2020年版|Cannondale(キャノンデール)おすすめクロスバイク9台

2020年のキャノンデールのクロスバイクはQuickが新しい。さらにスタイリッシュになった外観と、キャノンデール×ガーミンによるホイールセンサーが全モデルへ搭載される。ライドデータのみならず、バイクのメンテナンスまで、想像以上に使える機能が付属するクロスバイクは他社にはない魅力がある。もちろんBad Boyのクールさは今年も健在、「キャノンデールでちょっとそこまで」を実現するTreadwellも登場。2020年の最新モデルを遍くチェックしていこう。

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キャノンデールのクロスバイクの特徴とは

アメリカンブランドらしくストリート系スタイリングとの相性も抜群
アメリカンブランドらしくストリート系スタイリングとの相性も抜群

1971年に創業されたアメリカの自転車メーカーであるCannondale(キャノンデール)。社名はコネチカット州にある駅舎の名前からとったものだ。設立当初に構えたオフィスがその駅の目の前にあり、そこから名付けられたという由来がある。
現在では高い技術力とスタイリッシュなブランディングで、業界のイノベーター的存在として君臨している。

「Bad Boy」シリーズの代名詞、片持ちフォーク "Lefty"。他のクロスバイクとは一線を画す強烈な個性が刺さる。
「Bad Boy」シリーズの代名詞、片持ちフォーク “Lefty”。他のクロスバイクとは一線を画す強烈な個性が刺さる。

伝統の鍛造技術で生み出されるキャノンデールのアルミは、ロードバイク「CAAD」シリーズを筆頭に高い評価を受け続けている。アルミフレームが主流のクロスバイクのカテゴリでキャノンデールが不動の人気を誇るのは必然なのかもしれない。

2020年はQuick!ホイールセンサーが標準装備

今年のクロスバイクの目玉は「Quick」のモデルチェンジ。ロゴ変更と相まってデザインはシンプルに、洗練された印象となった。
 

「Bad Boy」シリーズの代名詞、片持ちフォーク "Lefty"。他のクロスバイクとは一線を画す強烈な個性が刺さる。
Quick Disc 4の2019年モデル(左)と2020年モデル(右)。デザインはよりシンプルに、フレームは細身になった。


ラインナップ全体としてはモノトーンカラー基調である中、ビビッドなレッドやブルー、それに女性向けモデルの淡いピンクが目を惹く。グラフィックデザインには360度の反射素材が使われており、夜間でも視認性が高く安心して乗れるだろう。

360度どこから見てもリフレクターがバイクの存在をアピールしてくれる。人気色の "カメレオン" は、角度によって複雑な色合いを見せる偏光カラーだ。
360度どこから見てもリフレクターがバイクの存在をアピールしてくれる。人気色の “カメレオン” は、角度によって複雑な色合いを見せる偏光カラーだ。

5万円台のエントリーモデルとなる「Quick Disc 5」でもケーブルは内蔵式、さらにディスクブレーキ搭載で、誰もが満足のいく仕様となっている。また「Quick Disc 4」のフロントシングルへの変更は、よりタウンユース志向で安全性・実用性を重視した印象がある。

2020年モデルからはエントリーモデルの「Quick Disc 5」でもケーブル内蔵、機械式ディスクブレーキ採用となった。
2020年モデルからはエントリーモデルの「Quick Disc 5」でもケーブル内蔵、機械式ディスクブレーキ採用となった。

詳細は後述するが、今年も存在感バツグンのアグレッシブなシリーズ「Bad Boy」に加え、より日常使いにフィットする「Treadwell(トレッドウェル)」が新たに誕生した。

ホイールセンサー「Connected」の導入

ホイールセンサー「Connected」

キャノンデールがガーミンと共同開発したホイールセンサーが、2020年モデルの多くに搭載されることになった。ロードバイクでもハイエンドモデルを中心に装備される中、なんとクロスバイクではTreadwellとQuick全モデルに搭載されている。

ANT+とBluetooth対応で、走行スピード、距離、時間といったライドデータの保存はもちろん、アプリと連携することでバイクスペックの管理やテクニカル情報、メンテナンス時期などのお知らせを受け取れる便利な機能を持つ。

人間が環境に与える負荷を表すエコロジカル・フットプリント(Ecological footprint)までデータ化。走行時間をもとにメンテナンスの時期を自動的に知らせてくれる機能も。
人間が環境に与える負荷を表すエコロジカル・フットプリント(Ecological footprint)までデータ化。走行時間をもとにメンテナンスの時期を自動的に知らせてくれる機能も。

難しいものではなく、ボタンを押す手間は一切必要なし。ライドの開始と同時に、走行スピードや距離、時間などを自動的に記録。900時間、または30日分のデータを集積できる。そしてサドル高をはじめとするフィッティングから、チェーンの品番などの詳細なデータも一元化。必要な情報へ指一本で簡単にアクセス可能である。

ステム一体型*の専用マウントを介し、スマートフォンを簡単に装着可能。 *)Quick Disc 5のみ通常ステム
ステム一体型*の専用マウントを介し、スマートフォンを簡単に装着可能。(*Quick Disc 5のみ通常ステム)

ただのサイクルコンピューターではない。ユーザーのサイクルライフをマネジメントしてくれる機能満載。特にフィットネス目的で自転車に乗っている人には、日々のライドデータを可視化することが目標達成への手助けになるだろう。アプリはApp StoreとGoogle Play両方からダウンロード可能。

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最新おすすめクロスバイク全9台

ここからは最新モデルを1台ずつフォーカスして見ていこう。

Bad Boy(バッドボーイ)

Bad Boy(バッドボーイ)

スピーディでスタイリッシュ。街並みを軽快に走るのにベストなのが「バッドボーイ」シリーズだ。全車ディスクブレーキで最新トレンドの数々を備え、ストリートの往来を泳ぐように駆るパフォーマンスはまさに究極のアーバンライドバイク。

Bad Boy 1

Bad Boy 1

至高のアーバンスタイルバイク「バッドボーイ」シリーズのハイエンドモデル。なんと言っても大きな特徴は、シリーズを通してフォークが左側のみの片持ちLEFTYを採用しているところ。ユニークな外観でありながら、正確なハンドリングのため剛性は非常に高い。精密なコーナーリングを求めるなら、そのポテンシャルに驚くだろう。また、Lefty LightPipeはLEDが内蔵されているため、抜群の視認性を発揮する。コンポーネントはシマノの内装8段ギアに、ゲイツ製のベルトドライブが採用されている。

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  • 価格:190,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・アルフィネ
  • サイズ:SM、MD、LG
  • カラー:マットブラック
Bad Boy 1のみの仕様となるベルトドライブと、サンドイッチ型 Si ステム。サドルはfabric。
Bad Boy 1のみの仕様となるベルトドライブと、サンドイッチ型 Si ステム。サドルはfabric。

Bad Boy 2

Bad Boy 2

シリーズのセカンドグレード。上記「Bad Boy 1」同様、LEFTYフォークとシートポストには視認性が高いLEDライトを内蔵して、夜間の走行も安全でスタイリッシュだ。コンポーネントはシマノ・アセラとアルタスをミックス。2020年モデルからはブレーキもシマノ製になりグレードアップ。ギヤは前2段、後ろ9段。街乗りに最適な、エレガントでアグレッシブな走りが期待できる。

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  • 価格:99,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・アセラ+アルタス
  • サイズ:SM、MD、LG
  • カラー:マットブラック

Bad Boy 3

Bad Boy 3

シリーズのローエンドモデル。とは言えその走りに遜色はなく、街を流せば行き交う人の目を釘付けにするクールさを発揮するのは同様。2019年モデルでは機械式だったディスクブレーキが油圧式へとグレードアップし、より軽いタッチでのブレーキングが可能に。シリーズを通してトップチューブ側面にはバンパーを装備し、愛車を傷から守る仕様となっている。コンポーネントはシマノ・ターニーとアルタスのミックス。チェーンガードが標準装備され、日常使いにも嬉しい構成に。

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  • 価格:81,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ターニー+アルタス
  • サイズ:SM、MD、LG、XL
  • カラー:マットブラック

Quick(クイック)

Quick(クイック)

コンセプトは「フィットネス」のシリーズがモデルチェンジ。あなたのスポーツライフを支えてくれるバイク揃いだ。ワークアウトをジムではなく、青空のもとで行えるのは気分も爽快。全車にディスクブレーキを採用、キャノンデールアプリと連動するスピードセンサーを標準装備している。女性向けラインナップが用意されているのも嬉しい。
ラックとフェンダーも取り付け可能で、衝撃吸収のSAVEマイクロサスペンションに、700Cのロードバイクスタイルホイールを装備。街中のあらゆるライドシーンに適応してくれるだろう。

Quick Disc 3

Quick Disc 3
カラー:カメレオン

多目的に、どんなシーンでも最適なバイクシリーズのハイエンドモデル。クロスバイクでありながらフルカーボンフォークの搭載で、軽量化かつ高い振動吸収性を実現している。フロント2 × リア9の18段変速。

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  • 価格:75,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・アセラ+アルタス
  • サイズ:SM、MD、LG、XL
  • カラー:カメレオン、ブラックパール、カシミア、クラッシュ

Quick Disc 4

Quick Disc 4
カラー:グラファイト

快適&有能がシリーズの合言葉。フォークはクロモリ、ギアはフロントシングルという構成で、タフな乗り方にも応える日常使いに適したモデル。リアは9段で、街中走行のあらゆるシーンで適したギアが選べるだろう。

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  • 価格:63,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:マイクロシフト・アドヴェント
  • サイズ:SM、MD、LG、XL
  • カラー:グラファイト、ミッドナイトブルー、ホワイト

Quick Disc Women’s 4

Quick Disc Women’s 4
カラー:Sherpa

上記「Quick Disc 4」の女性向けモデル。サイズもXSからの展開で、背丈の低い人でも容易にスポーツ走行を堪能できる。カラーも淡いピンクで、女性好みする一台だ。

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  • 価格:63,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:マイクロシフト・アドヴェント
  • サイズ:XS、SM、MD
  • カラー:Sherpa

Quick Disc 5

Quick Disc 5
カラー:グレイ

シリーズのエントリーモデル。上位モデルとの違いのひとつは、ディスクブレーキが機械式であること。油圧式より細かな調整が比較的簡単で、従来のクロスバイクで使われてきたVブレーキよりも制動力は高い。コンポーネントはシマノ・ターニーで、前後合わせて14速。カラーの中でもグレイが渋く、いぶし銀の個性を発揮する。

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  • 価格:54,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ターニー
  • サイズ:SM、MD、LG、XL
  • カラー:グレイ、エレクトリックブルー、レッド

Quick Disc Women’s 5

Quick Disc Women’s 5
上記「Quick Disc 5」の女性向けモデルで、こちらもXSからサイズ展開。カラーは漆黒のGraphiteのみだが、ストイックにフィットネスに精を出したい人に似合うだろう。

  • 価格:54,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ターニー
  • サイズ:XS、SM、MD
  • カラー:Graphite

Treadwell(トレッドウェル)

Treadwell(トレッドウェル)
キャノンデールが送り出す新しいフィットネスバイク。遊び心をプラスし、とても軽くてシンプル、そして軽快な走行が望めるモデルに仕上がっている。近所を散策したり、買い物までの移動などが刺激的になり、自転車ならではの風を感じながら自由気ままにあなたの時間をサポートしてくれるだろう。

Treadwell EQ

Treadwell EQ
またぎやすく降りやすい設計のフレームはハンドルが身体の近くにくるため、前傾姿勢がきつくなり過ぎたり、スポーティになり過ぎることがない。また、BMXからインスパイアされたアップライトなハンドルを採用。キルティング仕様の柔らかなサドル、フロントバスケット、フェンダー、そしてスピードセンサーを標準装備する。アースカラーにダウンチューブ内側のロゴの位置が新鮮だ。

  • 価格:89,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・アルタス
  • サイズ:SM、MD、LG
  • カラー:Agave

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2021年/2019年モデルもあわせてチェック

▶2019年モデル

▶2021年モデル

まとめ

アーバンライドとフィットネスライド。そのふたつに特化させたキャノンデールのクロスバイク。どちらも街乗りでの快適さ、高いスピード性能、そしてコミューターとしての役割を果たすために作り上げられているのは明白だろう。クロスバイクの購入に悩んでいるあなた! キャノンデールに注目してみよう。

All photos ©Cycling Sports Group, Inc.
公式HP:Cannondale

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WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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