グラベルロード MTB オフロード 遊び方

オフロードでもっと自転車を遊び倒す! グラベルバイク&MTBの楽しみ方

ロードバイクとは違った遊び方ができるグラベルバイクやMTB(マウンテンバイク)。砂利道も走破できるグラベルバイクなら、ロードバイクでは行けない場所へも分け入り進み、いつもと違う景色に出会えます。本格的なオフロード走行もこなすMTBなら、アグレッシブな走破性や爽快感で新しい自転車の魅力に気がつくでしょう。

今回は初心者に向けて、オフロード走行の魅力、ロードバイクやクロスバイクとの違い、服装や走行マナーといったガイドを含め、オフロードバイクの遊び方をたっぷり紹介します。

“スポーツバイク=オンロードで速く走る” だけじゃない!

オフロード おすすめ

スポーツ、フィットネス、旅、日常の移動手段など、さまざまな用途に使えるスポーツバイク。世界的に見ても、フィットネスへの関心の高まりに加え、新型コロナウイルス感染症予防の観点から “密になりにくい交通手段” として、スポーツバイクの人気が高まっています。

日本でスポーツバイクというと、ロードバイクやクロスバイクのように “オンロードを速く・気持ちよく” 走るイメージが強いですが、実は世界的に見るとトレンドはオフロード。オフロードカルチャーの本場であるアメリカを中心に、グラベルバイクやMTB(マウンテンバイク)はとても人気があります。

ではこのグラベルバイクとMTB、ロードバイクやクロスバイクと何が違うのでしょうか? 大きく3つのポイントをまとめてみます。

グラベルバイク/MTBなどオフロードバイクの特徴

① MTBはサスペンションがついている

サスペンション MTB

オフロードを走るMTBは、前輪を支えるフロントフォークにサスペンションがついていて、悪路でも衝撃を吸収しながら安定して走ることができるようになっています。前輪側だけにサスペンションがついているものを「ハードテール」といい、後輪側にもサスペンションがついているものを「フルサスペンション(フルサス)」と呼びます。

グラベルロードではサスペンション付きのモデルは少数派ですが、一部サスペンションを搭載するモデルも登場しています。

オフロードでも安心の専用コンポーネントを装備

変速や駆動系パーツからなるコンポーネントも、オフロード走行に特化した専用のものを採用しています。たとえばメリダの eONE.SIXTY 500 なら、フロント変速(チェーンリング側の変速)がシングル(1段)になっているほか、チェーンリングの歯の形状を工夫したり、リアディレイラー(後ろ側の変速機)にスタビライザーという機能を搭載したりして、オフロードでチェーンが脱落しにくくなる工夫が施されています。

スタビライザー機能
チェーン暴れを防止するスタビライザー機能は、レバー操作ひとつでON/OFFの切り替えができる。

太いタイヤなどオフロード走行に最適な装備を搭載

オフロードでも走りやすいように、太いタイヤが装着できるつくりになっています。だいたい太さは38mm以上、十分なエアボリュームでクッション性が高く、荒れた路面での安心感は抜群です。

オフロード走行に最適な太いタイヤ
メリダのグラベルロード「SILEX-100」。太めのブロックタイヤを筆頭に、同じスポーツバイクでありながら、ロードバイクやクロスバイクとは異なるパーツ構成になっている。

またサドルの高さを走行中に手元でコントロールできるドロッパーシートポストは、オフロードの必需品。登りではペダリングしやすい高さ、下りでは腰を後ろに引きやすい&足つきのしやすい低さにすることで、初心者でも安心してオフロードを楽しめます。

ドロッパーシートポスト MTB
手元のスイッチひとつでサドルの高さを変えられる

手軽にレンタルで試してみる? E-BIKEなら体力なくてもOK!

MTBやグラベルバイクは確かにカッコいいけれど、いきなり購入するのはちょっと……と二の足を踏んでいるそこのあなた! まずはレンタルで手軽に楽しんでみるという方法がオススメです。

レンタルバイクで常設コースを走るガイド付きのツアーなら、初心者でも安心してオフロード体験ができますよ。

E-BIKE
その土地を知りつくしたスタッフによるガイドツアーで、初心者も安心。 Image: MERIDA X BASE

たとえば関東圏からのアクセスがいいのは、静岡県伊豆の国市にあるMERIDA X BASE。スポーツバイクブランドのメリダが運営するサイクリング施設で、メリダの国内取り扱い全車種がレンタル可能(!)です。もちろんMTBやグラベルバイクもありますし、MTBやグラベルバイクの中でもコンポーネントやフレームのグレードが違うモデルが豊富に用意されています。

MERIDA X BASE
専門スタッフに、自分にピッタリの自転車を相談できるのも魅力。Image: MERIDA X BASE

さらには電動アシスト機能が付いたE-BIKEも! E-BIKEにはMTBタイプもあるので、体力や脚力に不安がある人でも気軽にオフロードライドを楽しめます。

E-BIKE
最新E-MTBもレンタルできる
E-BIKE

レンタルしたバイクは、MERIDA X BASEのオススメするルートなどで自由に乗ることも可能ですが、オフロード初心者ならガイドが同伴するオーダーメイドツアー、アカデミーライドツアーに申し込むのもオススメです。

このツアーは伊豆を知り尽くしたガイドが、参加者の要望に合わせてコースを設定してくれます。事前に予約が必要で、1日2組限定、1組あたり3人まで。レンタルバイクと昼食込みで1万5000円からという良心的な料金設定も魅力です。

遊び倒すってこういうこと! オフロードの楽しみ方【グラベルバイク/MTB】あなたはどっち?

楽しみ方① グラベルバイクで山中を自由に走りぬける

グラベルバイク

グラベルバイクは、外観やポジション(ハンドルやサドルの位置)もロードバイクに近く、オンロードとオフロードが入り交じったコースでも快適なスピードで走れる万能なスポーツバイクです。そのため「オールロードバイク」とも呼ばれています。

グラベルバイク

ロードバイクに比べると太めのブロックタイヤ(35mm~45mmくらい)を装着しているのが特徴で、ピュアロードでは走行が難しい砂利道などのオフロードでの乗り心地も抜群。 

ロードバイクでは走行が困難な砂利道・山道も進んでいける

またフロントフォークなどにダボ穴というねじ穴が設けられていて、バッグやラックといったアイテムを増設できるようになっています。ハンドルのドロップ部分(下ハン)が広がったグラベル向けのドロップハンドルを搭載し、オフロードでの安定感とロードバイクのようにさまざまなフォームで乗れる利便性を両立しています。

グラベルバイクのハンドル
幅広で安定感抜群のハンドル

グラベルアドベンチャー専用コンポーネンツ「GRX」搭載モデル
グラベルアドベンチャー専用コンポーネンツ「GRX」搭載モデルなら、悪路でも握りやすい専用シフトレバーや、MTBのようなスタビライザー機構も有する。

このグラベルバイクの特徴を生かせば、舗装路だけでなく、舗装されていない道も走れます。家を出発してしばらく舗装路を走ったら、森の中を進んで絶景ポイントを目指して走る―― そんな楽しみ方もできますね。

グラベルバイク
グラベルバイク

折りたたみのいすとコーヒー、ビスケットなどのお菓子を持って行けば、絶景ポイントや森の中でチェアリングやティータイムを楽しむこともできますよ!

グラベルバイク

もちろん、普段の移動手段としてもオススメ。河川敷の未舗装の道や田園地帯の農道も走ったりできるので、いつもの移動でも寄り道の幅が広がったり、ちょっとした探検気分が味わえるのも魅力です!

>> グラベルバイクでオフロードを自由に進む!【動画でチェック】

楽しみ方② MTBの爽快感&スリルを味わうトレイルライド

MTB

MTBはオフロード走行に特化したスポーツバイクです。グラベルバイクよりさらに太めのブロックタイヤが付いていて、フロントフォークにサスペンションも備わっているので、悪路での走破性はグラベルバイク以上に高くなっています。

後輪側にもサスペンションが付いた「フルサス」と呼ばれるモデルは、悪路での走破性がさらに高いので、ビギナーでも安心してオフロードライドを楽しめます。

フルサスE-MTB
前後にサスペンションがついたフルサスE-MTB

MTBを楽しむなら、本格的なトレイルライドに挑戦するのがオススメです。初心者はガイドツアーに参加するか、常設コースのスクールに参加して基本的な乗り方やライディングテクニックを身につけながら適切な難易度のコースを走るところから始めましょう。

下りのタイトターンが続く道を巧みなバイクさばきでクリアしていくのは、まるでジェットコースターのような爽快感! だんだんスキルアップすると、難易度の高い「短くて急な上り」や「木の根っこが露出していて滑りやすいコース」などもクリアできるようになり、走れる場所が増えるのも魅力。ライドを重ねたら、難易度の高いコースに挑戦するのもアリですね。

MTB
MTB
MTB

走り込むほどにバイクを乗りこなせるようになっていくので、自転車を意のままに操ってフィールドを走破するという自転車本来の魅力が味わえるのもMTBの醍醐味です。

MTB

>> 忍者ライダー参戦! アグレッシブなMTBの魅力を【動画でチェック】

 オフロード走行のQ&A

初めてのオフロード走行は楽しみばかりではなく、分からないことや不安もあるはず。そこで、オフロード走行の際に気をつけたいことをQ&A方式でまとめてみました。

  • Q1. 服装はどんなものを選べば良い?
    3つの注意ポイントをおさえたウェアをチョイス!
    • 肌の露出を避ける
      オフロードでの走行は、転倒のリスクが少なからずあります。転倒時に擦り傷などの負傷を軽減するため、夏でも長袖のウェアを着用するなど、肌の露出を極力減らしましょう。
    • ヘルメットは必須、アイウェア装着も
      転倒時に頭を守るため、ヘルメットは必ず着用しましょう。後頭部をしっかり覆うオフロード向けのモデルがベストです。また、目を砂ぼこりや路肩の木の枝から保護するためにも、アイウェアも装着しましょう。
    • フルフィンガータイプのグローブを着ける
      転倒時にとっさに地面に手をついてしまったときに擦り傷などの負傷を軽減するため、指先まで覆うフルフィンガータイプのグローブを着けましょう。
  • Q2. 必要な持ち物は?
    補給食やドリンクなどライド時に必要な一通りの持ち物は自分で用意する必要があります。また、ライド中のトラブルにも自分で対処するのが原則です。最低限下記のものを用意し、必要に応じて追加しましょう。
    • ドリンクや補給食
    • 雨具やジャケットなど
    • パンク修理キットや携帯工具
    • エイドキット(擦り傷に対応するための絆創膏や虫刺され時のポイズンリムーバーなど)
  • Q3. 走行マナーってあるの?
    オフロードならではの走行マナーがいくつかあります。
    • ①オフロードでも歩行者優先
      常設コースではまず歩行者と出会うようなシーンはありませんが、地元のトレイルなどを走っていてもし歩行者と出会った場合は、一度自転車を降りて歩行者に道を譲るのがマナーです。その際、お互いにあいさつして気持ちよくライドを楽しみましょう!
    • ②逆走はダメ! 絶対!
      常設コースでは指定されている方向に走りましょう。逆走は厳禁です。
    • ③路面に優しい走り方を
      ブレーキをかけるときにタイヤをロックさせてしまうと、タイヤで路面を削ってしまい、路面を荒らす原因になるのでやめましょう。また、雨が降っているときや雨上がり後の地面がドロドロのコンディションの場合は、走るだけでもコースにダメージを与えてしまうことがあるのでライドは自重しましょう。
      >> MTB走行のコツ「立ち漕ぎ」「ニュートラルポジション」「フルロックNG」を動画でチェック
  • Q4. コースまではどうやって行く?自走?クルマ?
    常設コースなどへ自分のバイクを持ち込む場合は、マイカーやレンタカーに車載して現地に直接行くのが一般的。公共交通機関を利用するなら輪行することも可能ですし、自宅から近ければ自走という手もあります。バイクやウェアのレンタルが利用できるなら、ロードバイクで現地に行って、オフロードライドを楽しんで、帰りもロードバイクでサイクリングしながら帰る……なんて楽しみ方もありかも?
  • Q5. 右も左もわからない、初めてのライドで気をつけることは?
    オフロードを楽しく走るには、オフロードでの基本的なバイクの乗り方を学んである程度マスターすることが必須です。いきなりコースにチャレンジしても思うように走れず、場合によっては転倒してケガをすることもありえるからです。
    初めてのライドでは、走行前に初心者向けのレクチャーが行われるスクール付き・ガイド付きのイベントに参加することをオススメします。また、最初から難易度の高いコースに挑戦するのではなく、初心者向けのコースからだんだん難しいコースにステップアップしていくことも重要です。

フィールドを守ろう!
MTBで走るフィールドはユーザー自身で守って行かなければなりません。里山のトレイルで清掃や啓発活動をしているショップや「〇〇MTB友の会」のような団体が日本各地に存在します。先輩ライダーたちからマナーやスキルを学ぶこともできるので、関心がある方は地元のショップや団体にコンタクトしてみてください。

もっとオフロードを知る! 関連リンクまとめ

オフロード走行の魅力を知るきっかけになったでしょうか。グラベルバイク・MTB、それぞれの魅力がつまった動画もあわせてチェックしてみてください。

関連記事リンク

>> グラベルアドベンチャー用コンポーネンツ「シマノGRX」とは

>>「グラベルロード=自転車通勤ベストバイク」説!

提供:シマノセールス株式会社

記事監修:北澤 肯

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

WRITTEN BY浅野真則

自転車専門誌・WEBメディアで活動する自転車ライター。レース志向のガチ勢で、インプレやトレーニング系の記事だけでなく、カメラを担いで自ら被写体になりながら走り、原稿も書く“自作自演”の実走取材も得意。乗りたいバイクが青くないと新品でもわざわざ青く塗り直すほどの青好きで、もみあげの長い風貌から“青ゴルゴ”と呼ばれている。

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