ストップ&ゴーが多くなる都市部を快適に走れるミニベロ。折り畳みなら自宅や職場での保管にも便利で、旅行にも連れていけます。今回は動画クリエイターのけんたさんがミニベロ・折り畳み自転車専門店のGREEN CYCLE STATIONを訪問、平田店長に最新ミニベロ『iruka』と王道ミニベロ『ブロンプトン』の特徴と違いについて詳しく紹介してもらいました。
目次
GREEN CYCLE STATIONとは
GREEN CYCLE STATIONは横浜中華街からすぐ近くにあるミニベロ・折り畳み自転車専門店。クラシカルな雰囲気を見せつつ近未来な雰囲気も見せられるような店内にはミニベロや折り畳み自転車がズラリ。男女を問わず入りやすい雰囲気のお店です。
GREEN CYCLE STATIONさんではたくさんのミニベロを取り扱っています。
今回はその中から折り畳み自転車のirukaとブロンプトンを比較していきましょう。
GREEN CYCLE STATIONのHPはこちら
最新ミニベロ『iruka』と王道ミニベロ『ブロンプトン』を比較!
『iruka』は2019年に販売が開始された最新のミニベロ。これに対し、BROMPTON(ブロンプトン)は「ミニベロと言えばブロンプトン」みたいな古くから歴史のあるブランドです。
折り畳んだ状態は?
幅はブロンプトンの方が狭く、高さはirukaの方が低いです。「めちゃくちゃちっちゃい!」とけんたさん。高さで言うとirukaは本当に低いですね。
展開してみましょう
ブロンプトンの組み立て方
- まずペダルを広げて、ハンドルを立ててかしめます。
- サドルをゆるめて引き上げます。
- ロックが外れるので、前輪を前に持ってきてしっかりとかしめます。
- 最後は持ち上げて後輪を回し、自立させたら完成です。
詳しくは動画(4:34)をご覧ください
irukaの組み立て方
- サドルを2段階上げます。
- ボタンを押してハンドルを上げ、高さを調節します。
- ボタンを押しながら前輪を引き出してロックします。
- 最後は持ち上げて後輪を回し、自立させたらペダルを広げて完成です。
詳しくは動画(5:02)をご覧ください
「速いですね」とけんたさん。組み立て方はどちらも本当に簡単です。
またどちらも自立するスタンドモード(後輪を入れたスタイル)があります。
デザイン
- ブロンプトンはクロモリフレーム
クラシカルなデザインで、メインフレームを折るシステムを採用したモデルです。 - irukaはアルミフレーム
見た目も近未来的で、スタイリッシュな街中に似合います。
雰囲気はともに対照的ながら、どちらもカッコよさがありますね。
特徴
- ブロンプトンは40年以上の歴史あるイギリスブランド
未だにハンドメイドで作っています。 - irukaは最新の日本のブランド
両方とも内装変速
ロードバイクで一般的な外装変速は、走りながら変速します。これに対し、内装変速のやり方は足を止めている時に変速するのがルール。信号待ちなど街中で便利な機能です。
- ブロンプトンは6段変速
ブロンプトンに採用されているのは、スターメーアーチャーというブランド。こちらは内装3段、外装2段、6段のモデルです。3×2=6というわけですね。
トップギアでペダルを1周回しで進む距離は約8m。普通の26インチのママチャリがギアなしだと4.7m~4.8mくらいですから、かなり進みます。 - irukaのコンセプトはアーバンバイク
こちらはシマノのSHIMANO Alfineと言うスポーツバイク向けの内装変速、8段の内装変速となっています。ギア数が8段あり、止まっているときでも動いてる時でも変速ができます。
ブレーキ
- irukaはディスクブレーキ
- ブロンプトンはキャリパーブレーキ
どちらも性能性としては申し分ないものの、ディスクの方が軽いタッチで確実に利きます。性能的にはディスクブレーキの方がよりよいので、急に雨に降られた時にも安心です。
ハンドル
- ブロンプトンはハンドルの種類が選べるが調整はできない
ブロンプトンには楽な姿勢で走れるベーシックなMタイプと、少し前傾の姿勢で乗るまっすぐハンドルの2種類があり、好みによって選べます。ただしモデルを決めると、ハンドルの高さは調整できません。 - irukaはハンドルの高さを変えられる
rukaはレバーをゆるめることでハンドルの高さを調整できます。
違いを一言でいうと
ブロンプトンもirukaも、レース競技じゃなく、楽な姿勢で日常乗れる自転車です。では比べてみたときにどう違うのか、平田店長に聞いてみました。
- ブロンプトンは年齢問わず、男女問わず
一般車、俗に言うママチャリしか乗ってなかった人も、安心して乗れる自転車です。 - より軽快に走れるiruka
ポジショニングが変えられたり、内装変速にAlfineが使われてたり、タイヤもスリックタイヤなので、より軽快に走ることができます。
自転車の転がし方
折り畳み自転車は輪行する際の転がしやすさについても気になるところです。
- ブロンプトンはオプションのバッグがあると便利
「荷台が付いたタイプと、荷台がないタイプがあるんですが、転がすのであれば荷台がある方がいい。」と平田店長。荷台にキャスターがついているので、折り畳んだ状態では4輪になって、ころころっと転がせます。
ただし、身長の高い方だとかがまなくてはいけないので、少し辛い…
そんなとき、オプションのバッグをつけると取っ手が高い位置に来てくれるので楽に転がせます。 - irukaはサドルを持ってコロコロ転がす
irukaは車輪が同軸上にふたつ並んでおり、キャスターもついているので、サドルを持ってそのまま転がせます。取り回しも楽ちんです。
荷物を運ぶときは?
オプションバッグが選べるブロンプトン
ブロンプトンはフロントにキャリアブロックを付ければ、差し込むだけで簡単にバッグを取り付けられます。専用バッグならハンドルを切ってもバッグは動かないので安定して走れます。
フロントバッグはメーカーオリジナルからサードパーティーまでたくさんの種類があり、自分の好きなデザインを選びやすくなっています。シンプルでおしゃれなバッグもあるので、自転車をおりたときにも安心です。
キャリア付きモデルが便利
ブロンプトンには荷台付き、荷台なしのモデルがあって、荷台つきはR、荷台なしはLがつきます。例えばM型ハンドルの6段で荷台付きならM6R。わかりやすいですね。
キャリアは荷物を積むのにも転がすのにも使えます。キャリアにはゴムがついているので、しっかりと荷物を止められます。
荷物の大きさで選べるiruka3つのパーツ
irukaには荷物を運ぶためのアクセサリが3つ用意されており、大きさによって選べます。
- iruCatch
ハンドステムに取り付ける着脱式バッグホルダー。荷物をハンドルにかけるより、影響が出にくいです。
使い方はオーナーさんによりさまざま。コンビニで買い物した袋や好きなバッグをひっかけることができます。 - iruCarry
着脱式吊り下げリアキャリア。大きなバッグなんかも運べます。 - iruCart
カート兼用コンパクトトレーラー。大きな荷物を積みたい時もワンタッチで取り付けられます。畳んだ状態でirukaを載せて引っ張ることもできます。
「このオプションパーツ見ると、いろんなバイクに取り付けられそうですよね。」とけんたさん。実は、これらのパーツは他のバイクにも取り付けることができます。
※キャッチに関しては、太さに関しての注意点があります。
動画では、実際の走行シーン(17:42)も見られます。
irukaとブロンプトン、違いをまとめると
iruka | ブロンプトン | |
折り畳んだ状態 | 幅が広く高さは低い | 幅は狭く高さがある |
デザイン | 近未来的なアルミフレーム | クラシカルなクロモリフレーム |
特徴 | 最新の日本のブランド | 40年以上の歴史あるイギリスブランド ハンドメイド |
内装変速 | SHIMANO Alfine 8段 | スターメーアーチャー 6段 |
ブレーキ | ディスクブレーキ | キャリパーブレーキ |
ハンドル | 高さ調整可能 | Mタイプとまっすぐタイプの2種類 調整はできない |
向いている人 | 近未来的デザインやより軽快な走りを求める方 | 年齢問わず、男女問わず |
転がし方 | サドルを持ってコロコロ転がす | オプションのバッグがあると便利 |
積載方法 | 大きさによりiruCatch、iruCarry、iruCart | オプションバッグ、キャリア |
で、結局どっちがいいの?
「どっちもいいですよね。」とけんたさん。「そうですよね。本当にお互いにものすごくしっかりして、走行性も折り畳みの仕方もサイズもすばらしいですので」と平田店長。
- のんびりゆったりならブロンプトン
例えばサイズのプライオリティが高い、のんびりゆったりをベースにって言う人はブロンプトンがすごくマッチします。 - スポーティーに近未来なデザインが好きならiruka
のんびりゆったりよりももうちょっとスポーティーに走りたい、デザインに魅力を感じるならirukaがおすすめです。
折り畳み自転車って深い
折り畳み自転車はただ折り畳めるだけの自転車ではありません。一つひとつのギミックが考え抜かれていて、奥深い世界です。「ミニベロって言うのはいろんなバリエーションがある中で、みなさんのさまざまなライフスタイルにマッチする自転車が必ずあると思います」と店長。GREEN CYCLE STATIONさんでは試乗もできます。興味を持った方は、お店に行く前にぜひ動画をチェックしてください!