ebike人気、欧米で爆発中!スポーツタイプの電動アシスト自転車がオヤジを救う!?

電動アシスト自転車の“ニュータイプ”

けんたさんがおもわずニマニマしちゃっているこの「一見クロスバイク」、よく見るとダウンチューブのところにグレーの四角いものがついていますよね。実はこれ、トレックが日本で今年ついに発売を開始するスポーツタイプの電動アシスト自転車なんです。

現在、欧米でシェアを拡大しているebike(イーバイク)は、いわゆる電動アシスト自転車と区別して称されます。クロスバイクやロードバイク、MTBの電動アシスト車のことです。昨今、日本でもシティサイクルの電動アシスト車が人気を集めていますが、スポーツサイクルのジャンルでは珍しい。トレックが発売するブランニューバイクはドイツの自動車部品や電動工具メーカーの「ボッシュ」のモーターを搭載した「VERVE+(ヴァーヴ・プラス)」です。

クロスバイクやロードバイクのようなすっきり細いフレームにがっちりモーター
クロスバイクやロードバイクのようなすっきり細いフレームにがっちりモーター

既に欧州で展開されているトレックのebike (イーバイク)は4種あり、よりスポーティーに乗りたいという人向けのパフォーマンスラインと、コミューティングを目的としたアクティブラインがあり、ふたつの異なりはアシストフィーリングとパワー。この「ヴァーヴ・プラス」は後者に位置づけられているもので、パワーは若干低いけれど、よりナチュラルな走行を目指して開発されました。最大航続距離はおよそ100kmとなっています。

おもむきはクロスバイク。ダウンチューブに取り付けられたバッテリー、クランクのBB部分に装着したモーターユニットが、見るからに頼もしい存在感を放っています。電動アシスト車は世界の各国でレギュレーションがまったく違いますが、日本で取り決められている最大アシスト比は200%。そのため、国内での販売に際しては最大出力は抑えられるという。しかし、乗り心地はパワフルかつなめらか。従来モデルから軽量化を果たし、重量は4kgから3.5kgにダウンしました。

クランク部分のモーターが坂道であなたを頂上まで運んでくれる
クランク部分のモーターが坂道であなたを頂上まで運んでくれる

特徴はヘッドチューブとリアフェンダーに埋め込まれたライト。電源はバッテリーから流用しています。また、速度と航続距離、バッテリー残量、モードを表示するモニターもステムに装備。大型の画面で、走行中でも瞬時に目視できる設計となっています。

ヘッドチューブに埋められたライトは搭載したバッテリーから電源供給
ヘッドチューブに埋められたライトは搭載したバッテリーから電源供給

バッテリー残量、速度、航行距離などを常時するモニター
バッテリー残量、速度、航行距離などを常時するモニター

「自転車の苦しみなく、楽しみだけ味わえる」ebike(イーバイク)

出かけられる場所の範囲が広がる
出かけられる場所の範囲が広がる

今回発表されたのは「ヴァーヴ・プラス」だけですが、去る8月中旬に開催された「トレックワールド」では、その他のモデルも展示。なかでもMTBバージョンがひときわ目につきました。フルサスペンションの本格派。平日は街中、週末は峠を攻めるようなライダーにはうってつけのモデルでしょう。電動アシストだからタイヤも太いものを使えて安定性に富み、重量を気にしないで乗れる楽しみがあります。このMTBタイプ、欧米では「昔ロードやマウンテンに乗っていた、あの喜び楽しみを苦なく味わえるなんて!」という中壮年層に圧倒的に支持されているのだとか。誰でも心拍が上がる登りは苦しいもの。健康上の理由で心拍が上がる運動を避けなければならないという人でも、再び自転車に乗る楽しみを取り戻すことができるのです。

海外で爆発的人気のハードテイルMTBタイプのebike「Super Commuter」。日本発売は未定
海外で爆発的人気のハードテイルMTBタイプのebike「Super Commuter」。日本発売は未定

モーター部分がフレームと一体型になったデザインは、ebikeであることをあまり感じさせない
モーター部分がフレームと一体型になったデザインは、ebikeであることをあまり感じさせない

サスペンションが効いたebikeの乗り味は「最高!」
サスペンションが効いたebikeの乗り味は「最高!」

こちらも日本未発売のフルサスペンションMTBタイプ「Power Fly」。
こちらも日本未発売のフルサスペンションMTBタイプ「Power Fly」。

本格的なMTB使用だけに、サスペンションのオンオフもできる
本格的なMTB使用だけに、サスペンションのオンオフもできる

この他にも通勤タイプのebikeなど、You Tubeでけんたさんが詳しい解説をふむふむときいております。ぜひご覧ください。

気になるモーター部分はボッシュ製

パワーユニットを司る「ボッシュ」の部品は、国内ではインターテックが取り扱いし、その他のパーツは小売店から代理店を通じて提供されます。モニターはUSBでPCと接続でき、システムのアップグレードや故障箇所の診断ができるので安心。さらなるテクノロジーの進化がここに存在しています。

一部の人には「電動アシスト車に乗る人は怠けている」と思われがちですが、そんなことはありません。自転車に乗る楽しさはどんな手段でも一緒。乗り越えられなかった峠を克服できたとき、あるいはロングライドの距離が伸ばせたりしたとき、その成果は喜びに繫がります。ぜひ一度、試乗の機会があれば乗って欲しい。これまでの「自転車観」が変わるほどの衝撃を受けるでしょう。肝心のデリバリーは2017年12月からの予定です。

日本で発売される「VERVE+(ヴァーヴ・プラス)」

フレーム素材:アルミニウム
フォーク素材:アルミニウム
コンポーネント:シマノ・アリヴィオ
パワーユニット:ボッシュ・アクティブライン・ドライブユニット
ハブ:フォーミュラーDC22
リム:ボントレガー・コネクション
タイヤ:700×45c
サイズ:16、18、21
価格:213,000円(税抜)

LINK:トレック・ジャパン
企画制作:FRAME編集部

Photos by Seiya Matsumura

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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