初心者必見!ロードバイクを100%楽しむための基礎知識

こんにちは、自転車メカニックの石橋です。

本格的な自転車シーズン到来の秋。各メーカーの新しいモデルが発表され、毎週のようにレースやイベントが各地で開催されています。さらに秋は新規購入のユーザーが多い時期でもあります。憧れのロードバイクを手に入れた方、通勤用のクロスバイクを購入した方などたくさんいると思います。

しかし、せっかくロードバイクを手に入れたけど、乗り方や楽しみ方がイマイチわからない人も多いはず。そこで今回はロードバイクを購入したばかりの方、もしくはこれからロードバイクの購入を検討している方に向けて、ロードバイクを100%楽しむために必要な基礎知識をご紹介しましょう。

※ロードバイクの選び方を知りたい方はまずこちらをご一読ください!

ロードバイクってどんな自転車?

ロードバイクとは、スポーツ自転車の中で高速走行を目的とした自転車です。ドロップハンドルという丸形の形状をしたハンドルを採用することで前傾姿勢を保ち、それがスピードやペダルの回しやすさにつながっています。他のジャンルのものより軽量にできているのが特徴で、車体重量は10kg以下がほとんど。一番軽いもので5kg台から存在します。

ロードバイクのは主に3つの素材で作られるのが一般的です。

クロモリ

クロモリとはクロムモリブテン鋼の略で、言い換えればスチール(鉄)鋼です。強度があり長持ちする素材の為、長らく自転車製造のメイン素材として使われてきました。衝撃吸収性が高く乗り心地は柔らかいと言われています。後述のアルミやカーボンよりも重量がかさんでしまうため、時代とともに主役の座から離れていきました。

アルミ

アルミはクロモリに代わって、自転車フレームの主役を奪った存在です。クロモリよりも軽量で、なおかつ錆びることのない素材は、あっという間に各メーカーが採用し定着していきました。

アルミはキャノンデールをはじめアメリカメーカーが製造を得意とし、ロードバイクのエントリーモデルには欠かせない素材です。クロモリよりも硬く、衝撃吸収性も少ないのが特徴です。

カーボン

そのアルミから主役の座を奪いつつあるカーボンは、カーボン繊維を樹脂で固めたフレームです。フレームのデザインにも自由度が増すため、各メーカ-のコンセプトに合わせた様々な形状のフレームが存在します。

クロモリやアルミと違って金属ではないため重量が劇的に軽くなるのが一番のメリット。カーボン素材の配合によって乗り心地を硬くも柔らかくもできるので、ユーザーレベルに合わせた製品づくりができます。

コンポーネントって何?

スピードを出したり、登りを楽に登れるようにするには、ギアの存在が不可欠です。そのギアやブレーキを含めた総称をコンポーネントと言います。コンポーネントにはギアの段数や、操作性、重量などグレードで分けられており、そのグレードが高いほど性能が上がっていく仕組みです。

シマノ、カンパニョーロ、スラムがコンポーネントを製造している主なメーカーです。

シマノ

日本のメーカーで自転車の全ジャンルのコンポーネントを製造しています。釣り用品の製造も有名ですね。初心者におすすめのコンポーネントがシマノ105です。プロも使用するシマノ最上位コンポーネントであるデュラエースと同じギアの段数を備え、操作方法もデュラエースと一緒とあって一番人気が高いコンポーネントです。

カンパニョーロ

イタリアのロードバイクのコンポーネントを主に製造しており、日本では高級ブランドのイメージです。

スラム

ロードバイクとMTBのコンポーネントを製造するアメリカのメーカーです。シマノ、カンパニョーロと比べて歴史は浅いですが、画期的なコンポーネントをリリースしています。

次にロードバイクの購入前後に検討しておきたい事をまとめてみましょう。

駐輪場所は?

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何が何でも避けたいのが盗難です。そうならないよう駐輪場所はいつも気を付けておきたいですよね。駐輪場所として一番安全なのはもちろん自宅内です。ロードバイクと寝食を共にしていれば、盗難のリスクはほとんどないでしょう。

しかし、中には事情があり室内で保管ができないケースもあると思います。その場合はマンション等の駐輪場を利用するか、敷地内の安全な場所に駐輪することです。

自宅に近くても道端やガードレールに停めるのは危険です。盗難の可能性が高まるのと、放置自転車として撤去されてしまうかもしれません。それに雨ざらしにもなってしまうので、車体の劣化が心配になります。

自転車通勤をする場合は、必ず最寄りの駐輪場か、職場内の安全な場所に停めることをおすすめします。

スタンドは必要?

駐輪場所を確保したら、どのような状態で保管するかです。マンション内の駐輪場で安定して止めることができれば心配ありませんが、ロードバイクの場合、スタンドがなければ自立ができないので保管方法は重要です。

ママチャリなど一般車にあるスタンドはロードバイクにも取り付け可能ですが、見た目の問題としてつけたくない方が多いのではないかと思います。そのような場合、いくつか便利なものがあるのでご紹介します。


MINOURA(ミノウラ) ディスプレイスタンド [DS-30AL] 折畳式 シルバー

後輪ハブ軸を左右から挟み込んで後輪を持ち上げ、自立させるタイプのスタンドです。自宅内でこのタイプを使用している方は多いと思います。取付け、取り外しも簡単で一番ベーシックなスタンドと言えるでしょう。


TOPEAK(トピーク) フラッシュスタンド スリム TOL14700

持ち運びが可能なロードバイク専用スタンド。ペダルの部分に取り付けて車体を安定させます。自宅はもちろんのこと出先で駐輪したい時に便利です。


MINOURA(ミノウラ) P-500AL-5S ペアスタンド

自宅に余裕がある場合やガレージをお持ちの場合は、ポール型のスタンドもおすすめです。画像のように2台同時に保管でき、安定性も抜群。ロードバイクはたいてい10kg以下なので男性であれば問題なく持ち上げられるでしょう。


MINOURA(ミノウラ) バイクハンガー4R [BIKEHANGAR4R] ロードバイク等用

DIYが得意な方は、木材を別途で購入し、バイクハンガー4Rを打ち付けるという方法もあります。ロードバイクがインテリアのひとつになるかもしれませんね。

サイクルウェアとはどんなもの?


SHIMANO(シマノ) アクティブペダリング ビブショーツ (メンズ サイクリングタイツ)

サイクルウェアを着て颯爽と走っている人を良く見かけますが、普通のスポーツウェアと何が違うのか知っていますか?一番の特徴はショーツにあります。

一般的に「ビブショーツ」と言われ、長時間サドルに座り続けることでお尻に掛かる負担を軽減するためにパッドが縫い込まれています。ペダルも回しやすくなり、パッドの有無で走りは大きく変ってきます。


SHIMANO(シマノ) パフォーマンス ウインタージャージ

さらに上のジャージは前傾姿勢をとる前提でデザインされているため、前裾が短く、後ろ裾が長くなっています。乗車しハンドルを握って前傾姿勢をとると、前後の裾のバランスがちょうどよくなるわけです。ビブショーツにポケットがない代わりに、上のジャージの背中にポケットがあり、財布や携帯など貴重品を入れることができます。

サイクルウェアを着なくてもロードバイクには乗れますが、普通のスポーツウェアを着るよりもメリットは大きいので是非導入してみてはいかがでしょうか?

ヘルメットは必需品

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ロードバイクを購入するときに合わせてピックアップしておきたいのひとつにヘルメットがあります。特にロードバイクの場合はスピードが出ますし、長距離も走れます。

交通ルールをしっかり守っていても危険性はゼロではありません。しかもサイクリストは普通の人よりも多くの時間自転車に乗る分、事故に遭う可能性も高まるわけです。ヘルメットはいざという時に自分を守ってくれます。ロードバイクを乗るときはヘルメットも忘れずに。


シマノ(シマノ) PD-5800 EPD5800 サイクルペダル (Men’s、Lady’s)

ビンディングペダルもロードバイクと一緒に購入するアイテムのひとつですね。ビンディングとは専用のペダルとシューズを使用し足を固定しながらペダルを回すシステムの事。これを利用することで安定的なぺダリングができ、楽にスピードが出せるので導入するメリットは大きいと思います。

シマノ105のペダルで1万円ちょっと、シューズは各メーカー2万円前後からラインナップしています。しかし、ビンディングにするにはペダルとシューズが同時に必要な為、予算内に収まらないこともしばしば。そんな場合は無理せずまた次の機会に購入しても遅くはありません。

初心者におすすめのロードバイク4選

これから購入を検討している方におすすめのロードバイクを紹介します。クロモリ、アルミ、カーボンのそれぞれの素材の中からおすすめをピックアップしました。

crf_main_RALEIGH(ラレー) CRF
参考価格:税抜162,000円
重量:8.9kg

ラレーは19世紀に創業した非常に長い歴史をもつイギリスメーカーです。CRFは同じイギリスの鉄鋼メーカーであるレイノルズ社のクロモリ素材を採用し、衝撃性の高いしなやかな乗り心地です。

前輪を固定しているフロントフォークはカーボン製で、軽さと衝撃吸収の両方を兼ね備えています。コンポーネントはシマノ製の105を採用し操作性と機能性が高い1台です。前2段、後ろ11段の合計22段変速です。

クロモリですが、一部カーボンも採用するなど、軽量化も考えられたおすすめのモデルです。

ラレー公式HP

caad12_105_repCANNONDALE(キャノンデール) CAAD12 105
参考価格:税抜190,000円

素材紹介の時に名前が挙がったキャノンデールです。CAAD12はキャノンデールのアルミ技術の集大成とも言われるモデルです。衝撃吸収性が少ないと言われるアルミフレームですが、キャノンデールはアルミパイプを限りなく細くし、衝撃に対してパイプにしなりを生み出すことで、アルミの衝撃吸収性を高め快適な走りを実現しました。

コンポーネントはシマノ105を採用しています。アルミフレームの最高峰を是非体験してほしいおすすめのモデルです。

キャノンデール公式HP

00000022_001GIANT(ジャイアント) TCR ADVANCED2
参考価格:税抜190,000円
重量:7.9kg

基本的にアルミよりもカーボンの方が素材コストが高いと言われます。しかし、GIANTがリリースするロードバイクはそれをものともしない高いコストパフォーマンスを誇ります。アルミフレームのCAAD10と同価格のTCR ADVANCED2はフルカーボンフレームで、コンポーネントはシマノ105を採用。世界ナンバーワンの自転車メーカーができる技ですね。コストパフォーマンスで選ぶならGIANTがおすすめです。

GIANT公式HP

specialized-ja-ja-bikes-road-roubaix-sl4-115488-1476530020223-1SPECIALIZED(スペシャライズド) ROUBAIX(ルーベ) SL4
参考価格:税抜190,000円

長時間ロードバイクに乗り続けるとその分、体に疲労が蓄積されていきます。それを軽減する機能を搭載しているのがスペシャライズドのルーベSL4です。

前輪を固定するフロントフォークとシートポストからリアディレイラーまで伸びるシートステーに衝撃吸収性の高い素材を埋め込むことで、路面から来る細かい振動を吸収し、疲労の蓄積を抑えます。その結果、路面を滑らかに走るような乗り心地を体験できます。

コンポーネントはシマノ105のひとつ下のグレードであるティアグラを採用し、前が2段の後ろが10段の計20段変速です。GIANTにはコストパフォーマンスで及ばないかもしれませんが、ルーベSL4は機能性が高いフレームのため、今後シマノ105やそれ以上のコンポーネントにカスタマイズしていくのがおすすめの乗り方です。

SPECIALIZED公式HP

ロードバイクはメインとなるフレームとその性能を最大限に引き出すコンポーネントで成り立っています。ロードバイクを選ぶ際はその両方を見極めて選んでいく必要があります。例えば、思ったよりも価格が安いカーボンフレームがあったとします。安いのですぐ飛びついてしまいそうですが、ここで落ち着いてコンポーネントの内容を見てみましょう。

前述したシマノ105やティアグラ以外のコンポーネントがついていたら、この2つよりもグレードが下であることを確認した方が良いと思います。私の意見ですが、ティアグラよりも下のグレードは変速段数もさらに減り、ブレーキの制動力も落ちています。

逆にシマノ105は幅広いギアチェンジができる段数の多さと安定した制動力をもつコンポーネントの為、初心者にも安心して使うことができます。予算の都合で低価格なモデルを選ぶのは仕方ないと思いますが、できればシマノ105を付属したロードバイクをおすすめします。

購入後の楽しみ方

では、ロードバイクを購入した後の具体的な楽しみ方をご紹介しましょう。

1.近くのサイクリングロードを走ってみる

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購入してすぐできる楽しみ方のひとつがサイクリングロードの利用です。ギア操作の確認やブレーキの効き具合などをチェックするためにもおすすめです。また最初は前傾姿勢に慣れていないので、ハンドルの持ち方やサドルの高さを調整するにも良い場所です。

公道で走る場合は交通ルールに則り、左側通行を遵守しましょう。信号で停止する場合は、左足で降りると安全です。右側は車が並走するので、万が一バランスを崩して、車と接触してしまう可能性があります。降りる際は左側と癖を付けたいですね。

2.慣れてきたら長距離に挑戦してみる

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ロードバイクの操作の仕方を覚えたところで、次のステップは長距離ライドに挑戦してみましょう。まずは50km程度から始めて、徐々に距離を伸ばしていくのが良いと思います。100kmライドを目標にして日々トレーンングするのも良いでしょう。

3.走行データを取って楽しむ

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ロードバイカーの間でSTRAVA(ストラバ)という人気のアプリがあります。スマートフォンのGPSを駆使し、自分が走ったコースの距離、速度、消費カロリーなどたくさんのデータが計測できるアプリです。SNSの役割も兼ねているのでSTRAVAでつながったユーザーとデータの共有ができロードバイクが一層楽しくなります。

STRAVA公式HP

ビギナーを超えるには

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初心者から中級者へのレベルアップの条件は、先ほどもありましたが、100km以上の長距離を走れるようになることや様々なレースやサイクルイベントに積極的に参加できるようになることだと思います。

レースとなるとタイムや順位を決める場合が多いので、あまり好まない方も多いと思います。そんな方は、順位を競わず、友達同士で走るロングライドイベントや各地の名産品を食べながら走るグルメライドなどの参加がおすすめです。

最後に

ロードバイクを楽しむユーザーの平均年齢が高いことはご存知ですか。様々なスポーツの中でサイクリングは年齢、性別問わず長く続けられるスポーツです。

その理由は、運動量が多いにも関わらず、体への負担が少ない事が挙げられます。ハードな運動をしてその後ずっと疲れが残ってしまっては、長く続けられませんよね。サイクリングは無理せず自分のペースで運動ができますし、乗り物として楽しむこともできるわけです。その中でもロードバイクはベストなアイテムではないでしょうか。

今回はロードバイクを100%楽しむために必要な基礎知識やおすすめのロードバイクをご紹介してきました。ロードバイクを購入したばかりの方、もしくはこれからロードバイクの購入を検討している方の良いアドバイスになればと思います。ロードバイクの楽しみは無限にあるので、自分なりの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか?

VIKING the MAINTENANCE

WRITTEN BYVIKING the MAINTENANCE

都内のプロショップに10年間在籍後、2015年VIKING the MAINTENANCE を設立。東京・西新宿を拠点にスポーク自転車の組付け、カスタマイズ、メンテナンスを軸に展開中。年2回富士山麓でサイクルイベントも企画中。

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