おすすめマウンテンバイク(MTB)20選|初心者でも分かる種類別の選び方
山道やゲレンデコースなどをマウンテンバイク(MTB)で進むのはとても楽しいものです。ロードバイクでも林道を走ることはありますが、実際に森の中に入り、大地の起伏や土の匂いを感じながら走ることは舗装路を行くのとは違う新鮮な驚きに満ちています。
自然に抱かれて、大きな段差や滑らかなバーム(バンク)、スリリングな岩場などを仲間たちとクリアすれば自然と笑みがこぼれ、帰宅して夜、布団に入り目を閉じれば楽しかったその日のハイライトシーンが次々と再生されてハッピーな気分で眠りにつくことでしょう。
ここではロードバイクをしばらく乗って、次のステップとしてマウンテンバイク(MTB)に興味を持っている方に、マウンテンバイクの特徴や魅力、選び方、そしておすすめしたいバイクをご紹介します。
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MTBの歴史
マウンテンバイク(MTB)は、1970年代ごろにアメリカの若者がビーチクルーザーや実用車に太いタイヤを履かせて、山を走りだしたのが始まりと言われています。一口にマウンテンバイクと言っても、その種類は多岐にわたり、サスペンションの有無やストローク長の違い、ブレーキの種類、タイヤの太さもさまざま。
マウンテンバイクの特徴
頑丈なフレーム
未舗装路や山道を走ることを前提としているので強い衝撃に耐えうる頑丈なフレームと、悪路での走破性を高めるためにブロックタイヤと呼ばれる突起のついた太いタイヤを装着している場合が多いです。
ロードバイク同様、素材はカーボン、アルミ、クロモリが多く、その他にチタンやスカンジウムなどが使われているものもあります。
強力なディスクブレーキ
「ディスクブレーキ」は、天候に左右されず、強力な制動力が確保されるのが最大のメリットです。近年、ロードバイクでもディスクブレーキ化が進んでいますが、山道や岩場でのダウンヒルでは、強力かつ繊細な制動力を求められる場面が多いため、早くから「ディスクブレーキ」の導入がされてきました。
ディスクブレーキは機械式と油圧式の2種類
機械式は価格が低く抑えられますが、油圧式に比べると制動力がいま一つのため、キッズモデルやエントリーモデルなどに使用されることが多いです。
一方、油圧式は取り扱いがやや面倒で高価ですが、軽い力で制動力が発揮され繊細なブレーキコントロールが可能です。
また、ブレーキローター(円盤部分)の大きさにより制動力が変わります。一般的に径が大きくなるほど制動力も強力になる傾向です。
振動や衝撃をやわらげるサスペンション
ロードバイクやシティサイクルではなじみのない「サスペンション」。車輪と車体の間で、路面からの衝撃を和らげるバネのことを指します。走行を安定させる頼もしい機構で、悪路を走るMTBにはなくてはならないパーツといえます。
装着する場所によりフロントサスペンションとリアサスペンションに分かれます。
仕組みとして、ばね式(コイル)と空気式(エアサス)があります。
また、ばねが沈む長さを「ストローク量」といいます。一般的にストローク量が多い(大きく沈む)ほど大きな段差にも対応ができる半面、重量が重くなります。
フロントサスペンション
フレームと前輪をつなぐ、フロントフォーク部分にサスペンションが装着されています。主に前輪からの衝撃を緩和します。
競技用など一部を除きほとんどのMTBに装着されているパーツです。
リアサスペンション
フレームの前三角と後三角をつなぐ部分に装着されることが多いです。主に後輪からの衝撃を吸収します。段差の激しい箇所でも後輪が暴れずに走ることができ安定性が増します。
サスペンションの有無でタイプが変わる
フルサスペンション
フロント、リアともにサスペンションが着いているバイク。2つのサスペンションの働きで、より大きな衝撃を吸収するためハードな下り系の競技などに用いられます。
登場当初はリアサスが動くことでペダリング時のパワーが逃げてしまうという弱点がありましたが、近年はメーカーの開発努力もあり、競技・トレイルとも主流のモデルとなっています。
ハードテイル
フロントサスのみのバイクでリジットとも言います。クロスカントリーやダートジャンプなどで使用されることが多いです。余計な機構がついていない分車体が軽く、ダイレクトでソリッドな乗り味を好む愛好家も少なくありません。
フルリジット
前後ともサスペンションがついていないタイプのバイク。悪路を走る場合、路面からつたわるすべての衝撃をライダー自身の体で吸収する必要があるためテクニックを要求されます。嗜好性が高く、根強いファンがいますが、初心者向きではありません。
タイヤの規格
現在、主に流通しているタイヤ(ホイールサイズ)の規格は3種類あります。
27.5インチ(650B)
現在国内流通しているバイクのメインサイズ。2013年頃より新規格として登場しました。海外に比べ体の小さい日本人にとって、コントロール性と悪路走破性のバランスが良く扱いやすいです。
29インチ
2008年頃から登場。より高い走破性を求めたライダーたちに支持を得ましたが、大径ゆえに日本人には取り回しがしづらい部分もあり、26インチの市場を奪うには至りませでした。2018モデルではじわじわと再ブームの兆しを見せています。
26インチ
MTBの黎明期より長らく主流でありましたが、前述の27.5や29インチの台頭により主役の座を譲ることになりました。もはやレアアイテムとなっていますが、取り回しがよく、小回りが利くのでトレイルなどでは使いやすいです。
ファットバイク
他に、ファットバイクという幅が太いタイヤを履かせたモデルがあります。通常のMTBのタイヤは幅2.0~2.5インチ程度ですが、ファットバイクになると3.7~5.0インチにもなります。
空気圧をかなり下げることができるのでクッション性が高く、砂浜や雪上なども走行可能。その独特なルックスと乗り心地に近年人気上昇中。ただし接地面が広いために漕ぎは非常に重くなります。
安価なMTBに注意!
量販店やホームセンターなどでMTBのようなルックスの自転車をご覧になったことがあるでしょうか。価格を見て「同じような自転車がこんなに安いならお買い得!」と思った方もいるかもしれません。ですが少し待ってください。それはMTBではない可能性があるのです。
フレームや説明書に「悪路走行禁止」というような注意書きがあれば、それは「マウンテンバイク類型車」(通称:ルック車)という似て非なる自転車。注意書きの通り、悪路での衝撃に耐えられるだけの強度を有していません。最悪の場合、フレームが折れる危険性もあるのです。
街中を走るならともかく、山を走るつもりで購入検討しているなら、ぜひとも自転車のプロショップに行き相談の上、購入してください。
マウンテンバイクの種類で選ぶ
クロスカントリー(XC)
クロスカントリーレースに代表される、起伏のある山道の長距離・高速移動を前提として設計されています。ハードテイル、もしくはストロークの比較的短いリアサスを搭載したフルサスモデル。競技ではより軽量な方が有利になるため、カーボン素材のモデルが多くなっています。
ダウンヒル(DH)
その名の通り、下りに特化したモデル。大きな岩場での走行や数メートルの崖からのジャンプなど激しい衝撃に耐える頑丈なフレームと長いストロークの前後サスペンション、太いタイヤ、より高い制動力を発揮する強力なディスクブレーキを搭載します。剛性を高めるためフロントサスペンションはダブルクラウンと呼ばれるタイプのものが採用されています。
オールマウンテン(AM)/エンデューロ
エンデューロとは、下り基調だが登りもある競技。ダウンヒルほど激しいセクションはないけれど大きな段差や岩場を的確にこなすために、フロントサスペンションは160mm前後のストロークが装着されています。オールマウンテンは比較的起伏が激しいトレイル(山道)での走行を前提としたセッティングとなり、エンデューロと性格的には似ています。
トレイル(TR)
AM/エンデューロモデルよりもサスペンションストロークが短く、100mm~140mm程度のものが多い。実際に(コースではない)日本の山を走るにはこのクラスが適しています。フルサスはもちろん、ハードテイルモデルも多数ラインナップされています。
ダートジャンプ(DJ)/フォークロス(4X)
ジャンプやバンクのコーナーなど激しい動きに耐えるため強度を重視した車体になっておりハードテイルタイプが多いです。その性格上、あまり座ることがないため極端に下がったサドルが特徴的です。
トライアル(TR)
自転車に乗ったまま岩場などの障害物を足をつかずにクリアしていくトライアルという競技に特化したバイク。サドルがなく通常走行は重要視されていません。
予算に合わせて選ぼう
気になるバイクの種類や、購入後の遊び方のビジョンは固まってきましたか?
ここからは大きく価格が変わってくる素材・コンポーネント・形状について説明していきましょう。
素材
現在、流通している自転車の素材で主なものは、カーボン・アルミ・クロモリ(クロームモリブデン鋼)の3種類。一般的に、カーボンは軽く振動吸収性に優れているが高価。アルミは硬くかっちりとした乗り味で廉価~中級モデルに使用されることが多く、クロモリはそれほど軽くできない半面、しなり乗り心地が良く、どちらかといえばマニアックな素材です。
カーボン>クロモリ(モデル数は少ない)>アルミといった価格帯の推移が大半です。
ただし、アルミモデルはメーカーによっては、廉価盤とは含有量の異なる高級パイプを使用して軽さと剛性を両立させた車体もあるため、一概にアルミモデルだから安価とは言えません。
コンポーネント
ポピュラーなシマノのコンポーネントでは下表のようになります。
Di2 と表記がある物は、電動シフトシリーズ。
読み仮名がないものはそのままアルファベット読み。
XTRシリーズを最高峰として、表の下に行くに従い廉価グレードになっていきます。
上級グレードとの差は何かというと
- 部品の精度
- 重量(ただしDH専用コンポは強度優先)
- 変速・ブレーキ性能
などになります。
表に記載されたコンポーネント以下にも、アセラ、アルタス、ターニーと続くが、本格的な山道を走るのならばDEORE以上をお勧めします。
フレーム形状
前述の通り、MTBのフレーム形状はフルサスとハードテイルに大別されます。
XCアルミバイクの完成車なら同じコンポが搭載されていて、フルサスで30万円前後、ハードテイルなら15万前後と、倍近くの価格差となります。ロードバイク同様、入門バイクと言っても10万前後はかかるMTBは、初心者には金銭的に敷居の高いスポーツです。
初心者の方が走るコースはさほど起伏が激しいところはないと思います。フルサスバイクの上級モデルでは予算の都合がつかない場合は、軽さを優先して上級コンポーネント搭載のハードテイルバイクで腕を磨くのもいい。と割り切ることでハッピーなトレイルライフが開けるかもしれません。
また、フレームは上位グレードと同じでコンポーネントで価格差をつけている場合も多いです。まずはしっかりしたフレームの完成車を購入して、カスタムで育てていくという楽しみ方も悪くないですよ。
ペダルは選択肢が広い
ロードバイクならビンディングペダルの装着率が90%を超えるところですが、MTBではフラットペダル愛用者も少なくありません。(なお、競技の場合はビンディングペダル使用率は格段に上がります。)シルバーや黒になりがちなビンディングペダルに比べ、プラスチックやカラーアルマイトなどカラフルなモデルもたくさんあるので、ぜひカラーコーディネートを楽しんでいただきたいですね!
ただし、足を踏み外した時には滑り止めの鋭いピンが、アナタのすねに容赦なく襲いかかるので十分ご注意あれ。
おすすめのMTB20選
おすすめのMTBをカテゴリー別に紹介します。※特に記載がない場合はタイヤサイズは27.5インチです。
クロスカントリーモデル
CANNONDALE SCALPEL-Si CARBON 4|キャノンデール スカルぺル Si カーボン4
- 小売希望価格:490,000円(税抜)
- カテゴリー:クロスカントリー フルサス
- 素材:カーボン
CANNONDALEの代名詞であるフロントサス・LEFTYが目を引く。登りも下りもスマートにこなす超軽量かつ高剛性の上質なレースマシン。
MERIDA NINETY-SIX.7.XT||メリダ ナインティ-シックス.7.XT
- 小売希望価格:459,000円(税抜)
- カテゴリー:クロスカントリー フルサス
- 素材:カーボン
ハンドリングの良さとフルサスながら12.3kgの軽さで下りはもちろん、登りセクションでも圧倒的なアドバンテージを誇る。
Liv OBSESS ADVANCED 2|リブ オブセス アドバンスド2
- 小売希望価格:250,000円(税抜)
- カテゴリー:クロスカントリーリジット
- 素材:カーボン
LivはGIANTがプロデュースする女性専用ブランド。女性用モデルは、ともすると通常モデルよりワンランク落とした仕様が目につくことがあるが、こちらは十分は戦闘力を持つ。フレーム内蔵式のワイヤーや、一体型のシートクランプがスッキリと見た目も美しい。
Bianchi JAB 27.2|ビアンキ JAB27.2
- 小売希望価格:128,000円(税抜)
- カテゴリー:クロスカントリーリジット
- 素材:アルミ
チェレステカラーが目に鮮やかな一台。もしこの色に一目惚れしてしまったとしても、コンポーネントをSLXで固めた仕様はすぐにでもトレイルデビューが可能だ。珍しくデフォルトでペダルまで含まれている。
GT ZASKAR SPORT|ジーティー ザスカー スポーツ
- 小売希望価格:138,000円(税抜)
- カテゴリー:クロスカントリー リジット
- 素材:アルミ
これからMTBを始めたい人にピッタリのモデル。この価格帯でフロントサスペンションのリモートロックアウト機能が付いているのは珍しい。
ダウンヒルモデル
COMMENCAL SUPREME DH V4 ESSENSIAL|コメンサル シュプリーム DH V4 エッセンシャル
- 小売希望価格:599,800円(税抜)
- カテゴリー:ダウンヒル フルサス
- 素材:アルミ
チェーンラインが印象的なCOMMENCALのバイク。リアサスのピポッドを高い位置に配置したHPPサスペンションシステムはキックバックを低減させ、漕ぎの入るコースでも優位性を発揮する。
KONA OPERATOR DL|コナ オペレーターDL
- 小売希望価格:416,000円(税抜)
- カテゴリー:ダウンヒル フルサス
- 素材:アルミ
多くのダウンヒルレーサーを擁するKONAのマシンは、細かなサスの調整が走りに反映されるビーマーサスペンションの採用、耐久性と機能性のバランスを考えたパーツ配置となっている。
MONDRAKER SUMMUM CARBON PRO|モンドレイカー スッムム カーボン プロ4
- 小売希望価格:792,000円(税抜)
- カテゴリー:ダウンヒルフルサス
- 素材:カーボン
スペインの新進気鋭のMTB専門ブランド。独自開発のシステムから生まれる卓越した加速性能と旋回性で2016年の世界選手権ではポディウムを占拠した。
オールマウンテン/エンデューロモデル
GIANT REIGN 2|ジャイアント レイン2
- 小売希望価格:320,000円(税抜)
- カテゴリー:オールマウンテン/エンデューロ フルサス
- 素材:アルミ
激しい下りでも、GIANT独自のリアサス機構・MAESTROシステムと相まって抜群の安定感を発揮する低重心設計のフレーム。
TREK Slash 9.8|トレック スラッシュ9.8
- 小売希望価格:690,120円(税抜)
- カテゴリー:オールマウンテン/エンデューロ フルサス
- 素材:カーボン
29インチのエンデューロバイク。TREK専用のリアサスペンション・RE:aktivは路面反応性の高く、低重心でロングホイールベースなジオメトリとともに圧倒的な安定感を生み出す。
SPECIALIZED Stumpjumper FSR Comp Carbon 6Fattie|スペシャライズド スタンプジャンパー FSR Comp カーボン 6ファッティ
- 小売希望価格:440,000円(税抜)
- カテゴリー:オールマウンテン/エンデューロ フルサス
- 素材:カーボン
驚異的なトラクションとフローテーション(沈下抵抗力)を提供するジオメトリが自慢のカーボンフレーム。
ANCHOR XG6 ELITE|アンカー XG6 エリート
- 小売希望価格:335,000円(税抜)
- カテゴリー:オールマウンテン/エンデューロ リジット
- 素材:アルミ
前後スルーアクスルによる高いねじれ剛性と、重心位置の低さが自由なライン取りを実現するモデル。30色・3種類のコーティングから選択可能で、買う前も買ってからも自分だけの遊びを謳歌できる一台。
トレイルモデル
SCOTT SPARK 760|スコット スパーク760
- 小売希望価格:238,000円(税抜)
- カテゴリー:オールマウンテン/エンデューロ フルサス
- 素材:アルミ
2016 世界戦を制したSPARKシリーズの末っ子。フレームは上位機種を継承しつつ、コンポーネントはDEOREなので、まずは使い倒して腕を磨いてからパーツカスタムを楽しむのもいい。
GIANT FATHOM 1|ジャイアント ファゾム1
- 小売希望価格:155,000円(税抜)
- カテゴリー:オールマウンテン/エンデューロ フルサス
- 素材:アルミ
軽量アルミと取り回ししやすい120mmフロントサスが山道を軽快に走らせる。この価格でコンポがSLX、ドロッパーシートポストが標準装備のお買い得モデル。
Cielo by chrisking MOUNTAIN BIKE|シエロ バイ クリスキング マウンテン バイク
- 小売希望価格:220,000円(フレーム単体価格・税抜)
- カテゴリー:トレイル リジット
- 素材:クロモリ
アメリカンメイドにこだわった高級コンポーネントブランド、クリスキングから派生したハンドメイドフレームブランド。美しい仕上がりのクラシカルなクロモリフレームは見る者に憧れを抱かせるに十分なクオリティと気品を持つ。
ダートジャンプ/フォークロスモデル
CHROMAG Monk|クロマグ モンク
- 小売希望価格:86,000円(フレーム単体価格・税抜)
- カテゴリー:ダートジャンプ リジット
- 素材:クロモリ
26インチのダートジャンプ用フレーム。自分好みのパーツで仕立てて楽しもう。
SCCOT VOLTAGE YZ|スコット ボルテージYZ
- 小売希望価格:100,000円(税抜)
- カテゴリー:ダートジャンプ リジット
- 素材:アルミ
ハイエンドアルミ素材を使用した26インチのDJバイク。耐久性を考えたテーパードヘッドチューブや調整可能なチェーンステーなど、ダートジャンプだけにとどまらない汎用性の高い一台。
ファットモデル
SURLY WEDNESDAY|サーリーウェンズデイ
- 小売希望価格:248,400円(税抜)
- カテゴリー:ファットバイク フルリジット
- 素材:クロモリ
ファットバイクの先駆者・SURLYが放つ「理想的なパッケージ」。大ヒットしたPugsleyの後継モデルで、トレイルや雪道での走破性をさらに向上させた。またドロッパーシートポストやバイクパッキングなど近年のトレンドにも対応している。
SALSA BUCKSAW GX1|サルサ バックソウ GX1
- 小売希望価格:492,480円(税込)
- カテゴリー:ファットバイク フルサス
- 素材:アルミ
フルサスの衝撃吸収性と26インチ×4.0インチのタイヤボリュームでラグジュアリーな乗り心地を実現する。
ROCKY MOUNTAIN BICYCLES BLIZZARD -50°|ロッキー マウンテン バイシクル ブリザード -50°
- 小売希望価格:354,000円(税抜)
- カテゴリー:ファットバイク リジット
- 素材:アルミ
ROCKY MOUNTAINの伝説のMTB「BLIZZARD」の名を冠してリリースされた26インチ×4.8インチのファットバイク。その名に恥じぬ走りに振ったモデルで最適化されたフロントサスやXTコンポでライダーを後押しする。
どこで使う?マウンテンバイクの楽しみ方
日々の生活で
頑丈で悪路走破性に優れたMTBは日常の足とするにも使い勝手の良いバイクです。ロードバイクほど繊細ではないので、タイヤの空気圧管理や路面状況などに気を使わずに済むし、突然の雨にもディスクブレーキなら安心して止まることができます。少々ラフな使い方をしてもへっちゃらな頼もしい相棒なのです。
山道・専用コースに行く
マウンテンバイクというからには山を走ってみたいと思う人もいるでしょう。
だけどどこを走っていいのか分からない…という悩みを持つ初心者の方は多いはず。ハイカーとのトラブルなど、心配もあるならいっそ専用コースへ。
国内ダウンヒルの聖地と言える富士見パノラマMTBパークや、首都圏のライダーから人気の高いふじてんマウンテンバイクコースなどのダウンヒル系から、トレイルの要素を盛り込んだあさぎりトレイルや国営アルプスあづみの公園マウンテンバイクパークなど、雪の関係で開設時期が季節限定の場合が多いものの、全国各地に点在しているので目的や地域に合わせて調べてみてください。
ガイドと一緒に爽快トレイル
日本の里山は私有地の場合も多く、勝手に走るとトラブルを招きかねません。トレイルガイドツアーは、ガイドたちがその地域の里山の所有者との話し合いや地域の活動への参加などを通し親密な関係を築き、特別に通行を許されていたり土地を貸してもらっている場合があります。
トレイル(山道)を傷つけないことを大前提に雨の日は強行しなかったり、トレイルに優しい走り方のレクチャーをしたり、トレイル整備をユーザー参加型にしている団体もあります。ガイドと一緒でなければ走ることのできない手塩にかけた特別なトレイルを安全に楽しんでみてください。
首都圏から行けるものとしてはトレイルカッターや八ヶ岳サイクリング、山伏トレイルツアー、長元坊バイシクルツアーズなどがあります。
ガイドツアーはこんな一風変わったものもある。
八ヶ岳の麦草峠スノーライドツアーに行ってきました!
こちらの記事も参考に。
ゼロから始めるMTBの楽しみ方 —近くのマウンテンバイカーを探そう!
パークで技を磨いてみる
何も山を走るだけがMTBではありません。4Xで走りたい、プッシュプルなどの腕を磨きたい方は専用のパークで切磋琢磨するのもよいでしょう。初級者からオリンピックレベルまであらゆるコースを有するYBPや公営では珍しいうみかぜ公園、関西方面からのアクセスが比較的容易なゴンゾーパークがあります。
もちろんレースに参戦も!
ある程度走れるようになったら自分の力を試してみたい。そう思う向きも少なくないでしょう。毎年7月の終わりに開催される国内最大のMTBの祭典・シマノバイカーズや過酷なコース設定にもかかわらず毎年大人気のセルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝などに参加するのもおすすめです。
おわりに
多岐にわたる車種の紹介をしてきましたが、参考にしていただけたでしょうか。自転車を趣味にしている人とそうでない人の、自転車に対する金銭感覚のずれというのはかなりひどいものです(苦笑)。
ロードバイクをお持ちの方ならともかく、これから自転車を始めてみようとお考えの方が自転車趣味の友人などに相談すると、思いがけず高額な話になりひるんでしまうかもしれません。
限られた予算の中でマウンテンバイクを始めるのなら、フルサスに固執せずリジットという選択肢を視野に入れてみるのも一考です。それだけで、上位機種が射程距離に入ったり、浮いた予算でジャージなど周辺装備を揃えたりできたりもします。
もちろんご紹介したとおり、素晴らしいシステムのフルサスマシンが各メーカーからリリースされているので、余裕があるのならぜひ検討対象にしてください。
フレーム形状がどうであれ、まずは自転車で自然のままの道を走ってみる。マウンテンバイクでしか味わえないその爽快感を多くの方に享受してもらえることを祈っています。
>> E-MTBという選択肢はいかが?
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WRITTEN BYChee
神奈川県在住。ハンドメイドサイクリングキャップの「Cyclone」(サイクロン)主宰兼お針子。自転車歴はゆるーく13年。ハードテールMTBでのトレイルライドが一番好き。週末はライドのほか自転車イベントに出店したり、神奈川近辺の里山ボランティアに参加したりしてます。 WEB SHOPはこちら、facebookはこちら https://cyclone.saleshop.jp