シマノGRX×12速×Di2、キタ!最新グラベルコンポーネントの3つの進化ポイントをチェック!

シマノのアドベンチャー専用コンポーネント『GRX』に、12速の電動コンポーネントDi2が登場しました。すでにメカニカル変速で12速化を果たしているGRXですが、12速×Di2の組み合わせを切望していたファンも多いのではないでしょうか。

3つの注目ポイントにフォーカスをあて、最新のグラベルコンポーネントの進化をチェック!

グラベルコンポーネントGRXに2×12スピードの電動変速 Di2が追加

シマノGRXのラインナップへ、新たに2×12スピードのDi2仕様の“RX825”シリーズが登場しました。

シマノが培ってきた電動変速の技術と、ライディング・レース・アドベンチャーに最適化された歯数構成でグラベルライドをサポートします。

快適性とバイクコントロールのために洗練されたデュアルコントロールレバー、SHIMANO SHADOW RD+搭載のリアディレーラー、正確なシフティングを実現するフロントディレーラーがDi2仕様のラインアップとして追加される形です。

最新のSHIMANO GRX ”RX825” シリーズを、3つの注目ポイントから詳しく紹介していきましょう。

3つの注目ポイント

①Di2でカスタマイズ性の高いコックピットに

12スピードのデュラエース、アルテグラ、シマノ105 Di2と同様に、新しいGRX Di2はフロントとリアのディレーラーに長時間安定した電力を供給する内蔵バッテリーと直接接続。従来のDi2仕様で必要だったジャンクションは不要です。

バッテリーもフレームに内蔵されるため、グラベルライダーが遭遇する様々な路面や気候の変化にも安心して使えます。

Di2 ワイヤレスコックピット

グラベルライドに求められる、ライドに集中できるコックピット。デュアルコントロールレバーには、リブ状のテクスチャーを備えたブラケットフードと滑り止め加工を施したブレーキレバーを採用。路面の振動が激しいライドでも安全性を提供します。

前モデルGRX RX815 Di2のデュアルコントロールレバーと同様に、ブラケット先端の内側に3つめのDi2ボタンを配置。安全なブラケットポジションから操作することができます。

変速スイッチとしてはもちろん、サイクルコンピューターの画面スクロールなど対応アクセサリーの操作の割当も可能。自分好みにカスタマイズできちゃいます。

さらにオプションで、サテライトスイッチの設置も可能。ハンドルのフラット部、下ハンドル、エアロバー、いずれのポジションであっても、ライダーが体勢を変えることなく操作することを可能にします。ライディングに全集中!

GRX Di2デュアルコントロールレバーの3つめのボタンと同様に、サテライトスイッチには、変速、互換性のあるライトやサイクルコンピューターの操作、ワークアウト中のラップボタンとしての機能を割り当てることが可能です。

フレアハンドルに最適化

デュアルコントロールレバーは、グラベルライドに最適化されたボディ形状を採用し、フレアハンドルバーとのシームレスな統合を実現。

丸みを帯びた形状により、ハンドルバーとブラケット間で手の移動がスムーズ、かつ、手のひらの位置にフラットなスペースが生まれることで、手のひらへの圧迫感を軽減します。

ST-RX825 油圧ディスクブレーキ デュアルコントロールレバー

  • ワイヤレスDi2接続
  • 2×12スピード デュアルコントロールレバー
  • グラベルライドに特化したレバーとブラケット形状
  • フレアしたドロップハンドルに最適化
  • 滑り止め加工が施されたブレーキレバー
  • E-TUBE PROJECT Cyclistアプリでカスタマイズ可能な    3つのボタン
  • ボタン電池使用(2xCR1632) 交換時期3.5~4年
  • 重量:415g/ペア

②2×12スピードのギアコンビネーション

GRX825シリーズは、Di2シフトレバー、サテライトスイッチ、フロントディレーラー、リアディレーラーを既存のRX820クランクセット、カセット、ブレーキと組み合わせることで、ライダーはDi2変速のパフォーマンスと2×12スピードのグラベルライドに最適な歯数構成を体感できます。

メカニカル変速のRX820シリーズと同様に、ライダーは48/31Tのクランクを選択が可能。同様に、カセットは11-34Tまたは11-36Tのいずれかを選ぶことで、使えるギア比が多く、さまざまなフィールドでも快適なケイデンスでのペダリングが可能です。

GRX RX825 Di2 対応ギアコンビネーション:

  • 48/31T RX820 クランク
  • 11-34T R9200 , R8100 , R7100 カセット
  • 11-36T HG710 カセット

上記の組み合わせはいずれも、シマノの最新カーボン製グラベルホイールWH-RX880が使用可能です。

25mmのリム内幅とハイエンドモデルに搭載される”DIRECT ENGAGEMENT”のフリーハブを備えたRX880ホイールは、どんなに遠く、険しい道のりでも、目的地までライダーをサポートし続けます。

③グラベルシーンに最適化された前後ディレーラー

RX825リアディレーラーには、SHIMANO SHADOW RD+テクノロジーが搭載されています。SHIMANO SHADOW RD+はスタビライザーのオン/オフスイッチを備えており、ライド時にオンにすることで、ドライブトレインに張力がかかり、荒れた路面でもチェーンのバタつきを抑え、より静かな乗り心地とより正確なシフトが可能です。

リアディレーラーはワイヤレス通信機能を持ち、シフトレバー、互換性のあるサイクルコンピューター、およびE-TUBE PROJECT Cyclistとの接続を行います。

また、システムの充電ポートとファンクションボタンも搭載。ディレーラーのバッテリー残量の確認や、Bluetooth経由でのペアリング、調整モードへの切り替え等もリアディレーラーで操作可能です。

RD-RX825 リアディレーラー

  • SHIMANO SHADOWRD+ チェーンスタビライザー
  • ワイヤレス通信に対応。充電ポート付き
  • 12スピード
  • 11-34Tと11-36Tのカセットスプロケットに対応
  • 重量:310g

これまでのGRXシリーズと同様に、RX825シリーズでは、ロード用FDに対し+2.5mmチェーンラインを採用しタイヤクリアランスを確保。より幅広いタイヤの使用や高い泥抜け性能を発揮します。

FD-RX825フロントディレーラー

  • チェーンライン+2.5mm(ロード用FD比)
  • ワイドタイヤに対応するクリアランス
  • 2×12-スピード
  • 重量:142g

E-TUBE PROJECT でのカスタマイズ と新機能 “FRONT SHIFT NEXT”

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリでは、マルチシフト(多段変速)の設定や、シフトボタンへの機能設定、シンクロナイズドシフトやセミシンクロナイズドシフトのカスタマイズ等、様々なモードの設定を行うことができます。

“FRONT SHIFT NEXT”はこれまで2つのボタンで操作をしていたフロント変速を、1つのボタンで実行できる12スピードのDi2製品に搭載された新機能です。E-TUBE PROJECT CyclistアプリとDi2のファームウェアを最新版にアップデートすることで、E-TUBE PROJECT Cyclistアプリから設定が可能です。

この新しいファームウェアは、GRX RX825だけでなく、シマノのロード12スピードDi2シリーズとも互換性があります。

新機能“FRONT SHIFT NEXT”によって、シンプルで直感的なシフト操作が可能になり、レース中に、より迅速な意思決定が可能です。

“FRONT SHIFT NEXT”は、フロント変速の操作を容易にするだけでなく、カスタマイズ性が広がることにもつながります。

たとえば、これまでフロント変速に使用していたスイッチの一つを、ペアリングされたサイクルコンピューターの操作、互換性のあるライトのオン/オフ、または「ラップ」ボタンを押すといったアクセサリーの操作に設定することで、レバーから手を離すことなく安全な操作が可能となります。

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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