セラサンマルコ|伝統的レースサドル×最新フィッティング=進化し続ける高級ライン

2大イタリアンサドルのひとつ「セラサンマルコ」。サドル選びの基準を世に知らしめ、古くから支持されてきた。現在もなお愛され続けるクラシックモデルが歴史の重さを感じさせるいっぽうで、最新のフィッティングシステムや研究結果を取り入れながら常に進化を続けている。
レーシーなイメージでセラサンマルコのサドルに憧れる自転車乗りも多い。今回は種類が多すぎてなかなか把握しづらいという初心者のために、ラインナップの分岐から選び方まで、サンマルコサドルの特徴をあまねく紹介していく。伝統が息づく老舗ならではの世界を堪能してほしい。
サドル選びの基準を打ち出してきた伝統
1935年創業のセラ・サンマルコ。長年に渡ってサドルを製作してきた、イタリアの老舗メーカーである。積み重ねられた経験から、サイクリストそれぞれ異なるサドルが必要であることを熟知している。
新素材への挑戦は当然のこととして、いかに快適で効率の良いペダリングが可能かを長期間研究し、それをカタチにしてきた。サドル選びの基準を初めて世に知らしめたのも同社である。
高級であれど「超高級」イメージはもたせない
下記紹介するが、リーガル、ロールス、コンコールといったクラシックサドルが現在でも支持されているのも特徴的だ。新たな商品開発にも、リーガル、ロールス、コンコールがベースとなっており、それぞれが強い個性を発揮している。
REGAL EVO
Classical inspiration meets ultra-modern performances in the evolution of the classic Regal. Retaining all of its benefits of comfort and elegance, the successor improved on lightness.
#SelleSanMArco @TeamWantyGobert pic.twitter.com/fD4jzRdrFf— Selle San Marco (@Selle_San_Marco) 2018年7月24日
他メーカーと比べても高級感あふれるモデルが多いが、サドルは汎用パーツのため、あえて超高級のイメージは持たせないことも特色と言えよう。
サンマルコのテクノロジー思想
セラサンマルコは、サドルを単なる自転車のアクセサリとしては認識しない。自転車という「システム」において、パフォーマンスに大きく関係する歯車のひとつがサドルなのだ。
ワイド/ナローの選択肢
大腿部を適切にサポートすると同時に、骨盤の動きに合わせて一箇所にストレスが集中することがないように、自由な動きを可能にすることがサドルの役割だ。そのため、サンマルコではワイド(幅が140mm以上)とナロー(幅が140mm未満)のふたつにコレクションを分類している。
正しい幅のサドルを選ぶことは坐骨のサポート、つまり体重を支えることに直結する。幅が合わなければ坐骨のすわりが悪くなり、サドルからのプレッシャーを他のセンシティブな部分に伝えてしまう。幅選びも重要なのだ。
「女性には大きなサドルが必要」は本当か
「骨盤の幅が広いから、女性の方が大きなサドルが必要だ」、そう聞いたことがある人もいるかもしれない。しかしこれは思い込みということが証明されている。
何百枚ものレントゲン写真を分析した結果、女性の坐骨間距離は骨盤に比べて比較的大きいが、そもそも骨盤そのものが小さいので、坐骨間距離も狭い。サイクリストとしてみた場合、女性には小さめのサドルが必要ということになる。
カーブ/フラットは柔軟性から選ぶ
サドルを横から見て、上面の中央部が5mm以上下がっている波形のものは「カーブ」に分類される。フラットな背中(骨盤が後傾)を持ち、柔軟性のある人に向いている。一方、サドル上面がほぼ平坦なサドルは「フラット」に分類。骨盤が前傾していて、柔軟性に欠ける人に向いている。
穴あき/なしは骨盤の傾きで選ぶ
中央部に穴が開いているサドルがオープンフィット。骨盤が前方に傾くタイプの人に向いている。フルフィットは中央に穴がなく、全面に渡ってエルゴノミックな形状が連なっているサドルだ。骨盤の前傾が少ないサイクリストに向いている。
ラインナップ
それでは、セラ・サンマルコのラインナップを見ていこう。シリーズごとに数多くの派生モデルがあるが、シリーズ内の分岐は基本的に以下の通り。
- 穴の有無(オープン/フルフィット)
- オープン、フルフィットそれぞれで、カバーやレールなどの違いから各カテゴリに分類される(下表参照)
- 各モデルでナローとワイドを選べるようになっている。(一部除外あり)

スーパーレジェラ : カーボンファイバー・モノコック形状のレールとシェル
CARBONFXカーボンFX : 軽量素材を先進技術で組み合わせ、最高のパフォーマンスをもとめるライダーたちのために開発しました。
RACiNGレーシング : 日常のトレーニングや競技のために。快適性との両立。
DYNAMiCダイナミック : 座った瞬間から快適性を感じるサドルです。パッド量を倍増し、衝撃吸収性能を高めました。
SANMARCO カテゴリ分類|ポディウム
■ASPIDE
アスピデは常に最高を求めるサイクリストの要望に応えると同時に、初めて使う人も満足させ続けてきた。セラ・サンマルコのモデルの中でも最軽量で、快適性との高次元での融合が特徴である。カーブモデル(骨盤後傾タイプ)で、パフォーマンスとペダリングの楽しさを組み合わせている。
モデルにはオープン・フィットとフル・フィットの2つのタイプがあり、4つのレベル(スーパーレジェッラ、カーボンFX、レーシング、ダイナミック)で構成。また、それぞれナローとワイドの2種の幅がある。さらに快適性を重視したスーパーコンフォート・モデルも展開されている。
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◇スーパーレジェッラ
#OPEN
■アスピデ スーパーレジェッラ ナロー(オープン)
価格:53,000円(税抜)
重量:109g
カラー:ブラック、ホワイト
■アスピデ スーパーレジェッラ ワイド(オープン)
価格:53,000円(税抜)
重量:111g
カラー:ブラック
■アスピデ スーパーレジェッラ TIME Edition ナロー(オープン)
価格:53,000円(税抜)
重量:109g
カラー:ブラック×レッド、ホワイト×レッド、ブラック×グレー
◇カーボンFX
#OPEN
■アスピデ カーボンFX ナロー(オープン)
価格:31,000円(税抜)
重量:147g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
■アスピデ カーボンFX ワイド(オープン)
価格:31,000円(税抜)
重量:150g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
#FULL FIT
■アスピデ カーボンFX ナロー(フルフィット)
価格:30,000円(税抜)
重量:147g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
■アスピデ カーボンFX ワイド(フルフィット)
価格:30,000円(税抜)
重量:150g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
◇レーシング
#OPEN
■アスピデ レーシング ナロー(オープン)
価格:21,000円(税抜)
重量:177g
カラー:ブラック、ブラック×レッド、ホワイト×ブラック
■アスピデ レーシング ワイド(オープン)
価格:21,000円(税抜)
重量:180g
カラー:ブラック、ブラック×レッド、ホワイト×ブラック
■アスピデ レーシングUP ナロー(オープン)
表面カバーが上記機種と異なり、反射ディテール付きで耐久性が強い。街乗りに優れた機能性と快適性を提供。UPとは「アーバン・パフォーマンス」の略称だ。
価格:21,000円(税抜)
重量:177g
カラー:ブラック
■アスピデ レーシングUP ワイド(オープン)
価格:21,000円(税抜)
重量:180g
カラー:ブラック
#FULL FIT
■アスピデ レーシング ナロー(フルフィット)
価格:20,000円(税抜)
重量:177g
カラー:ブラック、ブラック×レッド、ホワイト×ブラック
■アスピデ レーシング ワイド(フルフィット)
価格:20,000円(税抜)
重量:180g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
◇ダイナミック
#OPEN
■アスピデ ダイナミック ナロー(オープン)
価格:12,800円(税抜)
重量:212g
カラー:ブラック
■アスピデ ダイナミック ワイド(オープン)
価格:12,800円(税抜)
重量:215g
カラー:ブラック
#FULL FIT
■アスピデ ダイナミック ナロー(フルフィット)
価格:12,800円(税抜)
重量:212g
カラー:ブラック
■アスピデ ダイナミック ワイド(フルフィット)
価格:12,800円(税抜)
重量:215g
カラー:ブラック
-スーパーコンフォート
快適性を増す機能を搭載したモデル(オープンのみ)。オープニングを大きくとることで会陰部への圧力を減少し、同時に十分なサポートは確保している。またペダリング中の快適性を増すために、密度の異なるパッドを組み合わせて使用。サドル自体の呼吸性能を高めており、表面を常にドライな状態に保っている。
◇レーシング
■アスピデ レーシング スーパーコンフォート ナロー(オープン)
価格:21,000円(税抜)
重量:207g
カラー:ブラック
■アスピデ レーシング スーパーコンフォート ワイド(オープン)
価格:21,000円(税抜)
重量:210g
カラー:ブラック
◇ダイナミック
■アスピデ ダイナミック スーパーコンフォート ナロー(オープン)
価格:12,800円(税抜)
重量:220g
カラー:ブラック
■アスピデ ダイナミック スーパーコンフォート ワイド(オープン)
価格:12,800円(税抜)
重量:223g
カラー:ブラック
■MANTRA
マントラは高いレベルのパフォーマンスを持つフラットタイプ。骨盤前傾タイプで、アグレッシブな特徴を持ちながら、驚くべき快適性を兼ね備えている。坐骨をしっかり支えながら、会陰部への圧迫がない。疲労感と戦ってくれるサドルである。
ちなみにマントラとは、MANAS(心)とTRAYATI(解放)という、ふたつのサンスクリット語を組み合わせた造語。モデルにはオープン・フィットとフル・フィットの2つのタイプがあり、4つのレベル(スーパーレジェッラ、カーボンFX、レーシング、ダイナミック)で構成されている。また、それぞれナローとワイドの2種の幅がある。
◇スーパーレジェッラ
#OPEN
■マントラ スーパーレジェッラ ナロー(オープン)
価格:53,000円(税抜)
重量:117g
カラー:ブラック、ホワイト
☆カーボンFX
#OPEN
■マントラ カーボンFX ナロー(オープン)
価格:31,000円(税抜)
重量:160g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
■マントラ カーボンFX ワイド(オープン)
価格:31,000円(税抜)
重量:164g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
#FULL FIT
■マントラ カーボンFX ナロー(フルフィット)
価格:30,000円(税抜)
重量:160g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
■マントラ カーボンFX ワイド(フルフィット)
価格:30,000円(税抜)
重量:164g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
◇レーシング
#OPEN
■マントラ レーシング ナロー(オープン)
価格:21,000円(税抜)
重量:190g
カラー:ブラック、ブラック×レッド、ホワイト×ブラック
■マントラ レーシング ワイド(オープン)
価格:21,000円(税抜)
重量:194g
カラー:ブラック、ブラック×レッド、ホワイト×ブラック
■マントラ レーシングUP ナロー
反射ディテール付きで耐久性が強い「UP=アーバン パフォーマンス」モデル。
価格:21,000円(税抜)
重量:190g
カラー:ブラック
■マントラ レーシング UP ワイド
価格:21,000円(税抜)
重量:194g
カラー:ブラック
■マントラ レーシング GFNY ナロー
価格:21,000円(税抜)
重量:190g
カラー:ブラック
#FULL FIT
■マントラ レーシング ナロー(フルフィット)
価格:20,000円(税抜)
重量:190g
カラー:ブラック、ブラック×レッド、ホワイト×ブラック
■マントラ レーシング ワイド(フルフィット)
価格:20,000円(税抜)
重量:194g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
◇ダイナミック
#OPEN
■マントラ ダイナミック ナロー(オープン)
価格:12,800円(税抜)
重量:228g
カラー:ブラック
■マントラ ダイナミック ワイド(オープン)
価格:12,800円(税抜)
重量:233g
カラー:ブラック
#FULL FIT
■MANTRA ナロー
価格:12,800円(税抜)
重量:228g
カラー:ブラック
■MANTRA ワイド
価格:12,800円(税抜)
重量:233g
カラー:ブラック
■SHORTFIT
トレーニングからレースにも使うことができ、腰の位置を頻繁に変え、特にハンドル近くに移動させるサイクリストに向いている。ショートノーズで前後に短く、後部ではしっかりと身体を支え、前方では圧迫を感じさせない構造になっている。TTやトライアスロンバイクにも最適だ。カーボンFX、レーシング、ダイナミックの3レベルあり。オープンのみの展開で、すべてオープンかつワイド設計。
なおショートフィット愛用者から、レーサー目線での意見を聞くことができた。元トライアスリートである高橋希代子さんだ。3年連続アジアチャンピオンに輝く実績を持ち、現在はトライアスロンのコーチを務めている。
鼻先が角度のついた前下がりで 前傾ポジションにも対応しやすいのも良い点です。
◇カーボンFX
■ショートフィット カーボンFX ワイド(オープン)
価格:31,000円(税抜)
重量:150g
カラー:ブラック
◇レーシング
■ショートフィット レーシング ワイド(オープン)
価格:21,000円(税抜)
重量:180g
カラー:ブラック、ブラックグリーン、ブラックオレンジ
◇ダイナミック
■ショートフィット ダイナミック ワイド(オープン)
価格:12,800円(税抜)
重量:223g
カラー:ブラック
-SHORTFIT C
Cシリーズは2017年に発表された新モデル。快適性を重視した形状でありながらも前傾姿勢がとりやすい。レースサドルとしては優れた性能を持ち、パッドによる不安定さを解消するため、サイドからしっかり身体を支えることができる設計だ。オープンのみの展開で、すべてワイド設計。
◇レーシング
■ショートフィットC レーシング ワイド(オープン)
価格:16,800円(税抜)
重量:214g
カラー:ブラック、ブラック×レッド
◇ダイナミック
■ショートフィットC ダイナミック ワイド(オープン)
価格:10,500円(税抜)
重量:239g
カラー:ブラック×ホワイト
■CONCOR
セラ・サンマルコの定番モデル。現在に至る数十年の間、コンコールは自転車業界においてベンチマークであり続けた。新モデルも誰もが知る親しみやすいデザインだが、エルゴノミックス、スタイルにおいてさらに進化。歴代モデルの特徴である後部の反り、先端の細さを踏襲しながら、人間工学的なアプローチによる改良が施されている。レーシングとダイナミックの2レベルがあり。すべてワイド設計。
◇レーシング
#OPEN
■コンコール レーシング ワイド(OPEN)
価格:21,000円(税抜)
重量:205g
カラー:ブラック
■コンコール レーシングショート ワイド(OPEN)
価格:19,500円(税抜)
重量:203g
カラー:ブラック
#FULL FIT
■コンコール レーシング ワイド(フルフィット)
価格:21,000円(税抜)
重量:215g
カラー:ブラック
◇ダイナミック
#OPEN
■コンコール ダイナミック ワイド(オープン)
価格:12,800円(税抜)
重量:225g
カラー:ブラック、ブラックグリーン、ブラックオレンジ、ブラックイエロー
■コンコールショート ダイナミック ワイド(オープン)
価格:12,500円(税抜)
重量:223g
カラー:ブラック
#FULL FIT
■コンコール ダイナミック ワイド(フルフィット)
価格:12,800円(税抜)
重量:235g
カラー:ブラック
■SQUADRA
快適さとより高いパフォーマンスを組み合わせたモデル。ダイナミック・レベルのオープンのみ。
◇ダイナミック
■スクアドラ ダイナミック ナロー(オープン)
価格:12,000円(税抜)
重量:209g
カラー:ブラック
■スクアドラ ダイナミック ワイド(オープン)
価格:12,000円(税抜)
重量:214g
カラー:ブラック
■ERA
多機能でオールラウンドなタイプ。パッティングと中央カットアウトを備えた、人間工学に基づいた形状が特徴。ダイナミック・レベルのオープンのみ。
◇ダイナミック
■エラ ダイナミック ナロー(オープン)
価格:8,500円(税抜)
重量:265g
カラー:ブラック
■エラ ダイナミック ワイド(オープン)
価格:8,500円(税抜)
重量:275g
カラー:ブラック
-ERA LADY
上記「ERA」の女性用バージョン。オープン・タイプのワイドのみ。
◇レーシング
■ERA LADY
価格:15,800円(税抜)
重量:239g
カラー:ブラック
◇ダイナミック
■ERA LADY
価格:9,000円(税抜)
重量:285g
カラー:ブラック
クラシックモデル(BOTTEGA)
現在でもなお愛されつづけるセライタリアのクラシックラインである「BOTTEGA」シリーズ。FRAMEの監修メカニックである大場さんはこのように語る。
特にロールスは、フラットな座面と高級感漂うデザインで、日本のサイクリストにも愛され続けています。私も愛用してました。
コンコールは、コンコールライトというモデルを、あのランス·アームストロングが愛用したことで有名になりましたね。
■CONCOR SUPERCORSA
80年代の伝統的なアイコン。人間工学的な発想を取り入れた最初のモデルだ。この登場以来、幅の狭いレザーサドルという流れが生まれた。表革によって価格変動する。
■コンコール スーパーコルサ
価格:13,500円(税抜)
表革:リノ・レザー
重量:300g
■コンコール スーパーコルサ
価格:13,500円(税抜)
表革:ミレ・スムースレザー
重量:300g
■コンコール スーパーコルサ
価格:12,500円(税抜)
表革:ウォーブン・マイクロフィール
重量:300g
■REGAL
ビス付きのレーシングモデルは様々な派生を呼び覚ました。レース用サドルに快適性というコンセプトを導入したクラシックモデルだ。表革によって価格変動。
■リーガル チタニオ
価格:18,000円(税抜)
表革:スムースレザー
重量:312g
■リーガル
価格:12,500円(税抜)
表革:マイクロフィール
重量:380g
■リーガル
価格:13,500円(税抜)
表革:リノ・レザー
重量:380g
■リーガル
価格:13,500円(税抜)
表革:スムースレザー
重量:380g
■リーガル
価格:12,500円(税抜)
表革:ウォーブン・マイクロフィール
重量:380g
■REGAL EVO
REGAL EVO
Classical inspiration meets ultra-modern performances in the evolution of the classic Regal. Retaining all of its benefits of comfort and elegance, the successor improved on lightness.
#SelleSanMArco @TeamWantyGobert pic.twitter.com/fD4jzRdrFf— Selle San Marco (@Selle_San_Marco) 2018年7月24日
クラシック・リーガルが進化し、最先端のパフォーマンスを発揮。快適性とエレガンスを失うことなく軽量化に成功。伝統的なスタイルがどんな自転車にも気品をもたらす。
■リーガルEVO カーボン
価格:26,500円(税抜)
表革:スムースレザー
重量:190g
■リーガルEVO
価格:19,500円(税抜)
重量:230g
■REGAL EVO
価格:18,000円(税抜)
表革:ウォーブン・マイクロフィール
重量:230g
■ROLLS
最もスタイリッシュなレーシングサドル。輝くメタルパーツが時を超えた風格を演出するだろう。快適性と一目でわかるディテールが、いつまでも見ていたいクラシカルな印象を与える。
■ロールス(チタニオ)
価格:17,500円(税抜)
重量:302g
カラー:ブラック
■ロールス
価格:13,500円(税抜)
重量:382g
カラー:ブラック
■ロールス
価格:13,000円(税抜)
重量:382g
カラー:ホワイト
■ロールス
価格:15,000円(税抜)
重量:382g
カラー:ブラウン
■ロールス
価格:13,000円(税抜)
重量:382g
カラー:ブラック
セラサンマルコのサドルの選び方
サイクリストの身体はひとりひとり異なる。骨盤をどこまで前傾できるか、下肢の筋肉の付き方、坐骨間の幅などだ。適切な姿勢と効率の良いポジショニングを獲得するには、さまざまな要素(フレームサイズ、クリート位置、ハンドルバー、クランク長など)を計算した上で、快適なサドルを選ぶ必要がある。
サンマルコが考えるサドル選びに必要な要素は以下の4つ。
- 支えとなるポイントの形態(坐骨)
- 筋肉の付き方
- 骨盤の柔軟性
- 背中のカーブ形状
これらを基準にしたサドル選びを提唱している。自分にあったサドルを見つけるためには、自宅でも簡単に実践できるアプリと、ショップで専用機器を使ってより正確に測定できる「idmatch」の2つの方法がある。
アプリを使ったモデル選び
セラ・サンマルコでは、モデル選びに際して役に立つアプリ「DiMA SELECTOR」を用意している*。実際に試してみよう。
PC版:DiMAセレクター
*)iOS用, アンドロイド用アプリについては現在リンク切れの状況(2018年8月現在)
- トップ画面
真上の「DiMA SELECTOR」を選択する。
- 年齢を選ぶ
サドル選びには年齢も関係する。30歳未満、30〜45歳、46歳以上の中から選択する。
- 痛みの強さ
会陰部では両座骨間に神経の端部が多く集まっている。多くの神経端部が圧迫される人の場合、血流の減少、筋肉痛へと繫がる。坐骨への圧迫度とその結果として感じる痛みは、サドル選びに大きな影響を与える。そこで現在使っているサドルでの痛みを「大」「中」「小」のいずれから選択する。 - 3つの骨格タイプから選ぶ
まず「大」は骨格が大きく、体格がいい人。一方「小」はほっそりとしたスリムな体型で、骨格が細い人。この2つの間が「中」だ。自分のカテゴリーを選択する。 - サドルとハンドルの落差
ライディングポジションはハンドル上面とサドル上面の高さの違いと密接に関連している。セラ・サンマルコではこれをハンドル~サドル間のデルタ値と呼び、3つのカテゴリーに分類している。
デルタ値を「大」とするのは、サドル・センター(サドル幅が72mmのポイント)上面とハンドル上面の高さの差が、ロードの場合で10cmより大きいとき。一方「小」は5cmより小さい場合だ。その中間の「中」は5~10cmの間の場合である。このデルタ値を選択する。 - ライディングスタイル
臀部をサドル後部に押し付け、一定の位置からペダリングすることを好む人は「カーブ」(WAVED)を選択。サドル全面を使って頻繁に前後に動くことを好む人は「フラット」(FLAT)を選択する。 - おすすめサドルが表示される
ショップで科学的メソッドを使った選び方【idmatch】
エルゴヴュー社が開発した「idmatch」と呼ばれる測定システムも導入。取り扱いショップに用意されている「スマート・キャリパー」を使うことで、無駄な時間を過ごすことなく正確に科学的な結論を得ることができる。マイクロ・プロセッサーを内蔵した機器が、自動的に理想的なサドルを選びだす。
手順は下記の通り。
- 転子(大腿骨上端)間の距離を測定。骨盤を調べる上で極めて重要だ。
- 大腿上部の直径と転子間距離を比較。適切なサドル形状が選べる。
- 仙骨(骨盤上部の三角形の骨)に器具を当て、骨盤の前傾角度を測定。もっとも快適なサドルを決定する。
- 骨盤を測定してタイプを判定。カーブかフラットか、サドル上面の形状を選ぶ。
まとめると
機能性と耐久性に優れたセラ・サンマルコのサドルを愛するライダーは数多い。その快適性は、レーサーが好むものである。クラシックモデルから現代的な最先端モデルまで、基本的にラグジュアリーな様子を持ち抱いているのも長所だ。モデルが多岐に渡り過ぎて選ぶのに目移りするかもしれないが、それだけ選択肢があるとも言える。上記したアプリや測定機器を使って、自分にぴったりなモデルを発見してみよう。
Photos (C)PODIUM Co.Ltd.

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