【2017最新モデル】価格別に紹介する初心者におすすめのロードバイク18選

初めてロードバイクを選ぶ方にとって、ブランド、パーツの仕様、カラー、サイズなど様々な要素があり大いに悩んでしまうと思います。ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界中の自転車メーカーの中から、一つに絞るのは至難の業と言っても過言ではありませんよね。

そこで今回は、FRAME編集部が価格、性能、人気を加味した上で、エントリーユーザー向けのおすすめロードバイクを集めてみました。

10万円未満、10万円~15万円、16万円~20万円、21万円~25万円未満、4つのカテゴリーに分けてご紹介します。

10万円~15万円になるとアルミフレームを中心に多くのブランドとモデルが登場し選択肢が増してきます。さらに16万円~20万円台はコルナゴをはじめ、憧れのブランドに手が届くようになり、高級感も出てきますね。そして、21万円~25万円になるとカーボンフレームも当たり前で、レースをはじめ本格的にロードバイクに打ち込めるミドルグレードとなるのです。

是非購入の参考にして頂ければと思います。

ロードバイクを手軽に挑戦したい人へ – 10万円未満のロードバイク

10万円未満のロードバイクは、クロスバイクより快適に、速く走れる自転車と捉えていただくと良いかもしれません。レースや長距離ライドのような使い方よりは、通勤・通学、休日のちょっとした遠出など街乗りをメインにした使い方におすすめの価格帯です。

allez-e5

SPECIALIZED – Allez E5
参考価格:税抜84,000円

まず最初にご紹介するのは、スペシャライズドのアレーE5です。軽量アルミフレームを使用するこちらは、メインコンポーネント(ギア、チェーン等の総称)にシマノ・クラリスを採用。シマノ・クラリスはクロスバイクにもよく用いられるコンポーネントで、本格的なロードバイク向けではなく、気軽に快適にロードバイクを楽しむためのコンポーネントです。

変速数は前2段の後ろ8段の合計16段変速となります。

スペシャライズド公式HP

TREK-1.1

TREK-1.1
参考価格:税抜93,000円

全米ナンバーワンのスポーツバイクメーカーとの呼び声も高いTREKのエントリーロードバイクが1.1です。空気抵抗を抑えるために工夫されたエアロ形状のフレームです。この形状は上位モデルにも採用されています。

メインコンポーネントはシマノ・クラリス。単色にTREKのブランドロゴはシンプルで誰もが抱くオーソドックスなロードバイクのイメージではないでしょうか。

TREK公式HP

GIANT – CONTEND 1

GIANT – CONTEND 1
参考価格:税抜95,000円

こちらは世界最大の自転車メーカー、GIANTのコンテンド1です。GIANTのロードバイクを代表するTCRシリーズと、エンデュランスロードDEFY(ディファイ)シリーズを融合させたエントリーアルミロードバイクです。

比較的ゆるめの前傾ポジションながら、硬いアルミフレームのおかげで力強いペダリングも可能。ビギナーの上達をサポートする素直なハンドリングもGIANTならではでしょう。

メインコンポーネントはシマノ・ソラを採用。前述のクラリスよりもワンランク上のグレードになり、変速数も増え、2×9段のトータル18段変速です。

GIANT公式HP

RALEIGH-CRA

RALEIGH-CRA
参考価格:税抜98,000円

10万円未満の最後おすすめの1台は、クラシックなイメージのイギリスブランド、ラレーCRAです。フレームが細身に見えるのは、アルミではなくクロモリという素材を使用しているためです。クロモリとはクロムモリブテン鋼というスチール合金の一種です。重量と振動吸収力のバランスが良い素材の為、昔から自転車に利用されてきました。

カーボンやアルミフレームが多い中、クロモリフレームを見るとクラシックなイメージを持たれる方が多いのはそのためです。メインコンポーネントはシマノ・ソラを採用しています。

ラレー公式HP

多くの選択肢が広がるラインナップ – 10万円~15万円のロードバイク

10万円未満と違い、フレーム素材やコンポーネントのグレードが上がることで、レースやロングライドも視野に入れることができ、多くの選択肢が広がる価格帯です。アルミフレームが多数を占めますが、中には上位グレードに匹敵する性能を持ったフレームもあります。

cannondale –CAAD OPTIMO SORA

cannondale –CAAD OPTIMO SORA
参考価格:税抜115,000円

高性能なアルミフレームを開発し、メジャーブランドに上り詰めたキャノンデール。その原動力となったのが超軽量フレームのCAADシリーズでした。

CAAD OPTIMO SORA はシリーズ中で一番のエントリーグレードですが、硬いフレームとは裏腹に振動吸収性も兼ね備えるなど、アルミ上位グレードであるCAAD12に肉薄する性能を持っています。メインコンポーネントはシマノ・ソラ。10万円前半の超人気モデルです。

キャノンデール公式HP

GIOS – AIRONE

GIOS – AIRONE
参考価格:税抜128,000円
※画像はイタリアンカラーで参考価格:税抜138,000円

ここで初めてイタリアンブランドの登場です。「ジオスブルー」の愛称で親しまれているGIOSからクラシカルなクロモリフレームのアイローネです。

コンポーネントは、シマノ・ソラのワングレード上であるシマノ・ティアグラ仕様。シマノ・ティアグラとはカーボンフレームにも採用されるコンポーネントで、操作性もシマノの上位グレードとほとんど変わりません。前2段、後ろ10段のトータル20段変速とより本格的なギアシステムとなります。

GIOS公式HP

SCOTT-SPEEDSTER 21 JAPAN LIMITED

SCOTT-SPEEDSTER 21 JAPAN LIMITED
参考価格:税抜135,000円

スイスを本拠地に置き、スキー用品も扱っているスコット。SPEEDSTERシリーズはNASAのテクノロジーを利用し、低スピードでも空気抵抗を抑えるフレームを実現しました。空気力学を意識した次世代アルミロードバイクと言えます。

メインコンポーネントはシマノ・ティアグラを採用し、カラーは日本限定のマットブラックです。

SCOTT公式HP

BIANCHI-VIA NIRONE 7 PRO
参考価格:税抜137,000円

自転車ブランドとしては1885年創業と、非常に長い歴史を持つビアンキ。チェレステというオリジナルカラーで人気を博しています。小柄な女性でも乗れる44というサイズから、180㎝オーバーの方が乗れる57まで、幅広いサイズ展開が特徴です。こちらもメインコンポーネントはシマノ・ティアグラ仕様です。

Bianchi公式HP

SPECIALIZED-Allez DSW SL Sprint Comp
参考価格:税抜150,000円

2回目の登場のアレーシリーズ。今回はシリーズ最上位モデルであるアレーDSW SL スプリントコンプです。モデル名が少々長いですが、先述のアレーE5と違う点は、自社の風洞実験施設において研究の結果、開発されたアルミフレームです。シートポストも空気抵抗を意識したエアロ形状となり、平坦の加速性はもちろんの事、登りもこなせる万能型アルミフレームです。

コンポーネントはシマノ・105を採用。シマノ・105はリアの変速数も上位グレードと同じ11段となり、ブレーキの制動力も大きく向上しているため、レースやイベントに本格的に参加していくのならば是非おすすめしたいコンポーネントです。ショップスタッフにも本格的にロードバイクをやるなら105をおすすめされると思います。

スペシャライズド公式HP

カーボンフレームや憧れのメーカーも見えてくる-16万円~20万円のおすすめロードバイク

ツールドフランスなど有名レースに参戦している憧れのブランドも出てくる価格帯。後半はいよいよカーボンフレームのラインナップも登場してきます。ロードバイクのテクノロジーの凄さを体験できるラインナップです。

RIDLEY-FENIX A
参考価格:税抜168,000円

自転車が国技の1つとされているベルギーの中でも、確固たる地位を築いているリドレーのアルミモデルです。FENIXはリドレーのラインナップの中で一番のエントリーモデルの位置づけですが、選品づくりには妥協がありません。

石畳の多いヨーロッパにおいて、快適に走れるアルミフレームを実現しています。具体的に、パワーがかかるポイントや、路面からの衝撃がくる場所のアルミパイプの厚みや太さを変えることで、剛性(硬さ)が必要なところと、しなり(衝撃吸収)が必要なところを生み出しています。

前述のアレーDSW SL スプリントコンプと違う点は、衝撃吸収性が高いことで、様々な路面状況にも安定した走りができるという事です。コンポーネントはシマノ・ティアグラを採用。個人的にはシマノ・105を採用してほしかったモデルです。

RIDLEY公式HP

CINELLI-EXPERIENCE 105
参考価格:税抜170,000円

前回の東京オリンピックでも活躍した名車スーパーコルサを擁する歴史あるブランド、チネリ。チネリと言えば高級車しかないというイメージがありますが、実はアルミフレームで手が届きやすいモデルもあるのです。それがイクスピリエンス105です。

その名の通り、シマノ・105を採用し、チネリの親会社で、これまた自転車のフレームメーカーであるコロンバス社が手掛けたアルミフレームです。完成車重量も軽く、登りや長距離とオールラウンドに楽しめます。独特なペインティングも昨今のチネリの特徴です。憧れのメーカーと言われるチネリがこの価格とはやはり魅力的です。

CINELLI公式HP

COLNAGO-CX-ZERO Alu

COLNAGO-CX-ZERO Alu
参考価格:税抜185,000円

こちらも憧れのブランドであるコルナゴ。イタリア人、エルネスト・コルナゴ氏が興したブランドです。もともとロードレーサーだった氏がフレームビルダーとなり現在に至ります。その間、レースシーンで数々の勝利を収め、伝説的なフレームを数多く世に送り出しています。

以前は、イタリア製の高級モデルのみ展開でしたが、ここ10年ほどでアジアを生産拠点とした、比較的手に入れやすいモデルも出てきました。CX-ZERO Alu もそのひとつです。カーボンモデルのCX-ZEROのディティールを踏襲し、振動吸収性も高いアルミフレームです。

女性や小柄の方にも扱いやすいサイズも用意され、幅広い人にコルナゴを体験してもらえるモデルです。メインコンポーネントはシマノ・105でレースやロングライドにも対応できる本格的仕様です。

COLNAGO公式HP

CR1 30-SCOTT
参考価格:税抜189,000円

スコットのカーボンシリーズで、エントリーグレードに入るCR1シリーズです。以前はスコットのフラッグシップになっていた事もあります。フレーム内部にショックダンピングシステム(SDS)という機構を作ることで、カーボンフレームの硬さはそのままに、地面からの振動を最小限に抑える効果があります。

CR1 30はカーボンフレームのテクノロジーを優先したため、メインコンポーネントはシマノ・ソラで価格のバランスを図っていますが、20万円以内でカーボンフレームが手に入るとはコストパフォーマンスの高さを感じずにはいられません。

SCOTT公式HP

GIANT-DEFY ADVANCED 3
参考価格:税抜195,000円

エンデュランスロードバイクというのはご存知ですか?様々な路面状況に対応できる振動吸収性の高いフレームに加え、ディクスブレーキを搭載し安定した制動力を持つロードバイクです。

そのエンデュランスロードバイクのエントリークラスと言えるのが、DEFY(ディファイ)ADVANCED 3です。オートバイにも使用される制動力の高い油圧式ブレーキを採用し、メインコンポーネントはシマノ・ティアグラ。700×25Cという通常よりもワンサイズ太いタイヤにすることで、クッション性と直進安定性も確保しています。

これだけの機能があるバイクが20万円以内とは、さすが世界一の自転車メーカー、GIANTですね。

GIANT公式HP

本格的にロードバイクに打ち込めるミドルグレード – 21万円~25万円のおすすめロードバイク

ここからはカーボンフレームが主役となり、本格的にロードバイクに打ち込めるミドルグレードの域に入ります。その他キャノンデールのCAAD12 をはじめ、各メーカーのアルミフレーム最上位モデルも登場してきます。

コンポーネントもシマノ・105以上となり、シマノ・アルテグラを採用するモデルもあるなど高性能なロードバイクが続々と現れます。

TARMAC SL4 SPORT-SPECIALIZED

TARMAC SL4 SPORT-SPECIALIZED
参考価格:税抜216,000円

TREKとともに昨今のレースシーンを引っ張っているスペシャライズドのカーボンシリーズ。その中でもTARMAC(ターマック)シリーズは軽量を重視し、登りで高いパフォーマンスを得られるロードバイクとして有名です。TARMAC SL4 SPORT はついこの間までトップグレードだったフレーム、SL4を採用しこの価格を実現しています。

コンポーネントはシマノ・105とティアグラのミックスで2×11段の合計22段変速。今後のカスタマイズも視野に入れた仕様です。

スペシャライズド公式HP

CANNONDALE-CAAD12 DISC 105
参考価格:税抜230,000円

キャノンデールの現時点で最高峰のアルミ技術を駆使したCAAD12シリーズ。CAAD12 DISC 105はその軽量性もさることながら、ディスクブレーキを搭載し制動力の向上も図ったモデルです。ホイールには従来のリムブレーキにある銀色のブレーキサイドが存在しないため、自由度の高いリム形状やデザインが可能になります。

メインコンポーネントはシマノ・105。カラーがブラック基調の落ち着いた中に、ブルーの差し色が入る非常にシックな1台です。

キャノンデール公式HP

GIANT-TCR ADVANCED 1 KOM

GIANT-TCR ADVANCED 1 KOM
参考価格:税抜240,000円

GIANTのロードバイクを長年支えてきたTCRシリーズ。GAINTのカーボンテクノロジーが進化すると同時にTCRもモデルチェンジを繰り返してきました。TCR ADVANCED 1 KOMはスプロケットをワイド化することで、より軽いギアの使用が可能。KOMとは「KING OF MOUNTAIN」の略で、登りやヒルクライムで効果を期待できるバイクです。

コンポーネントはシマノ・アルテグラという105のワンランク上のコンポーネントを採用。アルテグラはプロレーサーが使用しても問題がないほど高い性能を誇るコンポーネントです。

GIANT公式HP

BASSO-VENTA

BASSO-VENTA
参考価格:税抜248,000円

最後にイタリアンブランドのBASSO(バッソ)より1台ご紹介します。シマノ・105をメインコンポーネントに据えたVENTA(ヴェンタ)です。※画像のコンポーネント、ホイールとは異なります。

登りも、平坦も、ロングライドもこなせるオールラウンドフレームです。BASSOと大きく描かれたダウンチューブ部分は空気抵抗を抑えるためにV字断面にデザインされ、特にロングライドでの体力温存に貢献します。

蛍光色を用いたカラーリングは他社にあまり見られないので新鮮ですね。

BASSO公式HP

まとめ

以上、エントリーモデルを中心に18台ご紹介しました。どれも魅力的なロードバイクでしたが、まず手軽に始めたいなら10万円未満からスタートしても良いと思います。

冒頭の繰り返しになりますが、10万円~15万円になるとアルミフレームを中心に多くのブランドとモデルが登場し選択肢が増してきます。さらに16万円~20万円台はコルナゴをはじめ、憧れのブランドに手が届くようになり、高級感も出てきますね。そして、21万円~25万円になるとカーボンフレームも当たり前で、レースをはじめ本格的にロードバイクに打ち込めるミドルグレードとなるのです。

ロードバイクは走ることを楽しむアイテムですが、私は新しいロードバイクを選ぶのも楽しい時間だと思うのです。今回ご紹介した中で、お気に入りの1台が見つかればよいですね。

ロードバイクの選び方についてこちらをご覧ください。

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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