目次
ロードバイクの特徴
ロードバイクは舗装路用の自転車の中でトップクラスのスピードが出せる自転車です。前傾姿勢が取れるドロップハンドルや700×25cのタイヤサイズに代表される細めのタイヤを基本仕様としています。
登りや長距離に強いギア
ギア変速の数は20段前後を搭載しており、よりスピードが出せるギアを中心に配置されています。車体は軽量に出来ており、スピードだけでなく登り坂や長距離の走行も他の自転車より長けています。
軽量
ロードバイクのフレームの素材は、「アルミ」「カーボン」「スチール」が使用されていることが多いです。重さは軽いもので6kg台〜10kg前後。ママチャリは20kg近くなので、それと比べるとはるかに軽量です。
ロードバイクの中級グレード以上であるカーボンフレームは、カーボン繊維に樹脂を配合し成型させたフレームで非常に軽いのが特徴。この素材を使うことで、スチールやアルミなどの金属製のフレームよりも大幅に軽量化することができるのです。
またアルミ素材を使ったフレームも多く存在します。アルミはカーボンよりもコストがかからないので、価格帯がお手軽なエントリーモデルに多く使用される素材です。近年はアルミでもカーボンに負けないほど軽量なモデルもあります。
価格
ロードバイクの価格は10万円前後からスタートし、プロのロードレース選手が使用しているハイエンドのロードバイクは100万円以上するものも珍しくありません。
10万前後のロードバイクはエントリー用に位置づけられるため、アルミフレームのモデルが多くなっています。コンポーネントと呼ばれるギアやチェーン、ブレーキなどのパーツもコストを考えた価格を抑えたモデルが使用されています。
カーボンフレームを採用したフレームは、20万前後から登場しコンポーネントもグレードアップされる傾向があります。100万円以上するモデルは最高級のカーボンとコンポーネント(ギアやブレーキなど操作に関するパーツ)が組み合わされたモデルとなるわけです。
クロスバイクの特徴
クロスバイクは適度な前傾姿勢を取り、握りやすいストレート(一直線)のハンドルが特徴です。
ハンドル幅も広めに取られていて高速域でも安定した走行ができます。タイヤサイズは700×28c以上のタイヤを基本仕様で、これはロードバイクやシティサイクル(ママチャリ)よりも太めのサイズです。
スピードや軽さはロードバイクに適いませんが、ロードバイクよりもタイヤが太くなることでクッション性が増し乗り心地の良さを実感できます。
ギア比はロードバイクと似ている
ギア変速の数はロードバイク同様20段前後を搭載しているモデルが一般的で、これは例えば50km以上の長距離を乗る機会があったとしても対応できるくらいの性能です。
クロスバイクには様々なスタイルが存在し、ロードバイクのようなスピードや軽さを追求したモデルや、MTBのような太めのタイヤで安定感を持たせたモデルなど、色々なモデルがあります。
価格
クロスバイクはロードバイクと比較すると、5万円台〜と、やや安めの価格帯から品揃えがあり、金額レンジが広い傾向があります。
このように、クロスバイクにするかロードバイクにするかは、どんな道を走るのか、どのくらいの距離を走るのか、どんな目的で走るのか、予算はどのくらいあるかなど、色々な条件でおすすめが変わってきます。
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目的別「ロードバイク」「クロスバイク」どっちがいい?
ここに目的別で条件を整理してみましたので、もしどちらにするか迷っているのなら、ぜひ一度チェックしてみてください。
街中を探索したり、景色の良い川沿いを走ったりしたい
あちらこちら移動するなら、クロスバイクがおすすめ。舗装道にも、土手のサイクリングロードにも対応できます。街中は段差が多いので、パンクしにくいクロスバイクが向いています。
また、街中でショッピングやカフェに立ち寄る場合、高価で盗まれやすいロードバイクは盗難の心配が出てきます。
事前にルートを決めないで、とにかく乗って自由に走りたい
舗装以外の道も走れるクロスバイクがおすすめです。道をスマホで調べたり、信号で止まったり、歩行者や他の自転車に配慮しながら走ることになるため、スピードが長所のロードバイクよりも、乗り心地が良いクロスバイクの方が良いでしょう。
気に入ったルートがあり、舗装路をひたすら一心に走りたい
ロードバイクにぴったりな走り方です。走ることだけに集中して、一気に駆け抜ける爽快感はロードバイクならではです。
運動がわりに自転車で走りたい、と思っている人
近所に大きな公園があるので、サイクリングロードを一時間以上走ろうと思っている
長時間走っても疲労感の少ないロードバイクがおすすめです。他の自転車が多い、スピードを出して走るには少し危ない、という場合はクロスバイクでも良いでしょう。
健康のためには自転車がいいかなと思っている
まずは慣れるためにクロスバイクからはじめてみてはどうでしょうか。ロードバイクの出番は、「もっと走りたい、もっとスピードが欲しい」と思うようになってからでも遅くはありません。
会社まで自転車で通勤したいと思っている人
通勤距離が10キロ以下
ロードバイクにするかクロスバイクにするか、迷うようならクロスバイクにしましょう。クロスバイクなら、中距離も街中も、多用途に使いまわしがききます。
通勤距離が15キロ以上
道の状態にもよりますが、疲れの少ないドロップハンドルのロードバイクがおすすめです。交通量が多い道の場合は、クロスバイクの方が良いかもしれません。クロスバイクでもブルホーンバーといった握るポジションを変えられるハンドルに変えると疲れにくくなります。
舗装が途切れる
舗装も未舗装もいけるクロスバイクをどうぞ。
車がわりに自転車を買おうかな、と思っている人
車でドライブするかわりに、自転車でツーリングなら? 100km以上のロングライドもチャレンジしたい!
スピード感を楽しめる ロードバイクをどうぞ。長距離の走行はロードバイクが向いています。
レースやサイクルイベントに参加したいと考えている人
春から夏にかけて各地でレースやイベントに参加したい
ロードバイクをどうぞ。ロードバイクはもともと競技用に作られた自転車のため、順位やタイムを競うレースやイベントにピッタリの自転車です。
春から秋の自転車シーズンは各地でイベントが開催されているので、自転車仲間と一緒に定期的参加するのも楽しいです。
ロードバイクとクロスバイク、値段の差は何の差?
ロードバイクとクロスバイクで一番価格差が出るのは、フレームとコンポーネント(パーツ)です。
フレームが軽くなれば疲れにくいので長時間乗るのが楽になり、その分価格が高くなります。
コンポーネントというのは、変速ギアやホイールなどの自転車の駆動部分に当たる部品の総称を指します。コンポーネントを舗装用の物にするか未舗装用の物にするか、なども性能や用途に大きく関わってきます。
どの程度の性能の物が欲しいのか、またどのような用途で使うかで、その人に合わせてカスタマイズはどんどん出来るので、予算と自分の希望の間で釣り合いの良い地点を探しましょう。
また、相談する相手はいるか、手入れはどうするかなども、クロスバイクにするか、ロードバイクにするか決める時の大きなポイントになります。
最後に
この記事を読んで、ロードバイクとクロスバイクの違いが分かりましたか?ロードバイクとクロスバイク、どちらを買おうか迷っている方の参考になれば幸いです。なお、ロードバイクとクロスバイクを比較検討した結果、クロスバイクを購入しようと思った方は「2022年最新|クロスバイクおすすめ20選!オフロード系や女性向けモデルも」を、ロードバイクが気になった方は「2021年ロードバイク最新モデル| 値段別おすすめ13選」をぜひチェックしてみてください。素敵な自転車生活がおくれると良いですね。