オンロードもオフロードも!シクロクロスバイクの魅力とおすすめ3台

こんにちは、SNEL CYCLOCROSS TEAMで国内のエリートレースに参戦しているシクロクロスライダーの向山と申します。

近年各メーカーが開発に力を入れているシクロクロスバイク。シクロクロス人気の拡大と、グラベルロードなど快適性の高めた自転車への関心が高まる中で大注目のシクロクロスバイクについて今回はお話したいと思います。

そもそもシクロクロスバイクって?ーひとことで言ってしまうとシクロクロスで使う自転車

ここ数年で一気に人気に火が付いた冬場に行う自転車競技“シクロクロス”。1900年代初頭のフランスで、ロード選手のオフトレの一環として近くの公園や野山などのオフロードを走っていたものが競技になったのですが、この時にロードバイクを改造して走らせていたものがシクロクロスバイクの起源です。

ドロップハンドルが付いているロードバイクに似たシルエット、タイヤ周辺の泥詰まりを防ぐためにカンチブレーキやディスクブレーキを採用し、オフロードに適した太いタイヤを履いていることなどが特徴です。

シクロクロスの競技の中で磨かれたその性能は新しい自転車の楽しみ方が詰まっています。ザックリ言ってしまうと、ロードバイクとマウンテンバイクのあいのこみたいな存在でもあるのですが、その両方のいいとこ取りなところがシクロクロスバイクの特徴です。

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ずらっと並んだシクロクロスバイク。パッと見はロードバイクですが、良く見るとオフロードを走るための工夫が随所に。

シクロクロスバイクの魅力って?ーオフロードもオンロード(舗装路)もバリバリ走れること

シクロクロスバイクの魅力は、オフロードでもバリバリ走れ、オンロードでも遠くまで速く快適に走れるバランスの良さです。

では、ロードバイクやマウンテンバイク、そしてグラベルロードとはどのような違いがあるのでしょうか。

ロードバイクはオンロードでの性能を極限まで高めているので、オフロードでは走れません。また、マウンテンバイクは極太タイヤやサスペンションなど徹底的にオフロード向けに追求しているので、100kmを超えるようなオンロードでの長距離移動には適しません。

このロードバイクとマウンテンバイクは目指した性能を追求しているのでこうなるのは当然でしょう。

ちなみに最近増えているグラベルロードはロードバイクにややオフロードを走るための味付けをしたものなので、基本的にはロードバイクに近い性能を持っています。

そして、シクロクロスバイク。

シクロクロスバイクの場合、ブロックが付いたタイヤを付けてオフロードに対応し、フレームのジオメトリーもショックの吸収性を高めるものになっています。とは言え、起源がロードバイクであることもあり、それ以外の基本性能はロードバイクに近いです。

ロードバイクのパーツを使っているので軽量であり、ハンドルも風の抵抗を軽減できるドロップハンドルです。この特性を活かすことで、少し遠くにあるオフロードを走ったり、荒れた道の長距離ツーリングなど新しい楽しみ方が出来るのです。まさにオンロードもオフロードも何でのござれのシクロクロスバイクはあなたの自転車ライフのフィールドを広げてくれることでしょう。

シクロクロスバイク選びのポイント:価格と性能のバランスが良いものを選ぼう

さて、ここまで読んで「シクロクロスバイクちょっと欲しいかも」って思った方には、どんなポイントを押さえて選ぶべきかお話ししたいと思います。

ひと言にシクロクロスバイクと言っても、ラインナップは様々でフレームやホイールがカーボンで出来ているものや、変速機が電動のマシンなどは1台で何十万円もしてしまいます。

もちろん、はじめからそれくらいのマシンが欲しい人はハイグレードな1台を選ぶべきだと思いますが、入門用のマシンをとりあえず試してみたい方は、価格と性能のバランスが良いエントリーモデルがおすすめです。

価格的にはロードバイクやマウンテンバイクの入門モデルと同様に十万円台半ばくらいで各メーカーから発売されています。入門用はアルミのフレームを使っているものが多く、近年の流れからディスクブレーキ仕様のものが多いのも特徴です。

具体的にどんなモデルがおすすめかご紹介しましょう。

MERIDA CYCLOCROSS 500

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参考価格:税抜149,900円

まずは日本が誇る新城選手も乗っているMERIDA。そのMERIDAのCYCLOCROSS 500はメインコンポーネント※1にシマノ105を使用して参考価格は税抜149,900円。同じ値段で少しでも性能の良いものをと言う方にはおすすめの1台です。

※1コンポーネントとは変速機やブレーキレバーなどのパーツをひとつのグループにまとめたもの。

BOMA  L’EPICE R

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参考価格:税抜185,000円

お次はコストパフォーマンスと性能の高さが人気のジャパニーズブランドBOMA。このL’EPICE R(エピスアール)はフレーム単体での販売ですが、カーボンのトップモデルながら20万円を切る逸品。アルミフレームには無い軽量・高剛性・衝撃吸収性能はまさに異次元。

cannondale  CAADX TIAGRA

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参考価格:税抜140,000円

最後にご紹介するのはアルミバイクを得意とするキャノンデールのCAADX TIAGRA。

コンポーネントはTIAGRAになりますが、今季フルモデルチェンジを果たし、ご紹介している3モデルの中で一番お手頃価格なことも魅力。

まとめ:自転車1台で色んな楽しみ方をしてみたいならシクロクロスバイクはおすすめ

いかがでしょうか。ここまでシクロクロスバイクに付いて色々お話をしてきましたが、僕が思うシクロクロスバイクの魅力は、ひと言で言うと「1台で何でもできる自転車」です。僕はシクロクロスバイクでレースに出ているので、その速さも充分堪能していますが、河川敷の砂利などをゆっくり走るのにもシクロクロスバイクは最適だなと感じています。

またロードバイク並みの巡航性能を活かして、遠くの山まで走って行ってトレイルを走ることも出来ます。そんな1台で色んな楽しみ方をしてみたい方にとってシクロクロスバイクはまさにおすすめの1台と思います。

向山浩司

WRITTEN BY向山浩司

シクロクロッサー、自転車店店長。高校から自転車競技を始め、就職を機に一度引退。その後、ロードレースに復帰し、Jプロツアーを転戦。クリテリウムを得意とするスピードマンでならす。現在はSNEL CYCLOCROSS TEAMに所属し国内外のシクロクロスレースを主戦場にする。ロードからMTBまでこなすマルチライダーとして、自身の経験を活かして東京・あきる野市で自転車店A-Pad SPORT CYCLE STOREを運営する。A-Pad SPORT CYCLE STORE 

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