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“華麗なダンシング”のための3つのポイント~自転車の処方箋#10

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「自転車の処方箋」は、サイクリストの悩みに元プロロードレーサーが、スパっと回答する連載企画です。千葉県のYOSHIさんからの「ロードバイクに乗っていて、低速になるとバランスを崩す」「信号待ち直前で立ちゴケしやすい」という悩みをいただきました。“スタンス”“チョコチョコ乗り”に続いて、前回から平地のダンシングついて解説しています。今回はダンシングに必要な下半身の動きを中心に解説。それでは管さん、今回もよろしくお願いします!

理想のギア比を確認しよう

「ダンシングをはじめたものの、すぐに足がクランクの真下(下死点)に落ちてしまいリズムが取れない…」

ダンシングを習得時に悩ましいのが、この場面です。
解決していくためポイントは次の3点。

  1. バイクの振りと連動して脚がスムーズに回るギア比を探す
  2. 前クランクが1時のタイミングで立ち上がる
  3. 踵を斜め上に上げた状態をキープする

この3点に意識を向けるだけで、リズムは劇的に補正されます。

1.のギア比に関しては「シッティングよりもダンシングは回転数が落ちるので、ペースを維持するために落ちた回転数をフォローできる重いギアにしてあげる」と考えるといいでしょう。

「ダンシングはシッティングと同じペースを維持して使われる筋肉を一時的に分散させて休める」というのが理想です。つまり平地でダンシングすると必然的に回転数が約10回転程度落ちてしまうため、リアのスプロケットのギアを2枚程度(例:18T→16T)重くすることでスムーズなペダリングを維持できるのです。


シッティングの高回転のギアのままダンシングすると足がスコッと下まで抜けてしまいます。これ避けるために、ダンシングに移行する直前でギアを2枚重くしてあげるとスムーズに移行できます。このギアの重さに関しては、軽いギア→重いギアといくつかパターンを試して、自分のリズムに合う回転数のフィーリングをつかんでみると良いでしょう。

前クランクが1時のタイミングで立ち上がろう

2.の立ち上がり方が難しいと感じる方は、立ち上がるタイミングをつかんでみましょう。
スタンディングからのダンシングを身につけてた後に課題となるのが、シッティングから流れるようにダンシングに切り替えたいというシーンです。シッティングで踏み込んでいる途中から立ち上がっても下死点にクランクが落ちてしまうのが早く、最初のリズムが合いません。クランク位置1時にかかったタイミングで踏み込みながら勢い良くダンシングをスタートすることで解決できます。斜め前に立ち上がったと同時に腹筋にグッと力を入れて、腰の位置をキープするとスムーズな出だしとなります。

平地のダンシングはかかとをやや上げてペダリングを続けよう


足の切り替えがよくわからないと感じる方は、かかとに注意してみましょう。
特に踏み切ったときにかかとが下がっていると、踏み切りで重心が後ろに下がりお尻が落ちて、ワンテンポ引き上げるタイミングが遅れてしまいます。踏み切った場面でかかとを上げたままキープしておくと、重心が前に押されて逆足への移行が驚くほどスムーズになるのです。
かかとのの上げ下げを試して違いを感じることで、無意識に使えるようになります。

以上のポイントをつかむむと驚くほどスムーズに、ラクにダンシングができるようになります
週末のライドで試してみましょう!

●バックナンバー
第1回:上手い下りの走り方
第2回:楽しく上るための回転数と心拍数の関係
第3回:予習が上りを楽にする
第4回:緩い上りは“もも裏”で効率的に上る
第5回:平均勾配7.8%の激坂の走り方
第6回:斜度に合わせてシッティングとダンシングを使い分ける
第7回:バイバイ立ちゴケ! 走行スキルを高める“スタンス”とは?
第8回:「自転車が下手だな」と思うなら…各段にうまくなる“チョコチョコ乗り”を
第9回:段ボールでマスターする平地のダンシング

B!

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