き渡らせるために、できれば一晩おいてください。一晩がムリでもできるだけ時間をおくのがチェーンをしっかり潤滑させるコツです。

美しい仕上がり。

▲美しい仕上がり。



まとめ


さて、ビギナーがひとりで100㎞ライドに出かけて問題なく帰ってくるためのメンテナンスを覚えてもらう当連載では、しっかり空気を入れる、チェーンを洗浄する、このふたつを覚えてもらいました。他のメンテナンス項目は基本的にショップに持ち込み、プロの手で行ってもらった方がいいと僕は考えています。特にビギナーはショップにお願いしてください。購入時に、数ヶ月後の初期点検や定期的な点検を案内されたはずです。数多くのバイクに触れているプロの技術と経験は、素人の及ぶところではないですからね。

購入した店舗が遠い場合も、いまは他店購入のバイクをメンテナンスをしてくれるショップがほとんどです。愛車のメンテナンスを頼めるかかりつけ医のようなショップを近所に作るようにしましょう。工賃はケチってはいけませんよ。自転車のメンテナンスの工賃は、クルマなどに比べるとまだまだ低すぎるぐらいの設定です。信頼できるショップを見つけたら、消耗品やパーツ、次の自転車もそのお店で買いましょうね。

メンテナンスや買い物ついでに何か教えてもらうのは良いですが、用もないのに居座って長話するのは最悪です。そんな時間があったらさっさとライドに行きましょう。混んでいたり忙しそうなら短時間で立ち去る。一見さんが来たらそっとして店員さんが接客しやすくしてあげる。そんな感じで、いきつけの居酒屋で良い常連になるのと同じような大人の立ち居振る舞いが自転車屋でも必要だと僕は思ってます。ショップとの良い付き合いは、サイクリングライフを安全に楽しくするうえで重要ですから、めんどくさい常連になるのだけはやめましょうね!

基本はショップに頼むとしても、ロングライドに挑戦中、不運にもトラブルに遭遇したときは、自らの手でリカバリーする必要が生じます。なので、メカの仕組みや応急的なメンテナンスは覚えていきましょう。出先でのトラブルのなかで最も多いのは、そう、みなさんご存じの通りパンクです。次回からは「出先でのパンク対応」について詳しく解説していきます。お楽しみに!

●バックナンバー
ちゃんと空気入れてますか? ~“ひとりで100㎞”走るためのメンテ講座#01
部屋でできるチェーン洗浄 ~“ひとりで100㎞”走るためのメンテナンス講座#02

監修:Viking the Maintenance石橋

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