予算別に紹介! 自転車と合わせて購入するもの
店頭に並ぶスポーツバイクには、ペダルもベルもついていないものが多く、自転車本体を購入してもそのままでは乗ることができない場合があります。では、必要なものを揃えるにはどれくらの予算が必要なのか。
今回は、ロードバイクなどのスポーツバイク購入時に合わせて購入するものを予算別に紹介します。
目次
1.5万円|必要最低限のアイテム
15,000円。これがスポーツバイクに乗るために本体とは別にかかる最低限の値段です。初めての1台であれば、まずはここで紹介するアイテムを購入し、必要に応じて追加・グレードアップしていけば良いでしょう。
紹介するアイテムは全部で6点。
- ペダル(フラット)
- フロントライト
- リアライト
- ヘルメット
- ベル
- 鍵
合計 ¥14,925 (税込) ※2019/7時点
もし、完成車にペダルと反射板が付属していれば、1万円程度まで予算を減らすことができます。
ペダル
スポーツバイクの完成車には、ペダルが付いていないことがほとんど。当然、乗るためには必須となります。ペダルには大きく分けてフラットペダルとビンディングペダルの2種類がありますが、ここではフラットペダルを紹介します。ビンディングペダルには、2万円を超える高価なものまであります。そうです、ペダルだけでママチャリが買えちゃうのです。
フロントライト
続いて、前方のライト。こちらはついていないと公道を走ることができません。
乗ってはいけない自転車
内閣府令で定める基準に適合するブレーキを備えていないために、交通の危険を生じる恐れのあるものや夜間において、前照灯がつかず、また、後部反射器材又は尾灯が備え付けられてないものです。
ー 警視庁のHPより引用
ライトに必要な明るさは走り方によって変わってきます。人気(ひとけ)の少ない田舎道を夜中に走行する可能性があるなら、かなり明るめのライトが必要となります。今回は、「昼間の利用がほとんどで、夜間でも街灯のある場所を走る」というケースを想定して選びました。
元自転車屋が解説|ロードバイクのライトの選び方とおすすめ8つ
リアライト
後方を照らすライト。完成車によっては、反射板がついているものもあります。反射板があれば道路交通法としては問題ありませんが、夜に走行する可能性があるなら、より明るくてよく目立つリアライトを使用しましょう。車を運転したことのある方ならわかると思いますが、リアライトがあれば、自転車の発見がより早まり、余裕をもって自転車を避けることができます。
ベル
こちらも、必須のアイテムとなります。スポーツバイクにベルをつけると少しかっこ悪くなりそうですが、ご安心を。キャットアイのベルは、フロントライトと合わせれば、かなりスマートにベルを装着することが可能です。
ヘルメット
どれだけ自分が安全に気をつけていたとしても、事故に巻き込まれる可能性はあります。また、スピードが出やすいスポーツバイク。操作ミスで落車することだってあり得ます。もしもの時に頭はしっかりと守りたい。そのためには、日頃からヘルメットを装着するようにしましょう。
鍵
観賞用として部屋に飾っておくなら、ここのコストは削れます。が、そうでない方がほとんどでしょう。安くはないスポーツバイク。防犯のための鍵は必須なアイテムと言えます。予算が許すなら、複数個、もしくは頑丈なものを選択したいですが、ここでは必要最小限の鍵を紹介します。
※動画内で紹介されている商品は、記事と異なる商品もあります。
3万円|選択肢の幅が広がる
¥30,000。初めてスポーツバイクを買う方にもっともおすすめしたい価格帯です。アイテム数も増えますし、各アイテムの性能・デザイン性も向上します。ここでは、1.5万円で紹介したアイテムに加え、ポンプとスマートフォンホルダーを紹介します。各アイテムもグレードアップしてます。
紹介するアイテムは全部で7点。
- ペダル(フラット)
- フロントライト, リアライト
- ヘルメット
- ベル
- 鍵
- ポンプ
- スマートフォンホルダー
¥30,434 ※2019/7時点
ペダル(フラット)
アルミ製で軽量。カラバリも豊富なため、自分の自転車にあった色を選ぶことができます。
フロントライト, リアライト
最大で、フロント400ルーメン、リア75ルーメン。夜でも安心して走行できる明るさです。明るさと価格のバランスがよく、今回取材に協力していただいたY’sRoadでも人気のアイテムだそう。充電も簡単で、キャップを外してUSBプラグにアクセス可能。ケーブル不要で充電できます。
ヘルメット
通気性・フィット感に優れたモデル。採用されているクールマックス®︎は水分を外へ排出し、空気が外部から入り込んで、冷却・乾燥させる効果があり、体表温度を下げ、優れた水分調節機能を発揮します。
ベル
ベル=かっこ悪い、の方程式を否定するベル。今までのベルの形を一新したアイテムです。デザインだけでなく、ベルとしての実用性も追求。アルミニウムを叩く透き通った音が美しく、最高の音質と音量を計算して設計されているのだとか。
鍵
こちらの商品は、長さが120cmもあるため、固定物に巻きつけて自転車をロックすることができます。いわゆる”地球ロック”ですね。15000円の予算の時のものからかなりグレードアップしています。
ポンプ
空気圧は、乗りごこちや、耐パンク性能に大きく影響します。ママチャリと違って空気圧を高くキープする必要のあるスポーツバイクには、ポンプは必須アイテムと言えるでしょう。
スマートフォンホルダー
予算が許すのであれば、ライドの記録を残すためにサイクルコンピュータが欲しいところ。だが、それが難しいようであれば、スマホのアプリで凌ぐのも悪くはないと考えます。
こちらのスマートフォンホルダーは4~6インチに対応しているため、ほとんどのスマホで使うことができます。
※動画内で紹介されている商品は、記事と異なる商品もあります。
6万円|あると便利なアイテムも
60,000円あれば、贅沢に商品を選ぶことができます。サイクルコンピュータやボトルケージといった、あると便利なアイテムまで揃えてしまいましょう。
紹介するアイテムは全部で9点。
- ペダル
- フロントライト&リアライト
- ヘルメット
- ベル
- 鍵
- ポンプ
- サイクルコンピュータ
- ボトルケージ
- スタンド
¥59,946(税込) ※2019/7時点
ペダル
フラットペダルであれば、かなり選択肢は広くなります。もし今後のステップアップも考慮に入れるなら、ビンディングペダルに挑戦してみるのもよいかもしれません。ここで紹介するのは、片面SPD / 片面フラットのペダルです。
フロントライト&リアライト
紹介するのは、Y’sRoadでも売れ行き商品である、キャットアイのライトキット。フロント最大400ルーメン、リア最大25ルーメンを誇り、スペック表によると、フロントライトは最大で60時間バッテリーがもつとのこと。
ヘルメット
オージーケーカブトのスタンダードモデルともいえる、VITT(ヴィット)。日本人の頭部形状に合う快適な被り心地はもちろん、空力性能も兼ね備えた、シールド付モデルです。
ベル
30,000円でも紹介した、knog.(ノグ) OI。ベルの完成形だと思います。
鍵
腰に巻き付けられる、ちょっと面白い鍵。ウェアラブルなため、移動中にスポークに絡まったりする心配がなく、安全で快適に持ち運ぶことができます。
ポンプ
木製ハンドルとスチールチューブを使用したスタイリッシュなフロアポンプ。 見た目だけでなくポンプヘッドの扱いやすさも一級品。ヘッド取り外し時のエア漏れの心配なく初心者でも簡単に空気が入れられます。
サイクルコンピュータ
6万円の予算があるなら、買っておきたいアイテム。まずは、エントリーモデルでよいでしょう。エントリーモデルといっても、速度・時間・距離に加え、消費カロリーといった、サイクルコンピュータ初心者なら満足のいったデータを取得することができます。
ちなみに、GPSやナビゲーション搭載のハイエンドモデルには6万を超えるものもあります。
ボトルケージ
飲み物をカバンから取り出して飲むのは、相当なストレスです。ボトルケージを取り付ければその悩みは解決です。高価なものではないため、本体の購入時に合わせて買っておくとよいでしょう。こちらの商品は、ダイヤルを回すことで開口部を調節できるので、様々なボトルに対応できます。
スタンド
部屋の中に保管したい、メンテナンスをしたい、といった時にあれば便利なスタンド。完成車にはスタンドがついていないものがほとんどのため、スタンドは別に購入することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は1.5万円、3万円、6万円と値段別にスポーツバイクと合わせて購入するものをご紹介しました。初めての1台であれば、自転車本体の他に3万円前後かかると考えておくと良いでしょう。
もし、ロングライドをしたいと思っている方は、紹介したものに加えて、修理セットやそれらを入れるバッグ、さらには輪行袋が必要になります。また、日々のメンテナンスを自分でやろうと思っている方には、ケミカル類(パーツクリーナーなど)や工具を揃えなければなりません。
サイクルイベントやレースに出たいな、という方はサイクルウェアやビンディングシューズも揃えた方が良いでしょう。
そう考えるとなかなかのお値段がかかってしまいますが、一度に揃える必要はありません。欲しい!と思ってから購入すれば良いのです。自転車のアイテムが徐々に多くなっていくのは、機材スポーツの一面も持つ自転車の醍醐味でもあるのですから。
取材協力:Y’sRoad 川崎
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/