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意外な落とし穴! ロードバイクで「やってはいけない」NG項目5つ

意外な落とし穴!ロードバイクで「やってはいけない」NG項目5つ

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ヘルメットの装着やブレーキのかけ方、左側走行など、基本的なルールとは少し違う、ロードバイクの“意外な落とし穴” を知っていますか?

安全に乗るために気をつけたいちょっとしたコツ・やってはいけないNG項目を、プロに教えてもらいました。

ロードバイクに乗り始めた人はもちろん、ベテランローディーのみなさんも意外な発見があるかも!?

プロに聞く“ロードバイク5つのNG項目”

今回レクチャーしていただくのは、ロードバイクの知識に定評のある「スポーツバイクファクトリースズキ北浦和」店主の鈴木さん。

 

鈴木 卓史 さん

埼玉県内の北浦和・草加に店舗を置く「スポーツバイクファクトリー」を運営。地域密着型プロサイクリングチーム「さいたまディレーブ」の監督も務め、最近ではyoutube動画「スズパワーチャンネル」も始めるなど多方面で活躍中。

 

 

さっそく聞いていきましょう!

やってはいけない① 水や補給食を持たずに出発

お目当てのコンビニが駐車場になっていたときの絶望感(写真はイメージ)

ではさっそく一つめのNG事項、「水や補給食を持たないで出発」からいきましょうか。

おお、やっぱりダメなんですね。

一番の心配はやはりハンガーノック*です。

夢中で自転車に乗っていると、水や補給食の存在を忘れちゃうことがありますからね。ハッと補給のことを思い出したときにはもうハンガーノック直前、だと大変です。

すぐに取り出せる補給食があればなんとかなりますが、何も持っていないとそこから動けなくなってしまうことも。

*) ハンガーノック:極度の低血糖状態に陥り身体が動かなくなる状態

コンビニを探そうにも動けない……

あともう一つ、自転車で気持ちよく走れる場所って自販機や商店が少ないエリアが多い気がしませんか?

あぁー、確かに! ヒルクライムは山だし、走りやすい海沿いや田舎道も、街中のように商店ばかりじゃないですよね。

あらかじめ水分と補給食を準備をしておくことは、万が一を考えても大切です。

いつものあのコンビニがあるからと油断していると、閉店していたり、駐車場に変わっていたなんてこともあります。

たっぷり汗をかく自転車では、こまめな水分補給も必須です。

>> ハンガーノックになるとどうなる? おいしい補給食は? 

 補給食の記事をチェック

やってはいけない② ライトを点滅でつける

これは「点滅」

二つめのNG事項は、「ライトを点滅だけで使用」です。

あー!「点」ですね、ピカピカついたり消えたりする。

そう! ご存じない方が意外と多いんですけど、夜間走行におけるライトは「点灯」です。明かりがずっと点いた状態でないとダメなんです。

これは道路交通法で定められていて、さらに「10メートル先を照らせる照度」というのが基本ルール*です。

*) 各自治体の定めによる

なるほどなー、バッテリーを考えてあえて点滅にしている人もいそう。というか、なんでダメなのに点滅モードがあるんだろう……

サブライト(補助灯)として使う場合や、最近推奨されているデイライトでの使用ですね。

あとは向きにも要注意。知らずしらずに上向きになっているケースがありますが、今のライトって昔にくらべてすごく明るくなっているので、反対車線から見ると結構まぶしいんですよね。目くらましになっちゃう。

真正面ではなく少し下に向けて、10メートル先までの範囲を照らすイメージで装着すると良いですよ。

やってはいけない③ 道路の端に寄りすぎる

ビギナーあるある「クルマ怖い……なるべく端に、端に」

次のNG項目は、ビギナーさんによくある「道路の端に寄りすぎた走行」です。

クルマのことを考えるとつい端に端にと思っちゃいますが、端に寄ればいいってもんじゃないんですね。

もちろん気持ちはわかるのですが、実は路肩の端にいくほど危険が多いところもあるんですよ。落ち葉や砂利、ガラスなど、端にたまっていますから。

基本的に走る位置は「車道の左端*」です。

*) 車道外側線の内側(アスファルト舗装部分)を走りましょう

路肩では端にいくほど落ち葉や小石が目立つ

走行位置の基本は「車道の左端」

やってはいけない④ 右側に倒れる

右側に倒れると何がまずい?

これはもう、そうなってしまったら仕方がないんですけど、「右側に倒れる」が4つめのNGの項目ですね。

ああ…これはね……、右側に倒れちゃうと「ああっ」て思いますよね。

そう。なぜ右側がダメなのかというと、自転車って右側に重要部品が集中しているんですよね。

変速を司るディレイラーに、クランク、スプロケット、チェーン……う~ん、守りたい!

何より右側に倒れるとクルマがいますからね。倒れちゃダメなんですけど、万が一のときに右より左のほうが安全な場合が多いです。

僕らは納車の際に「停車時はまず左足をつくよう意識してください」ってアドバイスさせてもらっています。クセがついてしまえば、万が一転倒してしまったときでも左側に倒れやすくなりますから。

普段から左足での足つきを心がけるとよい

やってはいけない⑤ コーナーでスピードを落とさない

街中でのコーナリング、減速のタイミングは?

最後のNG項目は少しハイレベルな話になってしまいますが、「コーナーでスピードを落とさない」ですね。

ああ~、それですね、具体的にどういうところがダメなんですか?

シンプルに危険なんですね、コーナーを曲がりきれずに事故の可能性が出てきます。

減速しないまま曲がろうとすると想定以上に大きくふくらんでしまう

コーナーの手前できちんと減速してから曲がるのが基本です。

曲がり角ですから、曲がった先には予想もできない危険がひそんでいるかもしれない。出会い頭に衝突の可能性だってある。

危険回避の意味でも「減速してから曲がる」が基本だと覚えておいてもらいたいですね。

自分のコントロールできるスピードでコーナーに入っていきましょう、ということですね!

「やってはいけない」いくつ知っていましたか?

「やってはいけない5選」、ビギナーのみなさんは意外と知らなかったこともあったのではないでしょうか。

明日は「イキりサイクリスト認定されないためのご法度4カ条」を公開予定です。ルールやマナーを知って、スマートな自転車乗りを目指しましょう。

>> 「イキりサイクリスト」とは一体?! こちらから。

>> 記事では紹介しきれなかったポイントも。動画で鈴木店長の解説を聞く

監修:内海 潤(NPO法人 自転車活用推進研究会 事務局長)

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