超ビギナーが往復100km走ってソロキャンしてみたよ!必要アイテムと準備まとめ
走っても20km、ヒルクライム?絶対イヤ! そんな意識低い系ビギナーが片道50kmのソロキャンプにチャレンジ。結果とっても楽しかったし、チャレンジレベルもちょうどよかった。
今回は準備編。4つのステップに分けてご紹介します。
目次
①荷物の準備&パッキング
まずは楽しくも大変な「荷物編」から。
「キャンプ > ロードバイク積載」でアイテムの優先度を決める
必要なのは「ソロキャンプ」と「ロードバイク積載」の2つの要素。何を重視するか、優先度の設定でバランスは変わってきます。
ざっくりとしたイメージを持つには、「キャンプで何をしたいか、何だったら捨てられるか」を考えることだと思います。
やっぱりカッコイイのはバイクパッキング
バイクの仕上がりに影響するパッキングのスタイル。今のトレンドはやっぱりバイクパッキング。
キャリアをつけず、フロントバック・サドルバッグ・フレームバッグの3つと、UL(ウルトラライト)のキャンプギアを組み合わせて行くスタイルです。
優秀なULギアは多くありますが、まぁ高いです。ひとつのアイテムに万単位の金額がかかります。
アライテント(ARAI TENT) トレックライズ0 (究極の1人用) ピンク【限定モデル】(Amazon)
▲海外メーカーよりは安く、それでいて高品質のアライテント。トレックライズシリーズのうち最安モデルでも定価38,500円(税抜)
モンベル(mont-bell) ダウンハガー800#3(Amazon)
▲コスパのモンベル。それでもオールシーズン寝袋は定価27,500円(税抜)
ちなみに普段クルマでキャンプしてて、ひととおりキャンプギアが揃っていても安心はできません。
自転車では軽量&ミニマムサイズが鉄則、アレもコレも全然使えませんから。わたしは結局ほぼ買いなおしました。
(逆に登山する人なら手持ちアイテムとの相性バツグンですね!)
小さく、軽く、高品質に。比例してどんどん跳ね上がる値段。
予算の話に加えて、普段から荷物が多くなる人は最初からキャリア&パニヤ(パニア)バッグにしておいた方が安心な気もします。
キャリア&パニヤバッグにした3つの理由
今回のソロキャンではキャリア&パニヤバッグのスタイルにしたのですが、理由は3つ。
- チェアとコットは持っていく!
- 自転車をテント内に入れたい……!
- 何も背負いたくない!
「かさばるチェアなんかいらない、地べたで過ごすわい!」「コット?軽量マットで十分。なんならハンモックとタープでいいし」そんなミニマルな人なら装備が全然変わってきますよね。
自分にとって外せないアイテムを厳選してみましょう。
わたしの場合、ゆっくり過ごすためにはハイバックチェア(背もたれが頭の高さまである椅子)が必須。そしてコット。普段の家族キャンプでも、マットをこれでもかと重ねて寝床には厚みをもたせるのですが、地面の固さから逃れるにはコットが手っ取り早いのです。
かさばるチェアとコットがある時点で、キャリア装着が決定。
そして2つめは偏屈なこだわりですが、クロモリバイクを一滴でも雨に濡らしたくない。それに万が一盗難に遭ったら……ということで、自転車をテントに入れて寝たかったんです。
この用途に最適なテントがMSRのHubba™ Tour。山岳テントで有名なMSRですが、ゆったり前室がウリのこのモデル。軽量とはいえ、2kg超え&収納時の長さ約50cmというサイズ感。
ついでにお金をかけられなかった寝袋もサイズは大きめ。ミラーレスカメラも持っていきたいし、あれもこれも……
そして3つめ、「背中は空けておきたい」ということで、
深く考えず大物も積めるキャリアと、小物類をガシガシ入れられるパニヤバッグは安心感が違いましたね。
TOPEAK(トピーク) スーパー ツーリスト チューブラー ラック(Amazon)
rin project(リンプロジェクト) 防水サイドバッグ(Amazon)
アイテム選びに関しては、自転車の積載イメージより、キャンプ場での過ごし方をベースにすることをオススメします。
キャンプで譲れないポイント&アイテムを決め、そのあとで自転車パッキングを想像してみる。
ちなみにわたしは今回焚き火を諦めました。目的地のキャンプ場、現地で薪を調達できそうなところではなかったんです。いくらコンパクトな焚き火台があっても、さすがに薪は持っていけない。
でもキャンパーなら「焚き火は譲れない!」っていう人は多いですよね、先人の知恵を借りましょう。
いろんなパターンを知れば、おのずと自分に合うスタイルが見つかるはず。
▼プロが教えるバイク&キャンプ
▼日本におけるバイクパッキングの第一人者、北澤さんの記事も
結果、大成功だったパッキング
わたしの用途でいえば、過不足なく大成功のパッキングでした。
ここは個人差あるので、最初は失敗してもいいぐらいの気持ちで。はじめのうちは足りないものすらわからないということもあります。
物資系に不安があるなら、売店が充実したキャンプ場を選ぶのも手。便利な時代です、ほとんどのものが道中でも購入できますが、実際「足りない!」となるのはキャンプ中ですからね。
そしてたかが1日のこと、「まぁいいか」と諦められる心構えも大切。
では実際にまとめたアイテムたちを紹介していきます。
ハンドルバーバッグ:道中取り出すアイテム
フロントに装着したアイテム。バッグはAPIDURAの「ハンドルバーバッグ」と「アクセサリーポケット」。アクセサリーポケットは取り外しが可能なので、カメラや貴重品をいれて、自転車から離れるときは一緒に持ち歩いていました。
写真左上からウェットシート、カギ、ミラーレスカメラ、アームカバー、ビニール袋、財布、ライト兼カギ(紹介動画)を入れていました。これで割とギチギチです。
ミニサドルポーチ:パンク修理ツール
タイヤレバー、マルチツール、チューブのセットを。基本的につけっぱなしで外しません。使うことにならないように祈りつつセット。
ポンプはさすがに入らないのでパニヤ行きです。
パニヤバッグ:あとは全部まかせた!
着替えにメイク道具・スキンケア、歯磨きやエイドセットなどのこまごましたものはすべてパニヤ行き。
キャンプアイテムも定番品ばかりなので、下に商品リンクを置くだけにとどめます。思わぬシンデレラフィットを見せたアイテムだけ、最初にちょこっとご紹介。
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- メスティン × Gストーブの神フィット
これも定番アイテムですが、メスティン。アルミ製のはんごうです。ご飯を炊く以外にも炒めたり、お湯を沸かしたり。↓↓ こちらはレシピ本 ↓↓
このレギュラーサイズのメスティンに、SOTOのブック型シングルバーナー「Gストーブ」が神フィット。シングルバーナーは今回買い足さなかった数少ないアイテムだったので、このスタッキングは心震えました。
シングルバーナー・カラトリー・クッカー(はんごう)の3つがひとつにまとまりました。
MAGNA カトラリー 6点セット(Amazon)
メスティンポーチ (Sサイズ) オレゴニアンキャンパー(Amazon)
- メスティン × Gストーブの神フィット
そのほかのアイテムはこちら。
- ミニウォータージャグとして。水筒
Platypus(Amazon) - ライト(モバイルバッテリーつき)
BRISIE LEDランタン モバイルバッテリー(Amazon) - ガストーチ
ソト(SOTO) スライドガストーチ ST-480(Amazon) - テーブル
キャプテンスタッグ アルミ ロール テーブル(Amazon) - 枕
THERMAREST コンプレッシブルピロー(Amazon)
これにグランドシートと、シェラカップにマグカップ、15Lの折りたたみリュック、ガス缶、モバイルバッテリーにiPadまで、20Lのパニヤバッグはしっかり受け止めてくれました。
実際に自転車に着けるとこうなる
まずは大物の3つをキャリアに直接装着します。走行中落ちたら事故にもつながるので、バンジーコードでしっかりと固定。
キャンプ場に着くまで外さなくても良いので、これでもかとしっかりつけます。
ちゃんと走行可能か、ある程度の時間走っても落ちないか、事前に確認しておきました。絶対にあってはならないですが、万が一落下しても車道側にならないよう左側に装着。
これさえ固定できてしまえば、あとは専用アイテムなので安心です。フロントにバーバッグ&アクセサリーポケット、キャリア右側にはrin projectのパニヤバッグです。
自転車への装着までテストできたら、荷物の準備は完了!
②ルート&ナビの準備を
目的地までのルートは事前に確認しておきます。今回はソロライドですから、ナビ必須。何回も訪れたことがあるキャンプ場でも、車で行くのと自転車とでは選ぶべき道が違うことも多々あります。
やはりベストはサイコンですが、GPS&ナビ機能つけると、途端にお値段が跳ね上がる世界。予算かけられないならスマホアプリ&スマホホルダーで代用しましょう。
Tiakia 自転車 スマホ ホルダー(Amazon)
気を付けたいのがバッテリー。ずっとナビをしているとかなりバッテリーを消費しますので、モバイルバッテリーは必須アイテムです。
5Starソーラーチャージャー (Amazon)
▲ソーラーパネルも意外と侮れないらしい。
サイコンを検討するならこちらから
→「【2019年最新】サイクルコンピューターおすすめ19選」
ちなみにわたしは相当ラッキーなことに、ダンナがGARMINのアウトドアウォッチを持っていたので拝借。ナビ機能も問題なく、大いに活躍してくれました。
GARMIN(ガーミン) Instinct(Amazon)
▼そもそもルート作成ってどうするの?こちら必読です。
③自転車の整備はプロの目で
ベテランライダーならまだしも、ビギナーや初心者は、プロのメンテナンスが必須です。
超ビギナーであり、初の往復100km。ロードバイクの3か月点検も兼ねて、ショップにお願いしました。
当日の状態になるべく近づけられるよう、キャリアもパニヤもつけてチェックしてもらいました。
④自転車保険は必須、安心感が違う
最後に、忘れてはいけない自転車保険。都道府県によっては義務化されていますが、義務化を差し引いても必須だと思っています。
個人的に安心を買ったのがロードサービスつきの自転車保険。なんせチューブ交換もしたことないビギナーですから、何かあったときにどうにかなる後ろ盾は相当心強かったです。
とはいえロードサービスを使うことのないように、事前のチェックは万全に、当日は何より安全運転を心がけるようにしていました。
ロードサービスの自転車搬送も既定の距離があります。場合によっては電車を使って帰宅しなければならないことも。輪行袋も忘れずに携帯しましょう!
まとめ
行くぞ!と思い立ったものの、精神的にも金銭的にも体力的にも意外とキツイ準備。特にイチから揃える場合、何が必要かを考えるところからのスタートです。いざ荷物が万全になったら今度はルート、安全面と多方で気を配らなければいけません。
コツは長い準備期間を設けておいて、満を持して出発することですね。焦らずゆっくりと、もちろん楽しみながら準備を進めていきたいものです。