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つむりの悠々自適ライフinFRAME #07 「自転車ロングライドのコツ~その2~」

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こんにちは、ブログ「つむりの悠々自適ライフ」を書いている神楽坂つむりです。

さて、前回は自転車ロングライドにおけるコツというテーマでロングライドの定義や考え方、プランニングの仕方や身体の痛みとの付き合い方について掘り下げていきました。

記事を書いている合間にも暇があれば興味のあるところに遠征する私ですが(今回は関東遠征をし東京、埼玉、山梨、静岡と走りました)、こうしてロングライドについて考える時間というのも大切なんだなと書いていて気が付きます。頭の中を整理することで発見することもあるのです。

「いつもの装備で大丈夫?」
「もし何かあった時の対処法はできている??」

私も初心者の頃は心配だったことがたくさんありました。今回はロングライドに欠かせない装備とリスクマネジメントについてじっくりと掘り下げていきたいと思います。

ロングライドに必要な装備 ~機材編~

基本的には普段から使っている自転車で問題はないでしょう。

▲私のいつもの自転車TADA車。クロモリオーダーバイクにアピデュラのフレームバッグ、オルトリーブのサドルバッグという組み合わせ。 photo:神楽坂つむり

大切なのは「乗り慣れている」自転車であるということです。

第一回目でも書きましたが、ロングライドにおいて自転車が身体にフィットしていない状況というのは好ましくありません。近所のポタリングや短時間高強度のトレーニングなどであれば影響は少ないかもしれませんが、ロングライドはその名の通り長距離を長時間かけて走りきるものです。
衣服に例えるならば全然サイズの合っていない靴を履き、帽子をかぶり、シャツを着て一日過ごすようなものです。朝のわずかな時間は良いかもしれませんが、1時間もすればきっと後悔するでしょう。

フレームだけではありません。
ホイールやサドル、ペダル、ヘルメットといったトータルのアセンブリもなるべく普段から慣れているものを使うことをお勧めします。

私はツーリングで使う機材をほぼそのままの組み合わせで近所のポタリングや買い物へ行くときにも使っています。別にその機材である必要はありません。極端に言うならば鉄下駄ホイール、決戦用ホイール、何を履いていても問題ない程度の距離です。
ですが速度や距離に関係なくその装備を使っておけば、ロングライドにおいても違和感なく走りきることができます。

ツーリングをしていると決して常に一定ペースというわけにはいきません。走る場所や時間帯によっては急いだり、ゆっくり走ったりすることもあります。そういう様々なシチュエーションに対応しているかどうかをチェックするのに「ツーリング装備で普段使い」というのは大変有効です。

▲アメリカのオアフ島をツーリングした時の装備。基本的にライトやサイクルコンピューター、ボトルやベルに至るまで「いつもの装備」でした。知らない土地でも安心して走ることができます。 photo:神楽坂つむり

「ロングライドするときだけはこっちのパーツで・・・・」
という選択もそこまで自転車の運動性能に影響しないものであれば良いですが、例えばそれがホイールやサドル、ペダルであれば本当にそれが自分にマッチしているかどうかを見極めることは必要です。

逆に使い慣れているパーツであれば何の心配もいりません。
使い方はもちろん、どんな風に力を入れればスムーズに動くのか、どれくらい雑に扱っても大丈夫か、ネジが緩んだときにどこを締めればいいのか、スペアパーツはいるのかどうか。
そういったことを熟知した上でロングライドに臨む。これも立派なリスクマネジメントの一つだと思います。

最近ではカーボンフレームやカーボンホイール、チューブレスタイヤや電動コンポーネントなどが随分と身近な存在になりました。グランツールで使用されるような機材を手に入れることも容易です。

個人的にはこういった機材は積極的に取り入れることにしています。

▲SRAM REDeTAPにカーボンホイール、カーボンハンドル。楽に遠くまで走るために必要なんです!(と言い聞かせてポチポチする日々) photo:神楽坂つむり

理由は単純でプロ選手の使用用途は実はロングライドと大して変わらないからです。
グランツツールなども歴史を紐解くと原点は「自転車旅」だったりします。自転車の根源的な役割の一つが移動手段であり、その延長線上にレースだったり旅だったり色んな楽しみ方が枝分かれしているのです。
レース現場で使うような機材は、一部例外もありますが、基本的には「体力を温存して勝負所で勝てる」ように作られています。つまりメカニカルロスが少ない。これをロングライドに活かさない手はありません。

「レースにも出ないのにカーボンホイールや電動コンポーネントを使う意味はあるのか?」

と聞かれると私は声を大にして「意味はある」と答えます。

だって楽なんだもん!と言うことです。

良い機材はやはり精度や耐久性、信頼性が高く、かつ軽量で使い心地が良く、体力をセーブしながら走るのに必ず役立ちます。
もちろん何でもかんでも高級であればいいと言う訳ではありませんし、物によっては快適性や耐久性を犠牲にしているアイテムもあります。そういった見定めをした上で取り入れて効果のあるものは積極的に取り入れるようにしています。

あと単純に欲しいから。それ以外の理由なんて極端にいうと正直おまけです。
一番大事なのは財布事情かもしれませんね。

ロングライドに必要な装備 ~持ち物編~

▲飛行機遠征ともなると何を持っていくのかが本当に悩ましいです。基本的に「必要最低限、足りないものは現地調達」がつむりスタイルです。 photo:神楽坂つむり

意外と難しいのがここです。
それなりに経験値があると自負する私ですが、それでも今でも

「ああ~~~~あれ持って来れば良かったああ~~~~~~~!!」
「これ・・・・要らなかったんじゃあ・・・・?」

と頭を抱えることがあります。

でも昔に比べるとそんな失敗も減ってきました。
「経験を積むば何が必要で何が必要ないか分かるようになる」と書けばそれまでですが、実際に何が重要なのかが分かりました。

それは分析と想像力です。

例えば以下のシチュエーションを想像してみてください。

  • 東京からツーリングをする。
  • 行き先は千葉県銚子市
  • 日帰り
  • 輪行あり
  • 季節は秋~冬
  • 雨の心配はない


関西であれば行き先を大阪→伊勢に変更して考えてみてください。

▲実際に2018年夏に銚子へ行く途中の写真。洲崎灯台を眺めながら飲む千葉限定コーラ最高でした!

シンキングタイム・・・・。

「(何が必要・・・まず輪行袋・・・・人が多いかもしれないから縦型にして、そうなるとエンド金具も忘れないように。)」

「(日帰り、最寄駅から家までは自走・・・・ライトは必要。輪行するときはレーパンだと恥ずかしいからポケッタブルパンツを持っていくか、履いていくか・・・・現金を出すのは面倒だから交通系ICカードも忘れずに。)」

「(道中のコンビニの数は・・・・?道の駅があるか、水分補給は・・・ボトルはこの季節なら1本で十分。お土産が増えたようにサコッシュをサドルバッグに忍ばせておこう)」

「(最高気温は15度、最低気温は6度。グローブはいつも通勤で使っていることで大丈夫そう、ジャージは一枚じゃ対応できないからジレ(ベスト)を忍ばせておこう。)」

などなど。私の脳内で考えていることをそのまま書き出しました。

この考える、というのが一番大事なのです。
具体的に自分の行動パターンと出くわす場面を想像することで、逆説的に必要な装備を導くことが可能になります。
経験を積めば深く考えることなく、パッと答えにたどり着くことができるようになりますが、それでもシチュエーションが変わればまた頭を悩ませることになります。例えばこれが「台湾で桃園空港から台北市内ポタリング」と言うことになればまたガラッとその様相は変わってくると思います。

具体的に私が普段のツーリングで間違いなく持っていく装備を紹介します!

  • サコッシュ
  • 輪行袋
  • モバイルバッテリー(カロリーメイトサイズの小さなもの)
  • 充電ケーブル(GARMIN&iPhone用)
  • ジレ(ベスト)
  • 一眼レフカメラ
  • Kindle
  • ハーフパンツ(Rapha)
  • サイクルキャップ


あとはこれに普段のツール缶(携帯工具、スペアチューブ、タイヤレバー、携帯ポンプ、バルブコア、バルブコア外し、延長バルブ、スペアクリート、ゴム手袋、鍵)をボトルケージに装着すれば完成です。

▲いつものつむりパッケージ!快適性と携行性、プラス趣味の時間も楽しめるように。必要最低限ですが、これだけあれば思いっきり楽しむことができます。

いつもの装備、なのでものの5分もあれば準備完了です!

これはあくまで私の装備例ですが、こんな風に自分なりのパッケージを決めておけば、いつでも気軽に旅立つことができるのでおすすめです。ぜひ、みなさんなりの「自転車旅パッケージ」を考えてみてください。

長距離ゆえのリスクマネジメントとは

実は私自身、かなり楽観的な人間なのでこんなタイトルを付けておきながらリスクについてあまり考えていません。
と言うか、「起こってしまっても何とかなる」と言うリスクマネジメントを取っています。トラブルが起こることを予め想定しておけばそれは想定内なのです。我ながらなんてパワープレイなんだ・・・と思いますが、ずっとこのスタイルだったので仕方ありません。

もちろんトラブルは起きないに越したことはありません。
特に自転車は公道上を走る乗り物なので、交通環境におけるリスクマネジメントは必須です。それに加えて機材トラブル、身体的なトラブル、天候的なトラブルなど、冷静に考えてみれば結構な数のリスクに晒されていますが、先に書いたように私はあまり心配していません。リスクマネジメントにかかるコストと発生率、被害を天秤に掛けると「まあ何とかなる」と思ってしまうのです・・・(笑)

それでも何もしていない訳ではありませんので簡単に紹介を・・・・・。

パンクリスク対策

「きれいに走ること」そして「タイヤを良い状態に保つ」ことです。

パンクの原因は色々ありますが、原因トップの刺さりものばかりは仕方ありません。運です。私も一度、いつもの道をタラタラ走っていたら金属片を拾ってしまいパンクさせたことがあります。そう言うリスクは受け入れるしかありません。

ですが、対策できることもたくさんあります。
今回簡単に紹介するのは二つ

  対策: 「きれいに走ること」そして「タイヤを良い状態に保つ」ことです。

前者の「きれいに走る」と言うのはライディングスキルのこと、後者はそのままの意味です。

  • 空気圧は絶対に維持
  • ツーリング後にタイヤチェックは絶対。あやしかったら即交換
  • 路肩に寄り過ぎない。路肩マージンは十分確保
  • 段差での抜重はしつこいくらいにする
  • ライド中は視野を浅く広く
  • なるべく急ブレーキをかけない
  • 荷物の積載は前後バランスを意識して偏らないように
  • 後ろ荷重でハンドルには手を添えるだけ


これだけでもパンクリスクを大幅に減らすことができます。
ポイントはタイヤ自体への負荷を減らすこと。急な制動や加速、衝撃はどうしたって機材にダメージを与えることになります。
「タイヤを良い状態に保ち、きれいに走る」
今日からでも始められると思いますので、よろしければご参考までに・・・・。

交通事故対策

超重要です。
これは自分のためにも相手のためにも世の中のためにも是非とも重要視していただき、交通事故のないサイクルライフを送っていただきたいと思います。

▲滋賀県名物飛び出し坊やくん!これを見る度に気持ちが引き締まります。いつ自分が加害者になるか分かりません。安全第一。 photo:神楽坂つむり

と言っても交通法規についてここであれこれ書いても仕方ありませんので、私が走行中に気をつけている事を書き連ねます。実際に一緒に走った仲間から勉強したこともたくさんあります。初心者の方はどなたか経験者と一緒に走ることで身につくことも多いと思いますので是非参考にしてみてください。

  • ・手信号やアイコンタクトを積極的にする
  • ・ドライバーにこちらが気づいている事を知らせるアクションを取る
  • ・ドライバーの挙動を見る(車の動きだけじゃなく人を見る)
  • ・自分が先に行くのか、相手を先に行かせるのかの意思表示をはっきりする

他にも色々ありますが、あえて強調するならこれらのことです。
要約すると「コミュニケーションを取る」と言うことでしょうか。
私自身、車に乗ることもあるので分かるのですが、サイクリストを見かけるとやはり緊張します。
「急に飛び出してこないかな・・・・」
「ふらつかないかな。。。抜いても大丈夫かな・・・・」
と。

そうした時に後ろを振り返って手信号なりアイコンタクトをして貰えるだけで安全マージンが生まれます。意思表示がはっきりとしていると、お互いの動きに迷いがなくなります。空いたスペースに進んでも良いのか、どこまで近づいて良いのか、停車と発進のタイミングはいつがいいのか・・・・。
色んなことがちょっとコミュニケーションを取るだけで分かるのです。

考えれば仲間と一緒にサイクリングする時と同じことです。自転車の基本動作、曲がる、止まる、進む。これを伝えるだけで円滑なサイクリングが実現します。逆にこれらの信号がない集団というのはやはり事故に繋がりやすい印象があります。

大大前提として

  • 交通法規を守る
  • 交通マナーを守る

はもちろんですが、「コミュニケーションを取る」ことも視野に入れて事故のないよう自転車を楽しんで貰えれば良いなあと切に願います!

▲三重県伊勢市パールロードにて。ロングライドに慣れれば全国各地色んな道を走ることに対する不安もなくなります。フットワークを軽くして玄関を飛び出すことでまだ知らない日々に出会うことができるのです。 photo:神楽坂つむり

装備もトラブル対策もロングライドの回数を重ねれば間違いなくステップアップさせることができます。走る度にまるでロールプレイングゲームのように自分のスキルが上がっていくのも自転車旅の面白いところ。是非思いっきり楽しみながら自身の成長に繋げてみてください!

次回はいよいよ連載最終回!ロングライドのコース設計のコツや、おすすめルートの紹介を予定しています。

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