2020年のGIANTのクロスバイクは、あの大人気定番モデル「ESCAPE R3」がモデルチェンジ!フレームはさらに軽量&快適に、タイヤは太く、サドルやグリップもアップグレード。さらにディスクブレーキモデルも増え、ドロップハンドルのクロスバイクも登場。2020年のトピックスをふまえ、最新モデルを網羅してチェックしよう。
目次
GIANT(ジャイアント)とは
台湾の実業家であるキング・リューによって設立されたGIANT。創業は1972年と若いほうだが、いまや世界最大規模の自転車メーカーとして君臨する。カーボンフレームを原糸の状態から自社で完全に一貫生産できる唯一のメーカーであり、他の有名ブランドのOEM製造も請け負うなど、その実力は抜きん出ている。
現在では一般的となったスローピングフレームをいち早く世に送り出し、他にもD型シートピラー(D-FUSE)の開発、テーパーヘッドチューブの潮流を生み出したり、常に自転車界の先端を渡ってきたメーカーだ。また女性向けブランド「Liv」を立ち上げ、それまで男性中心に回っていた自転車の世界をユニセックスにさせた。
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2020年はベストセラー「ESCAPE R3」がモデルチェンジ!
2020年の注目は「ESCAPE R3」のモデルチェンジ。クロスバイクの代名詞とも言える定番で、もはや手を加えるところは無いように思えたが、GIANTは攻めてきた。
偏平な振動吸収性の高いトップチューブと、オフセットしたベントシートステーが快適性を高めた軽量フレーム、30C幅のタイヤ、ハンドルにはエルゴグリップを採用。
サドルはクッション性に優れ、アクセサリーをスマートに装着できるUNICLIPシステムを備えている。
これだけのモデルチェンジがありながら、前年からお値段据え置きはかなり嬉しい。
また「ESCAPE R3」のディスクブレーキバージョン「ESCAPE R DISC」の登場も大きなニュース。クロスバイクにもディスクブレーキ化の波は押し寄せ、他のシリーズにおいても「ESCAPE RX DISC」や「GRAVIER DISC」といったディスクモデルがラインナップされている。いずれも油圧式で、軽いタッチで高い制動力を発揮するだろう。
ほかにもドロップハンドルのクロスバイク「ESCAPE R DROP」や、クロスターやグラビエのリニューなどトピックスはたくさん。詳細は以下シリーズ解説へと進んでほしい。
最新おすすめモデル全12台
GIANTのクロスバイクは以下6シリーズで展開される。
- ON-ROAD × SPORT
- ESCAPE RX-高性能クロスバイク
- FORMA-フラットバーロード
- ON-ROAD × LIFESTYLE
- CROSTAR-軽量クロスバイク
- ESCAPE R-定番ベストセラーシリーズ
- X-ROAD × LIFESTYLE
- GRAVIER-グラベル的クロスバイク
- SNAP-カジュアルMTB
オンロードメインでロードバイク譲りの速さを持つモデルから、ロード×MTBの良いとこどりなバランスのとれたモデル、街中からフィールドへも踏み出せるアドベンチャーライクなモデルまで、さすがのラインナップを誇る。
ここからはシリーズごとに各モデルを紹介していこう。
ESCAPE RX シリーズ
ロードバイク譲りの走行性能を持つアルミフレームのシリーズが、よりスポーティにリファイン。全グレードでOVERDRIVEフォーク、RIDESENSE台座を採用し、フロントダブル仕様で軽量かつ高剛性なモデルに仕上がっている。
2年目となる「DISC」は最新規格のフラットマウント台座とフルカーボンフォークに進化。また「RX1」と「RX2」のフォークはコラムまでフルカーボンで、クラスを超越する走りを実現する。
ESCAPE RX DISC
- 価格:80,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ・アルタス
- ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ
- サイズ:430、465、500mm
- カラー:レッド、マットブラック
ESCAPE RX 1
- 価格:110,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ・ティアグラ
- ブレーキ:リム式
- サイズ:430、465、500、555mm
- カラー:カメレオンブルー
ESCAPE RX 2
- 価格:79,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ・アルタス
- ブレーキ:リム式
- サイズ:430、465、500、555mm
- カラー:グリーン、マットブラック
ESCAPE RX 3
- 価格:65,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:アルミ
- コンポーネント:シマノ・アルタス
- ブレーキ:リム式
- サイズ:430、465、500、555mm
- カラー:イエロー、ブルー、ホワイト、ブラック
FORMA シリーズ
エアロ形状の軽量フレームが特徴的なフラットバーロード。コンポーネントにはシマノ・クラリスを搭載し、シャープなハンドリングのアルミフォーク、走行性の高い28Cタイヤにより「街中最速」というコンセプトを体現。主張しすぎない落ち着いたカラーリングで走るシーンを選ばない。
FORMA
- 価格:74,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:アルミ
- コンポーネント:シマノ・クラリス
- ブレーキ:リム式
- サイズ:465,500,535mm
- カラー: ブルー、マットブラック
CROSTAR シリーズ
GIANTのアルミ成形技術が生み出したクロスバイクシリーズ。新トレンドである2×8速ドライブトレインの採用で、シンプルな操作性とクラス最軽量(9.7kg)を実現している。特徴のあるスポーティなルックスと軽さに加え、新たにエルゴグリップを採用して快適性も向上。カジュアルな街乗りでも走りのキレを追求する、アグレッシブなアーバンサイクリストに最適だ。
CROSTAR
- 価格:56,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:アルミ
- コンポーネント:シマノ・アセラ
- ブレーキ:リム式
- サイズ:430、465、500mm
- カラー:ブラック、ホワイト
ESCAPE R シリーズ
国内企画から誕生し、ベストセラークロスバイクとなったシリーズがモデルチェンジ。さらなる快適性と操作性で、ライドライフのスタートを援護する。上記したようにディスクブレーキバージョンが新登場。乗りやすさを高めた新型フレームに、従来よりやや太めの30Cタイヤとエルゴグリップ、新型サドルを標準装備。また2020年モデルとして、ドロップバー仕様がお目見え。ロードバイクとクロスバイクの中間的な存在となる珍しいラインナップで、初心者にも安心なサブブレーキレバー付き。
ESCAPE R DROP
- 価格:66,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:クロモリ
- コンポーネント:シマノ・クラリス
- ブレーキ:リム式
- サイズ:430、465、500mm
- カラー:ブルートーン、ブラックトーン
ESCAPE R DISC
- 価格:62,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:アルミ
- コンポーネント:シマノ・アルタス
- ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ
- サイズ:430、465、500mm
- カラー:マットイエロー、シルバー、ブラックトーン
ESCAPE R3
- 価格:52,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:クロモリ
- コンポーネント:シマノ・アルタス
- ブレーキ:リム式
- サイズ:430、465、500mm
- カラー:マットエメラルド、ブルートーン、レッド、ホワイト、ブラックトーン
GRAVIER シリーズ
国内企画の新定番クロスバイク。27.5×45mm幅タイヤと専用設計の軽量アルミフレームが、想像を超える軽快な走りと安定性を両立している。アスファルトから砂利道などの荒れた路面まで、走るシーンも選ばずに幅広く対応。2020年モデルでは待望のディスクブレーキモデルも登場し、よりアクティブにサイクルライフを送りたい人にうってつけだ。こちらも新たにクッション性を高めたUNICLIPシステム搭載サドルを採用し、アクセサリーをスマートに装着可能だ。
GRAVIER DISC
- 価格:62,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:アルミ
- コンポーネント:シマノ・アルタス
- ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ
- サイズ:430、465、500、555mm
- カラー:グリーン、ネイビー
GRAVIER
- 価格:54,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:クロモリ
- コンポーネント:シマノ・アルタス
- ブレーキ:リム式
- サイズ:430、465、500、555mm
- カラー:ブラック、オレンジ、ブルー
SNAP シリーズ
カジュアルなストリートMTB。高剛性フレームと極太スリックタイヤが生み出す盤石の安定感とスポーツ性能に、21段変速、サイドスタンドやチェーンガード、樹脂製フラットペダルなどの快適装備が、日常使いでの利便性をプラスしている。キッズバイクを卒業したジュニアから、タフな走りを求めるアクティブなシニアまで、幅広く対応するサイズ展開も魅力。
SNAP
- 価格:49,000円
- フレーム:アルミ
- フォーク:80mmトラベル・サスペンションフォーク
- コンポーネント:シマノ・ターニー
- ブレーキ:リム式
- サイズ:320、360、430、480mm
- カラー:イエロー、グレープ、 ホワイト、ブラック
まとめ
GIANT最大の魅力は、その高いコストパフォーマンスにある。廉価だけど高い走行性能と長持ちする良質なバイク造りが定評を生んでいる。そして同クラスの他社モデルと比較しても、コンポーネントがワンランク上だったりする。それが実現できる理由のひとつととして、ハンドル、ステム、ホイール、タイヤなどのパーツを自社生産していることが挙げられる。まさに巨大メーカーのなせる技だ。またネット販売は禁止されており、ショップでの対面販売を重視することで、サイズ選び、組み付け、整備などが万全なのもメリットだろう。敷居の低いクロスバイクも「マシン」のひとつである。安心して購入して乗り続けたいならGIANTを無視することはできない。
All photos (C)GIANT
公式HP:GIANT