アスリートのためのソーシャルネットワークサービスを提供するSTRAVA,Inc.(本社:カリフォルニア州 サンフランシスコ)は、Strava上に投稿された過去1年間*1の国内のランおよびサイクルのアクティビティの記録から、優れた記録を残したアスリートを表彰する、「STRAVA JAPAN AWARD 2021」を発表した。
2021年は、2020年に引き続き、COVID-19パンデミックの影響により困難な状況が繰り返され、継続した。その一方で、アスリートは動くことを諦めず、コロナ禍で起こったスポーツ人気は止まることはなかった*2。Stravaは、このような環境の中、コミュニティのモチベーションとなるアクティビティを残したStravaアスリートに敬意を表し、「STRAVA JAPAN AWARD 2021」を表彰した。
「STRAVA JAPAN AWARD 2021」では、ランとサイクルのアクティビティの距離、時間、獲得標高の総合的な記録から、この1年で一際輝かしい記録を残した男女のアスリートそれぞれ1名(合計4名)、またコミュニティに多大なインスピレーションを与えた男女のアスリートそれぞれ1名(合計2名)にアワードを授与する。
*1 対象は2020年10月1日〜2021年9月30日のアクティビティのログ。
*2 詳細については、Year in Sport 2021のリリースを参照。
Stravaとは?
Stravaは180人の従業員を抱え、大半がサンフランシスコ、その他はコロラド州デンバー、ニューハンプシャー州ハノーバー、イギリスのブリストルに拠点を構えている。
主ビジネスは、アスリートのための先進的なサブスクリプションサービスの提供。Stravaのモバイルアプリとウェブサイトは、コネクテッドフィットネスの中心となるプラットフォームとして、195カ国以上から9,200万人以上のアスリートが集まるソーシャル・ネットワークサイトであり、日本国内の利用者も2018年の国内ローンチから2.5倍以上増加している。住んでいる場所、好きなスポーツ、使用しているデバイスに関わらず、すべてのアスリートはStravaで繋がることができる。
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Strava Summitに加入して、トレーニングからパフォーマンス分析まで、アクティビティに役立つ追加機能を楽しむことができる。詳細については、www.strava.com/summitを参照していただきたい。
目次
STRAVA JAPAN AWARD 2021 全6部門 受賞者
距離や獲得標高などのデータをもとに表彰。また、コミュニティにインスピレーションを与えた2名が特別賞として表彰された。
Runner of the Year
- MEN:The Mountain Goat(登りの称号) 岩澤 たかしさん
距離:7,007km 獲得標高:403,982m 時間:1,104時間 - WOMEN:The Out-Laster(移動距離の称号) 細川 由美さん
距離:7,695km 獲得標高:119,258m 時間:797時間
Cyclist of the Year
- MEN:The Devotee(アクティブ時間の称号) 渡辺 徹さん
距離:47,564km 時間:1,871時間 - WOMEN:The Adventurer(オールマイティの称号) 遠藤 杏奈さん
距離:24,582km 獲得標高:271,152m 時間:1,034時間
Special Awards
- MEN:The Big Deal(アクティビティ・オブ・ザ・イヤー) 小椋 裕介さん
最も多くのKudos獲得 ※1回のアクティビティでKudos2,913 - WOMEN:The Motivator(コミュニティ賞) 上田 優衣さん
モチベーションが人生のターニングポイントを生んだアスリート
参考情報:1回の平均アクティビティ距離・移動時間(日本)
ラン
- 平均距離 6.8km
- 平均時間:40分41秒
- 男性 7.0km 40分53秒
- 女性 6.1km 40分54秒
ライド
- 平均距離 21.3km
- 平均時間:55分49秒
- 男性 21.7km 56分06秒
- 女性 19.5km 59分03秒
AWARD 2021 受賞者コメント
RUN – The Mountain Goat:岩澤 たかしさん
男性ランナー:獲得標高1位、移動距離3位
標高260mの小さな山を毎日走り続けた
広島駅から歩いて10分程度の場所にある牛田山を走っています。1周7km程度、おじいちゃん、おばあちゃんが散歩で上がるくらいの標高260mの小さな山です。そこを上ったりり降りたりして1日で累積1000mちょっと、今年は毎日走っていました。牛田山で走っていると、散歩をしている人やランナーなど、行けば誰かに合うことができ、Stravaのログを見て走りに来たという人も何人かいました。牛田山を14周すると100kmになるのですが、Stravaに「オールナイトウシ100」というグループチャレンジもあり、それに参加しました。夏に29時間かけて走った際には、夜一人だと心細いだろうと、みんな夜に来てくれました。このアクティビティが、今までの最長距離になりました。ヘルニアを患って歩けなくなった過去があるからこそ、走れる喜びが他の人より強いんだと思います。
獲得標高で日本トップを誇った岩澤さん。来年も「日々の積み重ねを頑張る」とのことだった。
RUN – The Out-Laster:細川 由美さん
女性ランナー:移動距離1位、移動時間1位
人生の中で最も走った1年
人生の中で最も走り、走れることの喜びを感じた一年でした。今年の目標は公認サブ3の達成でしたが、コロナ禍で大会はことごとく中止となり、その度にモチベーションは下がりました。一方で、大会があると、調整のため走る距離を短くすることもありますが、大会がないので、走りたい放題。正直、コロナ禍でなければこんなにたくさん距離を踏むことはなかったです。家族の応援があったので頑張ることもできました。週末に走りに出たら中々戻って来ない私に文句も言わずに見守ってくれています。
今年はひろしま恐羅漢トレイルの82キロに挑戦し、途中でウォッチの電池が切れたものの怪我なく無事に完走、優勝できた事は本当に嬉しく、一年を通し一番記憶に残っています。また、非公認ではありますが、今年サブ3を達成したことも嬉しかったです。
Stravaでは、仲間のデータを見て日々刺激を受けています。どういう練習をしているのか、コースの中のセグメント、フルマラソンのペースなどを見ています。そういうものを参考にしながら、来年こそは公認サブ3を達成したいです。
距離・時間の女性トップとなった細川さん。新型コロナウイルスの影響で、エントリーした公認のフルマラソンが中止となってしまいモチベーションが下がったが、トレイルなど基礎になるアクティビティを増やすことができたそう。
RIDE – The Devotee:渡辺 徹さん
男性サイクリスト:移動距離1位、屋外移動時間1位
コンスタントに1日100kmのライドを続けて2年
一昨年の9月末から、休むことなく毎日Stravaにログ上げています。10〜20kmという日もありますが、コンスタントに1日100kmの通勤ライドを続けています。寒い日や雨の日など自転車に乗りたくない日もありますが、2年以上続けていて、どこまで続けられるか、まだ頑張ってみたいです。以前は運動をしていませんでしが、2014年から自転車に乗りはじめ、体重も94kgから今は70kg前後。今は一食でお米2合は食べるので、自転車をやめたらまた太りそうです(笑)。
Stravaのチャレンジ、特にディスタンスチャレンジは励みになっています。通勤ライドは特にモチベーションなどありませんが、アクティビティに対して他のアスリートからの反応があるので、Stravaがなかったらやってなかったです。
コンスタントに1日100kmのライドを続けているという渡辺さん。さらに驚きなのは、Local legends達成のために同じコースを走り続けているということ。来年は、「富士ヒルに出て、前回のタイムを上回れるようにしたい」とのことであった。
RIDE – The Adventurer:遠藤 杏奈さん
女性サイクリスト:移動距離1位、移動時間1位、獲得標高3位
1,487kmの太平洋岸自転車道を走破
長距離ライドのモチベーションは美味しいものを食べて、いい景色を見て、観光をすることです。1分1秒を削ろうとは思ってないのですが、遠くの場所に行きたいと思ったら、それなりに速く走らなきゃいけない。早く行って、観光に時間を使って早く帰ってきたいという感じで、頑張っています。また、今年は、自転車の引き出しが増えた1年でした。チームに入ってチームの人にすすめられてレースもちょっと出たりして、人とトレーニングっぽいライドをしてみたり、今までやろうと思わなかったこともやり始めました。和歌山県の加太港から、千葉県の銚子までの太平洋岸自転車道(1,487km)が整備され、ナショナルサイクリングルートに指定されたルートを、土砂降りの日も3日あったものの、5日かけて走破したことが一番記憶に残っています。
弱虫ペダルをきっかけにサイクリングを始めたという遠藤さん。来年の抱負として、「再来年にフランスで開催されるPBPに出るために、ブルベで4つのカテゴリを走破したい」と話していた。
Run – The Big Deal:小椋 裕介さん
Strava史上、最も早いフルマラソンの記録
最も多くのKudosを獲得したアクティビティ
琵琶湖で行われたレース(最も多くのKudosを獲得したアクティビティ)は、自己ベストを更新し2時間6分台で走れた嬉しさ2割と、自分を超える記録で走るランナーがいて悔しさ8割でした。昨年の東京でのマラソンで2時間7分の記録を出していますが、マラソン界では「セカンドベストこそ自己ベスト」と言われており、コンスタントにいい記録を出さないと、強い選手とはいえません。来年は世界陸上が行われる年です。日本代表になることが目標なので、東京のマラソンで確実に2位に入りたいです。
Stravaには好きな機能がいっぱいありますが、セグメントが好きです。みんな結構いろいろなところにセグメント作っていて、短くて面白い特殊なセグメントが、どこを走っても必ずあります。トップが身内だったりすると、「ここダッシュするか!」となります。FKTのレースなどやってるのを覗いてみたりしていますが、短い距離は意外と、陸上競技出身の市民ランナーといい勝負です。
自己ベストを更新、さらにはStravaの記録までも塗り替えた小椋さん。来年の抱負は「2022オレゴン世界陸上にマラソン日本代表として出場すること」。さらには、「2023年にはパリオリンピック国内予選のMGC大会に参加するためのタイムや順位を突破したい」とのことだった。今後の活躍に期待したい。
Ride – The Motivator:上田 優衣さん
Stravaを活用して目標を達成
コロナ禍でロードバイクに出会い結婚、人生のターニングポイント
コロナ禍でロードバイクに出会い結婚、人生のターニングポイント
昨年の夏ずっと通っていたジムがコロナの影響で休館になり、運動できなくなってしまったことがきっかけでロードバイクに乗るようになりました。
ロードバイクを購入して5日目に「都民の森」(東京都檜原村にあるセグメント)まで120kmを走り、「こんなに遠くに行けるんだ」と感動。足をつかないと登れなかったので、「できないことがあるって楽しい」とも思う一方、登れなかったことが悔しくて2日後に再チャレンジしに行きました。思い入れのあるアクティビティはこの「都民の森」のタイムトライアル(TT)です。Stravaの活用を始め、昨年9月30日の1回目の計測では1時間23分、自分には1時間切りができるとは思ってもいませんでした。その後、今年の3月から5月にかけて6週連続で「都民の森」TTを実施。毎回、頂上で倒れこむほど追い込み、タイムは15〜30秒ずつ縮まるものの残り50秒の壁が高かったです。一人での限界を感じていたとき、ある方が一緒に走ってくれて、念願の1時間切りを5月5日に達成できました。
実は、ロードバイクをきっかけに出会って、そのとき一緒に走ってくれた方が今の旦那さんです。去年、Stravaとロードバイクに出会ってなければ今の自分はいませんし、”Stravaで追い込む楽しさを知ったおかげで結婚した!”と(笑)と本気でそう思っています。
コロナ禍で出会ったロードバイクをきっかけに結婚したという上田さん。「妊娠4ヶ月でロードバイクに乗れていないので、マタニティスポーツとしてZwiftなどを行いたい、高齢出産の当事者として何かできたら」と前向きだった。
LINK:STRAVA