元手がなくても憧れのロードバイクが手に入る! 自転車ローンのかしこい使い方

「憧れのロードバイクに乗ってみたい」「もっといいバイクに乗りたい!」初心者からベテランライダーまで、さまざまな理由でロードバイク購入を考えている人は多いはず。

ただ、購入の際に高いハードルになってくるのがその価格の高さ。2024年3月現在、円安に加えて、原材料の価格の高騰などで、ロードバイクの価格も数年前に比べてかなり高くなっています。

本格的なロードバイクが欲しいなら、やはり少しでも良いものが欲しい。しかし良いものは高い……。そんなときに利用したいのが「自転車ローン」です。

自転車ローンってそもそも何?

自転車ローンとは「バイク(パーツも含む)の購入にのみ適用されるサービス」です。ロードバイクやクロスバイクの購入時にその代金を分割で支払うことができるほか、電動アシストタイプの子乗せ自転車にも利用できたり、さらにはホイールなどのパーツにも使用できるものがあるなど、さまざまな種類のものがあります。

ローンといえば、クレジットカードや消費者金融などにもキャッシングやローンサービスがありますが、それに比べると、用途が限定されているため審査も簡単、金利もかなり抑えられているのが特長です。

クレジットカードのキャッシングの場合、金利に上限が設けられており、借入額が10万円未満の場合は20%まで、10万円から100万円未満の場合は18%まで、銀行のカードローンは大体10万円以上100万円未満で年14.5%となっています。

※2024年1月現在:クレジットカード、銀行などによって金利は異なります。

一方、ロードバイクローンの金利は色々とありますが、大体1%~8%くらい。2ケタ金利のキャッシングと比べるとかなりお得といえるでしょう。

自転車ローンを選ぶポイントは?

さまざまな種類があるので、選ぶのが難しいところはありますが「金利を優先」「特典を優先」など選び方のポイントはあります。

金利とは借入した金額(バイクを購入した金額)に対して、どれくらいの割合で利息が発生するのかを示したものです。たとえば、50万円のバイクを借りた際の金利が1%の場合、返済するときは元金の50万円に加えて1%にあたる5000円をプラスして支払うことになります。高額なバイクになればなるほど、金利がいくらかは大きなポイントになりますね。

あとは特典(独自性)も大きなポイント。自転車ブランドのローンだとメンテナンス費用が無料になったり、借入金額の上限が高額だったり、修理費用にも使えたりなど、各ローンで独自の特典を設けています。

自転車ローンを組むメリットとデメリット

ローンを組むことで「資金がなくても欲しいバイクがすぐに手に入る」「月々の支払いを少なくできる」というメリットがある半面、以下のデメリットもあります。

  • 金利分が購入代金に上乗せされる
  • 返済期間が長くなると支払総額が増える
  • 借り過ぎることで返済に支障が出る

結局のところ「お金を借りている」ということなので、きちんと計画的に返済する必要があります。

自転車乗りの強い味方、ロードバイクローン6選

ここからは自転車乗りにおすすめできるロードバイクローンについて、銀行が運営しているもの、自転車ショップが運営しているもの、それぞれを紹介していきます。

【銀行系】国内で初めて立ち上げられたスルガ銀行の自転車ローン

他社に先駆けて立ち上げられ、自転車乗りに広く知られているのがスルガ銀行のロードバイクローンです。最高800万円を限度としているほか、ロードバイク本体以外のホイールやパーツ購入などのロードバイクにかかる費用全般で利用できるのが大きな特長です。また支払い回数も多く、最大120回まで支払い回数を設定することができます。「1回当たりの支払い額をとにかく抑えたい」というライダーにはかなりありがたいポイント。

支払い回数等によって異なりますが、金利についてもかなりお得になっています。スルガ銀行のロードバイクローンでは2.5〜7.5%の設定なので、クレジットカードローンに比べるとその差は明らかです。

限度額800万円
年利2.5~7.5%
支払い回数6回以上120回以内
特長フレームセットにも使用OK。さらにホイールなど、グレードアップパーツにも使用できる。

LINK: スルガ銀行

【銀行系】修理費用にも使える幅広さをもつイオン銀行の自転車ローン

自転車のことならほぼ何にでも使えるのがイオン銀行の自転車ローンです。ロードバイクの購入はもちろん、その修理費用にも利用できるのが大きな特長といえるでしょう。いわゆるママチャリ的な電動アシスト自転車にも使用できます。年利は3.8~8.8%とクレジットカードローンよりも低めのほか、借入れ期間が最大8年あるので高額バイクの購入時でも毎月の返済額を抑えることができます。

またこの自転車ローンの審査に落ちた場合には、フリーローンの審査も自動でおこなってくれます。ちょっと金利は上がりますが、用途自由であり、ロードバイクの購入にも使えます。

限度額700万円
年利3.8%~8.8%
支払い回数96回以内
特長借入期間は1年~8年。ロードバイクの修理にも使用可能。

LINK: イオン銀行

そのほかの【銀行系】ローン

上記2つのほかにも「筑波銀行」「栃木信用金庫」にも自転車ローンがあります。

筑波銀行の「つくばロードバイクローン」は、ロードバイクやクロスバイクをはじめ、周辺グッズの購入費や修理費に充てられます。しかし「自宅または勤務先が筑波銀行の営業区域内にあること」が利用の条件。具体的な営業区域は茨城県全域と栃木県、千葉県埼玉県、東京都の一部です。

LINK: 筑波銀行

一方、栃木信用金庫の「とちしんライドローン」は、自転車の購入、パーツやオプションの購入費、修理費にも利用できます。これも栃木県の一部と、群馬県館林市、邑楽郡、板倉町に勤務または居住している人が利用の対象です。

LINK: 栃木信用金庫

【ショップ系】低金利がポイント!全国展開の「Y’s Road」で使える

全国展開する大手バイクショップ「Y’s Road(ワイズロード)」にもローンがあります。大きな特長は支払い回数に関わらず(最大36回)、金利が1%とお得なところ。ワイズロードで3万円以上を購入した場合に限りますが、完成車の購入時はもちろん、ホイールなどのパーツにも使用できるので、大体のものに使えるといっていいでしょう。例えば50万円のロードバイクをローンで購入しても、金利手数料は5000円。一括払いで購入するメリットが感じられないほどですね。店頭での審査時間が短く、すぐに結果がわかるのも嬉しいポイントです。

ただし、ワイズロードに取り扱いがない商品に関しては対象とならないため、一部の限定モデルやプロモデルは融資対象外になる可能性があります。

限度額
年利1%(固定金利)
支払い回数3回以上36回以内
特長お店で取り扱っている商品かつ、3万円以上で利用ができる。

LINK: ワイズロードスペシャルローン

【ショップ系】直営店限定! 無金利で使えるTREKのバイクローン

アメリカの総合バイクブランド、TREK(トレック)についてはご存じだと思いますが、このブランドにも自転車ローンがあります。先に紹介したワイズロードと似たところがあり、このローンはトレック直営店限定で購入した製品にのみ適応されます。

大きなポイントは365日いつでも無金利であること。現金払いやクレジットカードの一括払いと同じく、追加料金が一切かからない点は大きなメリットです。しかし支払い回数が最大12回とほかと比べて少ないため、資金に関しての余裕が求められます。

限度額
年利0%
支払い回数12回以内
特長無金利に加えて、30日間の保証や直営店のメンテナンスサービスが受けられる。

お店指定のローンじゃなくてもいいもの? お店指定のローンを組むほうが得なの?

お店が指定するものが得かどうかは、あとで後悔しないように金利や特典など自分にあったものをよく考えて利用するのがベスト。この記事の一部分をすくい上げて判断するようなことはせず、自分のサイクルライフをしっかり見つめてローンを利用することをおすすめします。

自転車ローンのご利用は計画的に!

自転車ローンの選び方から、各自転車ローンを紹介してきました。ローンを組むということは「お金を借りて自転車を購入する」ということではありますが、必要以上に警戒することなく、自分の資金や金利などを考えて計画的に利用すれば、高額なバイクもすぐに手に入れることができますよ! 

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BY今 雄飛(こんゆうひ)

ミラソル デポルテ代表。スポーツブランドのPR業務を行うかたわら、自転車、トライアスロン、近ごろはスマートウォッチのライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン

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